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福井市 土砂崩れ どこが危ないの?

福井市で土砂災害の危険があるとして福井県が指定している場所は2,474か所(令和8年3月3日現在)。3分の1にあたる808か所が土石流の区域で、町・字別では国見町の67か所が最多です。

2026年8月30日の大雨では0時8分にレベル4土砂災害危険警報が出ました。大宮町では土石流で国道158号に土砂が流れ出し、人家にも土砂が流れ込んでいます。

市の地域防災計画の一覧では、区域の約98%が2011年までに公示されています。県の集計も、2022年8月の2,472か所から2つ増えただけです。

先に結論

  •  レッドゾーンは91%。ただし地すべりの41か所は、すべてイエローだけ
  •  2017年の蔵作の地すべりは、小さな崩れを見つけた4日後に大きく崩れた
  •  レッドゾーンなどの家を取り壊して移るなら、除却の費用に最大300万円の補助
目次

福井市で土砂崩れが危ない場所

福井市の町・字ごとの土砂災害警戒区域の数を円で示した地図
円が大きいほど区域が多い町・字。市の西側の国見町に最も大きな円があり、東側の三万谷町・宇坂大谷町・野波町にも大きな円が並びます
町・字 区域の数(うちレッド) うち土石流
国見町 67(58) 15
片山町 34(31) 13
三万谷町 33(30) 16
荒谷町 32(32) 13
宇坂大谷町 31(31) 15
大森町 30(26) 8
野波町 29(28) 14
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県のオープンデータ(令和8年3月末現在)の福井市の2,477区域を、形の中心が入る町・字(令和2年国勢調査の町・字の境界)で数えました。県のデータに字名が無いため、2つの町にまたがる区域も1つの町に入れています。県の集計(令和8年3月3日現在の2,474)とは3つ違い、違う理由は県の資料に書かれていません。
福井市の町別の土砂災害警戒区域数を並べた棒グラフ
上位10の町・字。国見町の67か所は、2位の片山町のおよそ2倍です

国見町(67か所)

点は町のおよその中心です。地すべりの区域も4か所あります。自宅の番地まで寄せて見てください。

国見町をGoogleマップで開く ›

台風シーズンが始まる前に、家へ置いておくもの

風で割れるのは窓、家に入ってくるのは水です。この2つは、進路が決まってから買いに走っても店の棚から消えています。

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窓が割れるのを防ぐ道具ではありません。割れたあとの破片を膜で押さえるものです。飛散率を約1%まで落とせるのは防災安全合わせガラスですが、そちらは発注から施工まで日数がかかって台風の前には間に合いません。今日のうちに手を動かせるのはこちらです。貼るのは室内側です。

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土のうは砂を詰める前提の道具ですが、住宅街ではその砂が手に入りません。水で膨らむ型なら平たいまま棚にしまえて、玄関の段差にも、下水が逆流してくる風呂・トイレの排水口の上にも置けます。

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一から集めると抜けが出ます。まずセットで用意して、家族の人数分と常備薬だけ足すのが早いです。

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8月30日の大雨:国道158号の大宮町で土石流

県災害対策本部の報告は、砂防の被害に「土石流が発生し、土砂が流出」と書き、国道158号(福井市大宮町)を挙げています。9月18日の報告では「人家に土砂が流出」した場所の1つです(撤去済み)。何棟か、区域の中だったかは書かれていません。

福井市大宮町のまわりの土砂災害警戒区域の地図
大宮町の区域は14か所(土石流5・がけ崩れ9)。市の資料編では、14か所とも2010年2月9日の公示です

大宮町(14か所)

点は町のおよその中心で、土石流が起きた場所ではありません。

大宮町をGoogleマップで開く ›

県道も、白滝町〜滝波町が土砂崩れ、高田町〜皿谷町と朝谷町〜蔵作町が土砂流出で規制されました。美山の24時間降水量318ミリは観測史上最大です。

避難のタイミング:レベル4は0時8分、市全域に緊急安全確保

土砂災害の情報と市の避難情報の対応を示した図
2026年5月29日から、土砂災害警戒情報は「レベル4土砂災害危険警報」に名前が変わりました

福井市の土砂の情報は、29日9時14分にレベル2土砂災害注意報、30日0時8分にレベル4土砂災害危険警報。4時30分にレベル5大雨特別警報が出て、市は同じ時刻に災害対策本部を置きました。

緊急安全確保は市全域の25万2,831人が対象で、11時40分に解除。県の報告に、出した時刻と、土砂と洪水のどちらが理由かは書かれていません。

市の計画は、避難指示の基準に「土砂災害警戒情報が発表されたとき」(いまのレベル4)を挙げています。町ごとの危険度は気象庁「キキクル(土砂災害の危険度分布)」で見られます。

土砂崩れと土砂災害の違い:福井市は3分の1が土石流

福井市の区域は、がけ崩れ(急傾斜地の崩壊)1,625か所、土石流808か所、地すべり41か所です。

急傾斜地の崩壊・土石流・地すべりの違いを並べた模式図
「土砂崩れ」は、法律上この3つに分かれます

2004年の福井豪雨では、県全体で土石流が91件、がけ崩れが29件起きました。

イエローゾーンとレッドゾーンの違いを並べた図
危険度の段階ではなく、かかる規制が違います

レッドゾーンは2,255か所。土石流は808か所のうち661か所がレッドで、地すべりの41か所にレッドはありません。

区域はいつ指定された? 約98%が2011年まで

市の地域防災計画の資料編には、区域ごとの「公示日」の一覧があります。最初は2005年3月31日、一覧の中の最後は2023年4月18日です。県の集計では、そのあと2025年1月21日までに福井市の区域が1つ増えています。2010年2月9日の1日だけで505行あり、2011年までが2,439行です。

洪水・土砂災害ハザードマップは2021年9月の作成で、区域の基準日は書かれていません。一覧で2022年以降に公示された11行は、このマップの作成より後の指定です。

過去の土砂災害:1939年の五太子山から2006年の中野1丁目まで

年月日 できごと(市の地域防災計画)
1939年12月4日 五太子山で土石流。死者14名
1972年12月2日 金屋町の安居山で山崩れ。全壊1戸・半壊1戸
1980年8月20日 下一光町の三本松山で約2haの地すべり
1981年7月3日 斜面崩壊36か所。花堂北2丁目で男性2人が生き埋め
2004年7月18日 福井豪雨。一乗地区で住宅数十件が全半壊
2006年7月19日 中野1丁目で住宅裏の斜面が崩れ、2名死亡

五太子町・金屋町・下一光町には、いまも土石流や地すべりの区域があります。

前兆:山鳴りと湧き水の濁り、蔵作の4日間

土砂崩れの前ぶれ8つを並べた図
政府広報オンラインの「主な前兆現象」をもとに作成

市の計画は、避難指示のきっかけに「山鳴り、湧き水・地下水の濁り、渓流の水量の変化等」の前兆を挙げています。

2017年12月の蔵作(県道武生美山線)では、25日11時30分に斜面の小さな崩れが見つかり、29日1時30分に伸縮計が動きをとらえて通行止め。4時間後の5時28分に斜面が大きく崩れました。

1981年の花堂北2丁目は午前2時20分、2006年の中野1丁目は0時10分ごろの崩壊です。どちらも寝ている時間です。

自宅が区域に入っているか調べる

  1. 市が案内する福井県土砂災害警戒区域等管理システムで家のまわりを見る(データは2025年1月21日時点。県の集計では、福井市の数は2026年3月3日現在も同じ)
  2. 市の洪水・土砂災害ハザードマップで避難所までの道を確かめる

レッドゾーンなどの家を取り壊して移るなら、市が除却の費用を補助します(最大300万円)。前の年度に建築指導課との事前協議が要ります。

\住所を入れるだけ 1分で公的データを確認できます/

災害リスク診断で自分の住所を調べてみる ›

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福井市のほかの災害リスク・ほかの市

この記事のまとめ

福井市の土砂災害警戒区域は2,474か所で、3分の1が土石流です。国見町が67か所で最も多く、区域のほとんどは2011年までに公示されています。

8月30日は真夜中の0時8分にレベル4が出ました。夜に慌てないよう、県の地図で自宅の番地を一度開いておいてください。

出典(すべて2026年9月23日に確認)

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この記事を書いた人

ハウスメーカー2社で営業職を経験し、不動産・建築の基礎を習得。
その後、地域密着型の不動産会社にて営業事務として勤務し、
契約書作成、ポータルサイト管理、物件情報の入力・更新など、
実務全般に携わってきました。

特に、ポータルサイトを「より魅力的に見せる工夫」や、
反響につながる「分かりやすい間取り図作成」を得意としています。
自分が関わった物件に反響があった時の喜びが、今の原動力です。

現在は子育てのため一線を退いていますが、
これまでの実務経験を活かし、
フリーランスとして不動産会社様向けの
バックオフィスサポート業務を開始しました。

現場目線を大切にしながら、
「早く・正確に・伝わる」業務サポートを心がけています。

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