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広島市 土砂崩れ どこが危ないの?

2014年8月20日の土砂災害で、市の「平成26年8月豪雨による被害」(平成31年3月19日現在)では77人(災害直接死74人・災害関連死3人)が亡くなりました。県の地区別の数では、66人が安佐南区の八木・緑井地区です。2018年7月の豪雨は、市の「平成30年7月豪雨災害の記録」で死者23名・行方不明者2名、死者のうち18名が安芸区でした。

県が市内に指定している土砂災害警戒区域は8,142か所。最多は安佐南区沼田町伴の419か所です。

先に結論

  • ✓ 小学校区ごとの市のハザードマップ132枚には作成年月だけで、区域の時点の日付は見つからなかった
  • ✓ 8,142か所のうち5,901か所は、指定日が2016〜2019年
  • ✓ 避難情報は1kmのメッシュで出す。5kmなら57小学校区、1kmなら20小学校区という例を市が示している
目次

2014年8月20日:八木・緑井で66人が亡くなった

地区(県の区分) 死者
八木地区(安佐南区) 52人
緑井地区(安佐南区) 14人
可部東地区(安佐北区) 4人
山本地区(安佐南区) 2人
三入南地区・可部町地区(安佐北区) 1人ずつ

表は県砂防課の被災写真集の数(計74人)です。市の復興まちづくりビジョンは「特に八木三丁目では、巨石を含んだ土石流が3度にわたり発生したとの報告もある」と書いています。

広島市安佐南区八木のまわりの土砂災害警戒区域の地図
八木(一〜九丁目)の区域は31か所で、土石流は2か所。八木町には39か所あり、うち27か所が土石流です

安佐南区八木(31か所)

点は八木の一〜九丁目の中心をならした位置で、2014年に土石流が起きた場所ではありません。

安佐南区八木をGoogleマップで開く ›

2018年7月豪雨:死者23名の発生場所

記録誌(平成30年11月1日現在)の表に、いまの区域数を並べました。

記録誌の発生場所 死者 その町の区域数
安芸区矢野東七丁目 6名 29
安芸区矢野町 5名 93
安芸区上瀬野町 4名 135
安芸区中野東 2名 49
安佐北区口田南三丁目・五丁目 1名・2名 24
安芸区矢野西六丁目 1名 29
東区馬木八丁目 1名 29
南区丹那町 1名 13

区域数は県の2026年8月31日版のデータを町ごとに数えたもので、丁目は町にまとめています(矢野東七丁目の行は矢野東全体の数)。亡くなった場所が区域の中だったかは、資料では分かりません。市の被害のページ(令和3年8月4日時点)の数は「死者28名(災害関連死5名を含む)」です。

台風シーズンが始まる前に、家へ置いておくもの

風で割れるのは窓、家に入ってくるのは水です。この2つは、進路が決まってから買いに走っても店の棚から消えています。

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窓が割れるのを防ぐ道具ではありません。割れたあとの破片を膜で押さえるものです。飛散率を約1%まで落とせるのは防災安全合わせガラスですが、そちらは発注から施工まで日数がかかって台風の前には間に合いません。今日のうちに手を動かせるのはこちらです。貼るのは室内側です。

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土のうは砂を詰める前提の道具ですが、住宅街ではその砂が手に入りません。水で膨らむ型なら平たいまま棚にしまえて、玄関の段差にも、下水が逆流してくる風呂・トイレの排水口の上にも置けます。

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一から集めると抜けが出ます。まずセットで用意して、家族の人数分と常備薬だけ足すのが早いです。

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「蛇落地悪谷」という地名について、県の文書館が書いていること

広島県立文書館は、2014年の災害のとき八木地区に伝わる大蛇退治の伝説が話題になり、「かつて「蛇落地悪谷」という地名が存在したことが報じられた」と紹介しています。文書館が示すのは1953年発行の『実伝蛇王池物語』の、大蛇の首が落ちた辺りを「蛇落地と称してゐましたが,後に語路によつて上楽地と書き改められました」という記述です。「悪谷」まで含む地名が公的な記録にあったかは、確認できませんでした。

2026年は安佐北区の下佐東線が「土砂崩れ発生」で通行止め

下佐東線(安佐町大字久地の安芸太田町境〜安佐南区八木町大字鳴)は6月26日から通行止めで、市の一覧(9月15日14時50分時点)でも解除日時は空欄です。

6月24〜26日の大雨でレベル4土砂災害危険警報が出たのは呉市・東広島市など8市町で、広島市は入っていません。2026年に広島市へ危険警報が出た記録は、今回確かめた一次資料では見つかりませんでした。

広島市で土砂崩れが危ない場所:沼田町伴・白木町志路・可部町綾ケ谷

広島市の町ごとの土砂災害警戒区域の数を円で示した地図
町ごとの区域数を円の大きさで表しています
区 町 区域(うちレッド)
安佐南区 沼田町伴 419(395)
安佐北区 白木町志路 204(201)
安佐北区 可部町綾ケ谷 200(191)
安佐北区 安佐町久地 181(177)
i
広島県「土砂災害警戒区域・特別警戒区域情報」(2026年8月31日版)の区ごとのデータを1件ずつ数えました。区の境の区域は1つに数え、1つの区域は県のデータの所在地の大字・町に1回だけ数えています。丁目や小字は町にまとめました。
広島市の町ごとの土砂災害警戒区域数を並べた棒グラフ
区域数の上位10町

上位10町のうち7町が安佐北区です。

広島市8区の土砂災害警戒区域数を並べた棒グラフ
8区の区域数

安佐北区は2,873か所、うち1,254か所が土石流です。市全体の土石流は3,059か所(2026年8月31日版の県のデータ)で、市の地域防災計画には2,799箇所(令和7年9月25日時点)とあります。

急傾斜地の崩壊・土石流・地すべりの違いを並べた模式図
「土砂崩れ」は、法律上この3つに分かれます
イエローゾーンとレッドゾーンの違いを並べた図
危険度の段階ではなく、かかる規制が違います

小学校区のハザードマップは作成年月がばらばら

指定は県の仕事で、小学校区の地図は市が作ります。132枚のうち令和8年3月作成が49枚、令和元年(2019年)以前の作成も7枚。区域が何日時点かの日付は、どの地図面にも見つかりませんでした。

令和8年3月より後に県が指定日をつけた区域は市全体で48か所(新規と見直しを分けていない数)。八木・八木町の町名で数えると2か所です(学校区と町の境は同じではありません)。地図面にも、最新の区域は県の「土砂災害ポータルひろしま」で確認できると書かれています。

避難指示は1kmのメッシュと区域で決まる

土砂災害の情報と市の避難情報の対応を示した図
2026年5月29日から、土砂災害警戒情報は「レベル4土砂災害危険警報」に名前が変わりました

市の水防計画は避難指示の基準を「レベル4土砂災害危険警報以上の警報が発表され、土砂災害に関するメッシュ情報に危険度(…)が表示された場合」とし、対象は土砂災害警戒区域です。雨の夜は気象庁「キキクル(土砂災害の危険度分布)」も見てください。

計画には、前兆現象が見つかるなど早めの避難が必要なときは、基準に届かなくても高齢者等避難か避難指示を出すとも書かれています。

土砂崩れの前ぶれ8つを並べた図
政府広報オンラインの「主な前兆現象」をもとに作成

自宅が区域に入っているか調べる

  1. 県の土砂災害ポータルひろしまの区域図で自宅に黄色・赤が重なっていないか見る
  2. 市の防災情報マップでも見られる

崖の擁壁などの工事には住宅減災対策工事補助金があります。勾配30度以上かつ高さ2m超の崖とその隣の土地が対象で、市の示す2つの額の少ないほうの2分の1以内、上限150万円。レッドゾーンの解除を目指すなら、対策工事の内容を県西部建設事務所と協議するよう市は案内しています。

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広島市のほかの災害リスク・ほかの市

広島県とほかの県の土砂崩れ

この記事のまとめ

家にある小学校区の地図の右下の作成年月を見て、それより後の区域は県のポータルで確かめてください。

出典(すべて2026年9月25日に確認)

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この記事を書いた人

ハウスメーカー2社で営業職を経験し、不動産・建築の基礎を習得。
その後、地域密着型の不動産会社にて営業事務として勤務し、
契約書作成、ポータルサイト管理、物件情報の入力・更新など、
実務全般に携わってきました。

特に、ポータルサイトを「より魅力的に見せる工夫」や、
反響につながる「分かりやすい間取り図作成」を得意としています。
自分が関わった物件に反響があった時の喜びが、今の原動力です。

現在は子育てのため一線を退いていますが、
これまでの実務経験を活かし、
フリーランスとして不動産会社様向けの
バックオフィスサポート業務を開始しました。

現場目線を大切にしながら、
「早く・正確に・伝わる」業務サポートを心がけています。

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