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水戸市 冠水 どこが危ないの?

国が道路冠水注意箇所として名前を出しているのは、茨城県内に63か所。そのうち水戸市は8か所です。

ところが水戸市は、それとは別に自分で冠水予想箇所の地図を公開しています。置かれている印を数えると117か所。国の一覧の約15倍です。

どちらが正しいという話ではありません。国の一覧は直轄の国道などが中心で、市の地図は市道が中心。見ている道が違います。

この記事でわかること

  •  国の道路冠水注意箇所は茨城県63か所、水戸市は8か所で日立市11に次ぐ2位
  •  水戸市が独自に公開している冠水予想箇所の地図には117か所ある
  •  水戸市には内水(雨水出水)のハザードマップが無い
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箇所数は国土交通省 関東地方整備局「道路冠水注意箇所リスト(茨城県)」(令和8年6月22日更新)を1行ずつ数えたものです。番号1から63まで、欠番も重複もありませんでした。117か所は水戸市が公開している地図のデータを取り出して数えたものです。
目次

国の一覧に名前があるのは8か所です

路線 地先名 種別 標高
国道6号 石川川付近 国管理 37.5m
国道50号 大足町と加倉井町の境界地点 国管理 36.6m/44.4m
国道50号バイパス 桜川高架橋下側道 国管理
国道50号バイパス 桜の牧歩道橋東側 国管理
国道50号水戸バイパス 千波立体(サントル千波) 国管理 30.1m
国道51号 塩崎立体交差点 県道地下横断ボックス内 国管理 2.9m
市道 駅南2号線 桜川1-1-6地先 駅南大橋下 市道 6.9m
市道 河和田244号線 河和田2丁目51番地 JR常磐線下 市道 34.5m

8か所のうち6か所が、国が直接管理する国道です。市道は2か所だけ。

標高は塩崎町の2.9メートルから加倉井町の44.4メートルまで、幅があります。低いところにあるのは国道51号の塩崎立体と、駅南大橋の下。残りは30メートルより上にあって、掘り下げた構造だけが低くなっています。

濡れたアスファルトにできた水たまりに建物が映っている
濡れたアスファルトにできた水たまりに建物が映っている(写真: Pexels)

冠水した道で車が動けなくなったときに要るもの

JAFのテストでは、セダンが走れなくなる水深と、ドアが開かなくなる水深がほぼ同じでした。つまり止まった時点で、窓を割る以外に外へ出る方法がなくなります。車に置いておくものから挙げます。

緊急脱出用ハンマー シートベルトカッター付(JIS規格適合品)

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水に浸かった車は、外からの水圧でドアが開かなくなります。割れるのは側面のガラスで、フロントガラスは合わせガラスなので割れません。グローブボックスの奥ではなく、座ったまま手が届く場所に置いてください。

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119番も家族への連絡も、スマホが生きていることが前提です。水に落とすと沈んで探しようがなくなるので、浮く型かどうかがそのまま連絡手段の有無になります。入れたまま操作できます。

キーホルダー型 LEDライト(充電式・小型)

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鍵につけて持ち歩けるサイズ。停電や夜道、内見での床下確認にも使えます。備えは「持ち歩けるかどうか」で使用率が変わります。

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市が出している地図には117か所ありました

水戸市が公開している冠水予想箇所117か所を町別に数えた図
千波町が12か所で最多。52の町に散らばっています

水戸市の防災情報サイトに「台風や集中豪雨時における冠水予想箇所」というページがあります。地図に載っているのは市道などで、市はこう注記しています。

※過去に冠水により通行止めとなった箇所も含まれています。

この地図の印を数えると117か所でした。国の一覧に出てくる8か所より、はるかに細かく拾われています。

町ごとに数えると、千波町が12か所でいちばん多く、笠原町10、元吉田町9、吉沢町と青柳町が5ずつ。全体では52の町に散らばっていました。

おもしろいのは、国の一覧に出てくる千波立体も千波町にあることです。国と市が別々に作った資料が、同じ場所を指しています。

\自分の通り道に印があるか見る/

水戸市の冠水予想箇所マップを見る ›

市道などの冠水予想箇所。地図を拡大すると1本ずつ確認できます

茨城県は、半分が国の直轄国道です

茨城県の道路冠水注意箇所63か所を道路の種別で数えた図
63か所のうち31が国の直轄国道。ちょうど半分です

茨城県の63か所を種別で分けると、国が管理する国道が31、市道21、県道8、県が管理する国道2、高速道路1。ちょうど半分が国の直轄国道です。

これはほかの県とかなり違います。岐阜市の14か所は国道ゼロ、東大阪市の5か所も国管理はゼロでした。福島県の23か所に至っては、21までが県道です。

路線を数えるとさらにはっきりします。国道6号だけで17か所。国道51号が8か所、国道50号系が4か所、国道6号バイパスが2か所。

国道6号の17か所は日立市に7つ、北茨城市に3つ、水戸市に1つ、そのほか取手市・牛久市・石岡市・高萩市・茨城町に散らばります。1本の道が県を縦に貫きながら、何度も名前を出しています。

水戸市には内水のハザードマップがありません

水戸市が水防法にもとづいて作っているハザードマップは、洪水・土砂災害・津波の3種類です(ほかにため池)。洪水は那珂川・藤井川・桜川・涸沼川の分が令和8年1月に改定され、県が管理する17河川の冊子版も令和8年2月から配られました。

一方で、内水、つまり下水や水路から水があふれるほうの地図はありません。

代わりにあるのが「水戸市浸水実績箇所図」です。これは想定ではなく、実際に起きたことを集めた図です。

過去に市内で内水はん濫が発生したとの通報箇所などを収集・図示した「水戸市浸水実績箇所図」を作成しました

市はさらに、この図の限界も先に書いています。

市民のみなさまからの情報や職員のパトロールをもとに作成したものであり、すべての浸水実績を反映したものではありません

平成17年度から情報を集め続けていて、すでに排水施設を整備して解消した場所も、そのまま載せてあるそうです。ここに印があるから今も危ない、とは限らないということになります。

木立と駐車場の一帯が茶色い水に浸かった街を上から見た写真
木立と駐車場の一帯が茶色い水に浸かった街を上から見た写真(写真: Pexels)

この住所は浸水しやすい場所ですか?

住所を入れるだけ。ハザードマップの指定(浸水・土砂・津波)と地盤の強さが5秒で出ます。会員登録も電話番号も要りません。



市は、冠水の写真を市民から集めています

水戸市には冠水情報の専用メールアドレスがあります。kansui-jyoho@city.mito.lg.jpという宛先で、件名に「冠水状況写真提出」と書いて送る決まりです。

理由もページに書かれています。

市内全域の冠水被害を把握することは相当な時間を要することから、市道の冠水等にお気づきの際は、ページ下の様式をご利用いただき、情報提供をお願いします

冠水が生じた際は、降雨の度に写真をいただけると、どのくらいの雨で、どれくらい冠水したか把握出来ますので、ご協力お願いします

想定の地図を先に作るのではなく、降るたびに実際の記録を足していく。117か所の地図も、この積み重ねの上にあります。見る側にとっては「想定最大規模」より近い数字です。

この住所は浸水しやすい場所ですか

洪水・内水・高潮・土砂で、見る資料はそれぞれ別に置かれています。1枚ずつ確かめるのは手間なので、住所を入れるだけでまとめて確認できるページを用意しています。

\住所を入れるだけ 5秒で出ます/

災害リスク診断で自分の住所を調べる ›

登録不要・無料。ハザードマップの指定と地盤の強さが出ます

8月に国が全国のアンダーパスを点検しています

令和8年8月の全国緊急点検で調べた直轄国道102か所の地方整備局別の内訳
千葉の事案を受けた緊急点検。関東の対象は48か所でした

令和8年8月13日、国道16号の千葉市中央区村田町のアンダーパスが冠水し、車に乗っていた人が亡くなりました。国土交通省によると、原因は非常用電源設備の不作動。停電したときに非常用電源が立ち上がらず、排水ポンプが動いていませんでした。

8月14日から全国の直轄国道102か所が点検され、3か所で異常が見つかっています。関東地方整備局の対象は48か所で、村田町を除いて異常はありませんでした。

水戸市の8か所のうち6つは直轄国道です。この市はほかの市より、点検の対象になる割合が高いことになります。

もし車で水に入ってしまったら

水に入ってしまった車から出るまでの手順
水深30センチほどでドアは開かなくなります。割るのは横の窓です

たまった水は上から見ると平らなので、入るまで深さが分かりません。

JAF(ジェイエーエフ)のテストでは、セダンが走れなくなる水深と、ドアが開かなくなる水深がほとんど同じでした。止まった時点で、窓を割る以外に外へ出る方法がなくなります。割れるのは横の窓です。フロントガラスは合わせガラスなので、脱出用ハンマーでも割れません。

!
水深がひざ下でも、流れがあれば大人でも歩けなくなります。50センチより深いときは、無理に移動せず、高いところで助けを待つほうが安全です。

\何センチでドアが開かなくなるのか/

JAFの実験の中身を読む ›

窓を割れたのは脱出用ハンマーだけでした

ほかの市はどうなっているか

同じ手順で、ほかの市区も1つずつ調べています。同じ資料でも、出てくる答えは場所ごとに変わります。

この記事のまとめ

水戸市で道路が冠水しやすい場所として国が名前を出しているのは8か所。うち6か所は国が直接管理する国道です。茨城県全体では63か所のうち31が直轄国道で、国道6号だけで17か所ありました。

いっぽう、水戸市が自分で公開している冠水予想箇所の地図には117か所。市には内水のハザードマップが無く、代わりに市民の通報と職員のパトロールで実績を集め続けています。

公式出典

  • 国土交通省 関東地方整備局「道路冠水注意箇所リスト(茨城県)」63か所(令和8年6月22日更新)
  • 国土交通省「国道16号村田町アンダーパス冠水事案を踏まえた緊急点検結果及び今後の取組について」別紙1(令和8年8月21日)
  • 水戸市「台風や集中豪雨時における冠水予想箇所」「水戸市浸水実績箇所図を公開しています」「大雨による冠水被害の軽減に向けて」
  • 水戸市「水戸市ハザードマップ(洪水・土砂災害・津波)」(令和8年1月改定)
  • ハザードマップポータルサイト「内水浸水想定区域 掲載状況一覧」63件
  • 国土地理院 住所検索API・標高API
  • JAF ユーザーテスト「水深何cmまでドアは開くのか」「何を使えば窓が割れるのか」

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この記事を書いた人

ハウスメーカー2社で営業職を経験し、不動産・建築の基礎を習得。
その後、地域密着型の不動産会社にて営業事務として勤務し、
契約書作成、ポータルサイト管理、物件情報の入力・更新など、
実務全般に携わってきました。

特に、ポータルサイトを「より魅力的に見せる工夫」や、
反響につながる「分かりやすい間取り図作成」を得意としています。
自分が関わった物件に反響があった時の喜びが、今の原動力です。

現在は子育てのため一線を退いていますが、
これまでの実務経験を活かし、
フリーランスとして不動産会社様向けの
バックオフィスサポート業務を開始しました。

現場目線を大切にしながら、
「早く・正確に・伝わる」業務サポートを心がけています。

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