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逗子市 土砂崩れ どこが危ないの?

逗子市で神奈川県が土砂災害警戒区域に指定している場所は164か所(2026年3月17日現在)。そのうち162か所がレッドゾーン(土砂災害特別警戒区域)で、ほぼ全部です。区域は沼間・池子・小坪・久木など8つの町にあります。

2020年2月5日の朝には池子2丁目で斜面が崩れ、歩道の歩行者1名が亡くなりました。国土交通省は、この崩落が「雨が降っていないにもかかわらず」起きたと書いています。

先に結論

  •  土石流の区域45か所はすべてレッド。沼間に22か所、池子に12か所
  •  2026年2月の市の斜面点検では、市道沿い140か所のうち10か所が「要対策」
  •  2026年は6月3日・9月7日・9月21日に、市が避難指示を出した
目次

逗子市で土砂崩れが危ない場所:8つの町に164か所

逗子市の土砂災害警戒区域を種類と警戒・特別警戒に色分けした地図
逗子市と、となりの鎌倉市・葉山町・横浜市の区域を色で描いた地図。丘の縁にレッドゾーンが帯になって続きます
区域の数(うちレッド) うち土石流
沼間 51(50) 22
池子 34(34) 12
小坪 32(31) 2
久木 31(31) 5
桜山 24(24) 4
新宿 13(13) 2
山の根 13(13) 0
逗子 4(4) 0
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神奈川県の告示図書(逗子市・令和8年3月17日現在)で逗子市の番号が付いた164区域を1件ずつ数えました。「池子2丁目」などの丁目や小字は町名にまとめ、2つ以上の町にまたがる区域はそれぞれの町に数えたので、足すと164を超えます。葉山町・鎌倉市・横須賀市とまたがる12区域は、となりの市町の番号で載っているので入れていません。
逗子市の町別の土砂災害警戒区域数を並べた棒グラフ
8つの町をすべて並べた棒グラフ。黄色が見えるのは沼間と小坪だけです

台風シーズンが始まる前に、家へ置いておくもの

風で割れるのは窓、家に入ってくるのは水です。この2つは、進路が決まってから買いに走っても店の棚から消えています。

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窓が割れるのを防ぐ道具ではありません。割れたあとの破片を膜で押さえるものです。飛散率を約1%まで落とせるのは防災安全合わせガラスですが、そちらは発注から施工まで日数がかかって台風の前には間に合いません。今日のうちに手を動かせるのはこちらです。貼るのは室内側です。

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土のうは砂を詰める前提の道具ですが、住宅街ではその砂が手に入りません。水で膨らむ型なら平たいまま棚にしまえて、玄関の段差にも、下水が逆流してくる風呂・トイレの排水口の上にも置けます。

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2020年2月5日の池子の崖崩れ 雨の降っていない朝に

逗子市池子のまわりの土砂災害警戒区域の地図
池子は34か所すべてがレッドゾーンで、12か所が土石流。米軍池子住宅地区を囲む丘の住宅地側に帯が並びます

池子(34か所)

点は池子のおよその中心で、2020年に崩れた場所ではありません。

池子をGoogleマップで開く ›

国土交通省によると、崩れたのは8時頃。市道に面した民有地の斜面が幅8〜9m・長さ8m・深さ1mほど崩れ、歩道の歩行者1名が巻き込まれました。

国土技術政策総合研究所(国総研)の調べでは、直前のまとまった雨は1月28〜29日の34mmで、その後は観測されていません。国総研は「水による流動・崩壊ではなく、乾湿、低温等による風化を主因とした崩落」としています。斜面は日当たりの悪い東北東向きで、「マンションの日影に当たり植生は貧弱」でした。

池子のあと、市が毎年続ける斜面点検

市は崩落のあった2月5日の前後に、職員が毎年同じ場所の斜面を一斉に点検しています。2026年2月3日は、市道沿いの土砂災害警戒区域など140か所のうち10か所が「要対策箇所」でした。

崖の異変を知らせる「市民通報メール」の開設や、崖の工事の助成の拡充も進めました。2026年6月には、市として過去最高額の約1億8,000万円の遺贈を受け、「新宿4丁目の崖崩落箇所の安全対策工事など」に使うとしています。

がけ崩れ119・土石流45、北側に多い風化した崖

164か所の内訳は、がけ崩れ(急傾斜地の崩壊)119か所と、谷の土砂が一気に流れ下る土石流45か所です。

急傾斜地の崩壊・土石流・地すべりの違いを並べた模式図
「土砂崩れ」は、法律上この3つに分かれます

市の地域防災計画は「北側の斜面は風化した第三紀の急峻な崖地となっている部分が多く見られます」と書いています。

イエローゾーンとレッドゾーンの違いを並べた図
危険度の段階ではなく、かかる規制が違います

イエローだけの区域は、沼間と小坪のがけ崩れ各1か所です。

2026年は6月3日・9月7日・9月21日に避難指示

台風第6号の6月3日は、気象庁の記録で7時43分にレベル4土砂災害危険警報が出て、市は8時11分に避難指示を出しました。

9月7日は0時30分に「土砂災害警戒区域等」へ避難指示が出て、12時に解除されました。

台風第25号の9月21日は10時43分に避難指示が出て、22日4時46分に解除されました。県の被害報(9月23日7時30分現在)の崖くずれの欄に逗子市の名前はなく、市内で崩れた崖は今回確かめた資料では見つかりませんでした。

逗子市の土砂災害ハザードマップと、3月17日に指定された7区域

市は2026年3月、改訂した土砂災害等ハザードマップを「広報ずし」と一緒に全戸へ配りました。区域は「神奈川県が指定しています」と説明していますが、いつ時点の区域かは書かれていません。

県の告示図書には、3月17日に指定された区域が7か所あります(町をまたぐ区域があり、沼間・池子・久木・小坪・桜山には2か所ずつかかります)。この7か所がマップに入っているかどうかは、今回確かめた資料には書かれていません。

県は見直しの調査で、がけ崩れ54区域を「指定予定区域」に公表していて(2026年6月24日現在)、告示は「令和8年度(予定)」です。

晴れた日の崖の見方と、雨の日の逃げどき

土砂崩れの前ぶれ8つを並べた図
政府広報オンラインの「主な前兆現象」をもとに作成

市のマップは前兆に「がけから小石がパラパラと落ちてくる」「斜面にひび割れができる」などを挙げます。池子のあと国土交通省がまとめた点検のポイントは「亀裂」「浮き石」「落石」で、植生が貧弱な斜面は風化が進みやすいとしています。雨のない日にも、家の裏の崖を見ておきます。

土砂災害の情報と市の避難情報の対応を示した図
2026年5月29日から、土砂災害警戒情報は「レベル4土砂災害危険警報」に名前が変わりました

市のマップは名前が変わる前の3月に出たので、レベル4土砂災害危険警報を旧名の「土砂災害警戒情報」で説明しています。市の地域防災計画では、湧き水の濁りなどの前兆が見つかったときも、避難指示を出すことになっています。

自宅が区域に入っているか調べる

  1. 神奈川県土砂災害情報ポータルで自宅の場所を開き、いまの区域を見る
  2. 番地ごとの区域図は、県の告示図書(逗子市)で見る
  3. 指定のことは神奈川県横須賀土木事務所(046-853-8800)に聞く

崖の工事には市の防災工事費助成があります(予算の範囲内)。勾配30度以上・高さ2m以上の崖が対象で、費用の2分の1以内、上限は防災工事200万円(木竹の伐採・運搬処分は10万円)。家の新築・建て替えのための工事や外構工事は対象外で、工事を始めてからの申請も受け付けません。まず市の都市整備課都市整備係(046-872-8162)に連絡します。

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ほかの市の土砂崩れ

となりの鎌倉市・横須賀市などの記事です。

この記事のまとめ

逗子市の土砂災害警戒区域は164か所で、162か所がレッドゾーン。2020年の池子のように、崖は雨の日にだけ崩れるとは限りません。

3月に届いたマップは手元に置いたまま、指定は県のポータルで家の場所を開いて確かめてください。

出典(すべて2026年9月23〜24日に確認)

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この記事を書いた人

ハウスメーカー2社で営業職を経験し、不動産・建築の基礎を習得。
その後、地域密着型の不動産会社にて営業事務として勤務し、
契約書作成、ポータルサイト管理、物件情報の入力・更新など、
実務全般に携わってきました。

特に、ポータルサイトを「より魅力的に見せる工夫」や、
反響につながる「分かりやすい間取り図作成」を得意としています。
自分が関わった物件に反響があった時の喜びが、今の原動力です。

現在は子育てのため一線を退いていますが、
これまでの実務経験を活かし、
フリーランスとして不動産会社様向けの
バックオフィスサポート業務を開始しました。

現場目線を大切にしながら、
「早く・正確に・伝わる」業務サポートを心がけています。

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