2026年7月28日の熊本地震を受けて、被災した住まいの「り災証明書(罹災証明書)」の受付が各市町村で始まっています。この記事では、熊本市・益城町・宇城市の受付状況を、それぞれの公式ページに書かれている内容から整理します。
罹災証明書は、このあと受けられる支援のほとんどで必要になる書類です。手続きの入口にあたるものなので、まだ申請していない方は早めに動いてください。
罹災証明書とは何か
「り災証明書(罹災証明書)」とは、災害で住まいがどの程度の被害を受けたかを市町村が調査して証明する書類です。被害の程度は「全壊」「大規模半壊」「中規模半壊」「半壊」「準半壊」「一部損壊」などに区分されます。
この証明書があとで必要になる場面が非常に多く、住宅の応急修理、被災者生活再建支援金、税や保険料の減免、仮設住宅への入居など、支援制度を使うときにほぼ必ず提出を求められます。「うちは大きな被害ではないから」と申請しないでいると、あとから制度を使いたくなったときに手続きが進まないことがあります。
市町ごとの受付状況(2026年8月2日時点)
公式ページに記載されている内容をまとめました。
| 市町 | 受付開始 | 受付時間 | 申請の入口 |
|---|---|---|---|
| 熊本市 | 窓口は7月30日(木)午前9時から。電子申請はすでに受付中 | 記載なし | 各区福祉課・総合出張所の窓口、またはマイナポータル(電子申請) |
| 益城町 | すでに受付開始 | 午前9時-午後5時(平日のみ)。8月1日・2日は8時30分-17時15分 | 益城町役場 税務課の窓口、または専用の申請フォーム |
| 宇城市 | 本庁は7月31日(金)から。三角支所・豊野支所は8月1日(土)から。いずれも当面の間 | 9時-16時(当面の間、土日も開設) | 窓口のみ(本庁新館1階第2会議室、三角支所2階大会議室、豊野支所2階大会議室、小川総合文化センターラポート、不知火支所) |
同じ被災地でもこれだけ違います。熊本市はマイナポータルから、益城町は町の専用フォームから、それぞれオンラインで申請できますが、入口が別々です。宇城市は公式ページの案内では窓口受付となっており、当面は土日も開いています。
「隣の市がオンラインでできたから自分の町も同じだろう」と考えず、お住まいの市町村の公式ページを直接確認してください。
申請期限について(重要)
この3市町の公式ページには、いずれも申請期限の記載がありません(2026年8月2日時点)。
期限が公表されていないことを「まだ余裕がある」と受け取らないでください。過去の災害では、落ち着いてから期限が設定され、そこから周知されるという流れが一般的です。あとから期限が決まったときに間に合わなくなるより、動けるうちに申請しておくほうが確実です。
なお熊本市では、住家以外の被害について発行される「被災届出証明書」は原則として被災後1か月以内とされています。こちらは期限が明示されているので注意してください。
片づける前に、必ず写真を撮ってください
これが今いちばんお伝えしたいことです。
熊本市では、一部損壊の証明を希望する場合、申請時に被害状況の写真が必要とされています。ところが被災直後は、生活を立て直すためにどうしても先に片づけをしてしまいがちです。片づけたあとでは、被害があったことを証明する手段がなくなります。
撮っておくとよいのは次のようなものです。
・建物の外観を四方向から(どの家か分かるように全体が入るもの)
・壊れた箇所の全体と、近づいた写真の両方
・室内の被害(壁のひび、傾き、割れた窓、落ちた設備)
・浸水した場合は、水がどこまで来たか分かる高さの記録
・撮影日が分かるようにする(スマートフォンなら自動で記録されます)
申請に必要なもの(熊本市の場合)
熊本市の公式ページに記載されているものは次のとおりです。
| 必要なもの | 補足 |
|---|---|
| 申請書 | 窓口またはマイナポータルから |
| 本人確認書類 | |
| 生活の本拠を証明する書類 | 住民票と実際の住所が異なる場合。光熱水費の領収書など |
| 被害状況の写真 | 一部損壊の証明を希望する場合 |
| 委任状 | 代理の方が申請する場合 |
申請後は市の調査が入り、調査が終わって交付の準備ができた方から順次個別に連絡が来る流れです。すぐに証明書が出るわけではないため、時間がかかることを前提に早めに申請してください。
また熊本市では、調査結果に納得できない場合の二次調査(再調査)の申請もできるとされています。
今やること
すでに片づけてしまった場合も、残っている範囲で撮っておいてください。
2. お住まいの市町村の公式ページで、受付窓口と申請方法を確認する
オンラインでできるか、どの窓口かは市町村ごとに違います。
3. 被害が小さく見えても申請しておく
あとで支援制度を使うときに、罹災証明書が入口になります。
まとめ
・罹災証明書は支援制度を使うときの入口になる書類で、受付はすでに始まっている
・熊本市は7月30日から窓口受付、マイナポータルでの電子申請も可能
・益城町は受付中で、町の専用フォームからも申請できる(平日9時-17時)
・宇城市は本庁7月31日、三角・豊野支所8月1日から。当面は土日も9時-16時に開設
・3市町とも申請期限の記載はないが、公表されるのを待たず早めに申請したほうが確実
・一部損壊の証明には被害状況の写真が要る。片づける前に必ず撮っておく
住宅の修理費用の支援については熊本市の住宅の応急修理・緊急の修理の締切、地震後の暮らしの備えについては在宅避難の備えについてにまとめています。
・熊本市「住家の『り災証明書』の発行について」
・益城町「令和8年熊本地震に伴う罹災証明書の発行について」
・宇城市「令和8年熊本地震の罹災証明・罹災届出証明の申請を受け付けます」
※本記事は2026年8月2日時点で各市町の公式ページに掲載されていた情報にもとづく解説です。受付日時や方法は変更される場合がありますので、申請前に必ずお住まいの市町村の公式ページ・窓口でご確認ください。ここに挙げていない市町村にお住まいの方は、それぞれの自治体の案内をご覧ください。


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