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茅ヶ崎市 河川氾濫/相模川と千ノ川の浸水想定

茅ヶ崎市で川の氾濫による浸水が想定されているのは、市の西の境を流れる相模川と、寒川町との境を流れる小出川、市の北東から南西へ流れる千ノ川の沿岸です。国と県の想定(最大規模の雨)を町・字の代表点で読むと、市内120のうち23で代表点が浸水の範囲に入り、相模川の河口に近い中島・柳島から、千ノ川沿いの浜之郷・下町屋にかけて並びます。

2026年9月21日の台風第25号では、千ノ川の富士見橋と小出川の新鶴嶺橋が氾濫注意水位を超えました。避難判断水位と氾濫危険水位には届いていません。相模川の神川橋は水防団待機水位より下でしたが、令和元年の東日本台風では「氾濫危険水位に迫る8.30mを記録」しています。県と国の被害の資料に、茅ヶ崎市の浸水の記載はありません。

先に結論

  •  水が引くまでの時間が代表点で最も長いのは中島の「3日〜1週間」
  •  相模川から千ノ川沿いの小中学校9校は、洪水のときは校舎3階(以上)が避難場所
  •  小出川・千ノ川の避難指示は、水位(新鶴嶺橋2.70m・一ツ橋3.00m・富士見橋3.80m)のほか、急な上昇や台風接近の予想でも出る
目次

茅ヶ崎市で川の氾濫が想定される町・字(一覧)

茅ヶ崎市の洪水浸水想定区域(想定最大規模)の深さを色で示した地図
濃い色ほど深い想定です。図には相模川の対岸の平塚市なども入っています
町・字 近くの川(目安) 想定の深さ(代表点) 水が引くまで
中島 相模川 0.5〜3メートル 3日〜1週間
柳島・柳島一丁目・柳島二丁目・柳島海岸・松尾 相模川 0.5〜3メートル 1〜3日
今宿 相模川・小出川・千ノ川 0.5〜3メートル 1〜3日
浜之郷・下町屋一〜三丁目 小出川・千ノ川 0.5〜3メートル 1〜3日
南湖一丁目・南湖五丁目・浜見平 相模川 0.5〜3メートル 1〜3日
南湖二丁目 相模川 0.5〜3メートル 12時間〜1日
萩園・茅ヶ崎三丁目 相模川 0.5〜3メートル 12時間未満
矢畑 千ノ川 0.5〜3メートル 12時間未満
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町・字ごとの深さと水が引くまでの時間は、国土交通省「位置参照情報」の町・字の代表点(およその中心)1点で、国土地理院「重ねるハザードマップ」の洪水浸水想定区域(想定最大規模)を読んだ値です。この地図は国と県が川ごとに作った想定を重ねた最大値で、どの川の想定かはこの地図では分けられません。同じ町・字でも、代表点から離れた場所の深さは違います。代表点が浸水の範囲の外でも、町・字の中の低い所が範囲に入っていることがあります。色がないことは「浸からない」という意味ではありません(ハザードマップで色がない場所の意味)。

「近くの川」は、市の地域防災計画にある過去の避難勧告の対象地区と、地図上の位置から付けた目安です。表のほか、茅ヶ崎・茅ヶ崎一丁目・十間坂二丁目・西久保・香川五丁目の5つは、代表点の深さが0.5メートル未満の想定でした。

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相模川・小出川・千ノ川の洪水浸水想定区域

管理 区分 水位を見る観測所
相模川(神川橋から海まで) 洪水予報河川 神川橋
小出川 神奈川県 水位周知河川 新鶴嶺橋・一ツ橋
千ノ川(梅田橋から小出川合流点まで) 神奈川県 水位周知河川 富士見橋
千ノ川の梅田橋より上流・駒寄川 茅ヶ崎市 準用河川

千ノ川は小出川に、小出川は相模川に合流して相模湾に注ぎます。

相模川の想定最大規模の図は、国が平成28年5月30日、県が平成29年3月31日に公表したもので、流域に2日間で567ミリの雨が前提です。小出川・千ノ川の図は県が平成30年12月21日に指定し、24時間354ミリの雨が前提です。

茅ヶ崎市の浸水継続時間(想定最大規模)を色で示した地図
深さ50センチ以上が続く時間。黄色が1〜3日、オレンジが3日〜1週間です

代表点で読むと、水が引くまで1〜3日が13、3日〜1週間が中島の1か所でした。市のハザードマップは浸水継続時間の凡例で、「3日以上1週間未満 孤立するおそれが高い」「1日以上3日未満 浸水深によるが孤立のおそれあり」と書いています。

過去の洪水と台風第25号

いつ 理由(市の記録) 市の呼びかけ
平成23年9月 台風第15号 相模川・小出川の水位上昇 避難勧告 27,841人・24,497人
平成26年10月 台風第18号 千の川の水位上昇 避難勧告 19,752人
令和元年10月 東日本台風 相模川の水位上昇 避難指示(緊急)86,505人

令和元年は、城山ダムが建設以来初めて異常洪水時防災操作を行い、相模川の神川橋は「氾濫危険水位に迫る8.30mを記録」しました。市には災害救助法が適用され、38か所の避難所に8,760人が避難しています。

台風第25号(2026年9月21日)

隣の藤沢市辻堂で21日13時から15時まで、1時間に30ミリ前後の雨が2時間続き、千ノ川の富士見橋は15時50分に氾濫注意水位の3.00メートルに達して、16時の3.02メートルがピークでした。小出川の新鶴嶺橋は16時20分の2.10メートル、相模川の神川橋は16時40分の3.15メートルがピークです。

市は21日9時に全49町丁へ高齢者等避難を出し、13時14分に北部の堤・芹沢・行谷など12町丁を避難指示に引き上げました(町丁ごとの理由は県のポータルに書かれていません)。川沿いの萩園・浜之郷・下町屋・中島・柳島などは高齢者等避難のまま、18時4分に解除されています。

外水氾濫と内水氾濫の違い

外水氾濫(河川氾濫)と内水氾濫の違いを並べた図
川の水が堤防を越える・壊すのが外水、雨を流しきれずに低い所にたまるのが内水です

この記事の地図は、川の水があふれたり堤防が壊れたりする外水氾濫の想定です。雨を流しきれずに水がたまる内水氾濫は別の地図で、地下道など冠水しやすい場所は茅ヶ崎市 冠水 どこが危ないの?にまとめています。

相模川の堤防決壊と家屋倒壊等氾濫想定区域

相模川と小出川・千ノ川には、家が倒れたり流されたりするおそれのある「家屋倒壊等氾濫想定区域」の国・県の図が、氾濫流と河岸侵食の2種類あります。相模川の氾濫流の図は、県が令和7年12月25日に修正しました。市のハザードマップ(令和3年9月改正版)は、この修正より前の版です。

市は家屋倒壊等氾濫想定区域を「一定の条件下において家屋の倒壊・流出をもたらすような堤防決壊に伴う激しい氾濫流や河岸侵食が発生することが想定される区域」と説明しています。相模川については、どこで堤防が壊れたらどこまで水が来るかを、市のページから国の洪水氾濫シミュレーションで見られます。

相模川・小出川・千ノ川の水位を見る観測所

川の水位の段階と市の避難情報の対応を示した図
基準の水位は観測所ごとに決まっています
観測所(川・場所) 氾濫注意水位 避難判断水位 氾濫危険水位
神川橋(相模川・平塚市田村) 5.50m 7.80m 8.70m
新鶴嶺橋(小出川・下町屋三丁目) 2.00m 2.50m 2.70m
一ツ橋(小出川・寒川町岡田) 2.90m 2.90m 3.00m
富士見橋(千ノ川・浜之郷) 3.00m 3.50m 3.80m

市は、小出川は一ツ橋が3.00メートルか新鶴嶺橋が2.70メートル、千ノ川は富士見橋が3.80メートルに届いたときに避難指示を出すと決めています。その手前でも、水位が急に上がりそうなときや、夜から明け方に強い雨の台風などが近づくと予想されるときも避難指示の基準です。相模川は、城山ダムか宮ケ瀬ダムの管理者から「異常洪水時防災操作開始予定の通知があった場合」も避難指示の基準です。

小出川・千ノ川は、気象庁が川の名前を付けて出す河川氾濫の情報の対象ではありません。こうした川について、気象庁は「レベル3大雨警報やレベル4大雨危険警報が発表された場合には、自分の今いる場所の近くの河川の危険性が高まっていないかを洪水キキクルで確認」するよう呼びかけています。

逃げるタイミングは、暗くなる前

市の計画は「(7) 夜間に大雨が予想される際は暗くなる前に避難すること。」と書いています。台風第25号でも、前日20日の22時ごろに富士見橋と新鶴嶺橋が水防団待機水位まで上がっていました。

レベル3の高齢者等避難について、市の計画は「急激な水位上昇のおそれがある河川沿いでは、避難準備が整い次第、当該災害に対応した指定緊急避難場所へ立退き避難することが強く望まれる。」としています。高齢の家族や小さな子どもがいる家、川沿いの家は、この段階で明るいうちに移るのが目安です。

洪水のとき、鶴嶺小・梅田小・柳島小・今宿小・浜之郷小・鶴嶺中・梅田中・中島中・萩園中の9校は、校舎3階(以上)が避難場所です。9校とも、市のハザードマップで「浸水により孤立するおそれが高い避難所」の印が付いています。

移動の途中で道に水が出ていたら、市は「歩行可能な水深の目安は約50㎝。水の流れが速いときは20㎝でも危険となるため、危険と判断した時は、無理をせず高所に避難すること。」としています。地下室や半地下の部屋、地下の駐車場にいる人は、雨が強まる前に地上の高い階へ移ってください。国土交通省(当時の建設省)は浸水時の地下室について「閉じている扉の向こうに水がある程度溜まると、外開き扉も内開き扉も開けることができなくなる」と注意しています。

自宅の浸水の深さを調べる

  1. 市の茅ヶ崎市洪水・土砂災害・内水ハザードマップを開く。表面が洪水、裏面が内水です
  2. 川に面した家は、県の河川の氾濫による洪水浸水想定区域のページから、相模川と小出川・千の川の家屋倒壊等氾濫想定区域の図を見る
  3. 番地まで拡大するなら重ねるハザードマップ

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この記事のまとめ

茅ヶ崎市の河川氾濫は、国の相模川と県の小出川・千ノ川が相手です。代表点で浸水の範囲に入るのは相模川の河口寄りと千ノ川・小出川沿いで、中島は水が引くまで3日〜1週間の想定です。富士見橋・新鶴嶺橋の水位と洪水キキクルを見て、暗くなる前に動いてください。

出典(すべて2026年9月23日に確認)

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この記事を書いた人

ハウスメーカー2社で営業職を経験し、不動産・建築の基礎を習得。
その後、地域密着型の不動産会社にて営業事務として勤務し、
契約書作成、ポータルサイト管理、物件情報の入力・更新など、
実務全般に携わってきました。

特に、ポータルサイトを「より魅力的に見せる工夫」や、
反響につながる「分かりやすい間取り図作成」を得意としています。
自分が関わった物件に反響があった時の喜びが、今の原動力です。

現在は子育てのため一線を退いていますが、
これまでの実務経験を活かし、
フリーランスとして不動産会社様向けの
バックオフィスサポート業務を開始しました。

現場目線を大切にしながら、
「早く・正確に・伝わる」業務サポートを心がけています。

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