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「昨日言ったのに、もう忘れた?」ChatGPTの間違った使い方7つ|プロンプト・プロジェクト・GPTの使い分け

昨日伝えた指示をChatGPTが忘れたように感じて困る在宅ワーカー

昨日はちゃんと伝わったのに、今日は話が通じない。

ChatGPTを使っていると、これが地味に腹立ちます。「やさしい言い方で」「最初に結論」「この表記は変えないで」と何度も教えたのに、新しいチャットでは何事もなかったように元へ戻っている。

でも、ChatGPTが壊れたわけではないことも多いです。こちらは昨日の続きのつもりでも、ChatGPT側では別の部屋で、初対面の人に話しかけられたような状態になっています。

先に、いちばん大事なこと

何でも長いプロンプトへ詰め込むより、今回の依頼、普段の好み、続いている仕事、何度も使う手順を分けた方がうまくいきます。

この記事はOpenAI公式ヘルプを2026年8月9日に確認して作成しています。画面や利用できる機能は、プランや今後の更新で変わる場合があります。

目次

「前と同じで」が通じなかった日

たとえば月曜日、あるお店のSNS投稿をChatGPTと一緒に作ったとします。

「元気すぎる表現は使わない」「押し売りに見せない」「最後に予約方法を入れる」。修正を重ねて、ようやくちょうどいい文章になりました。

翌日、新しいチャットを開いてこう頼みます。

昨日と同じ感じで、今度は新商品の投稿を書いて。

すると、昨日とはまるで違う文章が返ってきます。

こちらの頭には昨日のやり取りが残っています。でも新しいチャットには、その会話がありません。「同じ感じ」の見本が見えていないのです。

散らばった一回限りの指示と整理された継続プロジェクトを比べた仕事机
毎回の依頼はプロンプト、長く続く仕事はプロジェクトへ。置き場所を変えるだけで再説明が減る

このトラブルを減らすには、ChatGPTにもっと強く言い聞かせるのではなく、何をどこへ置くかを決めます。

似た名前が多いけれど、役目はかなり違う

ChatGPTには、プロンプト、メモリ、カスタム指示、プロジェクト、GPTと、似たような箱が並んでいます。最初は分からなくて当然です。

プロンプト
今からやってほしいことを書く場所。今回の文字数や締切はここです。
メモリ
自分の好みや背景を覚えてもらう場所。長い定型文の保管庫ではありません。
カスタム指示
どの会話でも使いたい基本姿勢。「日本語で」「結論から」などを置きます。
プロジェクト
続いている仕事の専用机。会話、資料、その案件だけの指示をまとめます。
GPT
決まった仕事を繰り返す専用担当。役割や手順をあらかじめ設定します。
一時チャット
後へ残さない一回限りの会話。明日続きをしたい仕事には向きません。

一言でいえば、プロジェクトは仕事机、GPTは仕事のやり方を知っている担当者です。この2つを同じものだと思うと、急にややこしくなります。

やりがちな「間違った使い方」はこの7つ

1.新しいチャットで「前と同じ」とだけ書く

一番よくある失敗です。同じチャットの続きなら伝わることでも、新しいチャットでは材料が足りません。

今回だけの仕事なら、「誰向けか」「何を作るか」「絶対に外せない条件」の3つだけでも書き直します。

初回来店のお客様へ送る予約確認メールを書いてください。
やさしく簡潔に、300字以内。
日時、店舗住所、変更連絡の方法は必ず入れてください。

「前と同じで」より少し長いですが、修正を何往復もするより早く終わります。

2.メモリに長いテンプレートを丸ごと覚えさせる

メモリは、「私は不動産の仕事をしている」「説明は短めが好き」のような情報には向いています。

反対に、契約文、免責文、毎回一字一句同じにしたい署名を預ける場所ではありません。OpenAIも、メモリは好みや背景などの大まかな情報向けで、正確なテンプレートや長い文章の保存先として頼るものではないと説明しています。

変えてはいけない文章はファイルに保存し、その都度「この文章は変更せず使う」と渡した方が安全です。OpenAIのMemory FAQを確認する

3.取引先のルールをカスタム指示へ入れる

「毎回説明するのが面倒だから」と、A社の禁止表現や商品名をカスタム指示へ入れたくなります。

すると今度は、夕飯の相談や旅行計画にまでA社のルールがついてきます。全体で使う設定と、取引先だけの設定を混ぜたためです。

カスタム指示へ置くのは、「日本語で答える」「分からないことを断定しない」など、自分がどの会話でも望むこと。A社だけの決まりは、A社のプロジェクトへ置きます。OpenAIのカスタム指示の説明を見る

4.続いている仕事を、毎回まっさらなチャットで始める

会社概要を貼り、対象読者を説明し、過去の修正をまた貼る。毎朝、段ボールから書類を出して机を作り直しているようなものです。

同じ取引先や同じテーマで仕事が続くなら、プロジェクトにまとめます。OpenAIの説明では、プロジェクトにはチャット、ファイル、そのプロジェクト専用の指示をまとめられます。専用の指示は、そのプロジェクト内だけで使われます。

「A社SNS」「自社ブログ」「資格勉強」のように、話が混ざらない単位で机を分けるのがコツです。既存の通常チャットも、あとからプロジェクトへ移せます。OpenAIのProjects解説を見る

5.GPTを作れば、何でも覚えてくれると思う

指示と参考資料と機能を分けて専用GPTの仕事手順を設計する女性
GPTは「何でも覚える箱」ではなく、決まった仕事の進め方を再現する担当者に近い

GPTを作ると、急に頼れる専用担当者が完成するように見えます。でも、仕事の進め方が自分の中で決まっていなければ、設定しても出力は安定しません。

たとえば「不動産広告をチェックするGPT」を作るなら、単に「厳しく確認して」では足りません。

  • 最初に物件種別と掲載媒体を確認する
  • 問題箇所、理由、修正案の順で出す
  • 根拠がないことは作らず「要確認」とする

このように、毎回同じ順番でやってほしい作業が見えてからGPTにします。日々増えるA社の修正履歴や今月の資料は、A社プロジェクト側へ置く方が整理しやすいです。

OpenAIは、GPTのInstructionsには振る舞いや手順を、Knowledgeには参照資料を置くよう案内しています。GPTの作成方法を公式ヘルプで見る

6.参考資料の中に、守ってほしいルールまで埋め込む

マニュアルを20個入れたのに、思ったように動かない。これもよくあります。

資料のどこかに「この言葉は禁止」と書かれていても、ChatGPTから見ると、それは参照情報の一部です。本当に毎回守ってほしいなら、指示側にもはっきり書きます。

資料は「何を見て判断するか」。指示は「どう動くか」。ここを分けると、設定がかなり読みやすくなります。

指示どおりにならないときは、文章をさらに長くする前に、矛盾がないか、手順が飛んでいないか、完成例があるかを見直します。OpenAIのトラブル対処でも、指示を整理し、具体例を加える方法が案内されています。GPTのトラブル対処を見る

7.一時チャットで、明日も続きをしようとする

一時チャットは、履歴に残さず、メモリにも反映させない会話です。だからこそ便利ですが、翌日に続きをしたい仕事とは相性がよくありません。

残したくない一回限りの壁打ちなら一時チャット。育てていく企画なら通常チャットかプロジェクト。この使い分けだけ覚えておけば十分です。なお、一時チャットでも、設定済みのカスタム指示は使われます。Temporary Chat FAQを見る

では、さっきのSNS作成はどう直す?

案件別の資料と会話をプロジェクトに整理してChatGPTを使う在宅ワーカー
案件ごとに机を分ける感覚で、指示、資料、会話を一か所へまとめる

最初のSNS投稿の話へ戻ります。

長い「最強プロンプト」を作る必要はありません。次のように分けます。

普段の好み
「日本語で」「結論から」「不明点を断定しない」はカスタム指示へ。
A社だけの決まり
口調、禁止表現、商品名の書き方は「A社SNS」プロジェクトへ。
変えてはいけない原本
会社概要、価格表、確定済みの定型文はファイルで保存し、プロジェクトへ。
今日だけの注文
「新商品を120字以内で紹介」は、その日のプロンプトへ。

これなら翌日、新しい話題になっても、A社の机の上には必要な資料と会話が残っています。そのうえで今回の変更点だけを伝えれば済みます。

プロジェクトの指示は、このくらいでいい

プロジェクトを作ったのに、最初から完璧な指示を書こうとして止まる人もいます。まずは短くて大丈夫です。

目的:A社のSNS投稿を作る

読者:地域の30〜40代の子育て世帯

守ること:
- 最初の1文で要点を伝える
- 不安を煽らない
- 資料にない数字や実績を作らない
- 商品名は添付資料の表記に合わせる

出力前に確認すること:
- 日付、価格、URL
- 指定文字数
- まだ確認できていない点

使ってみて、「毎回ここを直しているな」と気づいたら一行足します。最初から50項目を入れるより、実際の修正から育てる方が、その人の仕事に合った指示になります。

迷ったときは、こう考えれば十分

今日だけの注文 → プロンプト
自分の普段の好み → メモリ、カスタム指示
続いている一つの仕事 → プロジェクト
何度も繰り返す仕事の型 → GPT
あとへ残さない会話 → 一時チャット

ChatGPTを上手に使うというと、魔法のようなプロンプトを探したくなります。

でも実際は、仕事机を分け、原本を置き、今日の注文だけを渡す方が効きます。「また忘れた」と感じたら、叱り直す前に、いま別の部屋で話していないかを確認してみてください。

ChatGPTに書かせたGASが動かないときの切り分け方

実例で見る、AIのプロジェクト機能の使い方

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この記事を書いた人

ハウスメーカー2社で営業職を経験し、不動産・建築の基礎を習得。
その後、地域密着型の不動産会社にて営業事務として勤務し、
契約書作成、ポータルサイト管理、物件情報の入力・更新など、
実務全般に携わってきました。

特に、ポータルサイトを「より魅力的に見せる工夫」や、
反響につながる「分かりやすい間取り図作成」を得意としています。
自分が関わった物件に反響があった時の喜びが、今の原動力です。

現在は子育てのため一線を退いていますが、
これまでの実務経験を活かし、
フリーランスとして不動産会社様向けの
バックオフィスサポート業務を開始しました。

現場目線を大切にしながら、
「早く・正確に・伝わる」業務サポートを心がけています。

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