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市原市 河川氾濫/養老川・村田川、五井の平地

市原市で川の氾濫による洪水の範囲が広いのは、五井・青柳・姉崎西など海沿いの平地と養老川の谷沿いで、町・字の代表点では深さ0.5〜3メートルが大半です。想定の元になる川は養老川・村田川・椎津(しいづ)川です。

町・字の代表点で見ると、市内394のうち102が浸水の範囲に入り、深さは0.5〜3メートルが89を占めます。2026年9月21日の台風第25号では、県が「養老川レベル5 氾濫発生情報」を出しました。

先に結論

  •  深さ3m以上は、養老川の谷の中の権現堂・中の2か所だけ
  •  代表点では、水が引くまで長くても1〜3日。洪水で使えない避難場所・避難所12か所(令和4年版の一覧)のうち5か所が五井・五井西
  •  台風第25号で養老川の牛久は9.56m。計画高水位相当を2.46m上回った
目次

市原市で川の氾濫・洪水が危ない場所

市原市の洪水浸水想定区域(想定最大規模)の深さを色で示した地図
濃い赤ほど深い想定。隣の市町も写っていて、色の広がりがすべて市原市内ではありません
町・字 近くの川(目安) 想定の深さ(代表点) 水が引くまで
権現堂 養老川 5〜10m 12時間未満(河岸侵食の区域)
養老川 3〜5m 12時間未満
青柳・青柳一〜三丁目 養老川ほか(海沿いの平地) 0.5〜3m 1〜3日
五井西一・三・六丁目 養老川ほか(海沿いの平地) 0.5〜3m 1〜3日
岩崎・岩崎西一丁目 海沿いの平地 0.5〜3m 1〜3日
廿五里(つるし)・松ケ島・飯沼・柳原 養老川ほか 0.5〜3m 1〜3日
五井・五井金杉一〜四丁目 養老川ほか 0.5〜3m 12時間〜1日
姉崎西一〜三丁目 養老川・椎津川ほか 0.5〜3m 12時間〜1日
草刈 村田川 0.5〜3m 12時間未満
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深さと水が引くまでの時間は、国土交通省「位置参照情報」の町・字の代表点(およその中心)1点で、重ねるハザードマップの洪水浸水想定区域(想定最大規模)を読んだ値です。国と県が川ごとに作った想定を重ねた最大値なので、どの川の想定かはこの地図では分けられません。「近くの川」は市の資料と地図上の位置から添えた目安で、どの川の想定かを示すものではありません。

代表点が浸水の範囲に入る102の町・字で、水が引くまでの時間は1〜3日が22、12時間〜1日が38、12時間未満が25で、残り17は代表点に継続時間の色がありません。3日を超える町・字は、代表点では1つもありません。

市は2026年8月13日にも、養老川の増水で「姉崎・市原・五井・三和・南総・加茂地区の養老川 洪水浸水想定区域(想定最大規模)」に高齢者等避難を出しました(市の公式X)。想定区域は河口の五井・姉崎から上流の加茂まで6地区にまたがります。

養老川の観測所がある牛久は、代表点が浸水の範囲の外です。町の一部だけが浸かる想定のことがあるので、自宅の番地まで寄せて確かめてください。

青柳(想定0.5〜3m・1〜3日)

海沿いの平地の町です。点は町のおよその中心です。

青柳をGoogleマップで開く ›

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市原市を流れる主な川と水位の基準

県が水位を知らせる水位周知河川は、養老川・村田川(それぞれ支川を含む)と椎津川です。ほかに浜野川・生実川・前川などの小規模河川があり、どれも千葉県の管理です。

観測所(川・場所) 氾濫注意水位 氾濫危険水位 計画高水位相当
牛久(養老川・牛久) 5.50m 6.20m 7.10m
押沼橋(村田川・押沼) 2.50m 3.20m 4.70m
草刈(村田川・草刈) 3.10m 4.20m 5.40m
椎津(椎津川・姉崎) 2.40m 2.80m 3.10m

4つの観測所とも、避難判断水位は設定されていません(川の防災情報)。

洪水浸水想定区域と、水が引くまでの時間

県の想定最大規模の図は3つの川とも令和2年3月30日の指定です。前提の24時間総雨量は、養老川632ミリ、村田川672.2ミリ、椎津川690.0ミリ。計画規模の雨(養老川375ミリ、村田川265ミリ、椎津川238.3ミリ)と比べると、1.7〜2.9倍になります。

市原市の浸水継続時間(想定最大規模)を色で示した地図
深さ0.5メートル以上が続く時間。市の境界線は入っていません。隣の市町の色も写っています

養老川の浸水継続時間の図は、最上位の区分が「24〜72時間(3日間)未満の区域」です。

家屋倒壊等氾濫想定区域(氾濫流・河岸侵食)

県は養老川・村田川・椎津川のそれぞれに、家屋倒壊等氾濫想定区域の「氾濫流」と「河岸侵食」の図を出しています。県は「倒壊等する家屋は直接基礎の標準的な木造家屋を想定」し、「この区域の境界は厳密ではなく、あくまで目安」と書いています。代表点で区域に入るのは河岸侵食の権現堂だけで、氾濫流の区域に入る町・字はありませんでした。川沿いの家は重ねるハザードマップで区域を確かめてください。

過去の洪水と台風第25号

2019年10月25日の大雨では、市内で床上浸水13棟・床下浸水54棟、死者1人でした(県の報告)。国の水害統計では、2015〜2023年の9年のうち7年で浸水被害が記録されています。

2026年9月21日、牛久の日降水量は341.0ミリで、1978年からの観測で1位でした。県は1時50分に養老川(牛久6.27メートル)と村田川(押沼橋3.2メートル)に「レベル4 氾濫危険情報」、21時40分に「養老川レベル5 氾濫発生情報」(市原市養老〈高滝ダム〉から東京湾まで)を出しています。牛久の水位は未明と夕方から夜の2回、氾濫危険水位を超え、ピークは22時の9.56メートル。上流の高滝(たかたき)ダムの緊急放流は22日1時20分に中止されました。

緊急安全確保は、ウェザーニュースの集計では18時に養老川の洪水浸水想定区域の29,669世帯、21時に想定最大規模の区域の37,859世帯に出ました。千葉県の表では市原市の緊急安全確保は20時40分で、時刻がそろいません。県の22日14時時点の「越水した河川」に養老川・村田川の名前はなく、市原市の浸水は床下1棟です(暫定値)。

外水氾濫と内水氾濫

外水氾濫(河川氾濫)と内水氾濫の違いを並べた模式図
川があふれる洪水と、まちにたまる冠水は、見る地図が違います

この記事の洪水浸水想定区域は、川からあふれる外水氾濫の地図です。内水氾濫は、市が令和8年6月1日に更新した内水ハザードマップで見ます。国の道路冠水注意箇所6か所のうち3つは五井で、洪水の想定が広い平地と重なります。冠水は「市原市 冠水 どこが危ないの?」にまとめています。

川の水位が上がったときに見る情報

川の水位の段階と市の避難情報の対応を示した図
水位の数字は観測所ごとに違います

気象庁は「レベル3大雨警報やレベル4大雨危険警報が発表された場合には、自分の今いる場所の近くの河川の危険性が高まっていないかを洪水キキクルで確認」するよう呼びかけています。水位は川の防災情報(国土交通省)か、千葉県の雨量・水位情報で牛久押沼橋草刈椎津を見られます。21日は養老川の牛久が1時50分、村田川の草刈が19時30分に氾濫危険水位に達していて、川によって危ない時間帯が違いました。

避難情報は市が出し、今回は22日11時に「全ての避難情報を解除しました」と知らせました。21日の速報は「千葉 氾濫危険水位/小糸川と養老川、雨は南へ」に残しています。

逃げるタイミングは、道路が冠水する前

21日の牛久は、1回目の山が未明、2回目が夜で、氾濫発生情報は21時40分でした。雨のピークが夜に来る予報なら、明るいうちに動くのが目安です。市のハザードマップは「<警戒レベル4までに必ず避難!>」と書き、早めの避難先に「親戚・知人宅など、市内に限らずより安全な場所」を挙げています。

気をつけたいのは、洪水のときに使えない避難所があることです。市の水害ハザードマップ(令和4年6月版)の一覧で、洪水の欄が「×」の施設は12か所。五井公民館、五井中学校、若葉小学校、京葉小学校、千種小学校などで、12か所のうち5か所は、住所が五井・五井西です。いまの指定と同じかは、市の最新の一覧で確かめてください。

高齢の人や小さい子ども連れ、地下や1階の部屋にいる人、養老川沿いの家は、レベル3の段階で動いてください。逃げ遅れたときについて、市は「自宅の少しでも浸水しにくい高い場所へ移動したり、近隣の高く堅牢な建物へ移動」と書いています。

自宅の洪水リスクを調べる

  1. 市の市原市水害ハザードマップ(令和4年6月版)で、北西部・北東部・南部の大判地図から自宅を探す
  2. 重ねるハザードマップで住所を入れ、「洪水」の浸水継続時間と家屋倒壊等氾濫想定区域まで表示する
  3. 冊子の一覧で、洪水の欄が「×」でない避難先を決めておく

市は、令和2年度に配った「赤い表紙の冊子」の防災マップについて「災害リスクが大きく更新されています」と書いています。家にあるのが赤い表紙なら、令和4年6月版に替えてください。

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千葉県の図は「対象河川以外の支川の氾濫」や「内水による氾濫等を考慮していません」と書き、指定されていない区域でも浸水することがあるとしています。色がないことは、浸からない証明ではありません。

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この記事のまとめ

市原市の洪水浸水想定区域は、養老川の谷沿いと、五井・青柳・姉崎西など海沿いの平地に広がります。代表点では深さ0.5〜3メートルが大半で、水が引くまでは長くても1〜3日の想定です。いちばん深いのは養老川沿いの権現堂でした。

台風第25号では牛久が9.56メートルまで上がり、県が養老川に氾濫発生情報を出しました。洪水で使えない避難所が五井に5か所あるので、避難先を先に決め、レベル4までに動いてください。

出典(すべて2026年9月23日に確認)

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この記事を書いた人

ハウスメーカー2社で営業職を経験し、不動産・建築の基礎を習得。
その後、地域密着型の不動産会社にて営業事務として勤務し、
契約書作成、ポータルサイト管理、物件情報の入力・更新など、
実務全般に携わってきました。

特に、ポータルサイトを「より魅力的に見せる工夫」や、
反響につながる「分かりやすい間取り図作成」を得意としています。
自分が関わった物件に反響があった時の喜びが、今の原動力です。

現在は子育てのため一線を退いていますが、
これまでの実務経験を活かし、
フリーランスとして不動産会社様向けの
バックオフィスサポート業務を開始しました。

現場目線を大切にしながら、
「早く・正確に・伝わる」業務サポートを心がけています。

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