🗨️「秋田のクマ対策でドローンを飛ばすって、何をするの?」
小学校の屋上から自動で飛び立って、通学路の周りを決まったルートで見回ります。AIがクマを見つけると担当者にメールが届く仕組みです。鹿角(かづの)市での実証は10月6日まで。
[暮らし] この記事の要点
2026年9月19日 発表
- クマの出没地域で子どもを通学させている家庭
- 秋田県内の小中学校の周辺に住んでいる人
- 朝夕に徒歩や自転車で移動する人
飛ぶのは朝と夕方、小学校の屋上から
報じられている内容では、ドローンは鹿角(かづの)市の花輪小学校の屋上から離陸します。上空およそ100メートルまで上がり、学校の周りの約2.5キロのルートを30分ほどかけて回ります。
飛ぶのは朝と夕方。通学路沿いの林のほか、田んぼや畑が多いエリアを重点的に見ています。子どもが外を歩く時間に合わせて飛ばすという設計で、日中の見回りとは狙いが違います。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 離陸場所 | 花輪小学校の屋上 |
| 高度 | 上空およそ100メートル |
| ルート | 学校周辺の約2.5キロ |
| 所要 | 30分ほど |
| 時間帯 | 朝と夕方 |
| 搭載 | 望遠レンズのカメラ、赤外線カメラ |
| 検知したら | AIが自動で判定し、担当者にメール |

クマの出る地域で用意しておくもの
出没地域に住む・通勤するなら、音で存在を知らせるのが基本です。遭遇を避けるための備えを挙げます。
出没地域では散歩やゴミ出しでも音を出すのが基本です。消音機能があると、街中では鳴らさずに持ち歩けます。
鈴で避けるのが前提で、これは遭遇したときの最後の手段です。屋外作業や通勤路が山際にある場合の備えとして。
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人が見て判断する工程を、後ろにずらす
この仕組みで変わるのは、見つける部分より知らせる部分です。これまでは、住民が見た、通報する、役所が受ける、学校や地域へ流す、という順番でした。人が見ていない時間帯は、そもそも情報が発生しません。
ドローンの巡回は、決まった時間に決まったルートを必ず飛びます。AIが映像からクマらしきものを見つけた時点でメールが飛ぶので、人が判断するのはそのあとになります。赤外線カメラを積んでいるのは、林の中や薄暗い時間帯でも熱で見分けるためです。
報道では、動物の鳴き声を出してクマを追い払う機能を試す点も伝えられています。見つけるだけでなく、その場から離れさせるところまで含めた実証です。
鹿角のあとは北秋田市と秋田市
秋田県は県内3か所でこの実証を行う予定です。鹿角市での実施は10月6日まで。そのあと北秋田市と秋田市でも行われます。鹿角市の9月定例議会・産業建設委員会では、9月10日にこの件が報告されました。
3か所に分けるのは、地形と周囲の環境が違うためです。市街地に近い場所と、山に接した場所では、ドローンから見える景色も、クマが通る道筋も変わります。
県がすでに配っているもの
秋田県が公表しているクマ被害防止対策の一覧です。2026年1月7日時点の内容で、ドローンの実証はこの一覧には入っていません。
| 対策 | 内容 |
|---|---|
| 体制 | 26名体制 |
| 学校周辺 | 小中学校等の周辺で巡回・忌避作業 |
| クマよけスプレー | PTA・ボランティア団体等へ1,550本 |
| 箱わな | 市町村へ14基を貸与 |
| センサーカメラ | 60台を16市町村へ貸与済み |
| その他 | 自衛隊との協力活動 |
センサーカメラの貸与先には、鹿角市・小坂町・大館市・北秋田市・藤里町・八峰町・男鹿市・潟上市・五城目町・大潟村・由利本荘市・にかほ市・仙北市・横手市・湯沢市・東成瀬村が並びます。県内の広い範囲で、すでに機械の目が入っている状態です。
自分の通学路で見ておく2か所
ドローンが飛ぶのは実証の3市だけで、しかも学校の周辺に限られます。それ以外の地域では、従来どおり自分で見る話になります。
通学路で先に確かめておくのは、見通しがきかない林沿いの区間と川沿いの区間の2つです。クマは川沿いの藪を通り道にすることがあり、そこは地上からいちばん見えにくい場所でもあります。ドローンが上から見ているのは、まさにこの見えない部分です。
出没情報が出たときに、学校からどの経路で連絡が来るかも一度確かめておくと、朝の判断が速くなります。
生活・仕事にどう効くか
- 見回りの担い手:これまで人が歩いて回っていた学校周辺の巡回を、機械が決まった時間・決まったルートで代わる。人手の確保に左右されにくくなる。
- 知らせ方:AIが検知すると担当者にメールが届く。目撃情報が住民から役所へ上がるのを待つ形と比べて、発見から連絡までの時間が縮む。
- 見える範囲:上空からなので、地上からは見通せない林の中や、田んぼ・畑の向こう側まで映る。赤外線カメラも積んでいる。
結局どうすればよいか
- 自分の住む市町村がクマ対策で何を配備しているか、県のページで確認する
- 通学路のうち、見通しがきかない林沿いと川沿いの区間を家族で洗い出す
- 出没情報が出たときに学校からどう連絡が来るか、経路を確かめておく
公式出典
- 秋田県「クマ被害防止対策の強化について」(2026年1月7日更新)(2026年1月7日発表)
- 北鹿新聞「クマ対策 花輪小周辺でドローン実証 県が県内3カ所で実施」(鹿角市9月定例議会 産業建設委員会)(2026年9月11日発表)
更新履歴
- 2026年9月19日 初版を公開
※本記事は2026年9月19日時点で公表されている情報にもとづきます。数値・制度・進路などは今後変わる可能性があるため、最新の内容は各公式発表をご確認ください。
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