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印西市 土砂崩れ どこが危ないの?

印西市で千葉県が土砂災害警戒区域に指定している場所は421か所で、すべてが「がけ崩れ」の区域です。字別では瀬戸40か所、吉高39か所、平賀31か所の順です。

2026年8月13日の豪雨では、藤代健吾市長が自身のXで、市として把握している道路の状況に、和泉・船尾などの土砂崩れと、小倉の擁壁の倒壊を挙げました。一方、市のハザードマップの更新は「令和4年3月」です。県の一覧で2022年4月以降に告示された区域は172か所あり、いまの数の41%にあたります。

先に結論

  •  レッドゾーンは417か所。イエローだけの区域は4か所しかない
  •  2026年に告示された区域だけで118か所ある
  •  1991年10月の台風第21号では、市の記録で崖崩れ53件。和泉・船尾の名前もある
目次

印西市で土砂崩れが危ない場所:瀬戸・吉高・平賀

印西市の町・字ごとの土砂災害警戒区域の数を円で示した地図
円が大きいほど区域が多い字。印旛沼のまわりに大きな円が集まります
区域の数(うちレッド)
瀬戸 40(39)
吉高 39(38)
平賀 31(31)
師戸 29(29)
小林 27(27)
山田 27(27)
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千葉県の指定箇所一覧(令和8年8月7日現在)で、印西市の421区域を1件ずつ数えました。2つの字にまたがる区域は両方に数え、小字(瀬戸花台など)は大字にまとめています。
印西市の字別の土砂災害警戒区域数を並べた棒グラフ
上位10の字。イエローだけの区域は瀬戸・吉高・中根に1か所ずつで、残る1か所は船尾です
印西市瀬戸のまわりの土砂災害警戒区域の地図
印旛沼に面した台地の縁と、台地に入り込む谷の斜面に細い帯が続きます

瀬戸(40か所)

点は字のおよその中心で、崩れた場所ではありません。番地まで拡大して見てください。

瀬戸をGoogleマップで開く ›

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8月13日の豪雨:市長がXで挙げた土砂崩れの場所

県の資料では、8月13日の印西市に17時44分にレベル4土砂災害危険警報、19時50分にレベル5大雨特別警報が出ています。市の避難指示は19時56分でした。

翌14日の朝、市長はXに「市として把握している」道路と被害の状況を載せ、「土砂被害(がけ崩れ等):4件」としました。

場所(市長の投稿の「道路の通行止め等の状況」) 8月14日8時半時点
和泉の市道07-029号線 土砂崩れで全面通行止め
船尾の市道00-026号線 土砂崩れで片側交互通行
永治郵便局付近の県道市川印西線 土砂崩れで片側交互通行
小倉の市道00-103号線 隣の住宅の擁壁が倒れ片側交互通行

場所は市長の投稿によるもので、市の公式サイトでは見つけられませんでした。区域は和泉8か所・船尾6か所・小倉3か所ですが、崩れた道路わきが区域の中かは投稿からは読み取れません。

台風第25号:危険警報の6分後に避難指示

9月21日は、14時24分にレベル4土砂災害危険警報が出ました。市は6分後の14時30分、防災行政無線で「土砂災害警戒区域および土砂災害のおそれがある箇所」に避難指示を出し、22日7時に解除しました。

22日朝、市長はXに「各所で道路の冠水や一部家屋の浸水、崖崩れも発生しています」と書き、「前回の千葉豪雨以上の被害が発生している印象があります。(特に長雨による崖崩れの被害)」と続けました。崩れた場所は、今回確かめた市・県の資料と市長の投稿では見つかっていません。

市のマップは「令和4年3月更新」、その後の告示が172か所

区域は千葉県が調べて指定し、市はそれを地図にして配っています。市の「洪水・土砂災害ハザードマップ」は題の欄に「令和4年3月更新」とあり、区域がいつ時点の指定か、何か所を載せているかは書かれていません。

その後に告示された区域は172か所。字別では竹袋と山田が14か所、大森と瀬戸が12か所、小林が11か所です。マップの凡例には「土砂災害予定警戒区域」もありますが、どの場所をどの時点で描いたのかはマップに書かれていません。

資料 区域の数
市の地域防災計画(令和3年3月5日の告示まで) 250
市のページ(令和6年4月1日現在) 292
県の一覧(令和8年8月7日現在) 421

421か所すべてが「がけ崩れ」の区域

急傾斜地の崩壊・土石流・地すべりの違いを並べた模式図
「土砂崩れ」は、法律上この3つに分かれます

県の一覧の「自然現象の種類」の欄は、印西市の421か所とも「急傾斜地の崩壊」です。谷を土砂が下る土石流や、地すべりの区域は指定されていません。

イエローゾーンとレッドゾーンの違いを並べた図
危険度の段階ではなく、かかる規制が違います

レッドゾーンを含まない区域は、瀬戸・吉高・中根・船尾に1か所ずつの4か所だけです。

台地の縁のがけは、昔から崩れてきた

市の防災アセスメント調査報告書(2012年3月)によると、市の台地は標高20〜30m程度。その崖は「湖岸平野に面する斜面は、急崖が連続するところが多く」、「とくに、印旛地区に多く」とあります。

報告書の年表では、1991年9月の台風第18号で崖崩れ33件、10月の台風第21号で53件。21号の地区の列には、2026年8月に崩れた和泉と船尾の名前もあります。

がけの前ぶれと、避難の合図

土砂崩れの前ぶれ8つを並べた図
政府広報オンラインの「主な前兆現象」をもとに作成

市長は9月22日、「崩れる危険性のある崖の周りには近寄らないなど」と呼びかけました。外へ出るのが危ないときは「少しでも崖から離れた建物に移動する」よう、市は放送しています。

土砂災害の情報と市の避難情報の対応を示した図
2026年5月29日から、土砂災害警戒情報は「レベル4土砂災害危険警報」に名前が変わりました

市の判断マニュアルは、気象庁「キキクル(土砂災害の危険度分布)」で赤(警戒)になって雨が続きそうなら高齢者等避難、紫(危険)で避難指示、黒(災害切迫)で緊急安全確保を出す基準にしています。

自宅が区域に入っているか調べる

  1. 市が「土砂災害警戒区域の最新情報はこちら」と案内している印西市わがまちガイドで、自宅の番地を開く
  2. 字ごとの区域は県の指定箇所一覧(エクセル)で見る
  3. 迷ったら県の印旛土木事務所(043-483-1140)か、市の防災課危機管理室(0476-33-4428)に聞く

崖の工事や移転に使える市独自の補助は、今回の調べでは見つかりませんでした。

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8月13日と9月21日の市の避難指示は、区域だけでなく「土砂災害のおそれがある箇所」も対象にしていました。地図に色がない家でも、裏に崖が迫っているなら同じように動いてください。

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この記事のまとめ

印西市の土砂災害警戒区域は421か所で、すべてがけ崩れの区域です。瀬戸・吉高・平賀など印旛沼のまわりの字に多く、8月の豪雨では市長が和泉・船尾などの土砂崩れと、小倉の擁壁の倒壊を挙げました。

手元の紙のマップは2022年3月の更新です。竹袋や山田、瀬戸に住んでいるなら、わがまちガイドで自宅のあたりを表示して、2022年4月より後に指定された区域が近くにないか見てください。

出典(すべて2026年9月23〜24日に確認)

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この記事を書いた人

ハウスメーカー2社で営業職を経験し、不動産・建築の基礎を習得。
その後、地域密着型の不動産会社にて営業事務として勤務し、
契約書作成、ポータルサイト管理、物件情報の入力・更新など、
実務全般に携わってきました。

特に、ポータルサイトを「より魅力的に見せる工夫」や、
反響につながる「分かりやすい間取り図作成」を得意としています。
自分が関わった物件に反響があった時の喜びが、今の原動力です。

現在は子育てのため一線を退いていますが、
これまでの実務経験を活かし、
フリーランスとして不動産会社様向けの
バックオフィスサポート業務を開始しました。

現場目線を大切にしながら、
「早く・正確に・伝わる」業務サポートを心がけています。

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