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長崎市 土砂崩れ どこが危ないの?

2026年6月24日の朝、長崎市は市内全域にレベル4避難指示を出しました。防災行政無線の放送は5時47分。6時13分頃には田中町の国道34号で法面から土砂が流れ込み、歩道が200m通行止めに(国土交通省長崎河川国道事務所の公式X)。

長崎県の公表(令和8年8月28日現在)では、市内の土砂災害警戒区域は6,806か所、うち特別警戒区域が6,340か所です。

先に結論

  • ✓ 1982年の長崎大水害は、市の計画で当時の市域の死者262名(行方不明者4名を含む)。その9割近くが土砂崩壊によるもの
  • ✓ 区域が最も多い町は西海町の243か所(国のデータ・令和6年3月末時点)
  • ✓ 県の区域の調査は、長崎大水害の被害が大きかった長崎市から始まった(平成15年度)
目次

2026年6月24日:危険警報から避難指示の解除まで

市の防災行政無線の放送時刻 放送の内容
4時23分 レベル3土砂災害警報
4時41分 レベル4土砂災害危険警報
5時47分 レベル4大雨危険警報。市内全域にレベル4避難指示
10時57分 土砂災害危険警報は10時44分に解除。避難指示をすべて解除

国交省の第8報では、6月29日18時時点で長崎県の土砂災害は6件、人的被害・人家被害は「なし」。6件の場所は書かれていません。

田中町の国道34号:法面から土砂が流れ込んだ朝

事務所は9時11分、「国道34号127k800付近(長崎市田中町)で法面からの土砂流入が発生した」と投稿しました。歩道の通行止めは、応急復旧が済んだ20時50分に解除されています。

長崎市田中町のまわりの土砂災害警戒区域の地図
国のデータ(令和6年3月末時点)では、田中町は137か所。うち土石流26か所、地すべり3か所です

田中町(137か所)

点は田中町のおよその中心で、土砂が流れ込んだ場所ではありません。

田中町をGoogleマップで開く ›

田中町は国のデータで区域数が市内4番目。土砂が出た法面が区域の中かどうかは、今回確かめた資料では分かりませんでした。

台風シーズンが始まる前に、家へ置いておくもの

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窓が割れるのを防ぐ道具ではありません。割れたあとの破片を膜で押さえるものです。飛散率を約1%まで落とせるのは防災安全合わせガラスですが、そちらは発注から施工まで日数がかかって台風の前には間に合いません。今日のうちに手を動かせるのはこちらです。貼るのは室内側です。

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土のうは砂を詰める前提の道具ですが、住宅街ではその砂が手に入りません。水で膨らむ型なら平たいまま棚にしまえて、玄関の段差にも、下水が逆流してくる風呂・トイレの排水口の上にも置けます。

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長崎市で土砂崩れが危ない場所:西海町・琴海尾戸町・茂木町

長崎市の町ごとの土砂災害警戒区域の数を円で示した地図
円が大きいほど区域の多い町です
町 区域の数(うちレッド)
西海町 243(239)
琴海尾戸町 156(154)
茂木町 144(138)
田中町 137(129)
現川町 132(125)
琴海形上町 130(127)
平間町 112(108)
鳴見町 106(95)
琴海戸根町 105(101)
飯香浦町 103(101)
i
この表と図は、町ごとの内訳を出すために国のデータ(国土数値情報、令和6年3月末時点の整備・長崎市6,561区域)を使いました。1つの区域は所在地の町に1回だけ数え、本河内1〜4丁目のような丁目の分かれた町は1つにまとめています。県が2026年5月26日に三和・野母崎・香焼で指定した241区域と、7月14日・8月28日の解除と指定し直しは入っていません。
長崎市の町ごとの土砂災害警戒区域数を並べた棒グラフ
区域の多い町の上位10

市の地域防災計画も、区域は「他都市と比較して非常に多い」と書いています。

県の最新の内訳:地すべりの170か所にレッドはない

種類 区域 うち特別警戒
急傾斜地の崩壊 5,661 5,461
土石流 975 879
地すべり 170 0
急傾斜地の崩壊・土石流・地すべりの違いを並べた模式図
「土砂崩れ」は、法律上この3つに分かれます
イエローゾーンとレッドゾーンの違いを並べた図
危険度の段階ではなく、かかる規制が違います

市のマップのページより後に、241区域が指定された

区域の指定は県の仕事で、町別のハザードマップは市が作っています。市の土砂災害ハザードマップのページは更新日が「2024年6月24日」で、書かれている最後の追加は「令和5年8月29日」に指定された琴海地区と本河内4丁目の分です。

県は2026年5月26日、三和町149・野母崎町68・香焼町24の計241区域を新しく指定しました。町別マップに「何年何月現在」の記載が見つからず、この241区域が載っているかは確かめられません。最新の区域は「県のホームページでご確認ください」と、市のページにあります。

1982年7月23日の長崎大水害:9割近くが土砂崩壊

市の地域防災計画では、23日19時からの1時間に111.5mmの雨が降り、当時の市域で死者262名(行方不明者4名を含む)。原因別では「土石流・山崩れ」が226人(死者223人・行方不明3人)で86%です。

場所(計画の原文) 災害 死者(行方不明)
川平(かわびら) 土石流 34人
奥山 山崩れ 23人(1人)
鳴滝 土石流 23人(1人)
芒塚(すすきづか) 山崩れ 16人(1人)
長谷 土石流 15人
宿町 山崩れ 11人

数字は資料で違い、気象庁長崎地方気象台のページの表(長崎県・長崎市両対策本部調べ)では長崎市の死者257人・行方不明5人です。市内の自然災害伝承碑11基(国土地理院)はすべてこの水害の碑で、太田尾町の碑の伝承内容(国土地理院)には、住民35戸173名に人的被害がなかったのは1860年の水害の経験を活かした賜だとあります。

避難指示は地域センターの管内ごとに出る

土砂災害の情報と市の避難情報の対応を示した図
2026年5月29日から、土砂災害警戒情報は「レベル4土砂災害危険警報」に名前が変わりました

市の計画は、避難指示の基準の1つ目に「土砂災害警戒情報」(今のレベル4土砂災害危険警報)を挙げ、気象庁「キキクル(土砂災害の危険度分布)」で危険度が高まったメッシュと重なる区域を基本に、地域センターの管内を単位に出すとしています。6月24日は大雨危険警報で市内全域、7月5日は土砂災害危険警報で琴海・外海、大雨危険警報で三重に避難指示が出ました。

土砂崩れの前ぶれ8つを並べた図
政府広報オンラインの「主な前兆現象」をもとに作成

自宅が区域に入っているか調べる

  1. 県の長崎県防災ポータル「防災GIS」に住所を入れ、家のまわりの区域の色を確かめる
  2. 斜面との位置は土砂災害警戒区域等立体確認システムで見る
  3. 線の位置で迷ったら、県の長崎振興局砂防課(095-844-2181)に聞く

市の宅地のがけ災害対策費補助金は、角度30度超・高さ2m超のがけで、根元からがけの高さの2倍の範囲に「がけの所有者の同一生計者以外の方が所有かつ居住などしている建築物、道路又は公園」があるものが対象です。2月末日までに工事が終わることも条件で、額は工事費の3分の1かつ上限200万円(消費税を除く)。予算が無くなり次第終わります(建築指導課 095-829-1176)。

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この記事のまとめ

三和・野母崎・香焼の人は、県の防災GISで5月26日指定の区域の位置を確かめてください。

出典(すべて2026年9月25日に確認)

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この記事を書いた人

ハウスメーカー2社で営業職を経験し、不動産・建築の基礎を習得。
その後、地域密着型の不動産会社にて営業事務として勤務し、
契約書作成、ポータルサイト管理、物件情報の入力・更新など、
実務全般に携わってきました。

特に、ポータルサイトを「より魅力的に見せる工夫」や、
反響につながる「分かりやすい間取り図作成」を得意としています。
自分が関わった物件に反響があった時の喜びが、今の原動力です。

現在は子育てのため一線を退いていますが、
これまでの実務経験を活かし、
フリーランスとして不動産会社様向けの
バックオフィスサポート業務を開始しました。

現場目線を大切にしながら、
「早く・正確に・伝わる」業務サポートを心がけています。

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