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藤沢市 河川氾濫/境川・柏尾川・引地川

藤沢市で川の氾濫による浸水が想定されているのは、市の東を流れる境川と支流の柏尾川、市の中央を流れる引地川の沿岸です。3本とも神奈川県が管理する川です。県と国の想定(最大規模の雨)を町・字の代表点で読むと、市内209のうち56で代表点が浸水の範囲に入り、深さ3メートル以上の13は、藤沢・白旗・南藤沢から片瀬・鵠沼にかけて、境川と柏尾川に近い所に並びます。

2026年9月21日の台風第25号では、柏尾川の神鋼橋が14時からの1時間で2.17メートル上がり、15時に避難判断水位を超えました。ピークは15時40分の5.25メートルで、氾濫危険水位の5.60メートルまで0.35メートルでした。県と国の被害の資料に、藤沢市の浸水の記載はありません。

先に結論

  •  川の避難指示は、氾濫危険水位のほか、急な上昇や台風接近の予想でも出る。台風第25号の洪水浸水想定区域は高齢者等避難まで
  •  昭和57年の台風第18号では、市内で床上浸水1,463棟(市の消防年報)
  •  藤沢市民会館は2026年10月1日から避難場所として使えなくなる
目次

藤沢市で川の氾濫が想定される町・字(一覧)

藤沢市の洪水浸水想定区域(想定最大規模)の深さを色で示した地図
濃い色ほど深い想定です。図には隣の市町も入っています
町・字 近くの川(目安) 想定の深さ(代表点) 水が引くまで
白旗一丁目・立石四丁目 境川 5〜10メートル
藤沢一〜三丁目・西富二丁目・白旗二丁目・南藤沢 境川 3〜5メートル
片瀬・鵠沼石上三丁目・鵠沼藤が谷四丁目・鵠沼桜が岡一丁目 境川 3〜5メートル
川名一丁目 柏尾川・境川 3〜5メートル
弥勒寺・村岡東二丁目・小塚 柏尾川 0.5〜3メートル
鵠沼海岸一〜六丁目・本鵠沼四〜五丁目 引地川 0.5〜3メートル 12時間未満
長後・円行 引地川 0.5〜3メートル 12時間未満
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町・字ごとの深さと水が引くまでの時間は、国土交通省「位置参照情報」の町・字の代表点(およその中心)1点で、国土地理院「重ねるハザードマップ」の洪水浸水想定区域(想定最大規模)を読んだ値です。この地図は国と県が川ごとに作った想定を重ねた最大値で、どの川の想定かはこの地図では分けられません。同じ町・字でも、代表点から離れた場所の深さは違います。代表点が浸水の範囲の外でも、町・字の中の低い所が範囲に入っていることがあります。色がないことは「浸からない」という意味ではありません(ハザードマップで色がない場所の意味)。

「近くの川」は地図上の位置と水位観測所の場所から付けた目安です。表は3メートル以上の全部と0.5〜3メートルの一部で、0.5〜3メートルは全部で35、0.5メートル未満は8でした。「—」は、重ねるハザードマップの浸水継続時間の地図で代表点に色がなかった所です。

台風シーズンが始まる前に、家へ置いておくもの

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窓が割れるのを防ぐ道具ではありません。割れたあとの破片を膜で押さえるものです。飛散率を約1%まで落とせるのは防災安全合わせガラスですが、そちらは発注から施工まで日数がかかって台風の前には間に合いません。今日のうちに手を動かせるのはこちらです。貼るのは室内側です。

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土のうは砂を詰める前提の道具ですが、住宅街ではその砂が手に入りません。水で膨らむ型なら平たいまま棚にしまえて、玄関の段差にも、下水が逆流してくる風呂・トイレの排水口の上にも置けます。

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境川・引地川の洪水浸水想定区域

管理 メモ
境川・柏尾川 神奈川県 県が水位を知らせる川(境川橋・大清水橋・高鎌橋/神鋼橋)
引地川・蓼川 神奈川県 引地川は県が水位を知らせる川(太平橋・石川橋)
相模川 国・神奈川県 市の一部が洪水浸水想定区域に入る
小糸川・不動川・打戻川・滝川・白旗川・一色川 藤沢市 市が浸水想定を公表

県の想定最大規模の図は、境川・柏尾川が24時間632ミリ(平成30年1月26日指定)、引地川・蓼川が24時間412ミリ(平成30年12月21日指定)の雨が前提です。市のハザードマップは、市が管理する6本を含む12本の川の想定を重ねたもので、相模川はこの12本に入っていません。

藤沢市の浸水継続時間(想定最大規模)を色で示した地図
深さ50センチ以上が続く時間。水色が12時間未満。境川・柏尾川沿いは、この地図ではほとんど色が付いていません

代表点で水が引くまでの時間が読めたのは15で、すべて12時間未満。引地川に近い鵠沼海岸・本鵠沼や、上流の長後・円行です。3メートル以上の13はすべて色がないので、境川・柏尾川の水が引くまでの時間は、県の境川水系の浸水継続時間の図で確かめてください。

過去の洪水と台風第25号

いつ 主な被害(市の消防年報)
昭和57年9月12日 台風第18号 床上浸水1,463棟・床下浸水504棟、小田急線(藤沢〜長後)不通
平成3年9月18日 台風第18号 床上浸水77棟、境川・白旗川で河川溢水4か所
平成15年3月1日 集中豪雨 床上浸水64件・床下浸水106件
平成16年10月8日 台風第22号 床上浸水100件・床下浸水141件
平成26年10月5日 台風第18号 床上浸水57件・床下浸水73件、道路冠水127件

昭和57年は、市が「甚大な水害を受け」たと書く台風です。平成15年3月1日は、気象庁の辻堂の観測で日降水量が歴代2位の185ミリだった日でした。

台風第25号(2026年9月21日)

21日の辻堂の雨は137.5ミリで、9月としては観測史上3位でした。柏尾川の神鋼橋は15時から17時40分まで避難判断水位の上にあり、境川の境川橋は16時50分の5.11メートルで避難判断水位まで0.09メートルでした。水位を確認できた市内の観測所で氾濫危険水位に達した所はありません。上流の大和市にある引地川の大山橋は、前日20日の22時10分に氾濫危険水位に達しています。

市は21日9時、13地区の洪水浸水想定区域と土砂災害警戒区域に高齢者等避難を出し、12時25分に土砂災害警戒区域だけを避難指示に引き上げました。洪水浸水想定区域は高齢者等避難のまま、22時15分に解除されています。2024年8月の台風第10号と2025年9月の台風第15号では、市は洪水浸水想定区域にも避難指示を出しています。

外水氾濫と内水氾濫の違い

外水氾濫(河川氾濫)と内水氾濫の違いを並べた図
川の水が堤防を越える・壊すのが外水、雨を流しきれずに低い所にたまるのが内水です

この記事の想定は、川からあふれる外水氾濫です。下水道から水があふれる内水氾濫は含みません。内水氾濫と地下道など冠水しやすい場所は藤沢市 冠水 どこが危ないの?にまとめています。

境川・引地川の堤防決壊と家屋倒壊等氾濫想定区域

県は境川水系と引地川・蓼川について、家屋倒壊等氾濫想定区域の図を「氾濫流」と「河岸侵食」の両方で公表しています。市のハザードマップは、氾濫流を「河川堤防の決壊または洪水氾濫により、家屋倒壊等のおそれがある区域」と説明しています。

昭和57年9月の台風第18号では、市の消防年報に「堤防決壊 1 箇所」が記録されています。

境川・柏尾川・引地川の水位を見る観測所

川の水位の段階と市の避難情報の対応を示した図
基準の水位は観測所ごとに決まっています
観測所(川・場所) 氾濫注意水位 避難判断水位 氾濫危険水位
境川橋(境川・鵠沼藤が谷) 4.50m 5.20m 5.65m
大清水橋(境川・大鋸) 4.50m 4.50m 4.95m
神鋼橋(柏尾川・宮前) 3.60m 4.90m 5.60m
太平橋(引地川・辻堂太平台) 3.40m 4.25m 4.75m
石川橋(引地川・石川) 3.60m 3.60m 3.95m

市の基準では、避難指示は氾濫危険水位に届いたときのほか、避難判断水位を超えて水位が急に上がりそうなときや、夜から明け方に強い雨の台風などが近づくと予想されるときにも出します。太平橋は、国の川の防災情報では「大平橋」と表記されています。

境川・柏尾川・引地川は、気象庁が川の名前を付けて出す河川氾濫の情報の対象ではありません。こうした川について、気象庁は「レベル3大雨警報やレベル4大雨危険警報が発表された場合には、自分の今いる場所の近くの河川の危険性が高まっていないかを洪水キキクルで確認」するよう呼びかけています。

逃げるタイミングは、日没前

市の計画は、避難指示の考え方として「特に、避難が夜間に及ぶおそれのある場合は、日没前に避難が完了するよう高齢者等避難を活用し」と書いています。台風第25号でも、前日20日の22時20分ごろから0時20分ごろまで、神鋼橋が氾濫注意水位に達していました。

高齢者等避難(レベル3)で、市は「高齢者等※は危険な場所から避難(立退き避難又は屋内安全確保)してください。」とし、それ以外の人にも「自主的に避難するタイミングです」と書いています。高齢の家族や小さな子どもがいる家は、この段階で明るいうちに移るのが目安です。

避難指示のときの行動を、市は「「立退き避難」が基本です。」としています。川に面した家は、家屋倒壊等氾濫想定区域に入っていないかを先に県の図で確かめてください。一方で市の計画は、「既に河川が氾濫し始めている場合などに、無理に避難先へ移動することは危険が伴う。」とも書き、そのときは建物の上階へ移る行動も挙げています。

地下室や半地下の部屋、地下の駐車場にいる人は、雨が強まる前に地上の高い階へ移ってください。市の計画は、地下空間の浸水の危険性を「水の急激な流入、水圧によるドアの開閉障害等」と書いています。

自宅の浸水の深さを調べる

  1. 市の土砂災害・洪水ハザードマップ(令和5年度作成・令和8年3月更新)を開く。インターネット版のふじさわキュンマップもあります
  2. 川に面した家は、県の河川の氾濫による洪水浸水想定区域のページで、境川・引地川の家屋倒壊等氾濫想定区域の図を見る
  3. 避難先は、市の指定緊急避難場所(洪水・崖崩れ)の一覧(2026年9月17日現在)で決めておく(藤沢市民会館は10月1日から使えません)

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藤沢市のほかの災害リスク・ほかの市の河川氾濫

この記事のまとめ

藤沢市の河川氾濫は、県が管理する境川・柏尾川・引地川が相手です。代表点で3メートル以上の13は境川・柏尾川の近くで、白旗一丁目・立石四丁目は5〜10メートルの想定です。神鋼橋などの水位と洪水キキクルを見て、日没前に動いてください。

出典(すべて2026年9月23日に確認)

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この記事を書いた人

ハウスメーカー2社で営業職を経験し、不動産・建築の基礎を習得。
その後、地域密着型の不動産会社にて営業事務として勤務し、
契約書作成、ポータルサイト管理、物件情報の入力・更新など、
実務全般に携わってきました。

特に、ポータルサイトを「より魅力的に見せる工夫」や、
反響につながる「分かりやすい間取り図作成」を得意としています。
自分が関わった物件に反響があった時の喜びが、今の原動力です。

現在は子育てのため一線を退いていますが、
これまでの実務経験を活かし、
フリーランスとして不動産会社様向けの
バックオフィスサポート業務を開始しました。

現場目線を大切にしながら、
「早く・正確に・伝わる」業務サポートを心がけています。

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