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箱根町 土砂崩れ どこが危ないの?

箱根町 土砂崩れ どこが危ないの?の記事アイキャッチ

箱根町では、仙石原・元箱根・畑宿に土砂災害警戒区域が多くあります。区域の数は、以下に示す資料の時点で数えたものです。

2019年10月12日の台風第19号(令和元年東日本台風)で、箱根町の総雨量は1001.5mmに達しました。町の記録では、土砂崩れで重傷者が1名、住家の被害は計76件。仙石原では国道138号に接する斜面から、推定約3万立方メートルの土砂が道路へ崩れ落ちています。

神奈川県の告示図書(令和7年8月26日現在)で、町内の土砂災害警戒区域は441か所。土石流が101、急傾斜地の崩壊(がけ崩れ)が340です。

先に結論

  • ✓ 字ごとに数えると、仙石原が99か所で最も多く、2番目の元箱根(53か所)のほぼ2倍
  • ✓ 大涌沢(仙石原)と早雲山(強羅)は、別の法律で国が指定する「地すべり防止区域」
  • ✓ 町のハザードマップは2020年12月22日の県の指定を受けて公表。その後の告示が4か所ある
目次

2019年の台風被害

国交省の集計(令和元年12月4日) 件数 箇所名・被害
土石流等 7件 須沢他
地すべり 2件 強羅他
がけ崩れ 15件 強羅他(負傷者1名・一部損壊3戸)

重傷者の出た字は、資料では分かりません。箱根登山鉄道は宮ノ下〜小涌谷に土砂が入り、蛇骨橋りょうが流出。再開は2020年7月23日で、見込みの「2020年秋頃」より早まりました。

町は5時30分、警報より先に「避難準備・高齢者等避難開始」を出し、9時40分に仙石原地域、10時30分に全町へ「避難勧告」(名前は当時)。15時30分には町で初めての大雨特別警報が出ました。

台風シーズンが始まる前に、家へ置いておくもの

風で割れるのは窓、家に入ってくるのは水です。この2つは、進路が決まってから買いに走っても店の棚から消えています。

和気産業 ガラスの飛散防止フィルム 46cm×185cm(WF-005)

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窓が割れるのを防ぐ道具ではありません。割れたあとの破片を膜で押さえるものです。飛散率を約1%まで落とせるのは防災安全合わせガラスですが、そちらは発注から施工まで日数がかかって台風の前には間に合いません。今日のうちに手を動かせるのはこちらです。貼るのは室内側です。

吸水式 土のう袋(水で膨らむ・逆流防止にも使える)

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土のうは砂を詰める前提の道具ですが、住宅街ではその砂が手に入りません。水で膨らむ型なら平たいまま棚にしまえて、玄関の段差にも、下水が逆流してくる風呂・トイレの排水口の上にも置けます。

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一から集めると抜けが出ます。まずセットで用意して、家族の人数分と常備薬だけ足すのが早いです。

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区域が多い字

箱根町の字ごとの土砂災害警戒区域の数を円で示した地図
円が大きいほど区域の多い字です。町の北西の仙石原の円が最も大きくなります
字 区域の数(うちレッド) うち土石流
仙石原 99(82) 21
元箱根 53(46) 16
畑宿 50(43) 14
宮城野 49(38) 7
強羅 41(33) 6
箱根 33(30) 12
小涌谷 30(23) 5
二ノ平 26(22) 1
湯本 25(22) 4
宮ノ下 22(18) 3
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県の告示図書「箱根町」(令和7年8月26日現在)の441区域を、所在地の字で1件ずつ数えました。所在地に字が2つある区域はどちらにも入れたので、字の数の合計は441を超えます。小字は大字にまとめています。
箱根町の字ごとの土砂災害警戒区域数を並べた棒グラフ
区域の多い字の上位10

仙石原:国道138号の斜面崩落と仙宮洞門

箱根町仙石原のまわりの土砂災害警戒区域の地図
仙石原の区域は99か所で、うち21か所が土石流の区域です

仙石原(99か所)

点は字のおよその中心で、国道138号が崩れた地点ではありません。

仙石原をGoogleマップで開く ›

県によると、崩れたのは国道138号の春山下バス停付近の高さ約100m・斜面長180mの自然斜面で、10月12日23時00分頃(推定)のことです。12月27日に谷側の仮設橋で暫定的に通れるようになり、延長60mの「仙宮洞門(せんぐうどうもん)」が2023年3月28日に開通しています。

県と町の資料で見る区域の数

資料(時点) 土石流(特別警戒) 急傾斜地(特別警戒)
県の告示図書(令和7年8月26日現在) 101(73) 340(294)
県の事業概要(令和8年3月31日現在) 101(73) 341(295)

告示図書の特別警戒は表を数えた数。事業概要の急傾斜地341には、備考に「告示数は340区域」とあります。町の計画(令和6年10月の時点)も101と340です。

崖の上と下の家、沢の下流と谷の出口の住宅に土砂が届く位置関係を示した模式イラスト
AI生成の一般的な模式イラスト。現地の被害写真や指定区域図ではありません。実際の範囲は公式マップで確認してください。
イエローゾーンとレッドゾーンの違いを並べた図
危険度の段階ではなく、かかる規制が違います

大涌沢と早雲山は、国が指定する地すべり防止区域

町の資料編が挙げる地すべりの区域は、大涌沢(仙石原)と早雲山(強羅)の2か所。地すべり等防止法の「地すべり防止区域」で、指定するのは国(国土交通大臣・農林水産大臣)です。県は早雲山を「箱根山火山の火山活動が活発で地すべりのおそれがあり」と説明しています。

町の計画は、山を覆う「軟弱な火山灰(ローム層)」と急流の川を挙げ、台風や集中豪雨に「極めて脆弱」だと書いています。

1953年7月26日には早雲山が崩れ、土石流が須沢を流れ下りました。亡くなった方は、町の計画で「10余名」、2つの伝承碑で「13名」「10名」です。

防災マップの時点

区域の指定は県、ハザードマップは町の仕事です。町のページによると「はこね防災マップ」(令和3年度版・地区ごとの分冊)は、2020年12月22日の県の新規指定を受けて公表したものです。

文字の検索では、13種類の表紙と凡例に「〇年〇月〇日現在」の書き込みは見当たりませんでした。告示図書では、2020年12月22日より後に告示された区域が4か所(強羅3・仙石原1)あります。

避難情報の見方

2026年9月の台風第25号では、県の避難発令の一覧や国・県の被害報など、今回確かめた資料に箱根町の危険警報・避難指示の記載は見つかりませんでした。2024年8月30日には湯本地域に避難指示が出ました(理由は記録に書かれていません)。

土砂災害の情報と市の避難情報の対応を示した図
2026年5月29日から、土砂災害警戒情報は「レベル4土砂災害危険警報」に名前が変わりました

町の計画では、レベル4の避難指示は、土砂災害警戒情報(いまの危険警報)が出て、その地域の気象庁「キキクル(土砂災害の危険度分布)」が「危険(紫)」になった場合。土石流では、連続雨量300mm超と警戒情報がそろうか、近くで前ぶれが見つかることも基準です。

土砂崩れの前ぶれ8つを並べた図
政府広報オンラインの「主な前兆現象」をもとに作成

町の表は前ぶれに「流水が濁り始めた」「渓流内で転石の音」などを挙げます。

自宅の区域を調べる

  1. 神奈川県土砂災害情報ポータルで、自宅に黄色・赤が重なっていないか見る
  2. 番地に近い線は、県の告示図書(箱根町)の区域図で確かめる
  3. 区域ごとの避難所は、町の防災計画 資料編「資料-37」で調べる

がけの工事費を補助する町の制度は、県の助成金一覧(2026年7月22日更新)では見つかりませんでした。自然の崖で一定の条件を満たせば、県が急傾斜地崩壊危険区域に指定して工事をできる場合があります。相談先は県西土木事務所小田原土木センター 河川砂防第二課(0465-34-4141)。

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箱根町のほかの災害リスク・ほかの市

神奈川県とほかの県の土砂崩れ

この記事のまとめ

町の土石流の避難指示は、連続雨量300mm超と警戒情報がそろうのが目安。家を借りる・買う前は、県のポータルで今の線を見てください。

出典(すべて2026年9月26日に確認)

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この記事を書いた人

ハウスメーカー2社で営業職を経験し、不動産・建築の基礎を習得。
その後、地域密着型の不動産会社にて営業事務として勤務し、
契約書作成、ポータルサイト管理、物件情報の入力・更新など、
実務全般に携わってきました。

特に、ポータルサイトを「より魅力的に見せる工夫」や、
反響につながる「分かりやすい間取り図作成」を得意としています。
自分が関わった物件に反響があった時の喜びが、今の原動力です。

現在は子育てのため一線を退いていますが、
これまでの実務経験を活かし、
フリーランスとして不動産会社様向けの
バックオフィスサポート業務を開始しました。

現場目線を大切にしながら、
「早く・正確に・伝わる」業務サポートを心がけています。

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