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八千代市 冠水 どこが危ないの?

八千代市で道路の冠水がいちばん多く記録されているのは、大和田新田の647・649番地付近です。市の浸水履歴に、2006年から2026年までで道路冠水の記録が25件、日付にして21日あります。2023年以降だけで6日、今年も6月に2回、この場所の道が水に浸かっています。

そして2026年8月13日。八千代市付近では、19時までの1時間と20時までの1時間に、それぞれ約120ミリの雨が降りました。上高野では冠水した道路上で50代の男性が見つかり、亡くなりました。県の報告で全壊・半壊とされた家は360棟、千葉市に次ぐ県内2番目です。

この記事でわかること

  •  市の浸水履歴446件のうち道路冠水は297件。110件が大和田新田、39件が上高野です
  •  床上浸水の記録63件のうち51件は2013年の台風26号の1日。うち42件は、市が八千代1号幹線沿線とする大和田・八千代台北・八千代台東で、沿線の対策は2023年3月に終わっていました
  •  気象庁は8月21日から当分のあいだ、八千代市の大雨に関する警報の基準のうち流域雨量指数基準を通常の8割に下げています
目次

国の冠水注意箇所に、八千代市は1か所もありません

国土交通省の関東地方整備局は、大雨のときに水がたまるおそれのある道を「道路冠水注意箇所」として地図にしています。千葉県の一覧は91か所。千葉市16、船橋市9、習志野市4と並ぶなかで、八千代市は0か所です。

一覧を「八千代」で探すと1件だけ当たります。ただしそれは習志野市実籾の実籾アンダーパスで、道の名前が「幕張八千代線」なだけです。

読者

国の一覧に無いなら、八千代市の道は冠水しにくいんですか?

おかあさん

いいえ。一覧に無いことは、冠水しないことの証明にはなりません。八千代市は市が自分で浸水の記録を出していて、道路冠水だけで297件あります。

冠水した道で車が動けなくなったときに要るもの

JAFのテストでは、セダンが走れなくなる水深と、ドアが開かなくなる水深がほぼ同じでした。つまり止まった時点で、窓を割る以外に外へ出る方法がなくなります。車に置いておくものから挙げます。

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水に浸かった車は、外からの水圧でドアが開かなくなります。割れるのは側面のガラスで、フロントガラスは合わせガラスなので割れません。グローブボックスの奥ではなく、座ったまま手が届く場所に置いてください。

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119番も家族への連絡も、スマホが生きていることが前提です。水に落とすと沈んで探しようがなくなるので、浮く型かどうかがそのまま連絡手段の有無になります。入れたまま操作できます。

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鍵につけて持ち歩けるサイズ。停電や夜道、内見での床下確認にも使えます。備えは「持ち歩けるかどうか」で使用率が変わります。

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市の記録で道路冠水が多いのは、大和田新田と上高野

市の危機管理課は、平成12年5月からの浸水の記録を「八千代市浸水履歴」として公開しています。住民などからの通報がもとで、市は「一覧に履歴がないことが実際に浸水被害がないことを示すものではありません」と書いています。

記録は446件、28の町名、79の日付にわたります。道路冠水の印を町名ごとに数えると、大和田新田が110件でいちばん多く、次が上高野の39件でした。

八千代市の浸水履歴にある道路冠水の件数(町名別)
道路冠水297件のうち110件が大和田新田、39件が上高野
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件数は八千代市「八千代市浸水履歴」(令和8年8月4日現在)の印を数えました。8月13日の被害は千葉県の第23報(9月3日・暫定値)、標高は国土地理院のAPIで引いた住所の代表点の値です。

大和田新田1076番地付近は、2015年7月から翌年5月までの11か月で9回、道路冠水が記録されました。

八千代市の浸水履歴で記録が重なる場所の地図
番号は下のカードと同じ。国の冠水注意箇所は八千代市に無いため、すべて市の記録です

地図の番号と同じ順です

① 大和田新田647・649番地付近

道路冠水 25件・21日分(2006〜2026年)

八千代市大和田新田647・649付近 / 標高22.7メートル

※ 647番地と649番地に同じ日の記録が4日あるため、日付では21日。2023年以降は6日で、2026年は6月3日と6月26日。標高は647番地の代表点の値です

① をGoogleマップで開く

② 大和田新田1154番地付近

記録15件(床上浸水3・床下浸水11・道路冠水4。印が2つの記録あり)

八千代市大和田新田1154付近 / 標高27.2メートル

※ いちばん新しい記録は2026年7月24日の道路冠水

② をGoogleマップで開く

③ 大和田新田1076番地付近

道路冠水 10件

八千代市大和田新田1076付近 / 標高29.6メートル

※ 2015年7月から2016年5月までの11か月に9回。その後の記録はありません

③ をGoogleマップで開く

④ 上高野1560番地付近

記録10件(道路冠水6・床上浸水3・床下浸水4。印が2つの記録あり)

八千代市上高野1560付近 / 標高24.4メートル

※ 2006〜2019年。上高野でいちばん記録が多い地点です

④ をGoogleマップで開く

⑤ 上高野1526番地付近

記録7件(道路冠水6・床上浸水1・床下浸水1。印が2つの記録あり)

八千代市上高野1526付近 / 標高24.1メートル

※ 2009〜2016年

⑤ をGoogleマップで開く

⑥ 大和田3番地付近

記録6件(道路冠水4・床下浸水2)

八千代市大和田3付近 / 標高22.7メートル

※ 2000〜2017年

⑥ をGoogleマップで開く

⑦ 大和田576番地付近

2013年10月16日 台風26号で床上浸水

八千代市大和田576付近 / 標高11.3メートル

※ この日、大和田では52か所の記録があり、うち28か所が床上浸水でした

⑦ をGoogleマップで開く

⑧ 八千代台北16丁目

2013年10月16日 台風26号で床上浸水

八千代市八千代台北16丁目 / 標高11.2メートル

※ 16丁目の1番から10番まで、10か所すべてが床上浸水。標高は16丁目5番の値です

⑧ をGoogleマップで開く

⑨ 八千代台東6丁目

2013年10月16日 台風26号で床上浸水

八千代市八千代台東6丁目 / 標高10.7メートル

※ 20・22・23・25番付近の4か所が床上浸水。標高は6丁目22番の値です

⑨ をGoogleマップで開く

⑩ 緑が丘1丁目13番付近

道路冠水 5件(2006〜2018年)

八千代市緑が丘1丁目13付近 / 標高23.3メートル

⑩ をGoogleマップで開く

⑪ 八千代台西7丁目2番付近

記録4件(道路冠水3・床下浸水1)

八千代市八千代台西7丁目2付近 / 標高21.0メートル

※ いちばん新しい記録は2026年7月24日の道路冠水

⑪ をGoogleマップで開く

Googleマップのリンクと標高は、市の浸水履歴の住所(番地「付近」)を国土地理院の住所検索にかけた代表点の値です。冠水した地点そのものや、道路の底の高さではありません。

上高野では、8月13日に人が亡くなりました

検索で「八千代市 冠水」と打つと「上高野」が候補に出ます。千葉県の被害報告には、8月13日に「八千代市上高野」で50代の男性が「冠水した道路上で倒れているところを発見された」とあります。

正確な位置は公表資料にありません。分かるのは、上高野が市の浸水履歴で道路冠水が2番目に多い町だということです。記録は2001年から2024年までで47件、うち39件が道路冠水。2024年9月2日にも、901・1325・1330・1333番地付近の4か所で道が冠水しています。

県の報告では、市内で全壊とされた家は上高野の1棟だけです。

読者

上高野のどの道が危ないのか、地図で分かりますか?

おかあさん

市の記録で多いのは1560番地付近と1526番地付近で、地図の4と5です。ただ記録は通報があった場所だけです。大雨の夜は、水の見える道に入らないのがいちばんです。

床上浸水の8割は、2013年のたった1日です

市の浸水履歴で床上浸水の印は63件。そのうち51件が2013年10月16日、台風26号の日でした。この日の記録94件のうち、大和田が52件を占めます。

市の上下水道局はこの日の被害を「八千代1号幹線沿線の大和田地区、八千代台北地区、八千代台東地区において床上浸水約180戸、床下浸水約108戸」と説明しています。八千代1号幹線は、市が水位監視カメラと警報サイレンを置いている雨水の水路です。八千代台北16丁目は、1番から10番までの10か所すべてが床上浸水でした。

住所の代表点で標高を見ると、大和田576番地付近が11.3メートル、八千代台北16丁目5番が11.2メートル、八千代台東6丁目22番が10.7メートル。地図に載せたほかの8点は21.0〜29.6メートルでした。

市はこのあと「八千代市大和田地区ほか下水道浸水被害軽減総合計画」をつくり、台風26号と同じくらいの雨で床上浸水を防ぐ浸水被害軽減事業を進めました。事業が終わったのは2023年3月です。

8月13日の千葉豪雨 1号幹線沿いの八千代台北・大和田で浸水

2026年8月13日、気象庁は、19時までの1時間と20時までの1時間に八千代市付近でそれぞれ約120ミリとする記録的短時間大雨情報を、2回続けて出しました(19時07分・20時29分発表)。八千代市は19時30分に大雨特別警報の対象になり、市は19時に避難指示、20時に緊急安全確保を出しています。

千葉テレビは、被害が「八千代1号幹線」周辺の八千代台北や大和田などで目立ち、八千代台北の保育施設も床上浸水で園児の受け入れを制限したと伝えました。1号幹線の水位監視カメラも、八千代台西と八千代台北の2台が電源まわりの浸水で、画像が正常に更新されなくなりました。

令和8年8月千葉豪雨で県の報告に全壊・半壊とされた家の数(市町村別)
八千代市は全壊1棟・半壊359棟。千葉市に次いで県内2番目

千葉県の9月3日の第23報で、八千代市の家の被害は全壊1棟、半壊359棟、床上浸水30棟、床下浸水153棟。2日前の第22報では八千代市に全壊・半壊の記載が無く、床上浸水400棟・床下浸水157棟でした。数字は暫定値です。

市の対策は「当時と同等の降雨があった場合に床上浸水を防止する」ものでした。今回の雨がその目安と比べてどうだったのかは、市の公表資料にはまだありません。市は対策が終わったあとも「想定を超える降雨が全国各地で発生しており」と書き、警戒を呼びかけていました。

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自分の家のまわりを調べる3つ

1つ目は、市の「Web(ウェブ)版防災ハザードマップ」の内水のレイヤです。「内水(実績)」は過去の浸水と職員の巡回から、「内水 想定最大」は1時間153ミリの雨の計算から描かれた、市独自の地図です。

市は内水浸水想定区域図について、色の付いていない場所でも「実際の雨の降り方によっては浸水が発生する可能性があります」と書いています。落ち葉や土砂で雨水ますが詰まって起きる浸水は、計算に入っていません。

2つ目は「八千代市浸水履歴」のPDFで、自分の番地の近くに印がいくつあるかを見ます。3つ目は八千代1号幹線の水位監視カメラで、八千代台西・八千代台北・大和田の画像が30秒ごとに更新されます。

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不動産の重要事項説明で使う水害ハザードマップは、水防法にもとづくものです。八千代市のページの表では、洪水は○、内水は×(水防法にもとづくものではない)です。家を買う・借りる前は、内水の地図と浸水履歴も自分で確かめてください。

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よくある質問

大雨警報の出方は変わりましたか

はい。8月の豪雨で県内の川の堤防が傷んだため、気象庁は8月21日から当分のあいだ、千葉市と八千代市の大雨に関する警報(レベル4大雨危険警報・レベル3大雨警報・レベル2大雨注意報)の基準のうち「流域雨量指数基準」を通常の8割に下げています。出たら、浸水履歴に記録が重なる道は通らないと決めておくと迷いません。

2013年の対策が終わったのに、なぜまた浸水したのですか

今回の雨が対策の目安と比べてどうだったかは、市の資料にまだ示されていません。市は内水の想定最大(1時間153ミリ)に対応する施設をつくる予定は無いとし、被害を減らす施設やソフト対策は「検討を進めていきます」としています。

浸水履歴に自分の番地が無ければ安全ですか

いいえ。記録は通報があったものだけで、令和8年8月4日で止まっています。8月13日の豪雨の被害は、まだこの一覧に入っていません。

ほかの市はどうなっているか

公式出典

この記事の数値は公表資料を集計したものです。被害の棟数は県の暫定値で、今後変わることがあります。避難や通行の判断は、必ず八千代市と千葉県の最新の発表を確認してください。

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この記事を書いた人

ハウスメーカー2社で営業職を経験し、不動産・建築の基礎を習得。
その後、地域密着型の不動産会社にて営業事務として勤務し、
契約書作成、ポータルサイト管理、物件情報の入力・更新など、
実務全般に携わってきました。

特に、ポータルサイトを「より魅力的に見せる工夫」や、
反響につながる「分かりやすい間取り図作成」を得意としています。
自分が関わった物件に反響があった時の喜びが、今の原動力です。

現在は子育てのため一線を退いていますが、
これまでの実務経験を活かし、
フリーランスとして不動産会社様向けの
バックオフィスサポート業務を開始しました。

現場目線を大切にしながら、
「早く・正確に・伝わる」業務サポートを心がけています。

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