君津市で土砂災害の危険があるとして千葉県が指定している場所は989か所(市境をまたぐ14か所を含む)。千葉県の市町村で5番目に多い数です。
多いのは大山野(おおやまの)36か所、怒田(ぬだ)32か所、馬登(まのぼり)26か所、笹24か所、豊英(とよふさ)23か所。がけ崩れに加えて、土石流の区域が60か所あり、今回調べた千葉の5市では鴨川市(102か所)に次いで多い数です。
市は土砂災害ハザードマップのページに「令和8年1月以降に指定された区域は、今後の更新を予定しています」と書いています。県の一覧で2026年1月以降に告示された区域は118か所あります。
先に結論
- ✓ がけ崩れ915・土石流60で、96%がレッドゾーン。地すべりの区域はない
- ✓ 土石流が多いのは山本5・怒田4・馬登3
- ✓ 最新の指定は、県の「ちば情報マップ」で見る
君津市で土砂崩れが危ない場所

| 字 | 区域の数(うちレッド) | 主な種類 |
|---|---|---|
| 大山野 | 36(35) | がけ崩れ・土石流1 |
| 怒田 | 32(31) | がけ崩れ・土石流4 |
| 馬登 | 26(25) | がけ崩れ・土石流3 |
| 笹 | 24(23) | がけ崩れ・土石流2 |
| 豊英 | 23(23) | がけ崩れ・土石流1 |
| 小糸大谷 | 22(20) | がけ崩れ・土石流3 |
| 川谷 | 22(21) | がけ崩れ・土石流2 |
| 坂田 | 22(21) | がけ崩れ |
区域の数と町名は、千葉県「土砂災害警戒区域等指定箇所一覧」(令和8年8月7日現在)を1件ずつ数えました。君津市が主たる市の975か所に市境をまたぐ14か所を足すと、市が公表している989か所と一致します。町別の数は、2つの町にまたがる区域を両方に数えています。
市の地域防災計画は、君津市を「東京湾に面した小糸川下流の海岸低地を除くとほとんど丘陵・山地」と説明しています。南西部の標高250〜350メートルの山地については「地形が錯そうし、急流が多く、地質が軟弱なため崩壊、崩落及び侵食が激しく」「小規模の地すべりも各所に起きて」いると書き、丘陵・台地の斜面も「宅地開発等の影響もあり、土砂災害への脆弱性が高まっている」としています。


台風シーズンが始まる前に、家へ置いておくもの
風で割れるのは窓、家に入ってくるのは水です。この2つは、進路が決まってから買いに走っても店の棚から消えています。
窓が割れるのを防ぐ道具ではありません。割れたあとの破片を膜で押さえるものです。飛散率を約1%まで落とせるのは防災安全合わせガラスですが、そちらは発注から施工まで日数がかかって台風の前には間に合いません。今日のうちに手を動かせるのはこちらです。貼るのは室内側です。
土のうは砂を詰める前提の道具ですが、住宅街ではその砂が手に入りません。水で膨らむ型なら平たいまま棚にしまえて、玄関の段差にも、下水が逆流してくる風呂・トイレの排水口の上にも置けます。
一から集めると抜けが出ます。まずセットで用意して、家族の人数分と常備薬だけ足すのが早いです。
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台風第25号では、国道127号と県道で法面が崩れた
21日の君津市には、3時29分にレベル3土砂災害警報、5時15分にレベル4土砂災害危険警報が出ました。坂畑(さかはた)の48時間雨量は477.0ミリで観測史上最大です(千葉県の資料)。
国道127号は北子安(きたこやす)で21日19時ごろ法面が崩れ、館山方面が通行止めになりました(国土交通省千葉国道事務所)。県道・国道の法面・路肩の崩落は、鹿野山、植畑、大野台、二入、笹、浦田〜久留里、久留里市場などで起きています。植畑では道路の崩落で水道管が壊れ、約650戸が断水しました。
区域が多い字の上位に入る笹でも、主要地方道千葉鴨川線の法面が崩れています。
がけ崩れと土石流。地すべりの区域はない

君津市の975か所は、がけ崩れ915か所と土石流60か所。土石流が多いのは山本5、怒田4、馬登・小糸大谷・長谷川・白駒・大鷲・三直が3ずつです。地すべりの警戒区域は指定されていませんが、市の計画は南西部の山地で小規模な地すべりが起きていると書いています。

975か所のうち934か所がレッドゾーンです。これとは別に、急傾斜地崩壊危険区域が、坂田・長谷川・大井戸・怒田など14区域あります。
土砂崩れの前兆と、木造1階の危なさ

君津市は「土砂災害の多くは木造の1階で被災しています」と書き、避難が難しいときは「がけから離れた部屋や2階など」へ移るよう呼びかけています。前ぶれに気づいても、確かめに近づかないでください。
避難はどのタイミングで始めるか

21日の君津市は、レベル3の土砂災害警報が未明の3時29分でした。市の計画は、小糸川・小櫃川の流域を「県下で最大の多雨地域」と書いています。夜中に情報が出ることを前提に、寝る前に避難先と持ち物を決めておき、レベル3の段階で動けるようにしておくのが目安です。自分の字の危険の高まりは気象庁「キキクル(土砂災害の危険度分布)」で見られます。
自宅が区域に入っているか調べる
- ちば情報マップの「防災情報」→「土砂災害警戒区域等」で、2026年1月以降の指定まで含めて見る
- 君津市WEB版防災マップで、避難所と道を確かめる
- 境界が微妙なら、千葉県君津土木事務所(0438-25-5131)か市の管理課(0439-56-1351)に聞く
市は、君津土木事務所や消防署などと連携して「住居が多い箇所を中心に、毎年斜面の確認・点検」をしているとしています。
千葉県は区域の決め方を「過去の土砂災害の実績により、土砂災害の9割以上をカバーするよう、地形の形状・形態から決められている」と説明し、あわせて「土砂災害警戒区域等ではない箇所でも土砂災害が発生する可能性もあります」と書いています。色がついていないことは、崩れないことの証明ではありません。
君津市のほかの災害リスク・ほかの市
- 君津市 河川氾濫 (小櫃川・小糸川の洪水)
- 君津市の冠水|注意したい小櫃立体地下道 (道路冠水・内水)
- 横須賀市 土砂崩れ (神奈川県)
- 三浦市 土砂崩れ (神奈川県)
- 鎌倉市 土砂崩れ (神奈川県)
- 袖ケ浦市 土砂崩れ (千葉県)
- 市原市 土砂崩れ (千葉県)
- 鴨川市 土砂崩れ (千葉県)
- 木更津市 土砂崩れ (千葉県)
- 千葉市 土砂災害 (千葉県)
- 佐倉市 土砂災害 (千葉県)
この記事のまとめ
君津市の土砂災害警戒区域は989か所で千葉県5位。大山野・怒田・馬登・笹・豊英に多く、土石流の区域が60か所あります。
2026年1月以降に指定された118か所は、市のウェブ地図にまだ反映されていません。台風第25号では国道127号や笹の県道で法面が崩れました。自宅の場所は、ちば情報マップで最新の指定を確かめてください。
出典(すべて2026年9月23日に確認)
- 千葉県「土砂災害警戒区域等指定箇所一覧」令和8年8月7日現在(指定数及び指定箇所一覧)
- 千葉県「第3回 千葉県災害対策本部会議」資料(2026年9月22日・48時間雨量)
- 千葉県「第4回 千葉県災害対策本部会議」資料(2026年9月22日17時30分・被害状況)
- 国土交通省「令和8年台風第25号による被害状況等について(第7報)」
- 君津市「君津市土砂災害ハザードマップ」
- 君津市「土砂災害警戒区域等の公表」
- 君津市地域防災計画 総則編(令和8年3月修正)
- 君津市地域防災計画 資料編(急傾斜地崩壊危険区域一覧)
- 国土交通省千葉国道事務所 報道発表(2026年9月22日・国道127号)
- 政府広報オンライン「土砂災害から身を守る3つのポイント」
- 地図:国土地理院「重ねるハザードマップ」・地理院タイル/町の位置:国土交通省「位置参照情報」
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