MENU
お役立ち記事
【近日公開】AIが物件資料からSUUMO・at homeの入稿文を作成「入稿メイト」|先行登録受付中(無料)

熱海市 土砂崩れ どこが危ないの?

2021年7月3日10時30分頃、熱海市伊豆山の逢初川で土石流が起き、正午過ぎまで数度にわたって家屋を押し流しました。静岡県の報告書は、源頭部の高さ15mを超える盛り土のほぼ全体が崩れたと結論づけています。

いま熱海市の土砂災害警戒区域は301か所で、253か所がレッドゾーン(土砂災害特別警戒区域)。泉・下多賀・伊豆山の順に多くなっています。

先に結論

  •  県が「土砂災害警戒区域等に指定される可能性がある箇所」と公表した候補箇所が、熱海市に142か所。いまは規制がかからない
  •  2024年の台風第10号で崩れた下多賀大縄と西熱海町の斜面は、県が人家7戸ずつを守る工事を2026年1月までに終えた
  •  2026年9月21日、熱海市では20,808世帯・32,507人に避難指示が出た(県の被害報)
目次

熱海の土砂崩れの場所:2021年7月3日、伊豆山の逢初川

熱海市伊豆山のまわりの土砂災害警戒区域の地図
伊豆山は38か所(レッド34)。土石流8か所と、市内で1か所だけの地すべりの区域があります

伊豆山(38か所)

点は伊豆山の字のおよその中心で、土石流が流れた場所を示す点ではありません。

伊豆山をGoogleマップで開く ›

始まりは逢初川の源頭部、標高350〜400m付近です。土砂は東海道新幹線と東海道本線のガード下を抜け、国道135号の上と下を流れて、伊豆山港まで届きました。

資料 人的被害(資料の書き方どおり)
静岡県 原因調査報告書(2022年6月24日現在) 死者27(災害関連死1を含む)、行方不明1、負傷者 重症1・軽傷2
熱海市 地域防災計画(2026年3月修正) 死者28人(うち災害関連死1人)

県と市で死者数が1つ違い、理由は資料に書かれていません。

原因は盛り土の崩落:静岡県の報告書の結論

県の「逢初川土石流の発生原因調査報告書」(2022年9月8日)のまとめの原文です。

逢初川源頭部は、周囲の地形・地質条件から、鳴沢川流域を含む周辺から地下水が流入しやすい場所だった

その上に、県土採取等規制条例の届出内容とは異なる内容で、標高差が高く、高さが 15m を超える盛り土が不適切な工法(排水対策が不十分、盛り土が締め固められていない、十分な土留がないなど)で造成された

崩れた土は約55,500m³と推定されています。

伊豆山の一部に2021年8月16日から設定されていた災害対策基本法の警戒区域(立ち入りを制限する区域)は、2023年9月1日に解除されました。土砂災害警戒区域とは別の区域です。逢初川の河川改修と源頭部の土砂撤去は県のページ(2025年3月更新)で実施中とあり、完成予定は載っていません。

台風シーズンが始まる前に、家へ置いておくもの

風で割れるのは窓、家に入ってくるのは水です。この2つは、進路が決まってから買いに走っても店の棚から消えています。

和気産業 ガラスの飛散防止フィルム 46cm×185cm(WF-005)

和気産業 ガラスの飛散防止フィルム 46cm×185cm(WF-005)

窓が割れるのを防ぐ道具ではありません。割れたあとの破片を膜で押さえるものです。飛散率を約1%まで落とせるのは防災安全合わせガラスですが、そちらは発注から施工まで日数がかかって台風の前には間に合いません。今日のうちに手を動かせるのはこちらです。貼るのは室内側です。

吸水式 土のう袋(水で膨らむ・逆流防止にも使える)

吸水式 土のう袋(水で膨らむ・逆流防止にも使える)

土のうは砂を詰める前提の道具ですが、住宅街ではその砂が手に入りません。水で膨らむ型なら平たいまま棚にしまえて、玄関の段差にも、下水が逆流してくる風呂・トイレの排水口の上にも置けます。

アイリスオーヤマ 防災リュック 1人用 33点セット(防災士監修)

アイリスオーヤマ 防災リュック 1人用 33点セット(防災士監修)

一から集めると抜けが出ます。まずセットで用意して、家族の人数分と常備薬だけ足すのが早いです。

※ 本記事には広告(アフィリエイトリンク)が含まれます。紹介している商品は、記事の内容に関連するものを編集方針にもとづいて選んでいます。Amazonのアソシエイトとして、おかあさんのおうちは適格販売により収入を得ています。

熱海市で土砂崩れが危ない場所:泉・下多賀・伊豆山

熱海市の土砂災害警戒区域を種類と警戒・特別警戒に色分けした地図
熱海市とそのまわりの区域を色で描いた地図。北の端は湯河原町(神奈川県)、西の端は函南町などほかの市町の区域です
区域の数(うちレッド) うち土石流
64(58) 29
下多賀 40(30) 16
伊豆山 38(34) 8
上多賀 27(25) 12
熱海 17(13) 5
梅園町 14(9) 8
網代 14(14) 4
紅葉ガ丘町 11(7) 7
相の原町 10(6) 5
西山町 9(4) 7
i
国土交通省「国土数値情報(土砂災害警戒区域)」(2023年12月31日時点の整備)と、静岡県が公開する熱海市の指定状況の一覧(最終更新 令和2年3月31日)で、区域数(301・うちレッド253)が一致しました。1つの区域は、所在地の先頭の大字に1回だけ数えています。
熱海市の字別の土砂災害警戒区域数を並べた棒グラフ
上位10の字。網代は14か所すべてがレッドゾーンです

熱海の区域は3つに1つが土石流

急傾斜地の崩壊・土石流・地すべりの違いを並べた模式図
「土砂崩れ」は、法律上この3つに分かれます

内訳はがけ崩れ(急傾斜地の崩壊)195か所、土石流105か所、地すべり1か所。

イエローゾーンとレッドゾーンの違いを並べた図
危険度の段階ではなく、かかる規制が違います

レッドは、がけ崩れ195か所中194か所、土石流105か所中59か所です。

まだ区域になっていない「候補箇所」が142か所

県が3次元点群データで抜き出した「候補箇所」は、熱海市に142か所(土石流17・急傾斜125)。いまの区域の約47%です。県の質問と回答では、県内すべての基礎調査を終えるまで「10年以上要すると想定」、候補箇所に「規制等はありません」。

県の一覧で熱海市の最後の指定は2020年2月7日。市の防災ガイドブック(2025年12月作成)の地図の凡例は、区域の種類と避難所・避難場所の7項目で、候補箇所は入っていません。区域の基準日も、今回確かめた表紙と凡例では見つかりませんでした。マップに無い142か所は、県の「土砂災害情報マップ(候補箇所)」で見ます。

2024年8月30日、台風第10号で崩れた下多賀と西熱海町

この日17時15分、市の火葬場に高さ1.2〜1.5mほどの土砂が流れ込みました。

県が工事をした斜面 崩れた大きさ 守る人家 完成
下多賀大縄 上部 幅9m・高さ10m 7戸 2025年12月19日
西熱海町 幅20m・高さ12m 7戸 2026年1月30日

2つの斜面が区域内だったかは、今回見た県の資料には出てきません。

2026年9月21日、熱海市の2万世帯に避難指示

台風第25号の日、県の被害報は14時の時点で熱海市の土砂災害をレベル4(土砂災害危険警報)とし、避難指示を記録しています。19時には、危険警報が出ていた4市(熱海市・伊東市・伊豆市・伊豆の国市)のうち熱海市だけに残り、22日7時の最終報ですべて解除されました。

土砂災害の情報と市の避難情報の対応を示した図
2026年5月29日から、土砂災害警戒情報は「レベル4土砂災害危険警報」に名前が変わりました

市の地域防災計画は、危険警報(計画では旧名の土砂災害警戒情報)が出たら「直ちに避難指示等を発令することを基本とする」とし、気象庁「キキクル(土砂災害の危険度分布)」の「危険」も目安にします。2025年9月の台風第15号では、市が市内全域に避難指示を出しました。

土砂崩れの前ぶれ8つを並べた図
政府広報オンラインの「主な前兆現象」をもとに作成

自宅が区域・候補箇所に入っているか調べる

  1. 重ねるハザードマップ(国土交通省)で自宅を開き、土砂災害警戒区域を重ねる
  2. 県の土砂災害情報マップ(候補箇所)で、まわりの候補箇所を見る
  3. 避難所は市の防災ガイドブック(35〜46ページ)で確かめる

レッドゾーンなどに建つ既存不適格の住宅を移すときは、市の「がけ地近接等危険住宅移転事業」があります。県の住まいづくり支援ガイドには、建物除去費補助97万5000円(除却費用に対する一部補助)などが載っています。

!
家を買う・借りる前は、県の地図で指定済みの区域と候補箇所の両方を確かめてください。

\住所を入れるだけ 1分で公的データを確認できます/

災害リスク診断で自分の住所を調べてみる ›

登録不要・無料。土砂災害警戒区域・洪水の浸水想定・地盤の揺れやすさをまとめて出します

熱海市のほかの災害リスク・ほかの市

この記事のまとめ

熱海市の区域は301か所で、泉・下多賀・伊豆山に集まります。指定前の候補箇所142か所は、県の地図で見られます。

出典(すべて2026年9月24日に確認)

Googleで「おかあさんのおうち」の新着を優先表示する

災害・道路・住まいの新しい記事がGoogleのトップニュースに出やすくなります。ボタン1回で登録できます。

災害・防災の新着

もっと見る
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

ハウスメーカー2社で営業職を経験し、不動産・建築の基礎を習得。
その後、地域密着型の不動産会社にて営業事務として勤務し、
契約書作成、ポータルサイト管理、物件情報の入力・更新など、
実務全般に携わってきました。

特に、ポータルサイトを「より魅力的に見せる工夫」や、
反響につながる「分かりやすい間取り図作成」を得意としています。
自分が関わった物件に反響があった時の喜びが、今の原動力です。

現在は子育てのため一線を退いていますが、
これまでの実務経験を活かし、
フリーランスとして不動産会社様向けの
バックオフィスサポート業務を開始しました。

現場目線を大切にしながら、
「早く・正確に・伝わる」業務サポートを心がけています。

コメント

コメントする

目次