🗨️「中央道の下り、上野原から大月のあたりで車線が減っていました。連休までにはもとに戻りますか?」
戻りません。10月30日まで続きます。ただし渋滞が予測されているのは9月18日と25日の金曜だけで、9月の5連休にも10月の3連休にも予測は付いていません。
[交通] この記事の要点
NEXCO中日本 東京支社は2026年7月17日、E20中央自動車道 上野原IC〜大月IC間の下り線(名古屋方面)でリニューアル工事を実施すると発表した。8月17日8時から10月30日17時まで、左ルートを2車線から1車線へ縮小し、片側4車線区間を3車線として運用する。土日祝日も昼夜連続で工事をおこなう。
2026年7月17日 発表 (2026年8月18日 更新)
- 中央道の下りで山梨・長野・名古屋方面へ向かう人(8月17日〜10月30日)
- 9月19日〜23日の5連休、10月10日〜12日の3連休に中央道を使う予定の人
- 談合坂サービスエリアで休憩する習慣がある人
この記事でわかること
- 規制は10月30日17時まで。左ルートが2車線から1車線になり、片側4車線が3車線になる
- 渋滞予測が付いているのは9月18日(金)と25日(金)の11時〜14時、最大約2kmだけ
- 1〜3月の前回工事は連休に規制を緩めたが、今回は土日祝日も昼夜連続で工事する
先に結論
- 中央道の下り 上野原IC〜大月ICは、10月30日17時まで車線が1本減ったままです
- 減るのは左ルートの1車線。右ルートは2車線のまま走れます
- 渋滞予測が付いているのは9月18日(金)と25日(金)の11時〜14時、最大約2kmだけ
- 9月19日〜23日の5連休にも、10月10日〜12日の3連休にも渋滞予測はありません。ただし規制は続きます
- 談合坂スマートICは工事期間中も使えます
渋滞と通行止めで動けなくなったときに要るもの
迂回路を調べるにも、その場で待つにも、要るのはトイレと電源の2つです。車に積みっぱなしにできる小さいものだけ挙げます。
渋滞と通行止めで動けなくなったとき、いちばん先に困るのがトイレです。高速道路上ではパーキングまで降りられないので、車に積んでおくものの中では優先度が高い1つです。
渋滞中はナビと地図と渋滞情報でスマホを使い続けるので、電池は思ったより早く減ります。迂回路を調べる段になって充電が無いと、動けるのに動けません。
災害時に多いつまずきが「ケーブルが見つからない・端子が合わない」です。本体にケーブルが付いている型だとそこで止まりません。20000mAhでスマホ数回分。
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減るのは「左ルート」の1車線。右ルートは2車線のまま
上野原ICを過ぎると、中央道の下り線は左ルートと右ルートに分かれます。合わせて片側4車線。この左ルートにかかっている「中野橋」が今回の工事現場で、橋の上を通る2車線が1車線に絞られます。区間全体では4車線が3車線になる、という数え方です。
「左ルートが通れなくなる」と読んだ人がいるかもしれませんが、そうではありません。左ルートも1車線は開いています。閉鎖ではなく、幅を細くして通す形です。8月17日の夜に始まった中国道の対面通行のように反対側の車線へ移されるわけでもありません。9月1日に始まる山陽道の車線規制と同じで、走れる本数が1本減るだけです。
この区間については、Yahoo!知恵袋に2009年のこんなやり取りが残っています。「中央道の右ルートと左ルートについて 距離は同じですか?? どちらの方が運転しやすく、早いですか??」という質問に、「距離的には多分同じだと思います。どっちを選んでも同じなので好きな方を選んでください」という回答が付いていました。10月30日までは、その「どっちを選んでも同じ」が成り立ちません。左は1車線、右は2車線です。
規制の向きは日によって変わります。
| 期間 | 規制のかたち | 渋滞予測 |
|---|---|---|
| 8月17日(月)8時/10月30日(金)17時まで | 車線規制(追越車線側) | 発生しない予測 |
| 8月18日(火)8時〜10月29日(木)17時 | 昼夜連続・車線規制(走行車線側) | 9月の金曜2日のみ |
初日と最終日だけ追越車線側、あいだの2か月半は走行車線側です。つまりいま左ルートで開いているのは、追越車線だった側の1本ということになります。
もう1つ、規制図に小さく書いてある注記があります。談合坂スマートICは利用できます。下りの休憩をここで取る人は、予定を変えなくて構いません。
渋滞予測が付いているのは、2か月半でたった2日
発表資料には日別の渋滞予測カレンダーが付いています。8月17日から10月30日まで75日間ある規制期間のうち、渋滞の色が塗られている日は2日しかありません。
| 日 | 時間帯 | 予測最大渋滞長 | 通過にかかる時間 |
|---|---|---|---|
| 9月18日(金) | 11時〜14時ごろ | 約2km | 15分以上 |
| 9月25日(金) | 11時〜14時ごろ | 約2km | 15分以上 |
| 上記以外の73日 | — | 予測なし | — |
「2kmなら大したことない」と思うかもしれません。ところがその2kmを抜けるのに15分以上かかると書かれています。時速80kmで流れていれば2kmは1分30秒の距離ですから、その10倍です。昼の12時に上野原ICを通過する予定なら、到着時刻を15分うしろにずらしておくのが安全です。
逆に言えば、この2日を外せば渋滞の予測は出ていません。11時前に通るか、14時を過ぎてから通るか。それだけで避けられる規模の話です。
5連休も3連休も、規制は緩みません
ここが今回いちばん見落とされやすいところです。発表資料には「土日祝日も昼夜連続で工事をおこないます」と明記されています。
9月は19日(土)から23日(水)まで5連休です。21日が敬老の日、23日が秋分の日で、あいだの22日が国民の休日になります。この形の5連休は2015年以来、11年ぶりです。10月も10日(土)から12日(月・スポーツの日)まで3連休があります。この8日間、車線は減ったままです。
前回はそうではありませんでした。この中野橋の工事は2期に分かれていて、I期は2026年1月6日から3月31日まで。そのときのリリースには、2月・3月の3連休期間は規制を一時的に緩める、と書いてありました。
| I期(1月6日〜3月31日) | II期(8月17日〜10月30日) | |
|---|---|---|
| 規制のかたち | 左ルートを閉鎖(2車線とも通行不可) | 左ルートを2車線から1車線へ |
| 連休の扱い | 2/21〜2/23、3/20〜3/22、3/28〜3/29は閉鎖を一時解除 | 土日祝日も昼夜連続で工事 |
| 渋滞予測 | 3月7日(土)・14日(土)の10時〜12時に最大3km | 9月18日(金)・25日(金)の11時〜14時に最大2km |
並べてみると、規制そのものは今回のほうが軽く、休みは前回のほうが多いという関係になっています。前回は2車線まるごと止める代わりに連休を空けた。今回は1車線を残す代わりに、連休も止めずに続ける。予測される渋滞も3kmから2kmに下がっています。
予測が無い日に混まない、という意味ではありません
渋滞予測は「この日この時間に、この長さで発生しそうだ」という事業者の見立てであって、保証ではありません。実際に今年のお盆は、NEXCO3社が7月に436回と予測した10km以上の渋滞が、実績では312回に収まりました。予測より少なかった年です。
一方で、中央道の45kmや東北道の35kmはほぼ予測どおりに出ています。外れる方向は年によって逆になります。予測の付いていない5連休に人が集中しない保証はどこにもないので、中央道下りの渋滞が起きやすい時間帯と合わせて、出発前に当日の情報を見るのが確実です。
52年前に架けた橋の床を、まるごと取り替えている
そもそも何をしているのか。工事しているのは中野橋という橋で、場所は山梨県大月市富浜町鳥沢、長さは65.6mです。開通したのは1973年(昭和48年)12月19日。資料には「開通から52年経過」と書かれています。
取り替えているのは床版と呼ばれる部分で、車の重さを直接受けている橋の床です。舗装のひび割れから雨水や凍結防止剤がしみ込むと、内部の鉄筋が錆びて床が傷みます。傷んだ床を壊し、工場であらかじめ作っておいたコンクリートの板をはめ込んでいく。現場での作業時間を短くするための工法です。
同じ工事は東北道や磐越道でも進んでいます。1970年代に一気に造った高速道路が、まとめて50年を超えたところなので、こうした長期の車線規制はこれからも各地で出てきます。今回の中野橋も、1月からの工事が終わって半年たたないうちにII期が始まりました。
生活・仕事にどう効くか
- 5連休の移動:9月19日(土)〜23日(水)の5連休は、規制が続いたまま。ただしNEXCO中日本は連休中の渋滞を予測していない。
- 9月18日・25日の金曜:11時〜14時ごろに最大約2kmの渋滞予測。通過に15分以上かかる。時速80kmで走れば1分30秒の距離に、その10倍がかかる計算になる。
- 紅葉シーズンの週末:10月10日〜12日の3連休を含め、10月には渋滞予測が1日も付いていない。予測が無いことと、規制が無いことは別。
結局どうすればよいか
- 9月18日と25日に中央道の下りを使うなら、11時前に上野原ICを通過するか、14時以降にずらす
- 談合坂スマートICは工事期間中も使える。休憩の計画は変えなくてよい
- 出発前にNEXCO中日本の大規模工事サイトで、その日の規制形状と渋滞予測を確認する
あわせて読む・調べる
くわしく知る(保存版の記事)
- 「16日に帰れば空いている」とは限りません。中央道の小仏トンネルだけ、ピークが13時に前倒しです
- 「渋滞予測は当たらない」は違いました 中央道45km・東北道35kmはそのまま、名神上りだけ予測の倍です
自分の場合を調べる(無料ツール)
公式出典
- NEXCO中日本 東京支社「E20 中央道 上野原IC〜大月IC間の下り線(左ルート)で昼夜連続走行車線規制を実施します」(2026年7月17日発表)
- 同 参考資料-1「工事概要のご案内」(規制内容・中野橋の諸元)/日別・時間帯別の渋滞予測(2026年7月17日発表)
- NEXCO中日本 東京支社「E20 中央道 上野原IC〜大月IC間のリニューアル工事に伴い、下り線の左ルートを閉鎖します」(前回・I期工事)(2025年10月6日発表)
- NEXCO中日本 中央道・長野道リニューアル工事サイト「大月IC〜上野原IC規制内容」(2026年8月18日発表)
更新履歴
- 2026年8月18日 初版を公開。7月17日の発表資料と添付の日別・時間帯別渋滞予測(PDF)を確認して作成
※本記事は2026年8月18日時点で公表されている情報にもとづきます。数値・制度・進路などは今後変わる可能性があるため、最新の内容は各公式発表をご確認ください。


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