🗨️「今年のお盆、渋滞のニュースをあまり見なかった気がするけど、実際に空いていたの?」
10km以上の渋滞は去年の90%に減りました。ただし30km以上の渋滞だけは13回から18回へ138%に増えています。台数はほぼ横ばいで、混み方が「回数」から「長さ」に移った10日間でした。
[交通] この記事の要点
NEXCO中日本が2026年8月18日、お盆期間(2026年8月7日〜16日の10日間)の高速道路の交通状況(速報・全国版)を公表した。全国の代表40区間で、平均日交通量は45,700台/日(前年比99%)、10km以上の渋滞は312回(同90%)、うち30km以上は18回(同138%)だった。また、7月17日に高速道路会社5者が発表していた予測は10km以上の渋滞が上下線合計436回で、リリースには「今年の渋滞回数は昨年と比較すると増加する見込み」と書かれていた。
2026年8月18日 発表
- お盆に高速道路を走って「思ったより流れた」「1回だけ長くハマった」と感じた人
- 来年の帰省で出発日と時間帯を決めたい人
- 熊本地震で通行止めだった九州道・東九州道を使った人
この記事でわかること
- 7月の予測は436回。実績は312回で、増えるどころか去年(345回)も下回った
- 減ったのは回数で、増えたのは長さ。30km以上の渋滞は13回から18回になった
- 40区間でいちばん減ったのが熊本の九州道、いちばん増えたのが岐阜の東海北陸道だった話
「今年のお盆、渋滞のニュースをあまり見なかった」——そう感じた人は、半分だけ当たっています。NEXCO中日本が8月18日に出した速報で、10km以上の渋滞は去年の90%に減りました。ところが同じ10日間で、30km以上の渋滞だけは13回から18回へ、138%に増えています。
渋滞と通行止めで動けなくなったときに要るもの
迂回路を調べるにも、その場で待つにも、要るのはトイレと電源の2つです。車に積みっぱなしにできる小さいものだけ挙げます。
渋滞と通行止めで動けなくなったとき、いちばん先に困るのがトイレです。高速道路上ではパーキングまで降りられないので、車に積んでおくものの中では優先度が高い1つです。
渋滞中はナビと地図と渋滞情報でスマホを使い続けるので、電池は思ったより早く減ります。迂回路を調べる段になって充電が無いと、動けるのに動けません。
災害時に多いつまずきが「ケーブルが見つからない・端子が合わない」です。本体にケーブルが付いている型だとそこで止まりません。20000mAhでスマホ数回分。
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10日間の数字を、去年と並べます
集計は2026年8月7日(金)〜16日(日)の10日間。比較対象は2025年8月8日〜17日の10日間で、全国の代表40区間が対象です。
| 項目 | 今年(令和8年) | 去年(令和7年) | 去年比 |
|---|---|---|---|
| 平均日交通量(全車) | 45,700台/日 | 46,000台/日 | 99% |
| うち小型車 | 39,200台/日 | 39,900台/日 | 98% |
| うち大型車 | 6,500台/日 | 6,100台/日 | 107% |
| 最大日交通量 | 48,900台/日 | 50,200台/日 | 97% |
| 10km以上の渋滞 | 312回 | 345回 | 90% |
| うち30km以上 | 18回 | 13回 | 138% |
走っている車の数は、去年とほとんど変わっていません。全車で99%、いちばん混んだ日どうしを比べても97%です。それでも渋滞の回数は1割減りました。お盆の最中に予測と実績を突き合わせたときも、関東3路線は予測どおりで名神上りだけが伸びていて、全体が均等に混むわけではないことが出ていました。
7月の予測は436回。実際は312回でした
高速道路会社5者が7月17日に出した渋滞予測は、10km以上の渋滞が上下線合計で436回でした。そのリリースには「昨年(2025年)のお盆期間は荒天による出控えがあったため、今年の渋滞回数は昨年と比較すると増加する見込みです」と、はっきり書かれています。
ふたを開けたら312回。予測の72%で、増えるどころか去年の345回すら下回りました。予測より124回少なかったことになります。ただし減ったのは回数だけで、1本あたりの長さは逆に伸びました。
減ったのは回数、増えたのは長さです
「渋滞が9割に減った」と「大渋滞が1.4倍に増えた」は、同じ表の隣り合った2行です。矛盾ではありません。10km級の渋滞が起きる場所が減り、そのぶん混雑が特定の場所に集まって1本が伸びた、という読み方になります。
ドライバーの体感でいえば、「今年はずっと流れていたのに、1回だけとんでもなくハマった」という日になりやすい年でした。回数が減ると人は油断します。トイレも燃料も「たぶん次のSAで大丈夫」と考えたところに、30km級が来る形です。
小型車は98%なのに、大型車だけ107%です
内訳を見ると、帰省や旅行で走る小型車は39,200台/日で去年の98%。一方で大型車は6,100台/日から6,500台/日へ、107%に増えています。お盆にトラックが減らなくなった、という数字です。
お盆の高速道路は「みんな休んでいる中を走る」場所ではなくなりつつあります。合流や登坂で前が大型車という場面が去年より増えていた、と考えると、車間の取り方の話にもつながります。
混んだ日は下りが8月8日、上りが8月15日でした
渋滞回数のピークは、下り線が8月8日(土)、上り線が8月15日(土)。今年は行きも帰りも土曜日に山が来ています。8月11日(山の日)や14日ではなく、週末に寄ったことになります。
来年の予定を組むとき、カレンダーの祝日ではなく土日の位置を見たほうがよい、という材料が1つ増えました。
40区間で最も減ったのは熊本の九州道、最も増えたのは岐阜の東海北陸道
区間別に見ると、去年比の幅は91%〜116%まで開いています。
| 区間 | 路線 | 今年の日平均 | 去年比 |
|---|---|---|---|
| 白川郷〜五箇山 | E41 東海北陸道(岐阜) | 14,000台/日 | 116% |
| 門司港〜門司 | E2A 関門道(福岡) | 57,100台/日 | 107% |
| 九重〜湯布院 | E34 大分道(大分) | 23,000台/日 | 106% |
| 太宰府〜筑紫野 | E3 九州道(福岡) | 115,400台/日 | 103% |
| 菊水〜植木 | E3 九州道(熊本) | 45,100台/日 | 91% |
| 三次東JCT〜三次 | E2A 中国道(広島) | 15,300台/日 | 91% |
熊本の菊水〜植木が40区間の最低タイです。その一方で、う回路として使われた関門道・大分道・福岡側の九州道は軒並み増えています。地震で1本止まると、その道が減るだけでなく、周りの道の数字が上がる——それが同じ表の中に残りました。
8月14日6時に開けたことで、東九州道の渋滞予測8回はゼロになりました
参考資料には、熊本地震の通行止めをめぐる予測と実績の比較が載っています。八代の周辺は今も工事が続いていますが、お盆の本体である14日〜16日については結果が出ました。
- 九州道(松橋IC〜えびのIC)の通行止めが続いた場合、東九州道で8回の渋滞が予測されていた。8月14日6時に早期解除したことで、実際の発生は0回
- 延岡南IC付近を先頭とする渋滞は、14日15km・15日15km・16日5kmの予測に対していずれも発生なし
- 松橋IC出口を先頭とする渋滞も、14日15km・15日10km・16日10kmの予測に対して発生なし
- 逆に九州道側では、対面通行規制の区間を先頭に予測4回に対して6回発生した
- 八代IC付近を先頭とする渋滞は、16日の予測20kmに対して実績15km。宮原SA付近では16日は予測が無かったのに10kmが発生した
通行止めの区間そのものも、数字で追えます。九州道の城南スマートIC〜松橋IC間は、通行止めの間は地震前と比べて約5〜6割(約2万台/日)減っていましたが、解除後は地震前と同じ水準まで戻りました。う回路だった東九州道は、解除後に南部区間を中心に約4千台/日減っています。車がそのまま元の道へ帰ったということです。
この数字をどう読むか
私は今回のいちばんの実務的な意味を、「渋滞予測の使い方が変わった」ことだと見ています。回数の予測は当たりやすく、長さの予測は外れやすい。今年は東九州道で予測8回が0回になり、九州道では予測4回が6回になりました。どちらも予測が下手だったのではなく、通行止めがいつ開くかで前提が丸ごと入れ替わった結果です。
だから来年の帰省で見るべきなのは、予測の回数そのものより、その予測が「どの区間が開いている前提か」の一行です。出発の3日前と前日で答えが変わる年がある、と分かったのが今年の収穫でした。
生活・仕事にどう効くか
- 来年の帰省の計画:渋滞に当たる確率は下がっているが、当たったときの1回が長い。30km級に入ると解消まで数時間かかるので、休憩と燃料は「渋滞1回=30km」を前提に積んでおく。
- 出発日の選び方:渋滞回数のピークは下り線が8月8日(土)、上り線が8月15日(土)だった。今年は土曜に集中していて、平日にずらせた人ほど当たっていない。
- 通行止めの解除日:九州道の通行止めが8月14日6時に解除されたことで、う回先の東九州道で予測されていた渋滞8回はすべて発生しなかった。解除日が1日ずれると、走る道も所要時間も変わる。
結局どうすればよいか
- 来年の帰省日を決めるとき、渋滞予測の「回数」ではなく「最大何km」の欄を見る
- 土曜の出発を避けられるか検討する(今年のピークは下り8月8日・上り8月15日の両方が土曜)
- 被災地の近くを通る計画なら、出発の3日前と前日に通行止めの解除見込みを確認する
あわせて読む・調べる
くわしく知る(保存版の記事)
- 「渋滞予測は当たらない」は違いました 中央道45km・東北道35kmはそのまま、名神上りだけ予測の倍
- 南九州道は8月18日6時に田浦まで開通。ところが八代JCT〜八代南ICは残り、う回路は行きと帰りで別の道です
自分の場合を調べる(無料ツール)
公式出典
- NEXCO中日本「お盆期間における高速道路の交通状況(速報)【全国版】2026年8月7日〜2026年8月16日:10日間」(2026年8月18日発表)
- NEXCO東日本・中日本・西日本・JB本四高速・日本道路交通情報センター「お盆期間の高速道路における渋滞予測について【全国版】」(2026年7月17日発表)
- 同 参考資料「令和8年お盆期間の交通量(全国の高速道路の主な区間)」(2026年8月18日発表)
- 同 参考資料「令和8年熊本地震の影響に伴う広域う回と通行止め解除の効果」(2026年8月18日発表)
更新履歴
- 2026年8月18日 初版を公開
※本記事は2026年8月18日時点で公表されている情報にもとづきます。数値・制度・進路などは今後変わる可能性があるため、最新の内容は各公式発表をご確認ください。


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