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スプレッドシートにChatGPT/月25ドルの壁

スプレッドシートでChatGPTを使うアドオンを入れると、最初は無料で動きます。お試し分を使い切ると、代表格の「GPT for Work(ジーピーティー フォー ワーク)」なら月25ドルのプランを選ぶ画面になり、自分のAPIキーをつなぐ設定は1人あたり月45ドルのプランにしか付いていません。

ただ、スプレッドシートでやりたい作業のうち、AIが本当に要るのは「文章を読む・書く」列だけです。並べ替え、転記、集計、毎朝の定期実行は、Google Apps Script(GAS/グーグル アップス スクリプト)で0円のまま動きます。この記事は、料金表のどこから有料になるかと、無料で済む範囲の線を書きます。

先に結論

  • GPT for Workはお試しのあと月25ドル(1ドル150円なら月3,750円・年45,000円)。自分のAPIキーを使えるのは月45ドル/人のプランから
  • Google純正の「=AI()」関数も、無料の個人アカウントでは使えません。Google Workspace(グーグル ワークスペース)かGoogle AI(グーグル エーアイ)の有料プランが条件です
  • 重複削除・転記・集計・定期実行はGASで無料。AIが要る列だけGASからAPIを呼べば、月額ではなく使った分だけの支払いになります
目次

「AIアドオンを入れれば片づく」は、半分だけ当たっている

「スプレッドシートの面倒な作業は、AIのアドオンを入れれば全部片づく」と考えている人は多いはずです。当たっているのは半分だけです。

アドオンが得意なのは、1行ずつ文章を読ませて何かを書かせる作業です。問い合わせ文の要約、商品説明の下書き、自由記述アンケートの分類。これはAIでなければ手間がかかります。

一方で、次のような作業はAIを使わなくても決まった手順で片づきます。

  • 同じ会社名が2行ある行を消す
  • 「株式会社」と「(株)」の書き方を揃える
  • フォームの回答を担当者別のシートへ振り分ける
  • 毎朝9時に前日分を集計してメールで送る
  • 別のシートから条件に合う行だけ転記する
スプレッドシートの作業をAIが要る列と要らない列に分けた図。要約や分類はAI、重複削除や転記、集計、定期実行はGASで無料
お金がかかるのは「文章を読む・書く」列だけ

これをAIアドオンにやらせると、毎回お試し分や月額の利用枠を消費します。しかも結果は毎回少しずつ変わることがあります。決まった手順で済む作業は、決まった手順で動くプログラムに任せるほうが、安くて結果もぶれません。

GPT for Workの料金表:有料になるのはどこからか

スプレッドシートとExcelに入れて使うAIアドオンの代表格、GPT for Workの料金ページを2026年9月26日に確認しました。

プラン 月額 含まれる利用分 自分のAPIキー
お試し 0円 無料クレジット(カード登録なし) ×
Standard(個人) 25ドル 毎月25ドル分 ×
Business(チーム) 1人45ドル 1人あたり毎月25ドル分 ○
Enterprise 個別見積り — ○

読みどころは2つあります。

1つ目は、お試し中に使えるAIモデルが1種類に限られていることです。料金ページには、有料プランに登録するとすべてのモデルが使えるようになると書かれています。お試しで「思ったより賢くない」と感じても、それは有料版の実力とは限りません。

2つ目は、自分のAPIキー(AIの会社と直接契約して使う鍵)をつなぐ設定が、Businessプランの機能欄にしか載っていないことです。「APIキーを持っているから月額は払わなくていい」とはなりません。個人向けの25ドルのプランでは、使う分をアドオン経由で買う形になります。

利用枠の25ドルを使い切ったら、追加分を買うことができます。行数の多い表に一気にかけると、その月の枠が早く減ります。

Google純正の「=AI()」関数も、無料アカウントでは使えない

「アドオンを入れなくても、GoogleにはAI関数がある」と聞いたことがあるかもしれません。セルに「=AI(“10字以内で要約”, A2)」のように書く関数で、「=Gemini()」とも書けます。

ただし、Googleのヘルプには「対象となる Google Workspace または Google AI のプランへのご登録が必要」とあります。gmail.comの無料アカウントのままでは、この関数は出てきません。会社でGoogle Workspaceを契約していても、プランや管理者の設定で使えないことがあります。

つまり、スプレッドシートの中でAIに文章を書かせるには、アドオンでもGoogle純正でも、どこかで毎月の支払いが発生します。無料で済ませたいなら、AIに頼む範囲そのものを小さくするしかありません。

GASなら0円で動く範囲と、1日の上限

GASはGoogleのアカウントがあれば無料で使えるプログラムの仕組みで、スプレッドシートの[拡張機能]→[Apps Script(アップス スクリプト)]から書き始められます。月額はかかりません。

そのかわり、無料アカウントには1日の上限があります。Googleの公開している割り当て表から、スプレッドシートの自動化でよく当たるものを抜き出しました。

項目 無料アカウントの上限
1回の実行時間 6分
自作関数(セルに書く関数)の実行時間 30秒
時間指定トリガーの合計実行時間 1日90分
外部サイトへのアクセス(URL Fetch) 1日20,000回

毎朝1回、数千行の表を集計してメールで送る程度なら、6分にも90分にも届きません。止まるとすれば、1万行を超える表を1行ずつ読み書きしたときです。まとめて読んでまとめて書く書き方にすれば、たいていは6分に収まります。

ChatGPTにGASを書かせて動かなかったときの原因はChatGPTに書かせたGASが動かない原因は5つにまとめています。

AIが要る列だけ、GASからAPIで呼ぶ

要約や分類のようにAIでなければ難しい列だけは、GASからChatGPTのAPI(プログラムからAIを呼ぶ窓口)を呼ぶ形にできます。OpenAI(オープンエーアイ)と直接APIの契約をして、使った文字量に応じて払う従量課金です。月額の固定料金はありません。

たとえば、問い合わせ200件のうち、未分類の行だけを朝に1回AIへ送って「見積り」「クレーム」「その他」の3つに分ける。重複の削除と担当者への振り分けはGASが決まった手順でやる。こう分けると、AIに送るのは新しく入った数件だけになります。

気をつける点は3つです。

  1. APIキーをシートやコードに直接書かない — 共有したシートを見た人が、そのキーで勝手にAIを使えてしまいます。GASの[プロジェクトの設定]→[スクリプト プロパティ]に入れます
  2. セルの関数からAPIを呼ばない — 自作関数は30秒で止まり、シートを開くたびに再計算されて呼び出し回数が増えます。ボタンか時間指定で動かします
  3. AIの答えを列に書いたら、元の値と並べて残す — AIの分類が間違っていたときに、どこから直せばいいかが分かります

AIに表を触らせたときの壊れ方はChatGPTでCSVを整えたら数字が勝手に変わってた?に実例を書きました。

月25ドルを払ってよい人、払わなくてよい人

私は、スプレッドシートの自動化でAIアドオンの月額を払う前に、作業を「AIが要る列」と「要らない列」に分けるべきだと考えています。根拠は、料金表の利用枠がAIに送った量で減っていく仕組みだからです。AIが要らない作業まで送れば、その分だけ枠が早く尽きます。

アドオンの月額が見合うのは、次のような場合です。

  • 毎日、自由記述の文章を何百行も読ませる仕事がある
  • プログラムを書く時間を取れず、今日から使いたい
  • チームで同じ設定を共有して、請求を1つにまとめたい

逆に、作業の大半が並べ替え・転記・集計なら、GASで組んで、AIは本当に要る列だけにするほうが安く済みます。一度組めば、翌月からの支払いは0円か、AIに送った件数と文章の長さに応じたAPI代だけになります。

GASで組むのを外注すると、いくらか

自分で書く時間がない場合の相場も見ておきます。2026年9月26日にココナラの検索ページで数えた件数と、上位60件に表示された価格の中央値です。

検索語 件数 価格の中央値
スプレッドシート ChatGPT 1,584件 6,000円
Google Apps Script 2,745件 8,500円
GAS 自動化 3,395件 10,000円
スプレッドシート 自動化 10,215件 15,000円

1つの処理を組んでもらうなら数千円〜1万円台です。アドオンの月25ドルを1ドル150円で換算すると年45,000円なので、作業が決まっているなら組んでもらうほうが早く元が取れます。

こちらでも、ChatGPTに書かせて途中で止まった処理を、動く形にして納品する仕事をココナラで受けています。1機能3,000円からで、AIの要約・分類を組み込むのはオプションです。

\月額アドオンの前に、1回払いで組む/

止まった自動化を動く形にする内容を見てみる(3,000円〜) ▶
ChatGPT無料版でできないことを先に確認する

どの列にAIが要るかの切り分けだけの相談からでもかまいません。

ココナラの件数と価格、GPT for Workの料金は2026年9月26日に確認した時点の値です。出品と料金は変わるため、最新の金額は各ページで確認してください。

出典・集計条件

  • GPT for Work 料金ページ(gptforwork.com/pricing、2026年9月26日確認)。Standard 25ドル/月、Business 45ドル/人/月、各席に毎月25ドル分の利用枠。自分のAPIキーの接続はBusinessプランの機能欄に記載
  • Google ドキュメント エディタ ヘルプ「Google スプレッドシートで AI 関数を使用する」
  • Google Apps Script「Quotas for Google Services」(無料アカウントの割り当て)
  • ココナラの検索結果(2026年9月26日時点。各キーワードの上位60件に表示された価格の中央値)
  • 円換算は1ドル150円と仮定した概算です

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この記事を書いた人

ハウスメーカー2社で営業職を経験し、不動産・建築の基礎を習得。
その後、地域密着型の不動産会社にて営業事務として勤務し、
契約書作成、ポータルサイト管理、物件情報の入力・更新など、
実務全般に携わってきました。

特に、ポータルサイトを「より魅力的に見せる工夫」や、
反響につながる「分かりやすい間取り図作成」を得意としています。
自分が関わった物件に反響があった時の喜びが、今の原動力です。

現在は子育てのため一線を退いていますが、
これまでの実務経験を活かし、
フリーランスとして不動産会社様向けの
バックオフィスサポート業務を開始しました。

現場目線を大切にしながら、
「早く・正確に・伝わる」業務サポートを心がけています。

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