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君津市 河川氾濫/小糸川下流と小櫃川の栗坪

君津市で川の氾濫による洪水が想定されているのは、小糸川の下流の人見・中野・大和田と、小櫃(おびつ)川沿いの栗坪・俵田(ひょうだ)です。町・字の代表点で見ると、市内213のうち26が浸水の範囲に入り、いちばん深いのは小櫃川沿いの栗坪(5〜10メートル)です。

2026年9月21日の台風第25号では、県が「小糸川レベル5 氾濫発生情報」を出しました。場所は「君津市中島地先付近」で、県が小糸川の水位を知らせる区間「君津市中島地先から海まで」の上流端と同じ地名です。

先に結論

  •  代表点では、水が引くまでどこも12時間未満の想定
  •  台風第25号で小糸川の中島は8.48m。氾濫危険水位を約29時間、途切れず超えた
  •  洪水の時に使えない指定避難所が6か所。そのうち5か所は人見・中野にある
目次

君津市で川の氾濫・洪水が危ない場所

君津市の洪水浸水想定区域(想定最大規模)の深さを色で示した地図
濃い赤ほど深い想定。隣の市も写っています
町・字 近くの川(目安) 想定の深さ(代表点) 水が引くまで
栗坪 小櫃川 5〜10m 12時間未満
俵田 小櫃川 3〜5m 12時間未満
長谷川 小櫃川の流域 0.5〜3m 12時間未満
人見一〜五丁目 小糸川 0.5〜3m 12時間未満
中野・中野四〜六丁目 小糸川 0.5〜3m 12時間未満
中富 小糸川 0.5〜3m 12時間未満
大和田三〜五丁目・台一〜二丁目 小糸川 0.5〜3m 12時間未満
常代六丁目 小糸川 0.5〜3m 12時間未満
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深さと水が引くまでの時間は、国土交通省「位置参照情報」の町・字の代表点(およその中心)1点で、重ねるハザードマップの洪水浸水想定区域(想定最大規模)を読んだ値です。国と県が川ごとに作った想定を重ねた最大値なので、どの川の想定かはこの地図では分けられません。「近くの川」は市の資料と地図上の位置から添えた目安で、どの川の想定かを示すものではありません。

市の地域防災計画は「水害危険区域」として、排水の難しい低地に小糸川流域の「中富、中野、下湯江、人見の各一部分」、小櫃川流域の「長谷川、小櫃台、吉野、大戸見、大坂、山滝野の各一部」を挙げています。増水のおそれのある地区には、小糸川流域の上・大井・大井戸・塚原・糸川・福岡などが並びます。

代表点で浸水の範囲に入る26の町・字は、22は水が引くまで12時間未満、残り4は深さ0.5メートル未満で、継続時間の図に色がない場所です。ただし、氾濫発生情報が出た中島も、代表点は浸水の範囲の外です。代表点は字のおよその中心の1点なので、範囲の外でも字の一部が浸かる想定のことがあります。自宅の番地まで寄せて確かめてください。

栗坪(想定5〜10m)

小櫃川沿いの字です。点は字のおよその中心です。

栗坪をGoogleマップで開く ›

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君津市を流れる主な川と水位の基準

県が水位を知らせる水位周知河川は、小糸川・小櫃川とその支川です。上流には三島ダム・豊英ダム(小糸川)、亀山ダム・片倉ダム(小櫃川)があります。

観測所(川・場所) 氾濫注意水位 氾濫危険水位 計画高水位相当
中島(小糸川・中村橋) 3.90m 4.90m 5.80m
雨城橋(小櫃川・久留里大和田) 5.00m 6.90m 7.50m

市の計画は「知事(発表者:君津土木事務所長)は、小糸川及び小櫃川の水位情報について、市長に通知する」としています。2つの観測所とも、避難判断水位は設定されていません(川の防災情報)。

洪水浸水想定区域と家屋倒壊等氾濫想定区域

県の想定最大規模の図は、小糸川が令和2年3月30日、小櫃川が令和2年5月28日の指定です。前提の24時間総雨量は小糸川660.4ミリ、小櫃川630.9ミリ。計画規模(小糸川335.4ミリ、小櫃川324ミリ)のおよそ2倍です。市の洪水ハザードマップは、これを「1000年に1回程度の大雨」として4枚に分けて載せています。

浸水継続時間の図は、どちらの川も最上位の区分が「24〜72時間(3日間)未満の区域」です。家屋倒壊等氾濫想定区域は氾濫流と河岸侵食の両方の図があり、市は氾濫流の区域を「木造家屋が倒壊するような堤防決壊等に伴う氾濫流の発生が想定され、早期の立退き避難が必要な区域」と説明しています。代表点で区域に入る町・字はありませんが、川沿いの家は地図で確かめてください。

過去の洪水と台風第25号

市は「昭和45年7月に豪雨・洪水により家屋の全半壊、田畑の浸水、流出、道路・橋梁等への被害など大きな打撃を受けました」と書いています。国の水害統計では、2015〜2023年に床上1棟・床下4棟です。

2026年9月21日、坂畑(さかはた)の48時間雨量は455.5ミリで観測史上最大でした(県の資料)。県は2時に小糸川(中島4.92メートル)、7時20分に小櫃川(雨城橋6.98メートル)に「レベル4 氾濫危険情報」、15時30分に「小糸川レベル5 氾濫発生情報」を出しています。中島の水位は21日2時から22日6時50分まで約29時間、途切れずに氾濫危険水位を超え、23時20分に8.48メートルまで上がりました。雨城橋のピークは22時40分の9.53メートルです。

県は22日14時時点の「越水した河川」に小糸川を挙げ、小糸川の護岸崩落1か所も載せています。市は16時30分に小糸地区の浸水想定区域の299世帯に緊急安全確保を出しました(ウェザーニュースの集計)。千葉県の表では、君津市の緊急安全確保の欄は空欄です。

外水氾濫と内水氾濫

外水氾濫(河川氾濫)と内水氾濫の違いを並べた模式図
川があふれる洪水と、まちにたまる冠水は、見る地図が違います

この記事の洪水浸水想定区域は、川からあふれる外水氾濫の地図です。雨がまちにたまる内水氾濫や、アンダーパスの冠水は含みません。君津市の冠水は「君津市の冠水|注意したい小櫃立体地下道」にまとめています。

川の水位が上がったときに見る情報

川の水位の段階と市の避難情報の対応を示した図
水位の数字は観測所ごとに違います

気象庁は「レベル3大雨警報やレベル4大雨危険警報が発表された場合には、自分の今いる場所の近くの河川の危険性が高まっていないかを洪水キキクルで確認」するよう呼びかけています。水位は川の防災情報(国土交通省)か、千葉県の雨量・水位情報で中島雨城橋を見られます。中島は、下流の人見・中野より上流にある観測所です。21日は中島が氾濫危険水位を超えてから、氾濫発生情報まで13時間半ありました。

9月21日の氾濫危険情報の速報は「千葉 氾濫危険水位/小糸川と養老川、雨は南へ」に残しています。

逃げるタイミングは、道路が冠水する前

市は「警戒レベル4までに、危険な場所から避難することが基本です」と書いています。21日は、高齢者等避難が前夜の20日23時、避難指示が21日2時20分と、どちらも夜中でした。中島と雨城橋のピークも夜の22〜23時台です。高齢の人や小さい子ども連れ、地下や1階の部屋にいる人、川沿いの家は、寝る前に避難先を決め、レベル3の段階で動けるようにしておくのが目安です。

避難先にも条件があります。市の指定避難所49か所のうち、洪水の欄が「×」の施設が6か所あり、神門コミュニティセンター、周西公民館、周西小学校、周西南中学校、人見こども園、君津高校上総キャンパスです。周西小・周西南中は中野、公民館とこども園は人見にあります。小糸地区の小糸小学校(中島)は洪水も「○」です。

移動がかえって危ないときについて、市は「近くの頑丈な建物の上階や、崖・川から離れた場所など、その時点で少しでも安全な場所で身を守ってください」と呼びかけています。

自宅の洪水リスクを調べる

  1. 市の君津市洪水ハザードマップで、その1(小糸川下流)・その2(小糸川上流)・その3(小櫃川流域)・その4(亀山ダム上流域)から自宅の地図を開く
  2. 重ねるハザードマップで住所を入れ、家屋倒壊等氾濫想定区域まで表示する
  3. 市の指定避難所の一覧で、洪水の欄が「○」の避難先を決めておく。川の水位は千葉県君津土木事務所が発表しています
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千葉県の図は「対象河川以外の支川の氾濫」や「内水による氾濫等を考慮していません」と書き、指定されていない区域でも浸水することがあるとしています。色がないことは、浸からない証明ではありません。

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この記事のまとめ

君津市の洪水浸水想定区域は、小糸川の下流の人見・中野・大和田と、小櫃川沿いの栗坪・俵田に広がります。いちばん深いのは栗坪の5〜10メートルで、代表点では水が引くまでどこも12時間未満の想定です。

台風第25号では、県の水位周知区間の上流端にあたる中島で小糸川に氾濫発生情報が出ました。人見・中野の周西小や周西南中などは洪水では使えないので、避難先を先に決め、レベル4までに動いてください。

出典(すべて2026年9月23日に確認)

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この記事を書いた人

ハウスメーカー2社で営業職を経験し、不動産・建築の基礎を習得。
その後、地域密着型の不動産会社にて営業事務として勤務し、
契約書作成、ポータルサイト管理、物件情報の入力・更新など、
実務全般に携わってきました。

特に、ポータルサイトを「より魅力的に見せる工夫」や、
反響につながる「分かりやすい間取り図作成」を得意としています。
自分が関わった物件に反響があった時の喜びが、今の原動力です。

現在は子育てのため一線を退いていますが、
これまでの実務経験を活かし、
フリーランスとして不動産会社様向けの
バックオフィスサポート業務を開始しました。

現場目線を大切にしながら、
「早く・正確に・伝わる」業務サポートを心がけています。

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