🗨️「熱海の斜面崩落は、いま解除されたの?」
解除の見通しは立っていません。静岡県熱海市春日町で住宅の下の斜面が崩れ、市は11日夜に3世帯7人と3つの事業所へ避難指示を出しました。崩れた範囲は幅およそ15メートル、高さおよそ7メートル。けが人はいません。長く続いた雨の影響とみられていますが、原因の調査は続いています。
[災害] この記事の要点
2026年9月14日 発表
- 斜面の上や下に家がある人
- 擁壁のある土地を買おうとしている人
- 自宅が土砂災害警戒区域に入っているか知らない人
崩れた範囲の数字
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 場所 | 静岡県熱海市春日町(JR熱海駅の近く) |
| 見つかった日 | 9月10日(住民から市へ通報) |
| 避難指示 | 9月11日夜 |
| 対象 | 斜面の上の3世帯7人/斜面の下の3事業所 |
| 崩れた範囲 | 幅 約15メートル・高さ 約7メートル |
| 被害 | 民泊施設に土砂が流れ込み、壁が破損 |
| けが人 | なし |
| 解除 | 見通しは立っていない |
避難指示が出ているのは7人ですが、報じられているところでは実際に避難した人はいません。斜面の上の家に住んでいる人にとっては、崩れているのが自分の家の足元であって、家そのものはまだ立っているからです。
地図で調べたあと、家に置いておくもの
色がついていても、白でも、家に置くものは変わりません。自治体の備蓄は数日分が前提なので、最初の3日をしのぐ分は各家庭で持っておくものとされています。
一から集めると抜けが出ます。まずセットで用意して、家族の人数分と常備薬だけ足すのが早いです。
飲料水は1人1日3L。4人家族の1週間分で84L=2Lボトル42本なので、6本入りだと7ケースぶんです。5年保存タイプなら入れ替えの手間が減ります。
断水で最初に困るのがトイレです。備蓄で見落とされやすい一方、代用が効きません。
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高さ7メートルの斜面が、どこまでを巻き込むか
この「高さ約7メートル」という数字は、法律の側から見ると意味を持ちます。土砂災害防止法で土砂災害警戒区域(急傾斜地の崩壊)に指定されるのは、次の3つを合わせた範囲だからです。
| 範囲 | 基準 | 今回に当てはめると |
|---|---|---|
| 斜面そのもの | 傾斜度30度以上・高さ5メートル以上 | 高さ約7メートル=基準を超える |
| 斜面の上 | 上端から水平距離10メートル以内 | 上の住宅側 10メートル |
| 斜面の下 | 下端から斜面の高さの2倍以内(50メートルを超える場合は50メートル) | 下の施設側 約14メートル |
急傾斜地の崩壊 傾斜度が30度以上で高さが5m以上の区域/急傾斜地の上端から水平距離が10m以内の区域/急傾斜地の下端から急傾斜地の高さの2倍(50mを超える場合は50m)以内の区域
国土交通省 土砂災害警戒区域の指定基準
なぜ下は「高さの2倍」なんですか
崩れた土は、斜面の真下に静かに積もるのではなく、勢いがついて前へ流れるからです。高いところから崩れるほど遠くまで届くので、高さに比例させた範囲が取られています。高さ7メートルなら、下端から約14メートルが警戒の範囲になります
今回、土砂が入ったのは斜面の下の施設でした。上に住んでいる人だけでなく、下にいる人も対象になる——これが避難指示が「3世帯」と「3事業所」の両方に出た理由です。
崖の上と下、どちらが危ないか
斜面地の家を見るとき、多くの人は「崖の上は眺めがいい」「崖の下は日当たりが悪い」という見方をします。土砂災害の側から見ると、この2つはどちらも警戒区域です。
| 起きること | 時間の猶予 | |
|---|---|---|
| 斜面の上の家 | 家の土台が下から失われる。建物が傾く・基礎が浮く | 比較的ある(ひび割れなどの前兆が出やすい) |
| 斜面の下の家 | 土砂が家に入る。壁が押される | ほとんどない |
今回は上の住宅の土台付近が崩れ、下の施設の壁が壊れました。ひとつの崩れで、上と下の両方に別々の被害が出ています。
この住所は浸水しやすい場所ですか?
住所を入れるだけ。ハザードマップの指定(浸水・土砂・津波)と地盤の強さが5秒で出ます。会員登録も電話番号も要りません。
自分の家が入っているか調べる
土砂災害警戒区域は都道府県が指定していて、指定された区域は市区町村のハザードマップに色つきで出ます。急傾斜地は「がけ崩れ」の凡例です。
うちは平らな住宅地なので関係ないと思います
造成された住宅地でも、区画の間に高さ5メートル以上の擁壁があれば対象になることがあります。見た目が「がけ」でなくコンクリートの壁でも、高さと傾斜が基準を満たせば同じ扱いです。一度地図で確かめておくと、雨のたびに迷わずにすみます
生活・仕事にどう効くか
- 斜面の上に家がある人:崩れると家の土台が下から失われる。基礎の浮きやひび割れなど前兆が出やすいぶん、気づいてから動く時間は比較的ある。
- 斜面の下に家がある人:土砂が直接入る。今回も下の民泊施設の壁が破損した。猶予はほとんどない。
- 造成地の擁壁:見た目がコンクリートの壁でも、傾斜度30度以上・高さ5メートル以上なら土砂災害警戒区域の対象になりうる。
結局どうすればよいか
- 自宅が土砂災害警戒区域に入っているか、市区町村のハザードマップで「がけ崩れ」の凡例を確認する
- 敷地内や隣地の擁壁に、新しいひび・ふくらみ・水のしみ出しがないか見る
- 斜面の下に住んでいる場合、雨が続いたときの避難先と経路を先に決めておく
公式出典
- 国土交通省「土砂災害警戒区域」(土砂災害防止法の区域指定の基準)(2026-09発表)
- 気象庁「府県天気概況」静岡地方気象台(2026年9月)(2026年9月14日発表)
更新履歴
- 2026年9月14日 初版を公開。9月14日時点の状況にもとづく。
※本記事は2026年9月14日時点で公表されている情報にもとづきます。数値・制度・進路などは今後変わる可能性があるため、最新の内容は各公式発表をご確認ください。
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