
身分証を見せられても、本物とは限らない
顔と身分証を見せてもらえば、本物かどうか分かりますよね
それが通じなくなっています。警察庁は2025年4月に、犯人がビデオ通話で制服姿や身分証の提示を行い、本物の捜査員のように見せかける手口を確認したと注意喚起しました。そのうえで「警察官や検察官が、個人のスマートフォンに突然ビデオ通話をかけることはありません」と書いています
同じ注意喚起には、最近確認されたという告げ方も並んでいます。あなたの口座が犯罪に悪用されている。スマホがもうすぐ使えなくなる。あなたに逮捕状が出ている。令状に似たものが別途送られてくることもあるとされています。
見分ける線は、話の中身ではなく手段にある
香川県警が示した線は短いものです。「警察がLINEで連絡を取ったり、捜査のために現金や暗号資産の振り込みや送金を指示したりすることは絶対にない」。
つまり、話の内容が本当らしいかどうかを判断する必要はありません。LINEに移された時点で、送金や現金の準備を求められた時点で、そこで終わりにしていい、ということです。
そのうえで県警は「警察官を名乗る者から連絡があれば、所属や名前を確認して電話を切り、最寄りの警察署などに相談してほしい」と呼びかけています。かけ直す先は、相手が教えた番号ではありません。自分で調べた警察署の番号です。
入口は、家の固定電話だった
今回の最初の1本は、携帯ではなく家の固定電話にかかってきました。固定電話は番号が変わりにくく、家に誰かがいる時間帯に鳴ります。荷物の話から入ったのも、心当たりを探らせるためでした。
離れて暮らす親の家に固定電話があるなら、留守番電話を常時オンにしておくだけで、名乗る前に一度録音が挟まります。不安を感じたときの相談先は警察相談専用窓口の#9110です。
生活・仕事にどう効くか
- ニセ警察詐欺は件数が減っているのに、被害額だけが前年同期より25.7%増えている
- 入口は家の固定電話で、荷物・キャッシュカードといった身近な話から始まっている
- 現金は手渡しではなく「指定の場所に置く」形で、複数回に分けて奪われている
結局どうすればよいか
- 警察官・検察官を名乗る電話は、所属と名前を聞いて一度切り、自分で最寄りの警察署にかけ直す
- 捜査を理由に現金・暗号資産の送金や預け入れを求められたら、その時点で詐欺と判断する
- 固定電話を留守番電話に固定し、知らない番号には出ないようにしておく
公式出典
- KSB瀬戸内海放送「警察官や検察官を名乗る男に騙され 60代の女性が現金2900万円をだまし取られる 香川」(2026年9月14日発表)
- 警察庁 SOS47「令和8年7月末における特殊詐欺の認知・検挙状況等について(暫定値)」(2026年9月4日発表)
- 警察庁 SOS47「ビデオ通話を悪用した“偽警察官・検察官”の詐欺に注意!!」(2025年4月28日発表)
更新履歴
- 2026年9月14日 初版を公開。被害の経緯は香川県警の発表を伝える報道、統計と手口の説明は警察庁の公表資料による。
※本記事は2026年9月14日時点で公表されている情報にもとづきます。数値・制度・進路などは今後変わる可能性があるため、最新の内容は各公式発表をご確認ください。
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