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船橋市 冠水 どこが危ないの? 市の記録には、総雨量11ミリで浸かった日があります

国が「ここは道路が冠水しやすい」と名前を出している場所は、千葉県内に95か所あります。26の市町村に散らばっていて、船橋市はそのうち9か所。千葉市の16か所、松戸市の10か所に次いで3番目に多い数です。

その9か所の内訳は、県道が3つ、市道が6つ。そして地先名の欄を1行ずつ読むと、市道の6か所は6か所とも「○○線下」と書かれています。線路の下をくぐる道です。

ただ、船橋で水に浸かってきた場所は、この9か所だけではありません。船橋市は1988年からの浸水被害を、町名・丁目・番地まで並べた一覧表にして公開しています。全部で64の町、2,241件。その表のなかには、その日の総雨量が11ミリしか降っていない日が入っています。

この記事でわかること

  •  国のリストで船橋市は9か所。県道3か所と市道6か所で、市道は6か所とも線路の下をくぐる道
  •  市は1988年からの浸水被害を町名別に公開している。64町・合計2,241件で、最多は本町の292件
  •  記録が残る50回のうち17回は総雨量50ミリ未満。いちばん少ない日は11ミリ(時間最大6ミリ)
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箇所数は国土交通省 関東地方整備局「千葉県内におけるアンダーパス部等の道路冠水注意箇所」(令和8年6月30日更新・3ページ)を1行ずつ数えたものです。浸水の件数と雨量は、船橋市「1988~2024年の床上・床下浸水調査結果一覧表」(51ページ)に印字されている値をそのまま写しました。標高は地先名の住所を国土地理院の標高データで引いた参考値で、冠水地点そのものの標高ではありません。
目次

国のリストに載っている船橋市の9か所

国の道路冠水注意箇所リストに載っている船橋市9か所の参考標高
2.0メートルから26.0メートルまで。市道6か所は6か所とも線路の下です(国土地理院 標高API)

まず、国のリストの中身です。国土交通省 関東地方整備局が出している「千葉県内におけるアンダーパス部等の道路冠水注意箇所」には、1番から95番まで通し番号が振られていて、欠番も重複もありません。船橋市の分は12番から20番までの9行です。

この一覧には、道路の種別、路線名、地先名(その場所の住所と通称)が載っています。地先名の欄にはJR(ジェイアール)や東武の路線名も入っていて、そこが「何の下をくぐる道なのか」まで分かるようになっています。

番号 種別 路線名 地先名又は通称名 参考標高
12 県道 長沼船橋線 前原西2丁目 13.9m
13 県道 船橋行徳線 山野町 2.0m
14 県道 松戸原木線 本郷町 2.1m
15 市道 14-003号線(都市計画道路3・3・7号) 海神1丁目1番地先(JR総武線下・東武野田線下) 3.5m
16 市道 06-029号線 海神6丁目24番地先(JR総武線下) 6.8m
17 市道 14-010号線 本町7丁目4番地先(JR総武線下・東武野田線下) 3.6m
18 市道 00-033号線 市場1丁目2番地先(JR総武線下) 2.4m
19 市道 00-178号線 丸山1丁目1番地先(東武野田線下) 26.0m
20 市道 25-013号線 印内2丁目2番地先(JR武蔵野線下) 16.0m

標高の欄を見てください。いちばん低いのは県道 船橋行徳線の山野町で2.0メートル、いちばん高いのは市道00-178号線の丸山1丁目で26.0メートル。2.0メートルから26.0メートルまで散らばっています。同じ市の冠水注意箇所どうしで、24.0メートルの高低差があります。

これは「低い土地だから水が出る」という説明が、9か所すべてには当てはまらないということです。丸山1丁目は26.0メートル、印内2丁目は16.0メートル、前原西2丁目は13.9メートル。海側の山野町(2.0メートル)や本郷町(2.1メートル)とは、まったく別の高さにあります。

それでも同じリストに並んでいるのは、標高そのものではなく、周りより一段掘り下げられているかどうかで選ばれているからです。高台の上に掘った穴でも、穴は穴です。

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標高は地先名の住所を国土地理院の住所検索で引き、返ってきた代表点の値です。同じ町名のなかでも場所によって上下します。⚠️ 国土地理院の住所検索は、入力した地名が見つからないと近い別の場所を黙って返すことがあります。ここでは返ってきた住所が入力と一致したものだけを使っています。

県内での位置も見ておきます。95か所を市町村ごとに数えると、こうなりました。

市町村 箇所数
千葉市 16
松戸市 10
船橋市 9
市原市・市川市・流山市・我孫子市 各6
袖ケ浦市 5
習志野市・木更津市 各4
柏市・栄町 各3
一宮町・いすみ市・富津市 各2
ほか11市町村 各1

26市町村のうち、11市町村は1か所だけです。上位3市(千葉市・松戸市・船橋市)で35か所、県内の37%がここに集まっています。

冠水した道で車が動けなくなったときに要るもの

JAFのテストでは、セダンが走れなくなる水深と、ドアが開かなくなる水深がほぼ同じでした。つまり止まった時点で、窓を割る以外に外へ出る方法がなくなります。車に置いておくものから挙げます。

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水に浸かった車は、外からの水圧でドアが開かなくなります。割れるのは側面のガラスで、フロントガラスは合わせガラスなので割れません。グローブボックスの奥ではなく、座ったまま手が届く場所に置いてください。

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119番も家族への連絡も、スマホが生きていることが前提です。水に落とすと沈んで探しようがなくなるので、浮く型かどうかがそのまま連絡手段の有無になります。入れたまま操作できます。

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鍵につけて持ち歩けるサイズ。停電や夜道、内見での床下確認にも使えます。備えは「持ち歩けるかどうか」で使用率が変わります。

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市道6か所が、6か所とも線路の下

船橋市の9か所を、もう一度種別で分けます。県道が3か所(前原西2丁目・山野町・本郷町)、市道が6か所。そして地先名のかっこ書きを並べると、こうなります。

地先名 かっこ書き 参考標高
海神1丁目1番地先 JR総武線下・東武野田線下 3.5m
海神6丁目24番地先 JR総武線下 6.8m
本町7丁目4番地先 JR総武線下・東武野田線下 3.6m
市場1丁目2番地先 JR総武線下 2.4m
丸山1丁目1番地先 東武野田線下 26.0m
印内2丁目2番地先 JR武蔵野線下 16.0m

船橋市の市道6か所は、6か所とも線路の下です。県道3か所には、この線路の記載がありません。

路線ごとに数えると、JR総武線の下が4か所(海神1丁目・海神6丁目・本町7丁目・市場1丁目)、東武野田線の下が3か所(海神1丁目・本町7丁目・丸山1丁目)、JR武蔵野線の下が1か所(印内2丁目)。海神1丁目と本町7丁目の2か所は、2本の線路の下を続けてくぐります。

線路の下をくぐる道は、線路をまたぐ橋を架けるかわりに、道路のほうを掘り下げて通しています。掘り下げた以上、そこは周りのどこよりも低い一点になります。周囲に降った雨は、地面をつたって最後にそこへ入ってきます。

だから、この6か所で起きることは「川があふれる」とは別ものです。川から遠くても、高台の上でも、掘った穴の底には水が集まります。丸山1丁目が標高26.0メートルなのにリストに載っているのは、そういうことです。

読者

9か所しかないなら、船橋はそんなに危なくないということですか

おかあさん

このリストは「くぐる道の名簿」です。線路や道路の下をくぐる道が多い市ほど、数が増えます。県内95か所の道路種別を数えると市道が56か所で全体の59%を占めます。船橋市の9か所も6つが線路の下。つまりこれは「船橋で水がたまる場所は9つ」という意味ではなく、「くぐる道が9本ある」という意味です

県内95か所の道路種別の内訳も出しておきます。市道56・県道20・国道(国管理)9・町道6・国道(県管理)3・県道(市管理)1。市道と町道を合わせた62か所が、市町村が管理している道です。

陸橋の下をくぐるために掘り下げられた道路。両側が擁壁になっている
陸橋の下をくぐるために掘り下げられた道路。両側が擁壁になっている(写真: Pexels)

市は1988年からの浸水被害を、番地まで公開している

国のリストは、船橋市について9行しか書いていません。市自身が出している資料は、桁が違います。

船橋市は「浸水被害一覧表」というページで、1988年から2024年9月1日までの浸水被害を公開しています。ページ冒頭の見出しは「1988~2024年の床上・床下浸水調査結果一覧表」。PDF(ピーディーエフ)で51ページあります。

この一覧表の列は、町名/丁目/番/災害日/災害原因/総雨量(mm)/最大雨量(mm/h)/災害内容(床上・床下)/件数。町名だけでなく、丁目と番まで書かれています。自分の家の番地がそのまま載っていることがある、という粒度です。

市はこの表について、こう断っています。

罹災証明書の申請等により、市が床下・床上浸水の被害を確認できたものを掲載しております

つまり、市に届いたものだけが載っています。届け出をしなかった浸水、道路に水がたまっただけで建物には入らなかった冠水は、この表には入りません。表に無い=浸かっていない、ではありません。

64町・2,241件。いちばん多いのは本町の292件

船橋市の浸水被害2,241件の町名別内訳。本町292件が最多
1988年から2024年9月1日まで、64町で2,241件。本町が292件で突出しています

この一覧表には、町ごとに「町内浸水被害確認件数合計」という数字が印字されています。それを全部書き写すと、64の町で、合計2,241件になりました。

上位20町はこうです。

順位 町名 件数
1 本町 292
2 前原東 172
3 西船 121
3 三山 121
5 飯山満町 116
6 駿河台 98
7 湊町 91
8 前原西 86
9 新高根 80
10 若松 74
11 藤原 72
12 前貝塚町 64
13 八木が谷 61
14 習志野台 57
15 大穴町 51
16 海神 49
17 二和東 43
18 金杉 41
18 中野木 41
18 西習志野 41

いちばん多いのは本町の292件です。本町だけで、市全体2,241件の13%を占めています。2位の前原東(172件)に120件の差をつけていて、この一覧表のなかでは飛び抜けています。

この上位20町を足すと1,771件。64町のうち20町で、全体の79%になります。残る44町で470件です。件数は町ごとにかなり偏っています。

この並びを、国のリストと重ねてみます。国のリストに出てくる町名は、前原西・山野町・本郷町・海神・本町・市場・丸山・印内の8つ(海神だけが2か所)です。

この8つのうち、件数の上位20町にも入っているのは3つでした。1位の本町(292件)、8位の前原西(86件)、16位の海神(49件)です。1位が重なるのは大きい話ですが、2位の前原東(172件)、3位の西船と三山(各121件)、5位の飯山満町(116件)、6位の駿河台(98件)、7位の湊町(91件)は、国のリストに1つも名前が出ていません。

国のリストは「くぐる道」を数えたもの、市の一覧表は「建物が浸かった届け出」を数えたもの。数えているものが違うので、当然ずれます。片方だけを見て自分の町を判断すると、もう片方が抜け落ちます。

\自分の町名が2,241件のどこにいるか/

船橋市の浸水被害一覧表を開く ›

船橋市の公式ページ。1988年から2024年9月1日までの51ページのPDFです

その一覧には、総雨量11ミリの日が入っている

船橋市で浸水被害が記録された日のうち、その日の総雨量が50ミリ未満だった14日分
いちばん少ないのは1998年8月29日の11ミリ。記録がある50日のうち17日が50ミリ未満です

一覧表には、災害日と、その日の総雨量・最大雨量が印字されています。災害日の種類を数えると50件でした。

雨量の幅はこうです。総雨量は11ミリから305ミリまで。時間最大雨量は6ミリから57ミリまで。

ここで数え直します。50回のうち17回が、総雨量50ミリ未満の日でした。100ミリ未満まで広げると22回。記録の半分近くが、総雨量100ミリに届いていません。

そのなかでもいちばん少ない日を書きます。1998年8月29日、災害原因は「大雨」、その日の総雨量は11ミリでした。時間最大雨量は6ミリです。

総雨量が少ない側から並べると、こうなります。

災害日 災害原因 総雨量 時間最大
1998/08/29 大雨 11mm 6mm
2000/08/09 大雨 28mm 10mm
2000/09/11 大雨 28mm 10mm
2000/05/15 大雨 29mm 16mm
1997/05/25 大雨 30mm 15mm
1998/09/15 台風5号 31mm 6mm
2005/09/11 大雨 33mm 26mm
1991/08/08 集中豪雨 35mm 34mm
1990/09/13 集中豪雨 37mm 37mm
1993/06/21 雷雨 37mm 34mm
2008/08/20 大雨 37mm 29mm
1994/09/02 雷雨 39mm 18mm
2010/09/13 大雨・集中豪雨 40mm 29mm
2000/11/21 大雨 42mm 8mm
2003/10/13 大雨 44mm 42mm
1989/08/10 集中豪雨 47mm 44mm

この表のなかには、2つの型が混ざっています。

ひとつは、短い時間に一気に降った日です。1990年9月13日は総雨量37ミリのうち37ミリが1時間に集中していて、その日の雨がまるごと1時間に入っています。1989年8月10日は総47ミリ・時間44ミリ、2003年10月13日は総44ミリ・時間42ミリ。総雨量のほとんどが1時間ぶんです。これは想像しやすい浸かり方です。

もうひとつが、そうではない日です。1998年8月29日は総11ミリ・時間6ミリ。1998年9月15日の台風5号は総31ミリ・時間6ミリ。2000年11月21日は総42ミリ・時間8ミリ。1時間に10ミリも降っていない日に、床上か床下の浸水が確認されています。

読者

総雨量11ミリで浸かるって、どういうことですか

おかあさん

同じ行に時間最大雨量6ミリと書いてあります。傘を差すかどうか迷う程度の降り方です。雨の量だけでは説明が付かない浸かり方が、市の記録に残っているということになります。市自身は道路が冠水する原因について、別のページで「落ち葉やゴミなどが『側溝』などに溜まり、排水機能が低下すること」と書いています

反対の端も見ておきます。総雨量がいちばん多かったのは1991年10月11日から13日の台風21号で305ミリ、時間最大は18ミリでした。時間最大がいちばん強かったのは2013年10月16日の台風26号で、総285ミリ・時間57ミリです。

新しいほうの記録は次の4つです。2019年9月9日の台風15号が総117ミリ・時間35ミリ、2019年10月12日の台風19号が総122ミリ・時間18ミリ、2023年6月2日の大雨が総104ミリ・時間17ミリ、2023年6月3日の大雨が総130ミリ・時間47ミリ。

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この一覧表は「どの日に何件」を機械で正しく数えられる作りになっていません(行の折り返しがあり、集計方法によって合計が市の印字値2,241件と合いませんでした)。この記事で使っているのは、市がPDFに印字している町別の合計件数と、災害日ごとの雨量だけです。日別の件数は書いていません。

市は「道路冠水の主な原因」を自分で書いている

船橋市には、道路冠水についてまとめたページがあります(更新日は令和7年7月7日)。そこにこう書かれています。

出水期を迎え、短時間に大雨が降ると道路が冠水することがあります

その原因の多くは、落ち葉やゴミなどが「側溝」などに溜まり、排水機能が低下することです

雨の強さでも、川の水位でもありません。市が「原因の多く」として名指ししているのは、側溝の詰まりです。

これを、さきほどの11ミリの日と並べてみます。雨が弱くても、水の出口がふさがっていれば、行き場をなくした水は路面にたまります。側溝が本来の何割かしか流せない状態なら、11ミリの雨でも路面に残る。市の一覧表と市の説明は、そこでつながります。

そして、この原因は場所を選びません。落ち葉の季節、風の強かった翌日、工事のあと。側溝の詰まりは、国のリストに載っている9か所の外でも起きます。件数の上位が国のリストと一致しないのは、これも理由のひとつです。

\なぜ冠水するのかを市が書いている/

船橋市「道路冠水の主な原因」を読む ›

令和7年7月7日更新。側溝の詰まりについて市が説明しています

雨の降る街路。路面に街灯と車のライトが映り込んでいる
雨の降る街路。路面に街灯と車のライトが映り込んでいる(写真: Pexels)

市の内水の想定は、9時間で516ミリ・1時間で153ミリ以上

過去の記録の話をしてきたので、次は「これから」の話です。

船橋市は内水(雨水出水)浸水想定区域について、こう説明しています。

船橋市が作成した内水浸水想定区域図は、令和2年8月に「船橋市洪水・内水ハザードマップ」として公表しており、現在は船橋市ハザードマップ(WEB版)にて確認することができます

そして、その想定に使われている雨がこれです。

想定し得る最大規模の降雨(9時間総雨量516mm、1時間最大雨量153mm以上)により内水氾濫が発生した場合に想定される市内全域の浸水状況をシミュレーションにより求めたものです

9時間で516ミリ、1時間で153ミリ以上。これが、船橋市ハザードマップのWEB版(ウェブばん)に載っている内水の想定の前提です。

さきほどの一覧表と並べると、桁が違うことが分かります。市の記録に残るいちばん多い日は1991年の台風21号で305ミリ。ただしこれは10月11日から13日の3日ぶんです。想定のほうは、それを上回る516ミリを9時間で降らせています。

1時間の強さも同じです。記録に残るいちばん強い1時間は2013年台風26号の57ミリ。想定の153ミリ以上は、その約2.7倍にあたります。

そもそも内水氾濫とは何か、これも市が書いています。

内水氾濫とは、大雨で排水できなくなった雨水がマンホール、側溝や水路等から溢れて発生する浸水のことです

ここでも側溝が出てきます。道路冠水の原因の説明と、内水氾濫の定義。市は同じものを、2つのページで別の角度から書いています。

なお、この想定区域には法律上の位置づけもあります。令和3年11月の法改正で、想定最大規模降雨における内水浸水想定区域の一部が水防法第14条の2に基づく雨水出水浸水想定区域の対象となり、市は同条第2項に基づいて指定し、第4項に基づいて公表しています。参考図ではなく、法律にもとづく指定です。

\内水の想定を地図で見たいとき/

船橋市ハザードマップ(WEB版)を開く ›

洪水と内水の想定区域が地図で確認できます

この住所は浸水しやすい場所ですか

ここまでで、船橋市について見るべき資料が3つ出てきました。国の道路冠水注意箇所(9か所)、市の浸水被害一覧表(51ページ)、市のハザードマップ(WEB版)。数えているものがそれぞれ違うので、自分の住所について1つずつ確かめるのは、けっこうな手間になります。

住所を入れるだけで、洪水・内水・土砂・地震の指定をまとめて確認できるページを用意しています。

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もし車で水に入ってしまったら

水に入ってしまった車から出るまでの手順
水深30センチほどでドアは開かなくなります。割るのは横の窓です

船橋市の市道6か所は、6か所とも線路の下です。線路の下をくぐる道は、入ってしまうと横に逃げられません。両側に壁があり、前後は坂です。

JAF(ジェイエーエフ)のテストでは、水深60センチの区間に時速40キロで進入したガソリン車が、28.5メートル地点で止まりました。そして後輪が浮くと、内側からドアは開かなくなります。走れなくなる水深と、ドアが開かなくなる水深がほとんど同じ、ということです。

止まった時点で、窓を割る以外に外へ出る方法がなくなります。割れるのは横の窓だけです。フロントガラスは合わせガラスなので、脱出用ハンマーでも割れません。そして横の窓を実際に割れたのも、脱出用ハンマーだけでした。

暗くなってから線路の下へ入るとき、水面は路面と見分けがつきません。国のリストは、その9か所の名前をあらかじめ公開しています。海神1丁目、海神6丁目、本町7丁目、市場1丁目、丸山1丁目、印内2丁目。通勤や送り迎えのルートにこの名前があるなら、雨の日の迂回路を1本決めておくだけで、判断する時間が要らなくなります。

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水深がひざ下でも、流れがあれば大人でも歩けなくなります。50センチより深いときは、無理に移動せず、高いところで助けを待つほうが安全です。

\何センチでドアが開かなくなるのか/

JAFの実験の中身を読む ›

窓を割れたのは脱出用ハンマーだけでした

ほかの市はどうなっているか

同じ手順で、ほかの市も1つずつ調べています。国や県が出しているリストの書きぶりは自治体ごとにまるで違っていて、船橋市のように地先名の欄へ線路の名前まで入っている県もあれば、備考が空欄のままの県もあります。

この記事のまとめ

  • 国の道路冠水注意箇所は千葉県内に95か所・26市町村。船橋市は9か所で、千葉市16か所・松戸市10か所に次ぐ3番目
  • 船橋市の9か所は県道3か所・市道6か所。市道6か所は6か所とも線路の下で、JR総武線4・東武野田線3・JR武蔵野線1(重複あり)
  • 9か所の参考標高は山野町の2.0メートルから丸山1丁目の26.0メートルまで。高低差24.0メートル
  • 船橋市は1988年から2024年9月1日までの浸水被害を、町名・丁目・番まで一覧表(51ページ)で公開している
  • 町別の合計は64町・2,241件。最多は本町の292件で全体の13%、上位20町で1,771件(79%)
  • 件数の上位20町と国のリストの8町名が重なるのは本町・前原西・海神の3つだけ。前原東・西船・三山・飯山満町・駿河台・湊町は国のリストに名前が出ていない
  • 記録が残る災害日は50回。総雨量は11〜305ミリ、時間最大は6〜57ミリで、総雨量50ミリ未満が17回・100ミリ未満が22回
  • いちばん少ない日は1998年8月29日の総11ミリ・時間6ミリ。市は道路冠水の原因の多くを「落ち葉やゴミなどが側溝に溜まり、排水機能が低下すること」と書いている
  • 市の内水の想定は9時間総雨量516ミリ・1時間最大153ミリ以上。記録に残る最強の1時間57ミリの約2.7倍

公式出典

  • 国土交通省 関東地方整備局「千葉県内におけるアンダーパス部等の道路冠水注意箇所」(令和8年6月30日更新・3ページ・No.1〜95)
  • 船橋市「浸水被害一覧表」および「1988~2024年の床上・床下浸水調査結果一覧表」PDF(51ページ・令和6年9月2日更新)
  • 船橋市「内水(雨水出水)浸水想定区域について」(令和6年10月4日更新)
  • 船橋市「船橋市ハザードマップ(WEB版)」
  • 船橋市「道路冠水の主な原因」(令和7年7月7日更新)
  • 国土地理院 住所検索API・標高API
  • JAF ユーザーテスト「冠水路の走行」「水没した車からの脱出」

※本記事は2026年9月9日時点で公表されている情報にもとづきます。箇所数・件数・雨量は今後変わる可能性があるため、最新の内容は各公式発表をご確認ください。

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    この記事を書いた人

    ハウスメーカー2社で営業職を経験し、不動産・建築の基礎を習得。
    その後、地域密着型の不動産会社にて営業事務として勤務し、
    契約書作成、ポータルサイト管理、物件情報の入力・更新など、
    実務全般に携わってきました。

    特に、ポータルサイトを「より魅力的に見せる工夫」や、
    反響につながる「分かりやすい間取り図作成」を得意としています。
    自分が関わった物件に反響があった時の喜びが、今の原動力です。

    現在は子育てのため一線を退いていますが、
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