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相模原市 土砂崩れ どこが危ないの?

相模原市の土砂災害警戒区域は1,179か所で、1,120か所が緑区です。字では緑区牧野が184か所と最も多く、2位の青山98か所の2倍近くあります。

その牧野では、2019年10月の東日本台風(台風第19号)で土砂により家が倒れ、3人が亡くなりました。

先に結論

  •  2019年に崩れた250か所の約8割(197か所)は区域の中かそのまわり
  •  市のマップは藤野・相模湖などが「令和3年5月まで」の区域の版。県はその後、市全体で123か所を指定した
  •  2026年9月21日の台風第25号で、県の被害状況の避難指示の欄に相模原市は無く、高齢者等避難は19時31分に解除
目次

相模原市で土砂崩れが危ない場所:緑区の牧野・青山・寸沢嵐

相模原市の町・字ごとの土砂災害警戒区域の数を円で示した地図
大きな円は緑区の山あいに集まります
字(すべて緑区) 区域の数(うちレッド) うち土石流
牧野 184(176) 83
青山 98(74) 52
寸沢嵐 84(78) 31
鳥屋 77(67) 48
佐野川 77(56) 40
青野原 69(53) 30
長竹 54(44) 16
青根 54(52) 27
澤井 50(44) 25
若柳 48(43) 19
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神奈川県の告示図書の区ごとのページ(緑区 令和8年1月30日・中央区 令和6年2月22日・南区 令和6年10月4日現在)を1件ずつ数えました。2つの区・字にまたがる区域は両方に数え、丁目・小字は大字にまとめました。
相模原市の字別の土砂災害警戒区域数を並べた棒グラフ
上位10の字。牧野が184か所で抜けています

台風シーズンが始まる前に、家へ置いておくもの

風で割れるのは窓、家に入ってくるのは水です。この2つは、進路が決まってから買いに走っても店の棚から消えています。

和気産業 ガラスの飛散防止フィルム 46cm×185cm(WF-005)

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窓が割れるのを防ぐ道具ではありません。割れたあとの破片を膜で押さえるものです。飛散率を約1%まで落とせるのは防災安全合わせガラスですが、そちらは発注から施工まで日数がかかって台風の前には間に合いません。今日のうちに手を動かせるのはこちらです。貼るのは室内側です。

吸水式 土のう袋(水で膨らむ・逆流防止にも使える)

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土のうは砂を詰める前提の道具ですが、住宅街ではその砂が手に入りません。水で膨らむ型なら平たいまま棚にしまえて、玄関の段差にも、下水が逆流してくる風呂・トイレの排水口の上にも置けます。

アイリスオーヤマ 防災リュック 1人用 33点セット(防災士監修)

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一から集めると抜けが出ます。まずセットで用意して、家族の人数分と常備薬だけ足すのが早いです。

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2019年10月、東日本台風で緑区の250か所が崩れた

相模原市緑区牧野のまわりの土砂災害警戒区域の地図
牧野は184か所(レッド176)。83か所が土石流の区域です

緑区牧野(184か所)

点は牧野の字のおよその中心で、2019年に崩れた場所を示すものではありません。

緑区牧野をGoogleマップで開く ›

市の「令和元年東日本台風災害記録誌」では、土砂災害は250か所、鳥屋の総雨量は761mmでした。

地区 土砂災害の数(山地災害を除く) 多かった字
津久井 105 青野原29・青根20・鳥屋19
藤野 104 牧野44・佐野川23
相模湖 38 寸沢嵐18・千木良7
城山 3 川尻2・小倉1

牧野では、土砂で倒れた家の中で70代の女性が、家ごと約100m下の沢まで流されて60代の男女2人が亡くなりました。市内の死者8人のうち、記録誌が土砂災害によると書くのはこの3人です。

区域の外の53か所のうち12か所は、人家などの近くでした。

土石流の区域487か所は牧野・青山・鳥屋に多い

急傾斜地の崩壊・土石流・地すべりの違いを並べた模式図
「土砂崩れ」は、法律上この3つに分かれます

内訳は、がけ崩れ(急傾斜地の崩壊)691か所、土石流487か所、地すべり1か所(佐野川)です。

鳥屋は77か所中48か所が土石流の区域です。国土地理院の伝承碑の記録は、1923年の関東大震災で串川が土石流でせき止められ、上流500mほどが湖のようになったと伝えます。

イエローゾーンとレッドゾーンの違いを並べた図
危険度の段階ではなく、かかる規制が違います

2026年9月21日、台風第25号の避難情報と国道413号

市は21日10時現在、中央区の21地域と南区の18地域に土砂の高齢者等避難を出していました。緑区の対象地区は、今回確かめた資料では見つかりませんでした。19時31分に「市内全域に発令していた」高齢者等避難を解除しています。

県の被害状況は、崖くずれ6か所(第16報)がすべて横浜市で、避難指示の欄(第1〜16報)にも相模原市はありません。

国道413号の青野原西野々交差点から山梨県境までは「大雨の影響により」通行止めになり、22日10時44分に解除されました。理由が土砂かどうかは放送に書かれていません。

市の土砂災害ハザードマップは地区で区域の日付が違う

区域の指定は県、マップは市が担います。

地区の版 載っている区域
城山/津久井(青山・太井・長竹・中野・根小屋・又野・三井・三ケ木) 令和8年1月までに指定
津久井(青野原・鳥屋・青根)/相模湖/藤野/橋本・大沢 令和3年5月までに指定
中央区/南区 令和3年5月までに指定

表の日付は各地区の情報面PDFの記載です。市のページの「城山 令和4年3月作成」「南区 令和5年3月改定」とは食い違い、理由は資料に書かれていません。

県の告示図書では、2021年5月25日より後の指定が123か所(緑区119・中央区1・南区3)あり、105か所は2025年1月です。字では千木良と佐野川が17か所ずつで、どちらも「令和3年5月まで」の版の地区です。その版の地区の人は、県のポータルでいまの区域を見てください。

市はマップに未反映の区域の一覧(令和7年2月14日時点、111行)も出しています。2026年1月指定の根小屋12か所は、一覧の日付より後です。残りの差の理由は資料に書かれていません。

中央区・南区の土砂災害は段丘の崖で起きてきた

中央区は33か所、南区は32か所。市の計画は、台地の土砂災害は「大島、田名、当麻等の低地と下段・中段との境界に当たる段丘崖で発生していることが多い」と書きます。

南区下溝の復興記念碑は、関東大震災の「崖崩れによって各所で交通が途絶した」と伝えます。

がけの前ぶれと、市が避難指示を出す基準

土砂崩れの前ぶれ8つを並べた図
政府広報オンラインの「主な前兆現象」をもとに作成
土砂災害の情報と市の避難情報の対応を示した図
2026年5月29日から、土砂災害警戒情報は「レベル4土砂災害危険警報」に名前が変わりました

市の地域防災計画は、レベル3土砂災害警報で高齢者等避難、レベル4土砂災害危険警報で避難指示を出す目安です。土砂災害の前兆現象が確認されたときも、レベル5緊急安全確保の目安に入っています。

雨の日は危険警報の地域(西部・東部)と気象庁「キキクル(土砂災害の危険度分布)」の色を見ます。

自宅が区域に入っているか調べる

  1. 神奈川県土砂災害情報ポータルで自宅の場所に区域の色がかかっているか見る
  2. 番地の区域図は県の告示図書(緑区中央区南区)で見る
  3. 避難場所は市の土砂災害ハザードマップで確かめる

市の宅地防災対策工事助成金は、崩れを防ぐ工事や崩れた崖の復旧工事に費用の3分の1(上限300万円、消費税分を除く)が出ます。条件は、営利目的でない個人の崖地か隣の土地の所有者で5年以上所有、高さ2mを超える崖で、崩れると他人が住む建物・公共施設・私道にかかることなど。設計・測量の費用は対象外です。

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市も区域指定のページ(令和3年6月更新)で、マップの「改訂までには時間を要するため、最新の情報は神奈川県の告示図書をご確認ください」としています。

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相模原市のほかの災害リスク・ほかの市

この記事のまとめ

相模原市の区域は1,179か所で95%が緑区。2019年の250か所も緑区でした。

斜面の近くでは、マップの版の日付と県のポータルの両方を見てください。

出典(すべて2026年9月24日に確認)

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この記事を書いた人

ハウスメーカー2社で営業職を経験し、不動産・建築の基礎を習得。
その後、地域密着型の不動産会社にて営業事務として勤務し、
契約書作成、ポータルサイト管理、物件情報の入力・更新など、
実務全般に携わってきました。

特に、ポータルサイトを「より魅力的に見せる工夫」や、
反響につながる「分かりやすい間取り図作成」を得意としています。
自分が関わった物件に反響があった時の喜びが、今の原動力です。

現在は子育てのため一線を退いていますが、
これまでの実務経験を活かし、
フリーランスとして不動産会社様向けの
バックオフィスサポート業務を開始しました。

現場目線を大切にしながら、
「早く・正確に・伝わる」業務サポートを心がけています。

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