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花巻市 土砂崩れ どこが危ないの?

花巻市で土砂災害のおそれがあるとして岩手県が指定した区域は、県の一覧を数えると825か所。4割の342か所が大迫町の字で、内川目169、外川目95、亀ケ森52と上位3つを大迫が占めます。

2013年8月9日の大雨では、大迫町で自宅の裏山が崩れて土砂が家に流れ込み、91歳の女性が亡くなりました(県の資料)。

先に結論

  •  土石流の区域が324か所で4割。内川目は169か所のうち92か所
  •  2026年8月1日は20時29分にレベル4土砂災害危険警報、避難指示の対象は59,489人
  •  がけ地移転の補助は2026年度分の受付が終わり、2027年度分の事前相談は随時
目次

花巻市で土砂崩れが危ない場所:大迫町の3つの字で316か所

花巻市の字ごとの土砂災害警戒区域の数を円で示した地図
円が大きいほど区域が多い字。北東の大迫町の内川目・外川目・亀ケ森に大きな円が集まります
区域の数 うち土石流
大迫町内川目 169 92
大迫町外川目 95 46
大迫町亀ケ森 52 33
高松 32 9
太田 30 5
28 10
湯口 26 12
大迫町大迫 26 6
東和町南成島 26 13
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県の区域ごとの一覧(2026年9月23日取得)で花巻市の区域を1件ずつ数えました。県の市町村別の集計表は確かめていません。地割や小字まで書かれた区域は「大迫町内川目」のような大字に入れ、2つ以上の字にまたがる区域は一覧で最初に書かれた字に数えています。

地域で分けると、大迫町の字342、東和町の字205、石鳥谷町の字27、それ以外の字(湯口・太田・高松など)251です。

花巻市の字別の土砂災害警戒区域数を並べた棒グラフ
上位10の字。大迫町内川目は2位の外川目より74か所多い
花巻市大迫町内川目のまわりの土砂災害警戒区域の地図
大迫町内川目のまわりの区域。169か所のうち92か所が土石流の区域です

大迫町内川目(169か所)

点は字のおよその中心です。2025年以降に告示された区域も58か所で市内最多です。家の裏の斜面や沢との近さを見てください。

大迫町内川目をGoogleマップで開く ›

台風シーズンが始まる前に、家へ置いておくもの

風で割れるのは窓、家に入ってくるのは水です。この2つは、進路が決まってから買いに走っても店の棚から消えています。

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窓が割れるのを防ぐ道具ではありません。割れたあとの破片を膜で押さえるものです。飛散率を約1%まで落とせるのは防災安全合わせガラスですが、そちらは発注から施工まで日数がかかって台風の前には間に合いません。今日のうちに手を動かせるのはこちらです。貼るのは室内側です。

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土のうは砂を詰める前提の道具ですが、住宅街ではその砂が手に入りません。水で膨らむ型なら平たいまま棚にしまえて、玄関の段差にも、下水が逆流してくる風呂・トイレの排水口の上にも置けます。

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土砂崩れと土砂災害の違い:花巻市は土石流が4割

825か所を崩れ方で分けると、がけ崩れ(急傾斜地の崩壊)494、土石流324、地すべり7。土石流のうち177か所が大迫町の字にあり、亀ケ森は52か所中33か所が土石流です。

急傾斜地の崩壊・土石流・地すべりの違いを並べた模式図
「土砂崩れ」は、法律上この3つに分かれます
イエローゾーンとレッドゾーンの違いを並べた図
危険度の段階ではなく、かかる規制が違います

県の区域ごとの一覧にはレッドゾーンの別が書かれていないので、この記事ではレッドの数を出していません。家がレッドにかかるかは地図の色で確かめます。

花巻市で崩れた記録:2013年の大迫町と国道396号

2013年8月9日について、県は死者の状況を「自宅裏山が崩れ、家屋内に流入」とまとめています。どの字だったかは、確かめた資料に書かれていません。

日付 場所 県の記録
2024年8月30日 国道396号 大迫町亀ケ森 土砂流出で片側交互通行
2024年8月31日 国道396号 大迫町外川目第21地割 土砂流出で片側交互通行(当分の間)

2026年8月1日:レベル4は20時29分、避難指示は約6万人に

時刻 市の発表
8月1日 20時29分 レベル4土砂災害危険警報
21時30分 花巻地域・東和地域に避難指示
22時25分 八重畑地区・小山田地区にも避難指示
8月2日 11時 避難指示を解除

理由はどちらも「土砂災害が発生する恐れがあることから」です。主要地方道花巻大曲線は豊沢で「道路崩落のため」全面通行止めになり、8月20日の時点でも続いていました。8月9日にも15時45分にレベル4土砂災害危険警報が出ています。

2025年からの1年で増えた303か所:内川目に58か所

告示日 区域の数
2025年1月24日 71
2025年5月23日 143
2025年10月7日 88
2026年1月30日 1

字別では大迫町内川目58、外川目24、太田21、高松20です。2024年までの522か所は6割が土石流でしたが、2025年からの303か所で土石流は9か所だけです。

市のページは「令和4年9月30日以前に指定された」区域は市のハザードマップでも見られると書き、2026年3月の地図には区域の基準日が書かれていません。新しい区域は県の地図で見てください。

まだ指定されていない131か所:東和町に63か所、市街地の町名も

基礎調査を終えてまだ指定されていない箇所は131か所(2026年3月26日公表)で、すべてがけ崩れです。東和町63、湯口10、鉛8と続き、桜台1丁目・大通り1丁目・城内といった市街地の町名にも1か所ずつあります。

避難のタイミング:花巻市の避難指示は地区の名前で出る

土砂崩れの前ぶれ8つを並べた図
政府広報オンラインの「主な前兆現象」をもとに作成

市の地域防災計画(2023年4月見直し)は、避難指示を「原則として、振興センター単位もしくは行政区単位で発令」するとしています。

土砂災害の情報と市の避難情報の対応を示した図
2026年5月29日から、土砂災害警戒情報は「レベル4土砂災害危険警報」に名前が変わりました

夜中から明け方に強い雨が見込まれるときは「夕刻時点で発令」とも書いています。市内に出たかではなく、自分の地区の名前が入っているかを聞いてください。家のある場所がいま紫か黒かは、気象庁「キキクル(土砂災害の危険度分布)」で見られます。

自宅が区域に入っているか調べる

  1. 市が案内する県のいわてデジタルマップ(土砂災害に関する規制図)で、自宅の場所を開く
  2. 県の花巻市 基礎調査結果公表一覧表で、指定前の131か所を見る
  3. 市のハザードマップで避難場所までの道を確かめる

レッドゾーンに指定される前から建っている家は、市の「がけ地近接等危険住宅移転事業」で、移転費が1戸97万5,000円まで、建設・購入の借入の利子が1戸421万円まで出ます。2026年度分は「予定件数に達したため受付を終了」しています。

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岩手県は「令和元年東日本台風では、土砂災害が発生した98箇所のうち18箇所が土砂災害警戒区域外で発生」と書いています。花巻市には、県が抜き出した新たな「おそれのある箇所」が723か所あります。

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花巻市のほかの災害リスク・ほかの市

この記事のまとめ

花巻市の土砂災害警戒区域は県の一覧で825か所、4割が大迫町の字で土石流が多い地域です。2025年からの1年で303か所が増えました。大迫や東和に住んでいるなら、いわてデジタルマップで家のまわりに黄色や赤の区域がかかっていないか見てください。

出典(すべて2026年9月23日に確認)

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この記事を書いた人

ハウスメーカー2社で営業職を経験し、不動産・建築の基礎を習得。
その後、地域密着型の不動産会社にて営業事務として勤務し、
契約書作成、ポータルサイト管理、物件情報の入力・更新など、
実務全般に携わってきました。

特に、ポータルサイトを「より魅力的に見せる工夫」や、
反響につながる「分かりやすい間取り図作成」を得意としています。
自分が関わった物件に反響があった時の喜びが、今の原動力です。

現在は子育てのため一線を退いていますが、
これまでの実務経験を活かし、
フリーランスとして不動産会社様向けの
バックオフィスサポート業務を開始しました。

現場目線を大切にしながら、
「早く・正確に・伝わる」業務サポートを心がけています。

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