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茂原市 土砂崩れ どこが危ないの?

茂原市で土砂災害の危険があるとして千葉県が指定している場所は560か所。本納47か所、立木44か所、真名と三ケ谷の37か所が多く、市の西側の丘陵に集まっています。

2026年9月の台風第25号では、本納で土砂崩れによる家屋の倒壊がありました(千葉県の資料)。アメダス茂原の48時間雨量は465.0ミリで、観測史上最大です。

土砂の区域も載せた市の洪水ハザードマップは「令和3年12月現在」で342か所。県の一覧で、2022年以降に告示された区域は222か所あります。このうち4か所は、マップに載っている区域を見直して告示し直したものです。

先に結論

  •  560か所のうち554か所がレッドゾーン。土石流の区域も6か所ある
  •  222か所のうち203か所は2026年3月31日の告示。字別では下太田21・本納20が多い
  •  2023年9月の台風13号では、市内で崖崩れ84か所(市の計画の記録)
目次

茂原市で土砂崩れが危ない場所

茂原市の町・字ごとの土砂災害警戒区域の数を円で示した地図
円が大きいほど区域が多い町・字。北の本納・下太田・真名と、南の立木・三ケ谷・中善寺に大きな円があります。色の濃い円は土石流の区域もある字です
町・字 区域の数(うちレッド) 主な種類
本納 47(46) がけ崩れ
立木 44(44) がけ崩れ
真名 37(36) がけ崩れ・土石流1
三ケ谷 37(37) がけ崩れ
下太田 34(34) がけ崩れ
長尾 29(29) がけ崩れ
中善寺 29(27) がけ崩れ
上太田 28(28) がけ崩れ・土石流1
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千葉県「土砂災害警戒区域等指定箇所一覧」(令和8年8月7日現在)で、茂原市が主たる市になっている560か所を1件ずつ数えました(市境をまたいで隣の町に数えられている3か所は含みません)。町・字別の数は、2つの町にまたがる区域を両方に数え、隣の町が主たる区域でも茂原市の字にかかるもの(上永吉・真名・箕輪の各1か所)はその字に入れています。「本納金沢前」のように小字まで書かれた区域は、その字(本納)に入れています。
茂原市の町別の土砂災害警戒区域数を並べた棒グラフ
上位10の町・字。本納47か所、立木44か所が続きます
茂原市本納のまわりの土砂災害警戒区域の地図
本納は47か所のうち46か所がレッドゾーン。本納駅の西の丘に帯が集まります

本納(47か所)

点は字のおよその中心です。自宅の番地まで寄せ、丘の斜面との近さを見てください。

本納をGoogleマップで開く ›

立木(44か所)

市の南側でいちばん区域が多い字で、44か所すべてがレッドゾーンです。

立木をGoogleマップで開く ›

台風シーズンが始まる前に、家へ置いておくもの

風で割れるのは窓、家に入ってくるのは水です。この2つは、進路が決まってから買いに走っても店の棚から消えています。

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窓が割れるのを防ぐ道具ではありません。割れたあとの破片を膜で押さえるものです。飛散率を約1%まで落とせるのは防災安全合わせガラスですが、そちらは発注から施工まで日数がかかって台風の前には間に合いません。今日のうちに手を動かせるのはこちらです。貼るのは室内側です。

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土のうは砂を詰める前提の道具ですが、住宅街ではその砂が手に入りません。水で膨らむ型なら平たいまま棚にしまえて、玄関の段差にも、下水が逆流してくる風呂・トイレの排水口の上にも置けます。

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一から集めると抜けが出ます。まずセットで用意して、家族の人数分と常備薬だけ足すのが早いです。

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台風第25号:本納で家屋が倒壊、下太田・桂・大沢でも崩れた

千葉県の資料(9月22日17時30分)によると、21日、本納で土砂崩れによる家屋の倒壊があり、80代の女性が巻き込まれました。県はこの女性を「重傷者」の欄に載せ、「災害起因性について精査中のため未確定」としています。県の資料は場所を「茂原市本納」とだけ書いていて、区域の中だったかどうかは分かりません。

道路では、県道五井本納線が下太田で、県道生実本納線が桂で、いずれも「法面崩落」のため全面通行止めになりました(22日14時現在)。大沢では、市が23日15時24分、「旧レストランすいらん付近~大澤寺付近」を土砂崩れによる通行止めと知らせています。市が添えた地図には「ミニストップ 茂原北インター店」が目印として入っています。

大沢では斜面の崩落で水道管が壊れ、約26戸が断水しました(22日に応急復旧を終えて解消)。国土交通省の資料(23日9時現在)では、茂原公園も「法面崩落」で立入禁止の措置がとられています。

アメダス茂原の48時間雨量465.0ミリは、それまでの1位だった2023年9月9日の405.0ミリを上回りました。

ハザードマップより後に指定された区域:2026年3月31日だけで203か所

市の洪水ハザードマップは、地図面の右上に「令和3年12月現在」とあり、凡例は「土砂災害警戒区域(342箇所)」「土砂災害特別警戒区域(340箇所)」です。

県の一覧で2022年以降に告示された区域は222か所。2024年12月24日の19か所と、2026年3月31日の203か所です。字別では下太田21、本納20、中善寺15、立木15です。2026年3月31日の203か所のうち4か所(中善寺・綱島・吉井上・下太田)は、前からある区域を県が「地形改変等により」見直して告示し直したものです。新しく加わった区域は218か所です。

市のページが知らせている追加の指定は、2024年12月24日の「新たに20箇所」までです。県の一覧では、このうち1か所を長南町の区域(茂原市の上永吉にまたがる)として数えているので、この記事では19か所としています。2026年3月31日の告示について書いた市のページは見つかりませんでした。マップの情報面は「県では、継続して指定を進めていく方針です」と書いています。

土砂崩れと土砂災害の違い:茂原市は土石流も6か所

茂原市の560か所を崩れ方の種類で分けると、がけ崩れ(急傾斜地の崩壊)が554か所、土石流が6か所。3つめの種類の地すべりの区域はありません。土石流の6か所は真名・上太田・上永吉・国府関・小林・渋谷に1か所ずつで、どれも2021年3月19日の告示です。

急傾斜地の崩壊・土石流・地すべりの違いを並べた模式図
「土砂崩れ」は、法律上この3つに分かれます

市の洪水ハザードマップは、がけ崩れを「斜面の地表に近い部分が、雨水の浸透や地震等でゆるみ、突然崩れ落ちる現象」と説明し、「人家の近くでは逃げ遅れも発生し、人命を奪うことが多い」と書いています。

イエローゾーンとレッドゾーンの違いを並べた図
危険度の段階ではなく、かかる規制が違います

560か所のうち554か所、99%がレッドゾーンです(がけ崩れ550・土石流4)。イエローだけの指定は6か所で、がけ崩れの4か所(中善寺2・本納・緑ケ丘)と、土石流の上永吉・真名の2か所です。

危ない地形と崖崩れの記録:2023年9月は84か所

市の計画は、市域を「西高東低」とし、「西部の台地は樹枝状に浸食谷が入り込んでおり、純然たる山地は少なくなっている」と書いています。市の西部から南部にかけての約3分の1が丘陵地帯です。

年月日 崖崩れの箇所数(市の計画の記録)
1989年7月31日〜8月2日 大雨。40か所
1996年9月21〜22日 台風17号。29か所
2019年9月8〜9日 台風15号。50か所
2019年10月25日 大雨。76か所
2023年9月8日 台風13号。84か所

記録の中で崖崩れがいちばん多いのは、2023年9月の台風13号の84か所です。市の計画は、日降水量の最大値を「391.0mm( 2023/9/8 )」と書いています。

前兆:地鳴り、湧き水が止まって濁る

土砂崩れの前ぶれ8つを並べた図
政府広報オンラインの「主な前兆現象」をもとに作成

がけ崩れについて、市の洪水ハザードマップは「湧き水が止まり濁る」「地鳴りがする」などを前兆に挙げています。土石流の前兆には、「山鳴りがする」「急に川の水が濁り、流木が混ざり始める」「降雨が続くのに、川の水位が下がる」を挙げています(市内の土石流の区域は、真名・上太田など6つの字にあります)。

マップは「家屋の付近でがけ崩れのおそれがある場所では、指定にかかわらず注意が必要です」とも書いています。

避難のタイミング:土砂災害危険警報は0時31分、避難指示は1時10分

土砂災害の情報と市の避難情報の対応を示した図
2026年5月29日から、土砂災害警戒情報は「レベル4土砂災害危険警報」に名前が変わりました

21日の茂原市は、0時31分にレベル4土砂災害危険警報、1時10分に避難指示が出ました(県の資料)。高齢者等避難の欄は空欄です。避難所は最大11か所が開き、避難した人は最も多い時で121世帯180人です。

避難指示の解除は22日10時50分で、市は「土砂災害危険警報が土砂災害注意報に移行し、大雨危険警報が大雨注意報に移行したため、避難指示を解除します」と知らせました。マップは「強い雨や長雨のときなどは、防災行政無線や広報車による呼びかけにも注意しましょう」と書いています。自分の字の危険度は気象庁「キキクル(土砂災害の危険度分布)」で見られます。

自宅が区域に入っているか調べる

  1. ちば情報マップの「防災情報」→「土砂災害警戒区域等」で、2022年以降の告示も含めた指定を見る
  2. 市の洪水ハザードマップで、避難所と道を確かめる。市役所や本納支所でも配っています
  3. 区域の告示図書は市の土木管理課(0475-20-1537)で見られる。区域の指定は千葉県長生土木事務所調整課(0475-26-3702)の担当です
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千葉県は区域の決め方を「過去の土砂災害の実績により、土砂災害の9割以上をカバーするよう、地形の形状・形態から決められている」と説明し、あわせて「土砂災害警戒区域等ではない箇所でも土砂災害が発生する可能性もあります」と書いています。色がついていないことは、崩れないことの証明ではありません。

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茂原市のほかの災害リスク・ほかの市

一宮川などがあふれたときの浸水は、別の記事にまとめています。

この記事のまとめ

茂原市の土砂災害警戒区域は560か所。本納・立木・真名・三ケ谷など西側の丘陵に多く、土石流の区域も6か所あります。

洪水ハザードマップ(2021年12月現在)の後に222か所が告示され、そのうち218か所は新しく加わった区域です。下太田や本納に住んでいるなら、紙のマップではなく、ちば情報マップで自宅の位置を開いて、いまの指定を確かめてください。

出典(すべて2026年9月23日に確認)

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この記事を書いた人

ハウスメーカー2社で営業職を経験し、不動産・建築の基礎を習得。
その後、地域密着型の不動産会社にて営業事務として勤務し、
契約書作成、ポータルサイト管理、物件情報の入力・更新など、
実務全般に携わってきました。

特に、ポータルサイトを「より魅力的に見せる工夫」や、
反響につながる「分かりやすい間取り図作成」を得意としています。
自分が関わった物件に反響があった時の喜びが、今の原動力です。

現在は子育てのため一線を退いていますが、
これまでの実務経験を活かし、
フリーランスとして不動産会社様向けの
バックオフィスサポート業務を開始しました。

現場目線を大切にしながら、
「早く・正確に・伝わる」業務サポートを心がけています。

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