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「家がどんどん沈む」酒々井町/崩れた盛り土が原因

目次

乾かすときと、次の雨の前に

床上でも床下でも、乾かすのに約1か月かかります。そのあいだ風を送り続ける道具と、次の雨で水を玄関から入れないための道具です。

サーキュレーター(DCモーター・静音・360°首振り)
サーキュレーター(DCモーター・静音・360°首振り)

床をはがしたあとの床下や壁の中は、窓を開けるだけでは空気が動きません。床の開口部に向けて風を送り続けると、乾くまでの1か月を短くできます。

吸水式 土のう袋(水で膨らむ・逆流防止にも使える)
吸水式 土のう袋(水で膨らむ・逆流防止にも使える)

土のうは砂を詰める前提の道具ですが、住宅街ではその砂が手に入りません。水で膨らむ型なら平たいまま棚にしまえて、玄関の段差にも、下水が逆流してくる風呂・トイレの排水口の上にも置けます。

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逃げ道をふさいだのは盛り土

報道によると、団地の北側にあった数十メートル規模の盛り土が崩れ、雨水を流す地下の小川(馬橋川の上流)をふさぎました。住民は「天然のダムになった」と話しています。

崩れたのは建設工事で出た産業廃棄物を処理した「再生土」です。記録をたどると、次のようになります。

  • 2016年9月〜2017年1月に土が盛られ、2018年ごろから土の出し入れは止まっていた(報道)
  • 町は「四半世紀にわたって過剰な盛り土が放置されてきた」と説明している
  • 2010年の町の資料に、過剰盛土と思われる再生土が崩落した記録がある

川があふれたのではなく、川の上流の土が崩れて水の出口を塞いだ、というのが今回の水害の形です。だから、ポンプで水をくみ出しても、上流から水が流れ込み続ける限り、水位は下がりにくくなります。

同じ千葉県の台風25号の冠水でも、印旛沼まわりと酒々井町では水が引かない理由が違います。

印旛沼まわり酒々井町 開運団地
水の出どころ沼の水位が高く、切れた堤防から外へ上流から流れ込む雨水
引かない理由沼が平常より高いまま。堤防の切れ目崩れた盛り土が排水路をふさいだ
直す場所堤防(国・県・水資源機構が応急復旧)盛り土(土が軟らかく重機が入れない)

撤去指導に応じなかった

放置されていたことを、町も県も知らなかったわけではありません。報道によると、県は事業者1社に撤去を指導しましたが、事業者は資金難を理由に応じませんでした。

  • 2026年2月に、下流側で行政代執行による撤去が始まっていた
  • 費用は約3億円。上流側でも同じ手続きを検討していた
  • 今回の崩落の復旧費も、事業者に請求する方針
  • 崩れた土は軟らかく、重機が入れず、復旧の時期は見通せない

私は、この水害を「大雨で川があふれた災害」ではなく、「危ないとわかっていた盛り土が、台風で崩れた災害」として見ています。下流の撤去に着手した2月の時点で、上流にも同じ土があることは分かっていました。ただ、代執行は費用も時間もかかり、順番待ちになります。今回はその順番が来る前に崩れました。

台風26号でポンプが止まる

いま一番の心配は、次の雨です。町は、台風26号が近づく時には、ポンプ車の排水作業を中止せざるを得なくなると話しています。ポンプ車は屋外で人が張りついて動かすため、風が強まると続けられません。

止まっているあいだも、上流からの水は入り続けます。住民が「ここを超えたら全部玄関に入る」と話す3cmは、この団地では、その程度の差で床上浸水になるということです。

自分の家の近くに盛り土はあるか

ハザードマップは、川の氾濫や大雨で水がたまる場所を示した図です。放置された盛り土が崩れて排水路をふさぐ事態は、描かれているとは限りません。川から離れた駅前の住宅街が、1週間以上水につかる例が今回出ました。

  • 家の近くに、谷や沢を埋めたような高い盛り土がないか、実際に歩いて見る
  • 盛り土に「産業廃棄物を含む土」「無許可」といった不安があれば、町や市の担当課に聞く(規制区域の広がりは、下の記事で書いています)
  • 火災保険の水災補償に入っているか、契約書で確かめる。今回のように水が引かない場合、被害額の認定は水が引いてからになります

生活・仕事にどう効くか

  • 家に戻れる時期:盛り土の土が軟らかく重機が入れないため、復旧の時期は見通せません。水位が下がるまで避難が続きます。
  • 台風26号:町は、接近時にはポンプ車の排水を中止せざるを得ないとしています。止まっている間も上流から水は入ります。

結局どうすればよいか

  • 家の近くに、谷や沢を埋めた高い盛り土がないか、一度歩いて見ておく
  • 不安な盛り土は、町や市の担当課に連絡して聞く
  • 火災保険の水災補償に入っているか、契約書で確かめる

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公式出典

更新履歴

  • 2026年9月30日 初版を公開

※本記事は2026年9月30日時点で公表されている情報にもとづきます。数値・制度・進路などは今後変わる可能性があるため、最新の内容は各公式発表をご確認ください。

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この記事を書いた人

ハウスメーカー2社で営業職を経験し、不動産・建築の基礎を習得。
その後、地域密着型の不動産会社にて営業事務として勤務し、
契約書作成、ポータルサイト管理、物件情報の入力・更新など、
実務全般に携わってきました。

特に、ポータルサイトを「より魅力的に見せる工夫」や、
反響につながる「分かりやすい間取り図作成」を得意としています。
自分が関わった物件に反響があった時の喜びが、今の原動力です。

現在は子育てのため一線を退いていますが、
これまでの実務経験を活かし、
フリーランスとして不動産会社様向けの
バックオフィスサポート業務を開始しました。

現場目線を大切にしながら、
「早く・正確に・伝わる」業務サポートを心がけています。

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