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千葉市 冠水 どこが危ないの? 16か所のうち11か所が中央区で、進入を止められるのは4か所だけです

千葉市で冠水しやすい場所は、市が名前と地先まで一覧にして出しています。地下道とアンダーパスで16か所。そのうち11か所が中央区に集まっています。

ところが、雨の日にその16か所の状況をリアルタイムで見られるかというと、色が出るのは13か所です。差の3か所には、2026年8月の豪雨で死者が出た国道16号の村田町アンダーパスが含まれます。

さらに、水が入ってきたときに車の進入を物理的に止められるのは、16か所のうち4か所だけです。

この記事でわかること

  •  稲毛区・美浜区に単独の指定はゼロ。花見川区2、若葉区1、緑区1
  •  リアルタイムで通行状況が色分け表示されるのは13か所(国管理の2か所などは対象外)
  •  遮断機があるのは春日・村田町JR内房線・蘇我町線・新港穴川線の4か所だけ
目次

千葉市の16か所は、どこにあるのか

千葉市の「地下道の安全対策」のページに、番号・道路種別・路線名・地先名・通称名の表が載っています。国土交通省 関東地方整備局が公表している道路冠水注意箇所マップ(千葉県内95か所・令和8年6月30日更新)の千葉市分16か所と、箇所は一致します(区名は市の表にしか載っていない箇所があります)。

か所 通称(地先)
中央区 11 春日地下道(春日1、2丁目)/商高前地下道(汐見丘町)/弁天地下道(富士見1丁目)/駅前地下道(新町、富士見1丁目)/寒川・稲荷地下道(寒川町3丁目)/末広地下道(稲荷町3丁目)/蘇我町線地下道(蘇我2〜5丁目)/村田町JR内房線地下道(村田町)/千葉駅西口地下道(新千葉1、2丁目ほか)/村田町アンダーパス(国道16号・村田町)/千葉市役所前アンダーパス(国道357号・千葉港〜問屋町)
花見川区 2 幕張昆陽地下道(幕張町4丁目)/武石地下道(幕張町5丁目)
美浜区〜稲毛区 1 新港穴川線地下道(幸町2丁目〜穴川3丁目)
若葉区 1 滑橋地下道(若松町・桜木北1、2丁目)
緑区 1 鎌取地下道(おゆみ野3丁目・鎌取町)
千葉市の地下道・アンダーパス冠水注意箇所16か所の区別。中央区11、花見川区2、美浜区〜稲毛区1、若葉区1、緑区1
千葉市16か所の区別(出典:千葉市「地下道の安全対策」/国土交通省 関東地方整備局)

16か所のうち11か所が中央区で、残りは4つの区に1〜2か所ずつ。稲毛区は新港穴川線地下道が美浜区からまたいでくる1か所だけ、花見川区は幕張町の2か所です。

読者

村田町が2回出てくるのは間違いじゃないんですか。

おかあさん

別々の道です。ひとつは市道のJR内房線をくぐる地下道、もうひとつは国道16号のアンダーパス。管理者も違います。

冠水した道で車が動けなくなったときに要るもの

JAFのテストでは、セダンが走れなくなる水深と、ドアが開かなくなる水深がほぼ同じでした。つまり止まった時点で、窓を割る以外に外へ出る方法がなくなります。車に置いておくものから挙げます。

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水に浸かった車は、外からの水圧でドアが開かなくなります。割れるのは側面のガラスで、フロントガラスは合わせガラスなので割れません。グローブボックスの奥ではなく、座ったまま手が届く場所に置いてください。

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119番も家族への連絡も、スマホが生きていることが前提です。水に落とすと沈んで探しようがなくなるので、浮く型かどうかがそのまま連絡手段の有無になります。入れたまま操作できます。

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鍵につけて持ち歩けるサイズ。停電や夜道、内見での床下確認にも使えます。備えは「持ち歩けるかどうか」で使用率が変わります。

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リアルタイムで色が出るのは13か所。16か所ぜんぶではない

千葉市は2025年9月1日9時から「千葉市地下道冠水情報システム」を動かしています。市のページの説明はこうです。

本市が管理する地下道(千葉駅前地下道を除く)13カ所の冠水情報をリアルタイムでWEB上に表示するものです。

地図のピンは水色が通行可能、黄色が通行注意、赤が通行止め。対象は市が管理する13か所で、16か所ぜんぶではありません。算数はこう合います。16か所のうち国が管理するのは村田町アンダーパス(国道16号)と千葉市役所前アンダーパス(国道357号)の2か所。残る14か所から、千葉駅前地下道の1か所を除いて13です。

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市のページは「除く1か所」を番号では示していません。4番の駅前地下道と9番の千葉駅西口地下道のどちらかですが、ここでは断定しません。

2026年8月の千葉豪雨で亡くなった40代男性の車が沈んだのは、この国管理の村田町アンダーパスでした。停電で排水ポンプが動かず、非常用発電機も作動せず、通行止めを知らせる電光掲示板も消えていました。最深部の水位は約3メートルです。「表示が出ていない=通れる」ではない、というのがこの現場の教訓です。

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アンダーパス構造の道路。壁に囲まれ、路面がいちばん低い位置にある
水がたまるのは、この形のいちばん低いところです(写真: Pexels)

物理的に止められるのは、16か所のうち4か所

千葉市は道路情報板と回転灯で、冠水の状況を段階で知らせています。

冠水の状況 道路情報板の表示 回転灯
水深5cm以上15cm未満 冠水中通行注意 黄色灯点灯
水深15cm以上 冠水中通行止 赤色灯点灯

そのうえで、車の進入を物理的に止める装置が付いているのは次の4か所だけです。

  • エアー遮断機(15cm以上の冠水で作動し、約20秒で布製のバルーンが膨らむ)=春日地下道/村田町JR内房線地下道
  • 手動式交通遮断機(交通量が多い場所に設置)=蘇我町線地下道/新港穴川線地下道

ここでいう遮断機は、15センチたまってから動くものです。水がたまる前に閉める予防的な通行規制は、県内では国道16号の村田町アンダーパス1か所だけでした。

残りの12か所は、表示と回転灯だけです。夜のアンダーパスで、運転席から水深は分かりません。表示を信じて入るのではなく、雨が強い日はその道を使わないと先に決めておくほうが確実です。

読者

15センチなら、まだ走れそうな気もしますが。

おかあさん

JAF(ジャフ)の実験では、水深30センチ・時速30キロで3台とも走り切りましたが、軽のガソリン車は車内とボンネット内部まで水が入りました。センチの数字より、入らないと決めておくほうが早いです。

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この16か所は「実績」ではなく「構造」の名簿です

ここからは私の見方です。中央区に11か所が集まっているのは、区が危ないからではありません。JR内房線・外房線・京成線と国道が街を横切っていて、それをくぐる道がその数だけあるからです。市のページも「この箇所以外でも予期せぬ箇所で道路冠水が発生する恐れがあります」と書いています。

逆に言えば、リストに載っていない場所で水が出ることもあります。千葉豪雨で亡くなった13人のうち、少なくとも9人は浸水想定区域の中でした(読売新聞の調査)。区域と道路の名簿は別のものとして、両方見てください。

よくある質問

千葉市で冠水しやすいのはどの区ですか?

千葉市が公表している16か所のうち11か所が中央区です。花見川区2か所、美浜区〜稲毛区1か所、若葉区1か所、緑区1か所で、残りの区には指定がありません。ただしこれは地下道・アンダーパスの名簿なので、指定が無い区で水が出ないという意味ではありません。

いま冠水しているかどうかは、どこで見られますか?

千葉市地下道冠水情報システムで、市が管理する13か所のピンが水色・黄色・赤で表示されます。国道16号の村田町アンダーパスと国道357号の千葉市役所前アンダーパスは国の管理で、このシステムの対象外です。

遮断機が下りていなければ通ってよいのですか?

遮断機があるのは4か所だけです。村田町アンダーパスでは停電で排水ポンプも電光掲示板も止まりました。表示や装置が動いていないことは、安全の証明にはなりません。

出典

  • 千葉市「地下道の安全対策」(更新日2025年9月5日。16か所一覧・情報板の基準・遮断機の設置箇所) https://www.city.chiba.jp/kensetsu/doboku/dobokukanri/ooame2.html
  • 千葉市「千葉市地下道冠水情報システムの運用を開始します!」(令和7年8月27日発表・運用開始は令和7年9月1日9時)/システム本体 https://pub.os-alert.info/chiba/devmap
  • 国土交通省 関東地方整備局「千葉県内におけるアンダーパス部等の道路冠水注意箇所マップ」令和8年6月30日更新(No.1〜95を1行ずつ集計) https://www.ktr.mlit.go.jp/road/bousai/road_bousai00000001.html
  • 村田町アンダーパスの経緯は共同通信(2026年8月15日)・千葉日報(2026年8月14日)および国土交通省の資料による
  • JAF ユーザーテスト「冠水路走行テスト」(2024年10月28〜30日) https://jaf.or.jp/common/safety-drive/car-learning/user-test/disaster/flood-driving

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この記事を書いた人

ハウスメーカー2社で営業職を経験し、不動産・建築の基礎を習得。
その後、地域密着型の不動産会社にて営業事務として勤務し、
契約書作成、ポータルサイト管理、物件情報の入力・更新など、
実務全般に携わってきました。

特に、ポータルサイトを「より魅力的に見せる工夫」や、
反響につながる「分かりやすい間取り図作成」を得意としています。
自分が関わった物件に反響があった時の喜びが、今の原動力です。

現在は子育てのため一線を退いていますが、
これまでの実務経験を活かし、
フリーランスとして不動産会社様向けの
バックオフィスサポート業務を開始しました。

現場目線を大切にしながら、
「早く・正確に・伝わる」業務サポートを心がけています。

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