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茂原市 河川氾濫/一宮川の洪水と浸水想定

茂原市で川があふれたときに浸かると想定されているのは、市街地を流れる一宮川(いちのみやがわ)と支流の豊田川・阿久川の沿岸、そして市の北東部を流れる南白亀川(なばきがわ)の沿岸です。千葉県の想定(最大規模の雨)を町・字の代表点で読むと、市内106の町・字のうち55で代表点が浸水の範囲に入ります。

令和元年10月25日の大雨では、茂原市だけで3,967棟が浸水しました。2026年9月21日の台風第25号では、県は21時30分、一宮川の早野観測所が7.68メートルとなり氾濫危険水位を超えたと通知しました。県がまとめた「越水した河川」に一宮川は入っていません。

先に結論

  •  0.5メートル以上浸かる町・字は39。3メートル以上は墨田・御蔵芝・八千代二丁目
  •  水が引くまで1日以上かかるのは清水・墨田・高田・御蔵芝の4か所
  •  一宮川は県が管理する水位周知河川で、国や気象庁の洪水予報は出ない
目次

茂原市で川の氾濫が危ない場所

茂原市の洪水浸水想定区域(想定最大規模)の深さを色で示した地図
濃い色ほど深い想定です。図には隣の白子町・長生村なども入っています
町・字 近くの川(目安) 想定の深さ(代表点) 水が引くまで
墨田 一宮川 5〜10メートル 3日〜1週間
御蔵芝 南白亀川の流域 3〜5メートル 1〜3日
八千代二丁目 一宮川 3〜5メートル 12時間〜1日
清水 南白亀川の流域 0.5〜3メートル 3日〜1週間
八千代一丁目 一宮川 0.5〜3メートル 12時間〜1日
大芝二丁目 一宮川 0.5〜3メートル 12時間〜1日
小林 阿久川 0.5〜3メートル 12時間未満
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町・字ごとの深さと水が引くまでの時間は、国土交通省「位置参照情報」の町・字の代表点(およその中心)1点で、国土地理院「重ねるハザードマップ」の洪水浸水想定区域(想定最大規模)を読んだ値です。この地図は国と県が川ごとに作った想定を重ねた最大値で、どの川の想定かはこの地図では分けられません。同じ町・字でも、代表点から離れた場所の深さは違います。代表点が浸水の範囲の外でも、町・字の中の低い所が範囲に入っていることがあります。色がないことは「浸からない」という意味ではありません(ハザードマップで色がない場所の意味)。

「近くの川」は町・字の位置と地図に描かれた川から入れた目安で、深さがどの川の想定かは分けられません。墨田には県の水位局「第二調節池外」があり、一宮川の調節池の近くです。

台風シーズンが始まる前に、家へ置いておくもの

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茂原市を流れる川と、水位を見る観測所

一宮川は千葉県が管理する「水位周知河川」で、国や気象庁が洪水予報を出す「洪水予報河川」ではありません。県の図には豊田川・阿久川など10本の支流が並び、水位を知らせる区間は「茂原市茂原から海まで」です。赤目川などを含む南白亀川も、県の水位周知河川です。

観測所(場所) 水防団待機水位 氾濫注意水位 氾濫危険水位
早野(一宮川・茂原市早野) 4.10m 5.25m 7.66m
旭橋(一宮川・茂原市下永吉) 3.33m 4.05m 設定なし

早野には避難判断水位の欄がなく、氾濫注意水位から氾濫危険水位までは2.41メートルあります。

一宮川の洪水浸水想定区域は24時間640.2ミリの雨

県が令和元年12月23日に指定した想定最大規模の図は、一宮川流域に24時間で640.2ミリの雨が降る前提です。川の整備の目標にしている計画規模の雨(毎年2.0%の確率)は308ミリ。令和5年9月8日に茂原の観測所で記録した24時間392.0ミリは、それまでの記録267.0ミリの1.47倍でした。

茂原市の浸水継続時間(想定最大規模)を色で示した地図
深さ50センチ以上が続く時間。水色と青は1日未満、黄色より濃い色が1日以上です

代表点で水が引くまでの時間が読めた40の町・字のうち、36は1日未満でした。県は家が倒れたり流されたりするおそれのある「家屋倒壊等氾濫想定区域」の図も出しています。代表点で入る所はありませんでしたが、川に面した家は県の図で確かめてください。

過去の洪水は令和元年・令和5年、そして台風第25号

いつ 茂原市の浸水 できごと
令和元年10月25日 3,967棟(床上2,016) 長柄町水上で1時間77ミリ。市役所・茂原中央病院も浸水
令和5年9月8日(台風第13号) 1,878棟(床上852) 茂原で1時間78.0ミリ。県は「特に阿久川、豊田川で氾濫」

県は令和元年を「過去30年間で4度目の被害」と書き、令和11年度末までの特別緊急事業で、同じ規模の雨で家屋や主要施設の浸水ゼロを目指しています。県の資料には、令和元年に約2億円の被害を受け、3,500万円で止水板を付けた施設が、令和5年は「被害なし」だった例も載っています。

台風第25号では、市が21日1時10分に避難指示を出し、22日10時50分に解除しました。県の22日17時30分時点の資料では、床上・床下浸水の市町村の内訳に茂原市の名前はありません。

河川氾濫(外水)と内水氾濫の違い

外水氾濫(河川氾濫)と内水氾濫の違いを並べた図
川の水が堤防を越える・壊すのが外水、雨を流しきれずに低い所にたまるのが内水です

茂原市は、川の氾濫を示す洪水ハザードマップと内水ハザードマップを分けていて、「「内水ハザードマップ」は、水防法の規定に基づいて作成されたものではありません。」と注記しています。

台風第25号では、腰当茂原環状線跨線橋下市道が冠水で通行止めになり、亀齢橋・鷲巣橋・昌平橋は止水板を設置するために通行止めになりました。経過は茂原市 冠水/橋の通行止めは朝までに解除にまとめています。

一宮川の水位が上がったときに見る情報

川の水位の段階と市の避難情報の対応を示した図
基準の水位は観測所ごとに決まっています

2026年5月29日から、河川ごとの「レベル4氾濫危険警報」などは洪水予報河川だけが対象になりました。水位周知河川の一宮川・南白亀川には、県が水位に応じて氾濫危険情報などを出し、気象庁は大雨の情報(レベル3大雨警報・レベル4大雨危険警報)の中で警戒を呼びかけます。台風第25号の県の資料の表記も「一宮川レベル4氾濫危険情報」でした。

気象庁は、2026年5月29日からの新しい情報について「レベル3大雨警報やレベル4大雨危険警報が発表された場合には、自分の今いる場所の近くの河川の危険性が高まっていないかを洪水キキクルで確認」するよう呼びかけています。

逃げるタイミングは、道路が浸かる前

市の洪水ハザードマップは、浸水が想定される場所では「原則として※、自宅の外に避難が必要です。」としています。家にとどまってよいのは、家屋が倒れるおそれの高い区域の外で、浸水より高い所にいて、水が引くまで我慢できる備えがある、の3つを全部満たすときだけです。

台風第25号の避難指示は21日の午前1時10分、早野が氾濫危険水位を超えたと県が通知したのは21時30分で、どちらも暗い時間でした。高齢の家族や小さな子どもがいる家は、レベル3の高齢者等避難の段階で、明るいうちに移るのが目安です。道路が浸かり始めたら、市は「水深が約30cm前後に達すると、車のエンジンが停止し、水深と流速が増すと車ごと流される危険性もあります。」と書いています。

川に面した家は、市が挙げる在宅避難の条件の1つめ「洪水により家屋の倒壊又は崩落してしまうおそれの高い区域の外側」に当たるかを、県の家屋倒壊等氾濫想定区域図で先に確かめてください。地下室や半地下の部屋、地下の駐車場にいる人は、雨が強まる前に地上の高い階へ移ってください。国土交通省(当時の建設省)は浸水時の地下室について「閉じている扉の向こうに水がある程度溜まると、外開き扉も内開き扉も開けることができなくなる」と注意しています。

自宅の浸水の深さを調べる

  1. 市の茂原市洪水ハザードマップを開く。県の想定に、令和元年10月25日の浸水区域を重ねた地図です
  2. 番地まで拡大するならちば情報マップ重ねるハザードマップ
  3. 川に面した家は、県の家屋倒壊等氾濫想定区域図(一宮川水系)で確かめる

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この記事のまとめ

茂原市で川の氾濫が想定されているのは、一宮川と支流、南白亀川の沿岸です。代表点で3メートル以上は墨田・御蔵芝・八千代二丁目。一宮川は水位周知河川なので、早野の水位と洪水キキクルを見て、暗くなる前に動いてください。

出典(すべて2026年9月23日に確認)

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この記事を書いた人

ハウスメーカー2社で営業職を経験し、不動産・建築の基礎を習得。
その後、地域密着型の不動産会社にて営業事務として勤務し、
契約書作成、ポータルサイト管理、物件情報の入力・更新など、
実務全般に携わってきました。

特に、ポータルサイトを「より魅力的に見せる工夫」や、
反響につながる「分かりやすい間取り図作成」を得意としています。
自分が関わった物件に反響があった時の喜びが、今の原動力です。

現在は子育てのため一線を退いていますが、
これまでの実務経験を活かし、
フリーランスとして不動産会社様向けの
バックオフィスサポート業務を開始しました。

現場目線を大切にしながら、
「早く・正確に・伝わる」業務サポートを心がけています。

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