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商品マスター 作り方/バラバラの価格表をまとめる

「仕入先からもらった価格表を下へつないでいけば、商品マスターになる」とは限りません。列の名前も1行の単位も会社ごとに違うので、そのままつなぐと、同じ値段が「上代」と「定価」の2列に割れた表を1行ずつ直すことになります。

当方が2026年8月に受けた案件では、32商品が色・サイズ違いで91行になり、取り込み先の列は80列ありました。ただ、寄せる順番は決まっていて、PDFや紙の資料が混ざっていても変わりません。

この記事でわかること

  • ✓ 最初に決めるのは「1行の単位(品番ごとか、色・サイズごとか)」と「出力先の列」の2つ
  • ✓ 手間を決めるのは行数ではなく、仕入先の数・PDFや紙から打ち込む点数・画像の枚数。Excelで届いた分は100行でも500行でも同じ手順
  • ✓ 読めない値は推測で埋めず、空欄と確認事項一覧(区分・どの列か・資料の記載・回答欄の4列)で返す。販売価格は売る人が決める列なので空欄で返す
目次

1行の単位と出力先を決める

1つ目は、1行の単位です。品番で1行にするか、色・サイズまで分けて1行にするかで、行の数が変わります。

品番はカタログ上の1商品で、色やサイズの違いを1つにまとめた番号です。JAN(ジャン)コードは、商品にバーコードとして印刷される番号です。GS1 Japan(ジーエスワンジャパン)によると、JANコードは13桁の標準タイプと8桁の短縮タイプの2種類です。

ネットショップで客に色とサイズを選ばせるなら、1行の単位は色・サイズの組み合わせにします。在庫を数えるいちばん小さな単位で、SKU(エスケーユー)と呼びます。

1行の単位 何を1つと数えるか 自社サンプルのA101
品番 カタログ上の1商品(色・サイズ違いはまとめる) 1行
SKU(色・サイズごと) 色・サイズの組み合わせごとに1つ 4行(白・紺×M・L)

次の画像は、当方が出品の見本として作った架空の商品マスターです(受託した案件のデータではありません)。3品番が6行になり、A101は白と紺、MとLの組み合わせで4行です。JANは13桁を文字列として保存し、JANの分からない2行は空欄のままにしています。

1SKU1行で作った商品マスターの見本(架空データ・4列抜粋)
当方の制作サンプル(架空データ)から4列を抜き出した見本。JANが資料に無い2行は空欄のまま残しています(商品名・原価・売価の列は省略)

冒頭の案件(2026年8月)の最初の納品も、商品名の入った行が32、色・サイズなどの行が59で、合わせて91行でした。商品の数と行の数は、最初から別の数として扱います。

2つ目は、出力先です。Shopify(ショッピファイ)、BASE(ベイス)、自社サイトのカートのどれに取り込むかで、要る列と列の名前が変わります。文字コードの指定もあり、BASEのヘルプはシフトJIS(ジス)かUTF-8(ユーティーエフエイト)にするよう求め、ShopifyのヘルプはUTF-8での保存を指示しています。

空欄が正解の列もあります。BASEのヘルプには「新規商品を登録する場合は、商品ID、種類IDを空欄にしてください」とあります。出力先の見本のCSVや列名の一覧が手に入るなら、資料を開く前に用意します。無ければ、当方のサンプルと同じ7列(SKU・商品名・色・サイズ・原価・売価・JAN)から始め、出力先が決まったところで列を足します。

仕入先ごとに列を対応づける

2つが決まったら、出力先の列を縦に1列に並べます。これが共通の列です。その右に仕入先を1社ずつ並べ、「この社の何という列が、共通のどの列に当たるか」を書き込みます。これが対応表です。

共通の列 A社(Excel) B社(PDFの見積書) C社(紙の伝票)
品番 品番 記載なし 商品コード
JAN JANコード 記載なし 記載なし
色・サイズ カラー列とサイズ列 品名の末尾 品名の中
希望小売価格 上代 定価 記載なし
仕入値 下代 単価 単価

この対応表は説明のための例です。価格の列は、名前ではなく中身で対応づけます。上代と下代が両方ある社もあれば、単価が1列だけの社もあります。1列だけのときは、それが仕入値か売値かを資料の中で確かめ、分からなければ確認事項に回します。

色やサイズが品名の末尾に入っている社は、品名から切り出して色・サイズの列へ移す作業が1つ増えます。対応する列が無い値は、近い列に押し込まずに空欄にします。近い列に入れると、値の意味が変わってしまうからです。

JANの列は、数値ではなく文字列として扱います。数値として読まれると13桁が丸められることがあり、その形と止め方は別の記事に書きました。

対応表は仕入先の数だけ要ります。逆に言えば、Excelで届いた資料は対応表が1枚できれば、100行でも500行でも同じ手順で流し込めます。実案件では取り込み先の指定が80列ありました。80列すべてが仕入先の資料に書かれているわけではないので、書かれていない列は空欄のまま確認事項に回します。

結合セルと別シートをほどく

Excelで届いた資料も、そのままでは1行に1SKUの形になっていないことがあります。よく出てくるのが縦の結合セルです。メーカー名や素材のように何行かで共通の値が、結合された範囲に1つだけ入っています。結合を解除すると、値は先頭の行にだけ残り、2行目から下は空になります。

下の行へ値を埋める手順は次の4つです。

  1. 結合セルのある列を選び、[ホーム]の[セルを結合して中央揃え]を押して結合を解除する
  2. 同じ範囲を選んだまま、[ホーム]の[検索と選択]→[条件を選択してジャンプ]→[空白セル]を選んで[OK]を押す
  3. 「=」と打ってから↑キーを1回押し、Ctrl(コントロール)キーを押しながらEnter(エンター)キーを押す
  4. 列ごとコピーし、[値の貼り付け]で式を値に戻す
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手順2の[空白セル]は、結合を解除してできた空欄だけでなく、元から空だったセルも選びます。選ぶ範囲は、結合のあった列の、結合のあった行までに絞ります。広く選ぶと、本当に値の無いセルにも上の値が入ります。

もう1つは、1つのExcelファイルに別の会社の表が別のシートで同居している形です。シートごとに列の並びが違うなら、シート1枚を仕入先1社として扱い、対応表もシートごとに作ります。

PDFや紙で届いた分は、手で読んで打ち込みます。PDFの表をAIに読ませる方法もありますが、読めなかった箇所をもっともらしい値で埋めてくることがあります。打ち込んだあとは、行の数と、JANの桁数がそろっているかを数えます。

読めない値は埋めずに返す

1つの表に寄せていくと、どうしても埋まらないセルが出ます。実案件では、メーカー希望小売価格が「OPEN(オープン)」で上代の無い商品や、PDFの見積書にJAN・品番・素材が書かれていない商品がありました。

こういうセルは推測で埋めず、空欄のまま残して、別シートの確認事項一覧に書き出します。一覧の列は次の4つで足ります。

  1. 区分(読めない/資料に無い/資料同士で食い違う)
  2. どの商品の、どの列か
  3. 資料に何と書いてあったか
  4. 回答欄

販売価格や税区分のように、まとめる人ではなく売る人が決める列もあります。実案件では、販売価格は依頼者が決める項目なので空欄で返しました。当方が依頼者に資料を頼むときは、「資料が足りません」ではなく「商品情報をまとめた資料は別途ございますか。無ければこちらで起こすことも可能です」と聞いています。

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読者

空欄のまま渡したら、作業が終わっていないと思われそう

おかあさん

空欄の横に理由が書いてあれば、相手は答えるだけで埋まります。推測で入った値は、どれが推測なのか相手からは見分けられません。

私は、足りない値を推測で埋めるより、空欄と確認事項一覧で返すほうが、後で直す量が少ないと見ています。推測で入れた値は正しい値と見分けがつかないまま表に残り、間違いを探すには全行をもう一度資料と突き合わせるしかないからです。

価格表を下へつなぐのは、この手順のいちばん最後です。列の意味をそろえ、読めない値を一覧に出したあとなら、つなぐだけで1つの表になります。

外注する前に数える3つ

自分で作るか頼むかを決めるときに数えるのは、行数ではありません。数えるのは次の3つです。

  1. 仕入先の数(対応表の枚数)
  2. PDF・画像・紙から手で読んで打ち込む商品の点数
  3. 商品と対応づける画像の枚数

3つ目は行数と別に増えます。商品マスターに画像の列があると、どの画像がどの商品かを1枚ずつ決める作業が要ります。たとえば1商品にメイン1枚とサブ5枚なら、50商品で300枚です。画像がまとめて届いたら、ダウンロードする前に枚数と中身を確かめます。

仕入先が多い、PDFや紙の点数が多い、取り込みの期日が近い。このどれかに当たるなら、まとめる作業だけを外に出す手もあります。

当方もココナラで、商品マスターをExcel・CSVで作る仕事を受けています。基本料金は3,500円で、書類20枚、または商品50点までが目安です。資料の読みやすさ、必要な列、仕入先ごとの形式を確かめてから、総額を購入前に案内します。

納品するのは次の3つで、品番・JAN・価格は推測で埋めません。

  1. 指定の列構成に整えたExcel(.xlsx)
  2. 希望のCSV(文字コードを指定できます)
  3. 不足項目・判読できない値・資料間の食い違いをまとめた確認事項一覧

含まないのは、各モールの管理画面へのログインと商品登録、販売価格や税区分の判断、読めない値の推測です。CSVの取り込みはお客様側で行い、商品画像の収集・紐付けは基本料金の外で、必要なら別に見積もります。最初は、個人情報や非公開の情報を伏せた資料の見本1枚から相談できます。

仕入先ごとの資料で総額を確かめる ▶

見本1枚と商品点数を送れば、分からない欄は未定のままで相談できます

商品登録代行の総額の決まり方を見てみる

代行に出すときの料金の比べ方はこちら

BASE・Shopify・GS1 Japanの記載は2026年10月24日に各公式ページで確認したもので、変更されることがあります。出品の料金と内容は同日時点の出品ページの記載で、変わることがあります。

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この記事を書いた人

ハウスメーカー2社で営業職を経験し、不動産・建築の基礎を習得。
その後、地域密着型の不動産会社にて営業事務として勤務し、
契約書作成、ポータルサイト管理、物件情報の入力・更新など、
実務全般に携わってきました。

特に、ポータルサイトを「より魅力的に見せる工夫」や、
反響につながる「分かりやすい間取り図作成」を得意としています。
自分が関わった物件に反響があった時の喜びが、今の原動力です。

現在は子育てのため一線を退いていますが、
これまでの実務経験を活かし、
フリーランスとして不動産会社様向けの
バックオフィスサポート業務を開始しました。

現場目線を大切にしながら、
「早く・正確に・伝わる」業務サポートを心がけています。

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