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市川市 河川氾濫/江戸川と真間川の浸水想定

市川市で川の氾濫が想定されているのは、国が管理する江戸川と、県が管理する真間川(ままがわ)とその支流の国分川(こくぶがわ)・大柏川(おおかしわがわ)などです。重ねた想定(最大規模の雨)を町・字の代表点で読むと、市内238の町・字のうち155で代表点が浸水の範囲に入り、総武線より南の低地から行徳(ぎょうとく)まで広がります。

江戸川には、群馬や栃木に降った雨も流れてきます。市は「その3分の1程度が江戸川に流れます」と書いています。そして市の被害想定(令和4年7月の素案)では、床上浸水は江戸川で17,547棟、真間川で24,119棟。県が管理する真間川のほうが多くなっています。

先に結論

  •  江戸川は国の洪水予報河川、真間川は県の水位周知河川。出る情報の名前が違う
  •  代表点で3メートル以上は13の町・字。大和田一丁目・稲荷木一丁目は5〜10メートル
  •  行徳など市の南部は、真間川の被害想定では0棟。相手は江戸川
目次

市川市で川の氾濫が危ない場所

市川市の洪水浸水想定区域(想定最大規模)の深さを色で示した地図
濃い色ほど深い想定です。図には江戸川・旧江戸川より西の東京都や、船橋市なども入っています
町・字 素案の区分 想定の深さ(代表点) 水が引くまで
大和田一丁目 北部・中部(江戸川・真間川) 5〜10メートル 3日〜1週間
稲荷木(とうかぎ)一丁目 北部・中部(江戸川・真間川) 5〜10メートル 3日〜1週間
菅野(すがの)五丁目 北部・中部(江戸川・真間川) 3〜5メートル 3日〜1週間
市川南四丁目※ 北部・中部(江戸川・真間川) 3〜5メートル 1〜3日
原木(ばらき)一丁目 北部・中部(江戸川・真間川) 0.5〜3メートル 3日〜1週間
行徳駅前二丁目 南部(江戸川) 0.5〜3メートル 3日〜1週間
相之川(あいのかわ)一丁目 南部(江戸川) 0.5〜3メートル 3日〜1週間
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町・字ごとの深さと水が引くまでの時間は、国土交通省「位置参照情報」の町・字の代表点(およその中心)1点で、国土地理院「重ねるハザードマップ」の洪水浸水想定区域(想定最大規模)を読んだ値です。この地図は国と県が川ごとに作った想定を重ねた最大値で、どの川の想定かはこの地図では分けられません。同じ町・字でも、代表点から離れた場所の深さは違います。代表点が浸水の範囲の外でも、町・字の中の低い所が範囲に入っていることがあります。色がないことは「浸からない」という意味ではありません(ハザードマップで色がない場所の意味)。被害想定の数字は、市の地域防災計画(風水害等編)の「令和4年7月の素案」によります。

「素案の区分」は、市の被害想定の分け方(江戸川の左岸=北部・中部は江戸川と真間川、右岸=行徳などの南部は江戸川だけ)で、深さがどちらの川の想定かは分けられません。行徳駅前二丁目・相之川一丁目の代表点は、深さ0.5〜3メートルでも水が引くまで3日〜1週間の想定です。

※江戸川の図には、家が倒れるほどの流れが想定される「家屋倒壊等氾濫想定区域(氾濫流)」があります。重ねた地図の代表点で入るのは市川南四丁目・市川南五丁目・大洲二丁目・妙典一丁目でした。

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市川市を流れる川と水位の基準(江戸川・真間川)

管理 区分 見る観測所と基準
江戸川 洪水予報河川 野田:注意6.30m・避難判断8.50m・危険9.10m
真間川 千葉県 水位周知河川 鬼越(おにごえ):注意2.70m・危険3.23m
国分川・大柏川 千葉県 真間川の支流 須和田橋:注意3.00m/北方町(ほっけちょう):注意3.50m

江戸川の洪水予報の予報地点は、上流の野田と西関宿です。国分川・大柏川の観測所には、氾濫危険水位が設定されていません。旧江戸川は、県が「氾濫解析の結果、浸水域がない河川」としています。

江戸川と真間川の洪水浸水想定区域

江戸川の図は国が平成29年7月20日に指定し、利根川の八斗島(やったじま)上流域に72時間で491ミリの雨が前提です。真間川の図は県が令和元年12月23日に更新し、市の地域防災計画の素案では24時間673ミリの雨としています。県は想定最大規模の雨を「関東地方において観測された最大の降雨量に基づき設定された降雨であり、その発生確率は1,000分の1を上回るもの。」と説明しています。

市川市の浸水継続時間(想定最大規模)を色で示した地図
深さ50センチ以上が続く時間。オレンジが3日〜1週間です

代表点で読むと、水が引くまで3日〜1週間の町・字が44、1〜3日が53ありました。行徳駅前・福栄・田尻(たじり)・高谷(こうや)などが3日〜1週間です。市も「国の想定では、大規模な水害が発生すると、1 週間も水がひかない地域があると想定されています。」と書いています。

過去の洪水と台風第25号

できごと(市の記録) 床上浸水
1949年 キティ台風 海岸堤防と旧江戸川左岸の堤防8.4キロが各所で決壊 60戸
1958年 狩野川台風 真間川が排水能力を超えた。市全域に災害救助法 2,456戸
1981年 台風第24号 真間川水系があふれ、総武線以南などで内水氾濫 3,635戸
2013年 台風第26号 真間川が排水能力を超えて浸水 99戸
2026年8月 千葉豪雨 死者1人。川か内水かの内訳は資料にない 94戸

台風第25号では、市が田尻・高谷・原木・二俣(ふたまた)地区の避難指示(内水)を21日22時42分に解除しました。県の資料では床上浸水3棟・床下浸水18棟です。江戸川・真間川が氾濫危険水位に達した、あふれたという記載は、県・国の資料にありません。

川の氾濫(外水)と内水氾濫は別の地図

外水氾濫(河川氾濫)と内水氾濫の違いを並べた図
川の水が堤防を越える・壊すのが外水、雨を流しきれずに低い所にたまるのが内水です

9月21日の避難指示は「内水」、1981年は真間川のあふれと内水氾濫が同時でした。道路が冠水しやすい場所と市の浸水履歴は市川市 冠水 どこが危ないの?にまとめています。

江戸川の堤防が決壊したら

市は「江戸川の堤防が決壊すると広範囲で被害が発生します」と書いています。素案の被害想定は、左岸(北部・中部)で床上浸水12,430棟・被災人口75,671人、右岸(南部)で床上浸水5,117棟・被災人口58,867人です。行徳は「大規模な浸水が予想され、地域内の交通は非常に困難な状況が予想される」とされています。

どこで決壊したら、いつ・どこまで水が来るかは、市が案内する国の「浸水ナビ」で地点を選んで見られます。隣の市などへ逃げる広域避難は、素案では「検討を進める」段階です。

水位が上がったときに見る情報

川の水位の段階と市の避難情報の対応を示した図
基準の水位は観測所ごとに決まっています

2026年5月29日から、洪水予報河川の江戸川には「レベル4氾濫危険警報」などの河川ごとの情報が出ます。水位周知河川の真間川は、県が鬼越などの水位で氾濫危険情報を出し、気象庁は大雨の情報の中で警戒を呼びかけます。気象庁は、大雨の情報は「水位の実況ではなく雨の状況から洪水の危険度を見積もった洪水キキクルのデータを用いて発表判断を行います」と説明しています。

逃げるタイミングは、まわりが浸かる前

市は「周囲が浸水してからの自宅外避難は危険ですのでやめましょう」と書き、「雨が強くなる前に浸水が予想されていない地区の知人宅や親戚宅などに避難する「自主避難」は有効です。」としています。

8月13日の千葉豪雨では、市がレベル5の緊急安全確保を出したのは午後7時51分、暗くなってからでした。台風第25号の高齢者等避難は21日9時46分(県の資料)。高齢の家族や小さな子どもがいる家は、この段階で明るいうちに移るのが目安です。市は「地下や低い場所での避難は避けましょう。水圧でドアが開かなくなり危険です。」とも書き、避難所に車のスペースはなく、避難は原則徒歩としています。江戸川沿いの家は、国の図で家屋倒壊等氾濫想定区域(氾濫流)に入っていないかを先に確かめてください。家が倒れたり流されたりするおそれがあるとして国が示している区域です。

自宅の浸水の深さを調べる

  1. 市の市川市水害ハザードマップ(令和8年4月改訂版)で、江戸川洪水真間川の地図を両方見る
  2. 江戸川が決壊したときの時間ごとの浸水は浸水ナビで見る
  3. 番地まで拡大するなら重ねるハザードマップ

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市川市のほかの災害リスク・ほかの市の河川氾濫

この記事のまとめ

市川市の河川氾濫は、国の江戸川と県の真間川の2本立てです。北部・中部は両方の川、行徳などの南部は江戸川の想定がかかり、行徳では水が引くまで3日〜1週間の町が並びます。まわりが浸かる前に、浸水しない地区の知人宅なども含めて移ってください。

出典(すべて2026年9月23日に確認)

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この記事を書いた人

ハウスメーカー2社で営業職を経験し、不動産・建築の基礎を習得。
その後、地域密着型の不動産会社にて営業事務として勤務し、
契約書作成、ポータルサイト管理、物件情報の入力・更新など、
実務全般に携わってきました。

特に、ポータルサイトを「より魅力的に見せる工夫」や、
反響につながる「分かりやすい間取り図作成」を得意としています。
自分が関わった物件に反響があった時の喜びが、今の原動力です。

現在は子育てのため一線を退いていますが、
これまでの実務経験を活かし、
フリーランスとして不動産会社様向けの
バックオフィスサポート業務を開始しました。

現場目線を大切にしながら、
「早く・正確に・伝わる」業務サポートを心がけています。

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