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千葉 氾濫危険水位/小糸川と養老川、雨は南へ

🗨️「千葉のどの川が氾濫危険水位に達しているの?」

21日5時30分の観測で、君津市中島の小糸川と、市原市牛久の養老川です。全国で基準水位を超えている65の観測所のうち、氾濫危険水位に達しているのはこの2か所だけでした。ただし2つの川は逆の動きをしていて、小糸川はまだ上がり続け、養老川は下がり始めています。

[災害] この記事の要点

発表日・更新日

2026年9月21日 発表

影響を受ける人
  • 君津市・富津市など小糸川の沿いに住んでいる人
  • 市原市の養老川の沿いに住んでいる人
  • 21日の朝に千葉県南部を車で移動する予定の人
目次

氾濫危険水位に達しているのは全国で2か所、どちらも千葉

国土交通省の川の防災情報で、21日5時30分の観測を見ます。全国で基準水位を超えている観測所は65か所。そのうちいちばん上の段階である氾濫危険水位に達しているのは2か所だけで、2か所とも千葉県内でした。

観測所場所到達している段階直近1時間の動き
中島小糸川君津市中島氾濫危険水位0.19メートル上昇
牛久養老川市原市牛久氾濫危険水位0.30メートル下降
大津橋(神奈川県)鎌倉市腰越避難判断水位変化なし

水位そのものの数字は、観測所ごとに基準となる高さが違うので並べても意味が伝わりません。代わりに載せたのが、どの段階に達しているかと、1時間でどれだけ動いたかです。この2つは基準の高さに関係なく比べられます。

住まいのリスクに対する備え

土地の履歴やリスクを知ったら、次は「起きたときにどうするか」です。最低限そろえておくと動けるものを挙げます。

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同じ夜に、上がる川と下がる川に分かれた

表を見ると、同じ氾濫危険水位でも中島と牛久で向きが逆です。ここがこの夜のいちばん大事なところだと思います。

君津市の中島は、21日2時20分の時点ですでに氾濫危険水位に達していて、そこから5時30分まで一度も下がっていません。10分ごとに2センチから6センチずつ、上がり続けています。一方の市原市・牛久は、5時をすぎたあたりから10分に11センチのペースで下がり始めました。氾濫危険水位の上にはまだいますが、ピークは越えています。

追記:小糸川は5時40分に計画高水位を超えた

この記事を公開したあとも、君津市中島の水位は上がり続けています。5時40分の観測で計画高水位を超え、6時20分の時点でもまだ上がっています。

計画高水位というのは、その川を整備するときに「ここまでの水は流せるようにする」と決めた高さのことです。堤防はこの高さを前提に作られています。つまりこれを超えているあいだは、堤防が持つかどうかが設計の想定の外に出ているということになります。氾濫危険水位よりもさらに上の段階です。

上がる速さも増しました。5時30分の時点では1時間あたり0.19メートルの上昇でしたが、6時20分には1時間あたり0.31メートルになっています。水位そのものの高さは観測所ごとに基準が違うので他の川とは比べられませんが、この「1時間でどれだけ上がったか」は基準に関係なく比べられる数字です。上流の雨が続いているあいだは、ここが先に動きます。

ただし6時20分の時点でも、氾濫が発生したという発表は出ていません。川の防災情報の氾濫発生のフラグも立っていません。分かっているのは「設計で想定した高さより上を水が流れていて、まだ上がっている」というところまでです。

雨の中心が、北から南へ移った

川の動きが分かれた理由は、雨の降っている場所が動いたからです。1時のアメダスと、5時30分のアメダスを並べます。

地点1時の1時間降水量5時30分の1時間降水量
茂原50.0ミリ5.0ミリ
千葉35.0ミリ2.5ミリ
大多喜30.5ミリ5.0ミリ
牛久(市原市)29.0ミリ6.0ミリ
鴨川上位5位の外34.0ミリ
坂畑(君津市)上位5位の外32.0ミリ
木更津上位5位の外26.5ミリ

1時には全国の1時間降水量の上位5地点がすべて千葉県北部・中部でした。それが5時30分には、上位3地点が鴨川・君津市坂畑・木更津、つまり房総半島の南側に入れ替わっています。

坂畑は小糸川の上流にあたる君津市の観測地点で、24時間降水量は240.5ミリ。県内では大多喜の249.5ミリに次ぐ量です。上流でこれだけ降れば、下流の中島の水位が上がり続けるのは自然な流れで、雨がやんでから水位が下がるまでには時間がかかります。

土砂災害の警戒レベル4は、9市町から28市町村に広がった

川と同時に、土砂災害のほうも段階が上がりました。気象庁が21日5時24分に出した情報では、警戒レベル4相当になっているのは千葉県の28市町村です。0時39分の時点では9市町でしたから、この5時間で3倍に広がったことになります。

新しく入ったのは木更津市で、残りは継続です。君津市・市原市・袖ケ浦市・鋸南町・南房総市・館山市・鴨川市と、川が危なくなっている地域とほぼ重なります。

あわせて、千葉市・茂原市・八千代市には大雨(浸水害)の警戒レベル4相当が出ています。この3市のうち千葉市と八千代市について、気象庁は配信データに次の注記を付けています。

令和8年8月千葉豪雨による河川の堤防損傷等の状況を考慮し、千葉市と八千代市については、大雨に関する警報等の発表基準(流域雨量指数基準)を通常より引き下げた暫定基準で運用しています。

去年の豪雨で傷んだ堤防が、まだ元に戻っていないということです。同じ量の雨でも、この2市では去年までより早く警報の段階が上がります。

この住所は浸水しやすい場所ですか?

住所を入れるだけ。ハザードマップの指定(浸水・土砂・津波)と地盤の強さが5秒で出ます。会員登録も電話番号も要りません。

分かっていること、まだ分かっていないこと

発災の最中なので、切り分けて書きます。

分かっていることは、小糸川と養老川の2か所が氾濫危険水位に達していること、小糸川のほうはまだ上がっていること、土砂災害のレベル4相当が28市町村に広がっていること、雨の中心が房総南部へ移っていることです。ここまではすべて気象庁と国土交通省のデータで確認できます。

まだ分かっていないことのほうが多いです。実際に川が堤防を越えたかどうかは、5時30分時点でどこにも出ていません。川の防災情報の氾濫発生のフラグも、中島・牛久ともに立っていません。けが人や住宅の被害の発表もありません。

それから、気象庁が出す「警戒レベル4相当」と、市町村が出す避難指示は別のものです。レベル4相当は雨と地盤と川のデータから計算した危険度で、避難指示を出すかどうかは市町村長が決めます。自分の地区に避難指示が出ているかどうかは、君津市・市原市の防災情報を直接見てください。

川のそばで朝を迎える人がいま決めること

氾濫危険水位というのは、その川で過去に氾濫が起きたときの水位を目安に決められた高さです。越えたら必ずあふれるわけではありませんが、あふれてもおかしくないところまで来ている、という意味になります。

暗いうちに川沿いの道を歩いて避難所へ向かうより、建物の上の階、できれば川と反対側の部屋へ移るほうが安全な場面が多くなります。小糸川はまだ上がっている最中なので、明るくなったかどうかでは判断できません。

自分の家がそもそも浸水想定区域に入っているのかどうかは、いまからでも地図で確認できます。住所を入れるだけで、その場所の水害と土砂災害のリスクをまとめて見られるページを用意しています。

生活・仕事にどう効くか

  • 21日の朝:雨の中心が北から南へ移っています。1時に1時間50.0ミリが降っていた茂原は5時30分には5.0ミリまで落ち、代わりに鴨川で34.0ミリ、君津市坂畑で32.0ミリが降っています。小糸川がまだ上がっているのはこのためで、明るくなったから安全になる、という流れにはなっていません。
  • 台風の位置:台風第25号の中心は21日5時の時点で八丈島の南西およそ220キロ、時速20キロで北へ進んでいます。大型で強い台風のままで、中心気圧は965ヘクトパスカルです。千葉に近づくのはこれからで、いま降っている雨はその手前の雨にあたります。

結局どうすればよいか

  • 小糸川・養老川の沿いに住んでいるなら、外へ出るより先に、建物の上の階か川と反対側の部屋へ移る
  • 避難指示が出ているかどうかは市町村の発表で決まるので、君津市・市原市の防災情報を直接見る
  • 自分の家が浸水想定区域に入っているかを地図で確認する

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公式出典

更新履歴

  • 2026年9月21日 21日5時30分の観測データで初版を公開
  • 2026年9月21日 6時20分の観測で小糸川(君津市中島)が計画高水位を超えたため追記

※本記事は2026年9月21日時点で公表されている情報にもとづきます。数値・制度・進路などは今後変わる可能性があるため、最新の内容は各公式発表をご確認ください。

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この記事を書いた人

ハウスメーカー2社で営業職を経験し、不動産・建築の基礎を習得。
その後、地域密着型の不動産会社にて営業事務として勤務し、
契約書作成、ポータルサイト管理、物件情報の入力・更新など、
実務全般に携わってきました。

特に、ポータルサイトを「より魅力的に見せる工夫」や、
反響につながる「分かりやすい間取り図作成」を得意としています。
自分が関わった物件に反響があった時の喜びが、今の原動力です。

現在は子育てのため一線を退いていますが、
これまでの実務経験を活かし、
フリーランスとして不動産会社様向けの
バックオフィスサポート業務を開始しました。

現場目線を大切にしながら、
「早く・正確に・伝わる」業務サポートを心がけています。

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