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那須塩原市 土砂崩れ どこが危ないの?

2015年9月、平成27年台風18号の影響による大雨で、那須塩原市では土砂崩れが10か所に出ました(市の被害状況、10月7日現在)。上塩原では住宅の基礎部分の土が崩れ、建物2棟に崩落のおそれが出ています。

いまの区域は、県の例規集(告示の現行版、令和8年2月6日現在)を数えると208か所、うち特別警戒区域187か所。市の地域防災計画の数と一致します。

先に結論

  • ✓ 国のデータの209か所のうち100か所は、名前に「塩原」が付く字にある
  • ✓ 2019年の東日本台風でも、土砂崩れなどの土木施設被害23か所のうち16か所が塩原地区
  • ✓ 2026年は、県の発表履歴で市にレベル4土砂災害危険警報が出ていない(9月26日まで)
目次

2015年9月、塩原地区で土石流や地すべりが起きた

市の計画は「塩原地区では、土石流や地すべり、土砂崩れなどの土砂災害が発生し」と振り返っています。9日18時50分に「土砂災害警戒情報」(今のレベル4土砂災害危険警報)、23時に塩原・箒根(ほうきね)地区全域の7,564人へ避難勧告が出ました。

被害状況に書かれた場所 土砂崩れの被害
上の原 土砂が流れ込み、住家と納屋が損壊
上塩原 建物2棟に崩落のおそれ(立入制限)
市道5路線 6か所で土砂崩れ
日塩もみじライン 車両が立ち往生
塩原温泉家族旅行村 サイクル列車の施設の付近で土砂崩れ

人的被害は「なし」。県道塩原矢板線の通行止めは14日、日塩もみじラインは17日(一部片側通行)まで続きました。

那須塩原市で土砂崩れが危ない場所:塩原・中塩原・関谷

那須塩原市の字ごとの土砂災害警戒区域の数を円で示した地図
円が大きいほど区域の多い字です
字 区域の数(うちレッド) うち土石流
塩原 50(46) 11
中塩原 18(13) 3
関谷 17(15) 2
上塩原 15(14) 4
板室 13(13) 3
金沢 11(6) 7
鍋掛 8(8) 0
百村 8(7) 1
湯本塩原 7(7) 1
下塩原 7(7) 0
i
字別の内訳を出すため、国のデータ(国土数値情報、2023年12月31日時点の整備・市内209区域)を使いました。1区域は所在地の字に1回だけ数え、字は大字にまとめ、旧塩原町・旧黒磯市の名前の区域は今の市に寄せています。字の書き方は国のデータのままです(「下塩原」と「下塩原塩釜」は別)。
那須塩原市の字ごとの土砂災害警戒区域数を並べた棒グラフ
区域の多い字の上位10

台風シーズンが始まる前に、家へ置いておくもの

風で割れるのは窓、家に入ってくるのは水です。この2つは、進路が決まってから買いに走っても店の棚から消えています。

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窓が割れるのを防ぐ道具ではありません。割れたあとの破片を膜で押さえるものです。飛散率を約1%まで落とせるのは防災安全合わせガラスですが、そちらは発注から施工まで日数がかかって台風の前には間に合いません。今日のうちに手を動かせるのはこちらです。貼るのは室内側です。

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土のうは砂を詰める前提の道具ですが、住宅街ではその砂が手に入りません。水で膨らむ型なら平たいまま棚にしまえて、玄関の段差にも、下水が逆流してくる風呂・トイレの排水口の上にも置けます。

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一から集めると抜けが出ます。まずセットで用意して、家族の人数分と常備薬だけ足すのが早いです。

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区域の半分近くは「塩原」の名前が付く字にある

那須塩原市塩原のまわりの土砂災害警戒区域の地図
塩原の50か所のうち、土石流は11か所、地すべりは1か所で、残る38か所はがけ崩れです

塩原(50か所)

点は国のデータの字「塩原」のおよその中心です。2015年に崩れた場所を指すものではありません。

塩原をGoogleマップで開く ›

中塩原・上塩原・湯本塩原なども含め、名前に「塩原」が付く8つの字で100か所。計画も区域は「市北部の山地に集中して分布する」とし、資料編の避難のマニュアルでは土石流危険渓流46のうち30、地すべり危険箇所9のすべてが塩原地区です(208とは別の表で、時点の記載は見つかりませんでした)。

2019年の東日本台風でも、塩原地区の道路などの被害は16か所で、市内23か所の7割でした。

地すべりの9か所に特別警戒区域はない

種類(県の現行告示) 警戒区域 うち特別警戒
急傾斜地の崩壊 154 152
土石流 45 35
地すべり 9 0

がけ崩れは、警戒区域154か所に対して特別警戒区域(レッド)が152か所指定されています。

急傾斜地の崩壊・土石流・地すべりの違いを並べた模式図
「土砂崩れ」は、法律上この3つに分かれます
イエローゾーンとレッドゾーンの違いを並べた図
危険度の段階ではなく、かかる規制が違います

1998年の那須水害:赤沼地区で崖崩れ6箇所

1998年8月末の豪雨は、旧黒磯市で5日間に685mm。計画では余笹川の氾濫と熊川の護岸の決壊で死者1人です。土砂の被害は、寺子の赤沼せせらぎ公園の自然災害伝承碑(国土地理院)に、赤沼地区で「崖崩れ6箇所」とあるのを確かめました。旧塩原町や板室の土砂災害は、確かめた資料には書かれていません。

2026年、那須塩原市にレベル4は出ていない

県の土砂災害警戒情報システムの発表履歴で、2026年に県内へレベル4土砂災害危険警報が出たのは、7月17〜18日の足利市・佐野市だけです。那須塩原市は8月8日・9日に「大雨警報」が出て、その日のうちに解除されました。

土砂災害の情報と市の避難情報の対応を示した図
2026年5月29日から、土砂災害警戒情報は「レベル4土砂災害危険警報」に名前が変わりました

市のマニュアルは「土砂災害警戒情報が発表されたとき」(今のレベル4土砂災害危険警報)に高齢者等避難、「引き続き降雨が見込まれるとき」に避難指示を出すとしています。区域の外でも、パトロールなどで前兆を確かめたところは、今後の雨量の予測から判断して「躊躇なく」出すとあります。

土砂崩れの前ぶれ8つを並べた図
政府広報オンラインの「主な前兆現象」をもとに作成

避難指示の目安の前兆は、斜面のはらみ、擁壁のクラック、山鳴りなど。レベル4が出たら、高齢の家族はその時点で動き始めてください。明かりの無い山あいでは斜面の変化に気づきにくいので、気象庁「キキクル(土砂災害の危険度分布)」の画面で自宅の周辺が何色かも見ておいてください。

防災ハザードマップは令和4年3月発行、区域はいつ時点?

那須塩原市の区域は県が告示し、それを地図に載せるのが市です。市の防災ハザードマップは令和4年3月発行です。確かめた表紙・見方のページ・地図の凡例・裏表紙には、区域が何年何月現在の指定かは書かれていませんでした。県はその後も令和5年6月・令和6年1月・令和8年2月に市内の区域を告示しています。

自宅が区域に入っているか調べる

  1. 県のとちぎまるっとマップで「ハザード情報(土砂災害)」を選び、自宅に黄色・赤が重なっていないかを見る。区域をクリックすると公示図書が開く
  2. 市のなすしおばらまっぷでも「防災・防犯」から区域を表示できる(データの日付は書かれていない)

急傾斜地崩壊危険区域や土砂災害警戒区域などで家を移すときに、国の「がけ地近接等危険住宅移転事業」などの助成や融資が使えることを知らせる、と市の計画にあります。市の制度として条件や金額を書いたページは、今回見つかりませんでした。

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那須塩原市のほかの災害リスク・ほかの市

栃木県とほかの県の土砂崩れ

この記事のまとめ

名前に「塩原」が付く字に住む人や別荘を持つ人は、とちぎまるっとマップで家と区域の線を一度重ねて見ておいてください。

出典(すべて2026年9月26日に確認)

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この記事を書いた人

ハウスメーカー2社で営業職を経験し、不動産・建築の基礎を習得。
その後、地域密着型の不動産会社にて営業事務として勤務し、
契約書作成、ポータルサイト管理、物件情報の入力・更新など、
実務全般に携わってきました。

特に、ポータルサイトを「より魅力的に見せる工夫」や、
反響につながる「分かりやすい間取り図作成」を得意としています。
自分が関わった物件に反響があった時の喜びが、今の原動力です。

現在は子育てのため一線を退いていますが、
これまでの実務経験を活かし、
フリーランスとして不動産会社様向けの
バックオフィスサポート業務を開始しました。

現場目線を大切にしながら、
「早く・正確に・伝わる」業務サポートを心がけています。

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