市原市で土砂災害の危険があるとして千葉県が指定している場所は1,486か所。千葉県の市町村で、いすみ市・南房総市に次いで3番目に多い数です。
多いのは古敷谷(こしきや)50か所、月出(つきで)46か所、米原(よねわら)42か所、不入斗(いりやまず)41か所、椎津(しいづ)39か所。南の山あいだけでなく、北の姉崎・椎津のあたりにも区域が固まっています。
市の土砂災害ハザードマップは令和6年2月に更新したものです。その後に県が告示した区域が632か所あり、いまの区域の4割はその地図に載っていません。
先に結論
- ✓ 96%がレッドゾーン。がけ崩れ1,452・土石流34で、地すべりの区域はない
- ✓ 次に多いのは瀬又38・平蔵35・上高根33
- ✓ 最新の指定は、県の「ちば情報マップ」で見る
市原市で土砂崩れが危ない場所

| 町・字 | 区域の数(うちレッド) | 主な種類 |
|---|---|---|
| 古敷谷 | 50(50) | がけ崩れ |
| 月出 | 46(44) | がけ崩れ・土石流3 |
| 米原 | 42(42) | がけ崩れ |
| 不入斗 | 41(40) | がけ崩れ・土石流1 |
| 椎津 | 39(36) | がけ崩れ |
| 瀬又 | 38(37) | がけ崩れ |
| 平蔵 | 35(35) | がけ崩れ |
| 上高根 | 33(32) | がけ崩れ |
区域の数と町名は、千葉県「土砂災害警戒区域等指定箇所一覧」(令和8年8月7日現在)を1件ずつ数えました。町別の数は、2つの町にまたがる区域を両方に数えています。
市の地域防災計画は、区域が「南部の山地や北部の丘陵地などの傾斜地で集中的に見られるほか、河川沿いの段丘崖でも」あると書いています。市の真ん中を南北に養老川が流れ、中流から下流は台地、上流は丘陵地に挟まれています。台地と丘陵の境目は、おおむね牛久のあたりです。


台風シーズンが始まる前に、家へ置いておくもの
風で割れるのは窓、家に入ってくるのは水です。この2つは、進路が決まってから買いに走っても店の棚から消えています。
窓が割れるのを防ぐ道具ではありません。割れたあとの破片を膜で押さえるものです。飛散率を約1%まで落とせるのは防災安全合わせガラスですが、そちらは発注から施工まで日数がかかって台風の前には間に合いません。今日のうちに手を動かせるのはこちらです。貼るのは室内側です。
土のうは砂を詰める前提の道具ですが、住宅街ではその砂が手に入りません。水で膨らむ型なら平たいまま棚にしまえて、玄関の段差にも、下水が逆流してくる風呂・トイレの排水口の上にも置けます。
一から集めると抜けが出ます。まずセットで用意して、家族の人数分と常備薬だけ足すのが早いです。
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台風第25号では、県道・国道14か所で法面や路肩が崩れた
市原市には21日0時14分にレベル4土砂災害危険警報が出て、解除は22日10時25分でした。牛久(うしく)の48時間雨量は487.0ミリで、観測史上最大です(千葉県の資料)。
県の資料(22日14時時点)で、市原市内の県道・国道の法面・路肩の崩落は14か所。古敷谷、天羽田(あもうだ)、豊成、月崎、国本、勝間、平蔵、中高根、上高根、金剛地などで、いずれも区域がある町です。このうち古敷谷・平蔵・上高根・勝間は、区域の数で市内の上位10に入ります。21日20時40分には、加茂地区の土砂災害警戒区域に緊急安全確保が出ました(ウェザーニュースの集計)。
2019年10月25日の大雨でも、市内の道路の被害は507か所に上り、「土砂災害に巻き込まれて1人が犠牲」になっています(市の地域防災計画)。
市原の区域はほぼ全部「がけ崩れ」。地すべりの区域はない

市原市の1,486か所は、がけ崩れ1,452か所と土石流34か所。市のハザードマップには「地すべりは、市原市内には確認されていません」と書かれています。土石流の34か所は、月出・小草畑・大桶・金沢・寺谷などの字にあります。

1,486か所のうち1,432か所、96%がレッドゾーンです。市の地域防災計画に書かれた令和6年3月の数は857か所でした。そこから2年あまりで、区域は1.7倍に増えています。
土砂崩れの前兆:解除のあとも崖に近づかない

市は避難情報を解除したあとも「しばらくの間は、崖や増水している水路などの危険な場所には近づかないようにお願いします」と呼びかけています。雨がやんだあとの斜面は、水を含んだままです。
避難はどのタイミングで始めるか

市原市は南北に長い市です。気象庁「キキクル(土砂災害の危険度分布)」は1キロ四方ごとに色が変わるので、市全体の警報より細かく、自分の町の危険の高まりを追えます。夜に雨のピークが来る予報なら、明るいうちに避難先へ移るのが目安です。
自宅が区域に入っているか調べる
- ちば情報マップの「防災情報」→「土砂災害警戒区域等」で、いまの指定を見る
- 市の土砂災害ハザードマップ(令和6年2月更新・12地区の町会別)で、避難所と道を確かめる
- 境界が微妙なら、千葉県市原土木事務所(0436-41-1300)に聞く。旧南総町・旧加茂村の区域は鶴舞出張所(0436-88-3300)が担当です
千葉県は区域の決め方を「過去の土砂災害の実績により、土砂災害の9割以上をカバーするよう、地形の形状・形態から決められている」と説明し、あわせて「土砂災害警戒区域等ではない箇所でも土砂災害が発生する可能性もあります」と書いています。色がついていないことは、崩れないことの証明ではありません。
市原市のほかの災害リスク・ほかの市
- 市原市 河川氾濫 (養老川・村田川の洪水)
- 市原市 冠水 どこが危ないの? (道路冠水・内水)
- 千葉 氾濫危険水位/小糸川と養老川、雨は南へ (9月21日の速報)
- 横須賀市 土砂崩れ (神奈川県)
- 三浦市 土砂崩れ (神奈川県)
- 鎌倉市 土砂崩れ (神奈川県)
- 袖ケ浦市 土砂崩れ (千葉県)
- 君津市 土砂崩れ (千葉県)
- 鴨川市 土砂崩れ (千葉県)
- 木更津市 土砂崩れ (千葉県)
- 千葉市 土砂災害 (千葉県)
- 佐倉市 土砂災害 (千葉県)
この記事のまとめ
市原市の土砂災害警戒区域は1,486か所で千葉県3位。古敷谷・月出・米原・不入斗・椎津に多く、ほぼ全部ががけ崩れ、96%がレッドゾーンです。地すべりの区域はありません。
令和6年2月の市の地図より後に632か所が指定され、区域の4割は紙の地図にありません。台風第25号では県道・国道14か所で法面や路肩が崩れました。自宅の場所は、ちば情報マップで最新の指定を確かめてください。
出典(すべて2026年9月23日に確認)
- 千葉県「土砂災害警戒区域等指定箇所一覧」令和8年8月7日現在(指定数及び指定箇所一覧)
- 千葉県「第3回 千葉県災害対策本部会議」資料(2026年9月22日・48時間雨量)
- 千葉県「第4回 千葉県災害対策本部会議」資料(2026年9月22日17時30分・被害状況)
- 国土交通省「令和8年台風第25号による被害状況等について(第7報)」
- 市原市「市原市土砂災害ハザードマップを更新しました(令和6年2月)」
- 市原市地域防災計画(令和6年4月修正)
- 市原市「避難情報の解除について」(9月22日)
- ウェザーニュース 2026年9月21日の避難情報の集計
- 政府広報オンライン「土砂災害から身を守る3つのポイント」
- 地図:国土地理院「重ねるハザードマップ」・地理院タイル/町の位置:国土交通省「位置参照情報」
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