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住宅ローンの固定金利、8月も大手5行が引き上げ 三井住友信託は10年固定4%超え

💬 Bさん「これから家を買うので固定金利で借りようと思っていたんですが、8月にまた金利が上がったと聞きました。もう固定は選ばないほうがいいんでしょうか?」
💬 回答「上がったのは事実ですが、上がったのは固定金利だけで、変動金利は据え置かれています。『上がったから固定はやめる』ではなく、上がった幅と、固定・変動それぞれの仕組みを踏まえて選ぶことが大事です」

大手銀行5行が2026年8月に適用する住宅ローンの固定金利を公表し、いずれも10年固定型の「最優遇金利」を前月から引き上げました。三井住友信託銀行は4%を超え、5行の中で最も高い水準になっています。

この記事では、何が・どれだけ上がったのか、変動金利との違い、そしてこれから借りる人・すでに固定金利で借りている人がそれぞれ何を確認すべきかを整理します。

目次

何が起きたか

各行が2026年8月に適用する住宅ローンの金利を公表し、10年固定型の「最優遇金利」(保証料込みなど、条件を満たした場合に適用される最も低い金利)は5行とも前月から引き上げられました。

銀行 2026年8月の10年固定・最優遇金利
みずほ銀行 年3.350%
三菱UFJ銀行 年3.590%
三井住友銀行 年3.650%
りそな銀行 年3.795%
三井住友信託銀行 年4.105%

引き上げ幅は5行とも前月比で年0.150〜0.270%。一方、多くの契約者が選んでいる変動金利型は5行とも据え置かれています。

引き上げの理由として各社は、住宅ローン固定金利の目安となる長期金利(10年物国債の利回り)の上昇を挙げています。日本銀行の金融政策正常化観測を背景に、長期国債の利回りが水準を切り上げる展開が続いていることが背景です。

「固定金利」と「変動金利」はなぜ動きが違うのか

住宅ローンの金利には大きく2つの決まり方があります。

固定金利:長期金利(10年物国債利回りなど)に連動。市場の先行き見通しを織り込みながら、毎月見直される

変動金利:短期プライムレートに連動。銀行の基準金利は年2回(多くは4月・10月)しか見直されない

長期金利は「将来の利上げペース」を先に織り込んで動くため、日銀が実際に短期の政策金利を上げる前から上昇することがあります。今回、固定金利だけが動き変動金利が据え置かれたのは、この決まり方の違いによるものです。短期プライムレートと変動金利の関係も参考にしてください。

自分にどう効くか

これから固定金利で借りる人は、審査に通ってから実際に融資が実行されるまでの間に、再度金利が動く可能性があります。多くの金融機関では「融資実行時点」の金利が適用されるため、審査時に見た金利のまま借りられるとは限りません。

すでに固定金利で借りている人は、契約時に金利が固定された商品であれば、返済中に今回の引き上げの影響を受けることはありません。影響が出るのは、固定期間が終わって金利を再設定するタイミング(10年固定なら10年後など)です。

変動金利で借りている人・これから変動で借りる人は、今回は直接の対象外です。ただし長期金利の上昇は、日銀が短期の政策金利を追加で引き上げる観測の裏付けとしても報じられており、今後の短期プライムレート・変動金利の動向を見るうえでの材料にはなります。

0.2%上がると、いくら変わるのか

3,000万円を35年・元利均等・全期間固定で借りた場合の概算です。

金利 毎月の返済額 35年の総返済額
3.4% 122,300円 約5,134万円
3.6% 125,700円 約5,281万円
3.8% 129,300円 約5,429万円

3.4%から3.6%へ0.2%上がると、毎月の返済額は約3,400円、35年の総返済額では約147万円増える計算になります(元利均等返済・ボーナス返済なし・繰上返済なしの概算。実際の返済額は借入時期や商品、保証料の有無などで変わります)。

今やること

1. 自分が比較しているのが「最優遇金利」かを確認する
公表される金利は条件を満たした場合の最優遇金利です。実際に自分に適用される金利は、審査結果によって変わります。

2. 審査から融資実行までの期間を金融機関に確認する
その間に金利が動く可能性があるため、いつ時点の金利が適用されるかを事前に確認しておくと安心です。

3. 固定と変動、どちらで借りるかを総返済額ベースで比較する
目先の金利差だけでなく、返済期間全体の総返済額と、将来の金利上昇リスクをどちらが負うかで比較します。

まとめ

・2026年8月適用の住宅ローン、大手5行が10年固定型の最優遇金利を前月比0.150〜0.270%引き上げ

・三井住友信託銀行は年4.105%で5行中最も高い水準に

・変動金利型は5行とも据え置き。長期金利連動の固定と、短期プライムレート連動の変動で動きが分かれた

・0.2%の上昇で、3,000万円・35年固定なら毎月約3,400円・総額約147万円の差

固定と変動どちらを選ぶかで迷っている方は固定金利と変動金利、2026年はどう選ぶ?住宅ローン金利の見方と家計チェック、返済期間の長さで迷っている方は50年住宅ローンとは?35年との返済額・総返済額・団信を比較もあわせてどうぞ。

出典
・共同通信配信記事「8月住宅ローン固定型5行上げ 長期金利上昇で」(2026年8月1日報道)
・各行が公表した2026年8月適用の住宅ローン金利情報

※本記事は2026年8月2日時点の公表情報にもとづく解説です。実際に適用される金利や審査基準は金融機関・商品・借入時期によって異なります。特定の金融機関・商品を推奨するものではありません。詳細は各金融機関に必ずご確認ください。

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この記事を書いた人

ハウスメーカー2社で営業職を経験し、不動産・建築の基礎を習得。
その後、地域密着型の不動産会社にて営業事務として勤務し、
契約書作成、ポータルサイト管理、物件情報の入力・更新など、
実務全般に携わってきました。

特に、ポータルサイトを「より魅力的に見せる工夫」や、
反響につながる「分かりやすい間取り図作成」を得意としています。
自分が関わった物件に反響があった時の喜びが、今の原動力です。

現在は子育てのため一線を退いていますが、
これまでの実務経験を活かし、
フリーランスとして不動産会社様向けの
バックオフィスサポート業務を開始しました。

現場目線を大切にしながら、
「早く・正確に・伝わる」業務サポートを心がけています。

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