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鴨川市 土砂崩れ/地すべりの区域は千葉の45%

鴨川市で土砂災害の危険があるとして千葉県が指定している場所は727か所。多いのは内浦(うちうら)58か所、天津(あまつ)50か所、金束(こづか)49か所、平塚40か所です。

鴨川市には、がけ崩れと土石流のほかに地すべりの区域が83か所あります。千葉県全体の地すべりの区域185か所のうち、45%が鴨川市です。

2026年9月21日の台風第25号では、小湊(こみなと)と西町で土砂崩れにより住宅が倒れ、亡くなった方と行方不明の方が出ました(9月22日17時30分の千葉県資料)。

先に結論

  •  地すべりの区域は平塚11・北風原9・貝渚7に多い
  •  市は地すべりを「土砂災害警戒情報の発表対象外」と説明。前ぶれで判断する
  •  紙の防災マップ(令和4年3月)の後に363か所。最新は「ちば情報マップ」
目次

鴨川市で土砂崩れが危ない場所

鴨川市の町・字ごとの土砂災害警戒区域の数を円で示した地図
オレンジは地すべりの区域もある町。長狭平野の北と南の山すそに並びます
町・字 区域の数(うちレッド) 主な種類
内浦 58(56) がけ崩れ・土石流12
天津 50(46) がけ崩れ・土石流10
金束 49(41) がけ崩れ・土石流11・地すべり6
平塚 40(28) がけ崩れ・地すべり11・土石流4
打墨 31(29) がけ崩れ・土石流6・地すべり2
東江見 30(21) がけ崩れ・地すべり6・土石流4
貝渚 26(19) がけ崩れ・地すべり7
古畑 24(19) がけ崩れ・地すべり5・土石流1
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区域の数と町名は、千葉県「土砂災害警戒区域等指定箇所一覧」(令和8年8月7日現在)を1件ずつ数えました。町別の数は、2つの町にまたがる区域を両方に数えています。被害は千葉県「第4回千葉県災害対策本部会議」資料(9月22日17時30分)によります。

市の地域防災計画は、市の中部に「千葉県最高峰の嶺岡山系」があり、その間を長狭(ながさ)平野が海岸まで延びていると説明しています。そして「嶺岡山系の蛇紋岩等は風化が進み、地すべりが発生しやすい性質をもっている」「市北部の上総丘陵は、斜面が崩れ落ちるタイプの「がけ崩れ」が起こりやすい地層からできている」と書いています。

鴨川市の町別の土砂災害警戒区域数を並べた棒グラフ
上位10の町・字。区域がある町・字は81です

台風シーズンが始まる前に、家へ置いておくもの

風で割れるのは窓、家に入ってくるのは水です。この2つは、進路が決まってから買いに走っても店の棚から消えています。

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窓が割れるのを防ぐ道具ではありません。割れたあとの破片を膜で押さえるものです。飛散率を約1%まで落とせるのは防災安全合わせガラスですが、そちらは発注から施工まで日数がかかって台風の前には間に合いません。今日のうちに手を動かせるのはこちらです。貼るのは室内側です。

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土のうは砂を詰める前提の道具ですが、住宅街ではその砂が手に入りません。水で膨らむ型なら平たいまま棚にしまえて、玄関の段差にも、下水が逆流してくる風呂・トイレの排水口の上にも置けます。

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台風第25号で被害が出たのは小湊と西町

21日の鴨川市には、3時29分にレベル3土砂災害警報、5時15分にレベル4土砂災害危険警報と避難指示が出ました。鴨川の48時間雨量は371.0ミリで観測史上最大です(千葉県の資料)。

千葉県の資料(22日17時30分)では、小湊で土砂崩れによる家屋の倒壊に巻き込まれ2人が亡くなりました。県は死者について「災害起因性について精査中のため未確定」としています。小湊と西町では1人ずつが行方不明です。全壊は小湊と西町で11棟。県の砂防の欄には「土砂災害警戒区域内のがけ崩れ」として小湊の死者1名・全壊8戸が載っています。

鴨川市小湊のまわりの土砂災害警戒区域の地図
小湊の区域は18か所で、そのうち10か所が土石流です。字名の位置はおよその中心です

小湊には、がけ崩れの区域に加えて土石流の区域が10か所あり、県が工事をする急傾斜地崩壊危険区域(長谷・海ヶ谷)もあります。どの区域で崩れたかは、県の資料には書かれていません。

地すべりは平塚・北風原・貝渚に多い

急傾斜地の崩壊・土石流・地すべりの違いを並べた模式図
「土砂崩れ」は、法律上この3つに分かれます

鴨川市の727か所は、がけ崩れ542か所、土石流102か所、地すべり83か所です。

鴨川市平塚のまわりの土砂災害警戒区域の地図
オレンジが地すべりの区域。がけ崩れの細い帯と違って、斜面が面で色づきます

地すべりが多いのは平塚11、北風原(ならいはら)9、貝渚(かいすか)7、金束・東江見・釜沼・仲町・来秀・田原西が6ずつです。市の資料では、国が地すべり防止区域を50区域・4,891.87ヘクタール指定していて、いちばん広いのは「嶺岡 平塚」の389.26ヘクタールです。

市のページは、土砂災害警戒情報(2026年5月からの名前はレベル4土砂災害危険警報)について「技術的に予測が困難である斜面の深層崩壊、山体の崩壊、地すべり等は、土砂災害警戒情報の発表対象外としています」と説明しています。地すべりは、警報を待たずに前ぶれで判断する必要があります。地面の割れ目や段差、井戸の水の濁りがその手がかりです。

イエローゾーンとレッドゾーンの違いを並べた図
危険度の段階ではなく、かかる規制が違います

がけ崩れと土石流の区域の多くはレッドですが、地すべりの83か所にはレッドの指定がなく、すべてイエローです。イエローは崩れにくいという意味ではありません。

地すべりと土砂崩れの前兆

土砂崩れの前ぶれ8つを並べた図
政府広報オンラインの「主な前兆現象」をもとに作成

地すべりの前ぶれは、地面のひび割れや陥没、段差、樹木の傾き、井戸や沢の水の濁りです。家のまわりの舗装や塀に新しい割れ目を見つけたら、市の危機管理課(04-7093-7833)か安房土木事務所鴨川出張所(04-7092-1107)に知らせてください。すぐに危ないときは119番です。

避難はどのタイミングで始めるか

土砂災害の情報と市の避難情報の対応を示した図
2026年5月29日から、土砂災害警戒情報は「レベル4土砂災害危険警報」に名前が変わりました

21日の鴨川市は、レベル4が出たのと同じ5時15分に避難指示を出しました。雨が夜中から明け方に強まると、避難の判断も暗いうちになります。レベル3の段階で準備を始め、気象庁「キキクル(土砂災害の危険度分布)」で自分の町の色を確かめてください。

自宅が区域に入っているか調べる

  1. ちば情報マップの「防災情報」→「土砂災害警戒区域等」で、いまの指定を見る
  2. 市のWEB版 鴨川市防災マップで避難所と道を確かめる。市は「千葉県による指定後、防災マップに反映することから、最新の情報でない場合があります」と注記しています
  3. 境界が微妙なら、千葉県安房土木事務所鴨川出張所(04-7092-1107)に聞く

紙の鴨川市防災マップは令和4年3月作成です。その後に告示された区域は363か所で、いまの区域の半分にあたります。

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千葉県は区域の決め方を「過去の土砂災害の実績により、土砂災害の9割以上をカバーするよう、地形の形状・形態から決められている」と説明し、あわせて「土砂災害警戒区域等ではない箇所でも土砂災害が発生する可能性もあります」と書いています。色がついていないことは、崩れないことの証明ではありません。

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この記事のまとめ

鴨川市の土砂災害警戒区域は727か所で、内浦・天津・金束・平塚に多く、地すべりの区域83か所は千葉県の45%を占めます。平塚や北風原では、斜面が面で色づくほど地すべりの区域が広がっています。

市は、地すべりを土砂災害警戒情報の発表対象外と説明しています。台風第25号で被害が出た小湊には、がけ崩れと土石流の区域がありました。紙の地図は令和4年3月のものなので、最新の指定はちば情報マップで確かめてください。

出典(すべて2026年9月23日に確認)

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この記事を書いた人

ハウスメーカー2社で営業職を経験し、不動産・建築の基礎を習得。
その後、地域密着型の不動産会社にて営業事務として勤務し、
契約書作成、ポータルサイト管理、物件情報の入力・更新など、
実務全般に携わってきました。

特に、ポータルサイトを「より魅力的に見せる工夫」や、
反響につながる「分かりやすい間取り図作成」を得意としています。
自分が関わった物件に反響があった時の喜びが、今の原動力です。

現在は子育てのため一線を退いていますが、
これまでの実務経験を活かし、
フリーランスとして不動産会社様向けの
バックオフィスサポート業務を開始しました。

現場目線を大切にしながら、
「早く・正確に・伝わる」業務サポートを心がけています。

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