2026年7月28日の熊本地震で通行止めになった九州自動車道について、NEXCO西日本が2026年8月1日17時現在の状況を第10報として公表しました。この記事では、どこが通れてどこが通れないのか、お盆の帰省に間に合うのかを整理します。
何が起きたか
2026年7月28日16時27分ごろ、熊本県を震源とする地震が発生しました。気象庁によるとマグニチュードは7.1(暫定値)で、宇城市と八代郡氷川町で震度7を観測しています。この地震の発生時刻と同じ7月28日16時27分から、九州自動車道をはじめとする複数の高速道路が通行止めになりました。
その後、7月30日9時4分に九州自動車道の益城熊本空港IC-松橋IC間と、九州中央自動車道の嘉島JCT-益城トールバリア間の上下線で通行止めが解除されています(NEXCO西日本 第5報、7月30日9時50分現在)。
一方、2026年8月1日17時現在の第10報では、次の2区間の通行止めが続いています。
通行止めが続いている区間(2026年8月1日17時現在)
| 路線 | 区間 | 状態 |
|---|---|---|
| E3 九州自動車道 | 松橋IC-えびのIC(上下線) | 通行止め継続 |
| E3A 南九州自動車道(八代日奈久道路) | 八代JCT-日奈久IC(上下線) | 通行止め継続 |
| E3 九州自動車道 | 益城熊本空港IC-松橋IC(上下線) | 7月30日9時4分に解除済み |
| E77 九州中央自動車道 | 嘉島JCT-益城トールバリア(上下線) | 7月30日9時4分に解除済み |
通行止め区間では、緊急車両の通行が段階的に始まっています。松橋IC-宮原SA間(管理用出入口を活用)は7月31日18時50分ごろと8月1日17時ごろに緊急車両が通行できるようになりました。また、宇城氷川スマートIC-宮原SA間は、普通車以下または車長7.5メートル以下の給水車・タンクローリーに限って通行できる扱いになっています。
ただしこれらはいずれも緊急車両・給水車向けの措置で、NEXCO西日本は「一般車両のお客さまはご利用いただけません」と明記しています。
用語をひとつだけ確認しておきます
「緊急車両の通行可能区間」とは、救急車・消防車・自衛隊車両・復旧工事の車両などに限って通行を認める区間のことです。道路の安全確認が完全に終わっていなくても、人命救助や物資輸送を優先するために先行して開ける措置で、一般の車が通れるようになったという意味ではありません。ニュースで「通行可能になった」と聞いても、それが緊急車両向けなのか一般車向けなのかで意味がまったく違うので、区別して読む必要があります。
お盆の帰省に間に合うか
結論から言うと、現時点でお盆に九州道で熊本以南へ南下する計画は立てないほうが安全です。
理由は、NEXCO西日本が8月1日14時現在の第9報で、宮原SA-坂本PA間について「緊急車両の通行可能日時:8月お盆前後」と見込みを示していることです。つまりお盆の時期にようやく緊急車両が通れるようになるかどうか、という段階にあります。一般車の通行再開時期については、第10報の時点でも公表されていません。
なお第9報では、南九州自動車道の八代南IC-日奈久IC間について8月1日15時から緊急車両が通行可能になるとされていました。
自分にどう効くか
お盆に車で帰省・移動する予定の方
熊本市周辺までは九州道が通れます。問題はそこから南(八代・水俣・鹿児島方面)です。九州道の松橋IC以南が使えないため、移動時間が通常より大幅に伸びる前提で計画を組んでください。宿の予約や到着時刻を先に決めてしまっている場合は、早めに見直しておくと安全です。
鉄道も、JR鹿児島本線の宇土-八代間と九州新幹線の熊本-新水俣間は8月中の運転再開が困難とされています。詳しくはJR鹿児島線・三角線の運転再開状況にまとめています。車も鉄道も熊本以南は動きにくい状況が続いているという認識で判断してください。
熊本県内で住まいを検討している方
高速道路の復旧の進み方は、その地域の物流や通勤がどれくらいで元に戻るかの目安になります。今回のように「県北は数日で解除、県南は月単位で見通しが立たない」という差が出るのは珍しくありません。検討している地域がどちら側かは、続報を追う価値があります。
今やること
状況は日単位で変わります。この記事は8月1日17時現在の第10報にもとづいています。
2. 熊本以南へ行く予定なら、九州道以外のルートと所要時間を先に調べておく
一般道は復旧作業の車両で混雑します。時間に余裕を持たせてください。
3. 「通行可能」の報道は緊急車両向けか一般車向けかを必ず確認する
今回の松橋IC-宮原SA間や給水車の措置は、いずれも一般車は対象外です。
まとめ
・2026年8月1日17時現在、九州道 松橋IC-えびのIC と 南九州道 八代JCT-日奈久IC が通行止め継続
・益城熊本空港IC-松橋IC と 嘉島JCT-益城TB は7月30日9時4分に解除済み
・松橋IC-宮原SA、宇城氷川スマートIC-宮原SA の通行可能措置は緊急車両・給水車限定で、一般車は対象外
・宮原SA-坂本PA は「8月お盆前後」に緊急車両の通行可能見込み(第9報)。一般車の再開時期は未公表
・お盆に九州道で熊本以南へ南下する計画は、現時点では立てないほうが安全
被災された方の住まいの手続きについては熊本市の住宅の応急修理・緊急の修理の締切、地震後の暮らしの備えについては在宅避難の備えについてでも整理しています。
・NEXCO西日本「令和8年熊本地震による通行止め・緊急車両の通行可能区間等について(第10報)」2026年8月1日17時00分現在
・NEXCO西日本「令和8年熊本地震による通行止め・災害状況等について(第9報)」2026年8月1日14時00分現在
・NEXCO西日本「令和8年熊本地震による通行止め・災害状況等について(第5報)」2026年7月30日9時50分現在
・気象庁「令和8年熊本地震」に関する発表
※本記事は2026年8月2日時点で公表されている情報にもとづく解説です。通行止めの状況は変わりますので、出発前に必ずNEXCO西日本の公式サイトで最新情報をご確認ください。


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