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秦野市 土砂崩れ/東田原・寺山・菩提に多い

秦野市で、土砂災害の危険があるとして神奈川県が指定している場所は408か所あります。町別に多いのは東田原40か所、寺山35か所、菩提34か所、蓑毛(みのげ)30か所です。

408か所のうち98か所、4か所に1か所は、沢の土砂が一気に流れ下る「土石流」の区域です。市の地域防災計画は、塔ノ岳から出る水無川と春岳山から出る金目川が「いわゆる扇状地を形成し、これが今日の中心市街地となっています」と書いています。

先に結論

  •  地すべりの区域はない。レッドゾーンは344か所
  •  市のハザードマップの区域は「令和6年3月12日指定」。その基準日より後に告示された区域が2つある(北矢名・渋沢)
  •  市の災害記録では、2024年8月の台風第10号で土砂流出79件、住宅への土砂流入7件
目次

秦野市で土砂崩れが危ない場所

秦野市全域の土砂災害警戒区域を示した地図
黄土色が土石流の区域。盆地を囲む山すそと丘の縁に、区域が帯になって並びます。東の端には伊勢原市の区域も写っています

上位は東地区と北地区の町ですが、本町地区の曽屋(そや)と大根地区の南矢名にも30か所ずつあります。

区域の数(うちレッド) うち土石流
東田原 40(30) 13
寺山 35(27) 17
菩提 34(30) 16
蓑毛 30(20) 14
曽屋 30(26) 1
南矢名 30(24) 3
戸川 22(22) 7
堀山下 20(20) 8
八沢 20(16) 7
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区域の数と町名は、神奈川県砂防課「土砂災害警戒区域及び土砂災害特別警戒区域 告示図書」の秦野市の表(令和8年2月17日現在)を1件ずつ数えました。2つの町にまたがる区域は両方の町に数えているので、町別の数を足すと408より多くなります。土石流の区域は複数の町にまたがるものが多く、町別の土石流の数も重なりを含みます。
秦野市の町別の土砂災害警戒区域数を並べた棒グラフ
上位10の町。県の表で区域がある町名は47(入船町・入舟町の2つの書き方を含む)
秦野市東田原のまわりの土砂災害警戒区域の地図
東田原だけで40か所。黄土色の土石流の区域が、谷の出口から扇のように広がります

東田原(40か所)

市内でいちばん区域が多い町です。点は町のおよその中心です。自宅の番地まで寄せて、谷の出口の扇形(土石流)や崖の上下に家が入らないかを見てください。

東田原をGoogleマップで開く ›

寺山(35か所)

土石流の区域が17か所と、市内でいちばん多い町です。東小学校・東幼稚園は、がけ崩れの警戒区域の中にあります(市の地域防災計画)。

寺山をGoogleマップで開く ›

台風シーズンが始まる前に、家へ置いておくもの

風で割れるのは窓、家に入ってくるのは水です。この2つは、進路が決まってから買いに走っても店の棚から消えています。

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窓が割れるのを防ぐ道具ではありません。割れたあとの破片を膜で押さえるものです。飛散率を約1%まで落とせるのは防災安全合わせガラスですが、そちらは発注から施工まで日数がかかって台風の前には間に合いません。今日のうちに手を動かせるのはこちらです。貼るのは室内側です。

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土のうは砂を詰める前提の道具ですが、住宅街ではその砂が手に入りません。水で膨らむ型なら平たいまま棚にしまえて、玄関の段差にも、下水が逆流してくる風呂・トイレの排水口の上にも置けます。

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一から集めると抜けが出ます。まずセットで用意して、家族の人数分と常備薬だけ足すのが早いです。

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土砂崩れと土砂災害の違い:北小・北中は土石流の区域

ふだん「土砂崩れ」と呼ぶものを、土砂災害防止法は「急傾斜地の崩壊(がけ崩れ)」「土石流」「地滑り」に分けています。秦野市で指定されているのは、このうちがけ崩れと土石流の2種類です。

急傾斜地の崩壊・土石流・地すべりの違いを並べた模式図
「土砂崩れ」は、法律上この3つに分かれます

がけ崩れは、急な斜面が雨で一気に崩れ落ちるもの。土石流は、大雨で崩れた山の土砂が、谷の土砂や水と混じって麓へ流されるものです(政府広報オンライン)。北小学校・北幼稚園・北中学校は、横野・菩提・戸川にまたがる山居沢の土石流の警戒区域の中にあります。

地すべりの区域は、秦野市にはありません。

イエローゾーンとレッドゾーンの違いを並べた図
危険度の段階ではなく、かかる規制が違います

秦野市のレッドは、がけ崩れ310か所のうち278か所、土石流98か所のうち66か所です。

危ない地形:丹沢の山すそと、扇状地の市街地

市の地域防災計画は、秦野の地形を「北方には、いわゆる神奈川県の屋根丹沢連峰が控え、南方には、渋沢丘陵と呼ばれる台地が東西に走っています」と説明しています。山地については「急傾斜地が多く、特に、豪雨等により山地の崩壊、土砂の流出等が生じる地形」と書いています。

市の資料編の災害記録から、近年の土砂の被害を拾うと次のとおりです。

年月日 原因 土砂の被害(市の記録)
2017年10月22日 集中豪雨 土砂流出5か所(東田原ほか)
2019年10月12日 台風第19号 土砂流出6件
2020年7月11日 集中豪雨 土砂流出12件(落合ほか)
2021年7月3日 集中豪雨 土砂流出45件(北矢名ほか)、土砂流入4か所(東田原ほか)
2024年6月28日 集中豪雨 土砂流出9か所(東田原ほか)
2024年8月29日 台風第10号 土砂流出79件(北矢名ほか)、住家への土砂流入7件

2026年9月21日の台風第25号では、神奈川県の被害状況のまとめ(第1報〜第15報)に、秦野市の土砂災害の被害と避難指示の記載はありません。21〜22日の市のメール配信は、上地区の停電(約480軒)と、倒木による市道18号線の通行止めでした。

土砂崩れの前兆と、雨がやんだあとの3日間

土砂崩れの前ぶれ8つを並べた図
政府広報オンラインの「主な前兆現象」をもとに作成

崖のひび割れ、小石が落ちる、わき水が濁る(がけ崩れ)。沢の水が急に濁る、雨が続くのに沢の水が減る(土石流)。市の計画は、崖の途中や崖下で「常に湧き水のあるところは、特に危険」とも書いています。見に行かず、崖や沢から離れます。

市の地域防災計画は、崖崩れへの備えとして「降水が終わっても、なお3日間は危険であること」を挙げ、危険な崖の近くに住む人には「降雨時には、高い崖際の部屋では就寝しないこと」と呼びかけています。

避難はどのタイミングで始めるか

土砂災害の情報と市の避難情報の対応を示した図
2026年5月29日から、土砂災害警戒情報は「レベル4土砂災害危険警報」に名前が変わりました

秦野市の計画は、危険な崖の近くに住む人に「気象情報に注意し、高齢者や子どもを早めに避難させること」と求めています。お年寄りや子どもがいる家の目安は、図で高齢者等避難にあたるレベル3土砂災害警報です。レベル4土砂災害危険警報は、避難指示にあたります。

一方で市は「安全な場所にいる人まで、避難場所に行く必要はありません」とも書き、そのために自宅が避難の必要な場所かを事前に把握するよう求めています。町のどこから危険が高まっているかは気象庁「キキクル(土砂災害の危険度分布)」で見られます。

ハザードマップと、自宅が区域に入っているかの調べ方

  1. 秦野市総合防災情報システムで、区域を地図で見る。スマートフォンなら現在地も出せ、土砂キキクルの危険度も表示できます
  2. 市の地区別防災マップ(令和7年1月改訂・6地区)で、避難場所を確かめる。東田原・寺山・蓑毛は東地区版です
  3. 神奈川県土砂災害情報ポータルで、県の最新の指定を重ねる
  4. 分からないことは、市のくらし安心部防災課(0463-82-9621)か、県の平塚土木事務所(0463-45-3150・代表)に聞く

市の地図に載っている区域は「令和6年3月12日指定」のものです。県の告示図書では、この基準日より後に告示された区域が2つ(北矢名1・渋沢1)あります。

区域の数は、市の地図が「416区域」、県の告示図書(令和8年2月17日現在)の秦野市の表は408区域です。市の地域防災計画 資料編の区域一覧には、この408区域(土石流98・急傾斜地310)とは別に、「県西土木事務所管内で区域数が計上されているが、当市域に影響がある区域」が2区域、「他市と秦野市に跨る区域」が6区域載っています。

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市の地域防災計画は、秦野について「市街地でも土地が自然と起伏し」、崖が散在していると書いています。地図で色がついていない場所も、崩れないとは限りません。

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崖の工事と、流れ込んだ土砂の片付けに使える市の助成

  • 既成宅地防災工事補助金:擁壁などの工事費の2分の1、上限200万円(排水施設は上限15万円)。令和7年度に対象を広げています
  • 風水害による土砂・倒木撤去助成金:費用の2分の1、最大10万円。市の職員が被害を確かめた後の撤去が対象で、被害から90日以内

工事の補助は「工事後では補助申請できません」。先に防災課(0463-82-9621)へ連絡します。

秦野市のほかの災害リスク・ほかの市

平沢地下道など、大雨で冠水しやすい道路は別の記事にまとめています。

この記事のまとめ

秦野市の土砂災害警戒区域は408か所で、東田原・寺山・菩提・蓑毛に多く、4か所に1か所は土石流の区域です。北小学校・北中学校は土石流の区域の中にあります。

市の地図の基準日より後に告示された区域が2つあり、区域の数も市の地図と県の一覧で違います。自宅の場所は、市の防災情報システムと県のポータルの両方で確かめてください。

出典(すべて2026年9月23日に確認)

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この記事を書いた人

ハウスメーカー2社で営業職を経験し、不動産・建築の基礎を習得。
その後、地域密着型の不動産会社にて営業事務として勤務し、
契約書作成、ポータルサイト管理、物件情報の入力・更新など、
実務全般に携わってきました。

特に、ポータルサイトを「より魅力的に見せる工夫」や、
反響につながる「分かりやすい間取り図作成」を得意としています。
自分が関わった物件に反響があった時の喜びが、今の原動力です。

現在は子育てのため一線を退いていますが、
これまでの実務経験を活かし、
フリーランスとして不動産会社様向けの
バックオフィスサポート業務を開始しました。

現場目線を大切にしながら、
「早く・正確に・伝わる」業務サポートを心がけています。

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