
中古住宅の内見は、部屋のきれいさだけで判断すると、雨漏り跡や設備の古さ、修繕履歴など大切な確認が抜けやすくなります。このページでは、現地で使える確認項目を「外回り→室内→水回り→窓・換気→質問」の順にまとめました。初回の内見では全体を同じ順番で確認し、気になる箇所は写真とメモに残します。購入を具体的に検討する段階では、未確認事項を資料・再内見・専門家の調査へつなげてください。
結論:きれいかどうかより「あとで確認できる記録」を残す
内見だけで住宅の安全性や隠れた不具合を断定することはできません。目的は、購入を即決することではなく、気になる点を見つけ、写真と質問で記録し、契約前に追加確認へつなげることです。
内見から購入判断までの4ステップ
この流れは「家の中を歩く順番」ではなく、内見で見つけた情報を契約前の判断につなげる手順です。
外回り→室内→水回り→窓・換気の順に進み、物件ごとの見落としを減らします。
全景と近接写真を撮り、場所・症状・未確認の理由をメモします。撮影や設備操作は必ず許可を得ます。
修繕歴、不具合、設備、境界、建物状況調査の有無を仲介会社へ確認し、口頭回答だけで終わらせず資料名と未回答事項を残します。
原因や費用が分からない箇所は、建築士等の調査や修繕見積もりを検討します。確認が済む前に「問題なし」と決めつけません。
図の読み方:チェックリストは住宅の合否をつけるものではありません。「見えた事実」「確認できなかったこと」「次に誰へ何を聞くか」を整理するために使います。
内見でどこまで見れば、この家は大丈夫だと決められますか。
内見だけで住宅の安全性や隠れた不具合を断定することはできません。目的は即決することではなく、気になる点を見つけて写真と質問で記録し、契約前の追加確認へつなげることです。
内見前に準備するもの

- スマートフォン:写真、動画、方位の記録(水平器機能は違和感の記録用。診断には使わない)
- 3~5m程度のメジャー:家具・冷蔵庫・洗濯機置場
- 販売図面と間取り図:現況との差を確認
- 筆記用具:質問と回答をその場で記録
- 懐中電灯:収納内、床下・小屋裏点検口付近
🛒 内見にあると便利なアイテム
- HAZET コンベックス メジャー 5m — 寸法確認・家具の置けるスペース確認に
- Blukar LED懐中電灯 防水仕様 — 収納内・床下点検口の確認に
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居住中の物件では、収納を開ける、設備を動かす、写真を撮る前に必ず許可を得ましょう。
写真は、どう撮ってどう残しておけばいいですか。
全景と近接写真をセットにして、場所と症状で名前を付けてください。撮影や設備の操作は、その前に必ず許可を得ます。見られなかった箇所は、場所と未確認の理由をメモに残しておきます。
Web版チェックリスト
記号の使い方
□ 未確認 / ○ 見える範囲を確認 / △ 気になる・質問中 / × 専門家や見積もりで確認したい
「○」は不具合がないことの保証ではありません。家具で隠れている、高所で見えない、設備を動かせない場合は、無理に確認せず「未確認」と残してください。
1. 外回り
- □ 敷地・道路:境界標、越境物、接道、擁壁、水はけを確認した
- □ 基礎:大きなひび、欠け、著しい沈下のように見える箇所を撮影した
- □ 外壁:ひび、浮き、目地の切れ、塗装の劣化を確認した
- □ 屋根・軒裏:ずれ、割れ、雨樋、軒裏の染みを見える範囲で確認した
- □ 周辺環境:騒音、臭い、日当たり、隣家との距離を時間帯も含めて確認した
2. 玄関・室内
- □ 床:歩いたときの沈み、きしみ、傾きの違和感を確認した
- □ 壁・天井:染み、カビ、クロスの不自然な張替えを確認した
- □ 建具:ドアと窓を許可を得て開閉し、引っ掛かりを確認した
- □ 収納:内部の湿気、臭い、染みを許可を得て確認した
- □ 寸法:家具・家電・搬入経路に必要な寸法を測った
3. 水回り・設備
- □ キッチン:シンク下、排水、換気扇、コンセントを確認した
- □ 浴室・洗面:目地、床、扉まわり、洗面台下の漏水跡を確認した
- □ トイレ:床の変色、便器まわり、換気を確認した
- □ 給湯器:製造年、号数、設置場所、交換歴を質問した
- □ 配管:水道・下水・浄化槽の別と更新歴を確認した
4. 窓・断熱・換気
- □ 窓:ガラスの種類、サッシ、開閉、鍵を確認した
- □ 結露跡:窓枠、カーテン裏、北側壁のカビ・染みを確認した
- □ 換気:給気口、換気扇、24時間換気設備の有無を確認した
- □ 断熱:断熱改修歴、省エネ性能表示、図面の有無を質問した
- □ 日射:方位と窓の位置、庇、周囲の建物を確認した
5. 売主・仲介会社へ確認
- □ 修繕:屋根、外壁、防水、給湯器、配管の修繕・交換履歴
- □ 不具合:雨漏り、漏水、シロアリ、傾き、設備故障の履歴
- □ 書類:確認済証、検査済証、図面、調査報告書、保証書の有無
- □ 境界等:境界、越境、私道、近隣との申し合わせ
- □ 引渡し:残置物、付帯設備、契約不適合責任、引渡し時期
内見後24時間以内に整理すること
- 写真:「場所+症状」で名前を付け、全景と近接写真をセットにする
- 未確認:見られなかった収納・屋根・床下・設備作動などを一覧にする
- 契約前に確認:雨漏り・傾き・基礎・境界・増改築など、原因や責任範囲が購入判断に影響する項目
- 費用を確認:屋根・外壁・防水・給湯器・配管など、交換時期と概算費用が資金計画に影響する項目
- 再内見:時間帯を変えて騒音・日当たり・周辺交通を確認し、家具家電の寸法も再確認する
回答が「たぶん」「聞いていない」のままなら、確認先・資料名・回答予定日まで決めておくと、物件同士を比較しやすくなります。
このエリアの相場はいくらですか?
住所を入れるだけ。全国175,666件の実際の成約(国土交通省)から、土地・戸建て・マンションの坪単価の目安が5秒で出ます。会員登録も電話番号も要りません。
全部に○が付いたら、その家は問題なしと考えていいですか。
○は不具合がないことの保証ではありません。家具で隠れている、高所で見えない、設備を動かせない場合は、無理に確認せず未確認と残してください。見えた事実と、確認できなかったことを分けて残すのがこのリストの役目です。
無料PDF版
印刷して内見時に書き込めるA4版を用意しました。個人の住宅検討に無料で利用できます。

注意:内見は専門調査の代わりではない
国土交通省の既存住宅状況調査は、講習を修了した建築士が定められた方法で、構造耐力上主要な部分や雨水の浸入を防止する部分などを調査する制度です。購入者自身の内見チェックとは役割が異なります。気になる症状がある場合は、契約前に建築士や既存住宅状況調査技術者へ相談してください。
制度の概要は国土交通省「既存住宅状況調査技術者講習制度」で確認できます。
FAQ
内見は何回行くべきですか?
回数だけでなく、明るい時間帯で外回りを確認し、購入判断が進んだら寸法・設備・書類を再確認するなど、目的を分けることが重要です。
床の傾きをスマホだけで判断できますか?
スマホは違和感を記録する補助にはなりますが、診断にはなりません。著しい違和感があれば専門家による計測を依頼してください。
売主が住んでいて収納を確認できません
無断で開けず、仲介会社を通して確認可能な範囲を相談します。見られなかった箇所も記録し、必要なら再内見や資料確認を依頼します。
気になる箇所があったら購入をやめるべきですか?
症状だけで直ちに結論を出す必要はありません。まず場所と状態を記録し、原因、修繕方法、概算費用、売主・買主のどちらが対応するかを契約前に確認します。説明が一致しない、重要箇所を確認できない、費用の見通しが立たない場合は、判断を急がず専門家へ相談してください。
まとめ
外回りから一定の順番で見て、写真・質問・未確認箇所を残すと比較しやすくなります。相場はかんたん相場検索、災害リスクは不動産リスク診断もあわせて利用してください。
執筆・確認方針
国土交通省・環境省の公開資料を確認し、不動産実務経験をもとに購入者が現地で記録しやすい形へ整理しました。2026年7月26日確認。個別物件の安全性や契約判断を保証するものではありません。
次に使うツール
購入予定の戸建てがプロパンガスの場合は、入居後のガス料金も比較できます。
プロパンガス料金を無料で比較する他の物件タイプのチェックリスト
物件の種類によって見るところは変わります。マンションを検討している場合は、共用部と管理の状態が判断の中心になります。


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