MENU
お役立ち記事
【近日公開】AIが物件資料からSUUMO・at homeの入稿文を作成「入稿メイト」|先行登録受付中(無料)

大仙市 詐欺/500万円を段ボールで送らせる手口

🗨️「現金を段ボールで送らせる詐欺があると聞いたけど、そんなに多いの?」

多くありません。警察庁の令和7年確定値で、特殊詐欺27,832件のうち現金送付型は734件。全体の2.6パーセントです。ただし令和3年の189件を底にして、4年で3.9倍に戻ってきています。秋田県大仙市(だいせんし)の被害は、最初の電話から現金が動くまで5か月かかっていました。

[事件・事故] この記事の要点

発表日・更新日

2026年9月21日 発表

影響を受ける人
  • 高齢の家族と離れて暮らしている人
  • 自宅の固定電話に知らない番号からの着信がある人
  • 家族に「お金の相談は必ず誰かに言う」と決めていない家庭
目次

最初の電話から、現金が動くまで5か月

大仙警察署が明らかにした経緯を、時間の順に並べます。

時期起きたこと
去年11月「秋田県防犯協会の職員」を名乗る女から電話。会員登録の説明を受ける
今年2月ごろ別の女や男から電話。「代わりとなった男性があなたの会員番号を使ってボランティア団体のお金を違法に送金した」「架空の取引帳簿を作るために500万円が必要」などと言われる
今年4月現金500万円を段ボールに入れ、指定された住所へ発送

ここでいちばん目に入るのは、最初の接触から現金が動くまでに5か月あったことだと思います。

詐欺というと「電話が来て、その日のうちに取られる」印象があります。この件は違いました。11月に「会員登録」という入口だけ作って、いったん引いています。そのあと2月に別の人物が出てきて、ようやく4月に現金です。

時間をかけられると、相手は「前から知っている人」になります。そのぶん断りにくくなる一方で、途中で誰かに話す機会も5か月ぶんあったということでもあります。

名乗ったのは「防犯協会」だった

もう1つ引っかかるのが、最初に名乗った肩書きです。防犯協会というのは、詐欺や犯罪を防ぐ側の団体の名前です。

電話をかける側は、相手が断りにくい名前を選びます。役所、警察、金融機関、そして今回のように防犯にかかわる団体。いずれも「無視すると自分が損をしそう」と感じる名前です。

そのうえで出てきた言葉が「会員番号が悪用された」「架空の取引帳簿を作るために必要」でした。どちらも、ふだんの生活では一度も聞かない言い回しです。ここが判断の手がかりになります。聞いたことのない言葉が電話で出てきたら、その団体の代表番号を自分で調べてかけ直す。それだけで止まります。

現金を送らせる型は、全体の2.6パーセントしかない

警察庁が2026年5月22日に公表した令和7年の確定値から、お金の渡し方ごとの件数を出しました。

渡し方令和7年の認知件数総認知件数に占める割合
振込型16,894件60.7%
現金手交型(手渡し)4,058件14.6%
キャッシュカード手交型・窃取型3,152件11.3%
暗号資産送信型1,243件
現金送付型(送らせる)734件約2.6%
電子マネー型5.7%

特殊詐欺の認知件数は令和7年で27,832件、被害総額は1,423.1億円でした。そのうち現金を送らせた734件は、全体の2.6パーセント。(734÷27,832で計算しました)

つまり、今回のような手口は多数派ではありません。ほとんどは振り込ませるか、手渡しさせるかです。

ただし、底から3.9倍に戻ってきている

ここが気になるところです。現金送付型の10年の動きを見ます。

現金送付型の認知件数
平成28年1,302件
平成29年746件
平成30年926件
令和元年603件
令和2年353件
令和3年189件(いちばん少ない年)
令和4年319件
令和5年438件
令和6年424件
令和7年734件

令和3年の189件が底で、そこから4年で3.9倍です。令和6年から令和7年だけを見ても、424件から734件へ増えています。

件数としては小さいままですが、いったん消えかけた手口が戻ってきているのは確かです。振込は銀行の窓口や送金の上限で止められることが増えました。現金を宅配で送らせる形は、その網の外にあります。

500万円は、平均とほぼ同じだった

金額の感覚も置いておきます。同じ令和7年の確定値から。

区分既遂1件あたりの被害額
特殊詐欺の全体523.6万円
ニセ警察詐欺922.5万円
ニセ警察詐欺を除いた特殊詐欺256.7万円

今回の500万円は、全体の平均523.6万円とほぼ同じです。特別に大きな被害ではなく、平均どおりの被害だったということになります。

この3つの数字について、警察庁の資料はこう書いています。

既遂1件当たりの被害額は523.6万円(+173.3万円、+49.5%)。ニセ警察詐欺の既遂1件当たりの被害額は922.5万円、ニセ警察詐欺を除いた特殊詐欺の既遂1件当たりの被害額は256.7万円と、ニセ警察詐欺が既遂1件当たりの被害額を押し上げている主たる要因。

1日あたりの被害額は3.9億円。高齢者(65歳以上)の被害は14,273件、841.1億円でした。

家族と先に決めておく一言

最後に、いちばん効くと思うことを1つだけ書きます。

「お金を動かす前に、必ず誰かに一言言う」と家族で先に決めておくことです。

今回の5か月という時間は、だます側にとっては信用を積む時間ですが、気づく側にとっては5か月ぶんの猶予でもありました。その間に誰かに一言話していれば、たぶん違う結末になっています。

そして、現金を送れと言われたら、理由が何であれ切ってよいと思います。公的な団体が、宅配便で現金を送らせることはありません。

生活・仕事にどう効くか

  • だまされ方:電話一本でその日に取られる話ではない。最初の接触から現金が動くまで5か月かかっている。長い時間をかけて信じ込ませる型は、途中で気づくきっかけも多い。
  • 名乗る相手:「防犯協会」という、詐欺を防ぐ側の名前が使われている。役所・警察・協会など、断りにくい肩書きが選ばれる。
  • 金額の感覚:警察庁の令和7年確定値では、既遂1件あたりの被害額は523.6万円。今回の500万円は平均とほぼ同じで、特別に大きな被害というわけではない。

結局どうすればよいか

  • 現金を送れ・現金を預けろと言われたら、その場で電話を切って家族か警察に確認する
  • 「会員番号」「帳簿」「保証金」など、電話で初めて聞く言葉が出たら本物の団体の代表番号にかけ直す
  • 離れて住む家族と「お金を動かす前に必ず一言言う」と先に決めておく

\買う前・売る前のチェックをまとめて/

無料ツール一覧を見てみる ›

無料

公式出典

更新履歴

  • 2026年9月21日 初版を公開

※本記事は2026年9月21日時点で公表されている情報にもとづきます。数値・制度・進路などは今後変わる可能性があるため、最新の内容は各公式発表をご確認ください。

Googleで「おかあさんのおうち」の新着を優先表示する

災害・道路・住まいの新しい記事がGoogleのトップニュースに出やすくなります。ボタン1回で登録できます。

くらしとお金の新着

もっと見る
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

ハウスメーカー2社で営業職を経験し、不動産・建築の基礎を習得。
その後、地域密着型の不動産会社にて営業事務として勤務し、
契約書作成、ポータルサイト管理、物件情報の入力・更新など、
実務全般に携わってきました。

特に、ポータルサイトを「より魅力的に見せる工夫」や、
反響につながる「分かりやすい間取り図作成」を得意としています。
自分が関わった物件に反響があった時の喜びが、今の原動力です。

現在は子育てのため一線を退いていますが、
これまでの実務経験を活かし、
フリーランスとして不動産会社様向けの
バックオフィスサポート業務を開始しました。

現場目線を大切にしながら、
「早く・正確に・伝わる」業務サポートを心がけています。

コメント

コメントする

目次