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市川市 土砂崩れ どこが危ないの?

2026年8月13日の千葉豪雨で、消防庁は20時の第1報に「市川市にてがけ崩れが発生 →人的・建物被害なし」と載せました。国土交通省の速報でも市川市は1件。どちらの資料にも、崩れた町の名前は書かれていません。

土砂の被害で町名が市の資料に出てくるのは、台風第25号のほうです。土砂流出5箇所として、下貝塚・大町・南大野・大野町・市営霊園内(鎌ヶ谷市境)が並びます。

先に結論

  • ✓ 市内の土砂災害警戒区域は142か所。最多は大野町の47か所
  • ✓ 下貝塚にかかる区域は9か所で、うち7か所にレッドゾーンがある
  • ✓ 2026年に告示された10区域はすべて既存区域の見直しで、新しい指定は0
目次

8月13日のがけ崩れ:国と消防庁の資料は市川市の1件まで

国交省の速報(9月8日19時時点)は、県内304件のうち市川市を1件とし、場所と被害は書いていません。市のまとめ(9月8日17時現在)にあるのは、場所の記載がない「擁壁倒壊 2箇所」です。県の第8回災害対策本部会議資料では、市川市の死者1人は二俣で道路冠水の中から見つかった60〜70代の男性です。

8月13〜14日 市川市
1時間の最大雨量 13日17時30分から67.5mm(北消防署)
レベル4土砂災害危険警報 13日17時46分〜14日5時15分
避難指示(土砂災害) 市内北東部・北西部(放送に時刻の記載なし)

台風第25号の土砂流出5箇所:下貝塚・大野町・南大野・大町

市のまとめ(9月24日9時現在)に、流れた場所の丁目・日時・家の被害は書かれていません。総雨量は20日6時〜21日21時で379mm(消防局)。

9月21〜22日 市川市
レベル4土砂災害危険警報 21日13時57分〜22日6時05分
避難指示(土砂災害) 21日14時11分頃、市内北東部・北西部

解除の時刻は資料で違います。市の防災行政無線は21日22時42分頃に「大雨に伴う避難指示は解除しました」と放送し、県の第5回災害対策本部会議資料では22日6時05分です。放送がどの避難指示の解除かは書かれていません。

市川市で土砂崩れが危ない場所:大野町・国府台・曽谷

市川市の町・字ごとの土砂災害警戒区域の数を円で示した地図
円が大きいほど区域の多い町・字です
町・字 区域の数(うちレッド)
大野町 47(42)
国府台 14(8)
曽谷 12(11)
柏井町 10(8)
宮久保 9(9)
下貝塚 9(7)
真間 7(7)
国分・大町 6(5)ずつ
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千葉県の「土砂災害警戒区域等指定箇所一覧」(令和8年8月7日現在)から、主たる市が市川市の142区域を数えました。2つ以上の字にかかる区域は各字に数え(合計は142を超える)、隣の市が主で市内の字にかかる6区域は字別にだけ足しています。丁目は町名にまとめました。
市川市の町・字ごとの土砂災害警戒区域数を並べた棒グラフ
区域の多い町・字の上位10

台風第25号で土砂流出の町名に挙がった大野町・大町・南大野にも、区域があります(47・6・3か所)。流れた場所が区域の中かは、市のまとめでは分かりません。

台風シーズンが始まる前に、家へ置いておくもの

風で割れるのは窓、家に入ってくるのは水です。この2つは、進路が決まってから買いに走っても店の棚から消えています。

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窓が割れるのを防ぐ道具ではありません。割れたあとの破片を膜で押さえるものです。飛散率を約1%まで落とせるのは防災安全合わせガラスですが、そちらは発注から施工まで日数がかかって台風の前には間に合いません。今日のうちに手を動かせるのはこちらです。貼るのは室内側です。

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土のうは砂を詰める前提の道具ですが、住宅街ではその砂が手に入りません。水で膨らむ型なら平たいまま棚にしまえて、玄関の段差にも、下水が逆流してくる風呂・トイレの排水口の上にも置けます。

アイリスオーヤマ 防災リュック 1人用 33点セット(防災士監修)

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一から集めると抜けが出ます。まずセットで用意して、家族の人数分と常備薬だけ足すのが早いです。

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下貝塚のまわりの9か所

市川市下貝塚のまわりの土砂災害警戒区域の地図
下貝塚にかかる9か所のうち7か所は、特別警戒区域(レッドゾーン)を含む区域です

下貝塚(9か所)

地図の点は下貝塚の字のおよその中心で、崩れた場所を示すものではありません。

下貝塚をGoogleマップで開く ›

県の一覧で箇所名が「下貝塚」の区域は、1〜4が2021年2月16日、5〜9が2024年11月1日の告示です。

市川の崖は北部の台地のふち:海食崖と造成の崖

市の地域防災計画は、崖崩れのおそれがある場所を「北部の台地緑辺部にみられる海食崖に起因する自然崖、宅地造成等の切土・盛土に起因する人工崖等に近接する場所」としています。

急傾斜地の崩壊・土石流・地すべりの違いを並べた模式図
「土砂崩れ」は、法律上この3つに分かれます

142か所は全部が「急傾斜地の崩壊」で、土石流と地すべりの区域は0、レッドゾーンを含む区域は117か所です。急傾斜地崩壊危険区域(県知事が指定)は、市の計画の巻末資料(令和6年12月1日現在)で14箇所です。

イエローゾーンとレッドゾーンの違いを並べた図
危険度の段階ではなく、かかる規制が違います

区域の告示は2021年と2025年に多く、2026年は見直しだけ

県の告示年(見直した区域は最新の年) 区域の数
2020年 2
2021年 47
2023年 16
2024年 32
2025年(すべて9月5日) 35
2026年(すべて見直し) 10

2025年9月5日の35区域は、県の一覧の箇所名で国府台9・大野町5の順です。2026年の10区域は地形の改変などで見直した既存の区域で、2026年に新しく指定された区域は0です。うち大町・中山・北国分の3区域は特別警戒区域の欄に「(解除)」とあり、レッドに数えていません。

区域を決めるのは千葉県、そのデータを載せたハザードマップ(令和8年4月改訂版)を出すのは市で、市は最新の指定を県のサイトで見るよう案内しています。

避難指示は市内北東部・北西部、判断には現地の様子も入る

土砂災害の情報と市の避難情報の対応を示した図
2026年5月29日から、土砂災害警戒情報は「レベル4土砂災害危険警報」に名前が変わりました

市の計画は、それまでの雨の時間と総雨量、この先の雨の予想、土砂災害警戒情報(今の危険警報)の有無に、「クラックの発生や斜面からの小石の落石等」の現地の状況を加えて避難情報を出すとしています。

土砂崩れの前ぶれ8つを並べた図
政府広報オンラインの「主な前兆現象」をもとに作成

夜の雨は気象庁「キキクル(土砂災害の危険度分布)」で家の周辺の色を確かめ、前ぶれに気づいたら指示を待たずに崖から離れてください。

自宅が区域に入っているか調べる

  1. ちば情報マップ(千葉県)の[防災情報]から[土砂災害警戒区域等・砂防3法指定区域]を選ぶ
  2. 浸水もまとめて見るなら重ねるハザードマップ(国土交通省)

持ち主が自分で崖を直す工事には「市川市崖地整備事業補助金」があります。補助率と上限額は市のページに書かれていません(開発指導課 047-712-6331)。特別警戒区域(レッド)の家を警戒区域(イエロー)の外へ移すときは、県の「土砂災害危険住宅移転支援事業」で1戸最大300万円の補助があります。対象は、今その家に住む持ち主で、特別警戒区域の指定日より前から住み、家も指定日より前からあること。今の家は取り壊し、跡地に再び住宅を建てないことが条件で、移転先は県内に限られます。利用するときは、先に県の河川環境課砂防室へ相談します。工事や売買の契約は、県に申請してから結んでください。先に結ぶと補助は受けられません。

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千葉県とほかの県の土砂崩れ

この記事のまとめ

土砂の被害として下貝塚・大野町・南大野・大町の町名が市の資料に出るのは、台風第25号です。北部の崖の近くに住むなら、ちば情報マップで裏の斜面に線がないか見ておいてください。

出典(すべて2026年9月26日に確認)

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この記事を書いた人

ハウスメーカー2社で営業職を経験し、不動産・建築の基礎を習得。
その後、地域密着型の不動産会社にて営業事務として勤務し、
契約書作成、ポータルサイト管理、物件情報の入力・更新など、
実務全般に携わってきました。

特に、ポータルサイトを「より魅力的に見せる工夫」や、
反響につながる「分かりやすい間取り図作成」を得意としています。
自分が関わった物件に反響があった時の喜びが、今の原動力です。

現在は子育てのため一線を退いていますが、
これまでの実務経験を活かし、
フリーランスとして不動産会社様向けの
バックオフィスサポート業務を開始しました。

現場目線を大切にしながら、
「早く・正確に・伝わる」業務サポートを心がけています。

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