🗨️「10月の食品値上げは何品目で、何が上がるの?」
帝国データバンクの集計では、10月に値上げされる飲食料品は3,033品目の見通しです(8月31日時点)。いちばん多いのは酒類・飲料の1,373品目で、10月1日の酒税改正で新ジャンルやチューハイの税が上がるのと重なります。ビールは逆に税が下がります。調味料は820品目、冷凍食品などの加工食品は668品目です。
[暮らし] この記事の要点
2026年9月30日 発表
- 新ジャンル(第三のビール)やチューハイを日常的に買う人
- しょうゆ・つゆ、冷凍食品、菓子をまとめ買いしている家庭
10月は何が上がるのか
帝国データバンクは、全国展開する主要食品メーカー195社の発表を集めて、月ごとの値上げ品目数を数えています。10月分を分野ごとに分けると次のとおりです。
| 分野 | 10月の品目数 | 9月の品目数 |
|---|---|---|
| 酒類・飲料 | 1,373 | 466 |
| 調味料 | 820 | 1,959 |
| 加工食品 | 668 | 1,848 |
| 菓子 | 127 | 272 |
| 乳製品 | 45 | 278 |
| 合計 | 3,033 | 4,923 |
9月は調味料と加工食品が中心でしたが、10月は酒類・飲料が全体の45%を占めます。「10月の値上げは9月の続き」とは限りません。上がる売り場が、台所の棚から飲み物の棚へ移ります。
安いうちに買うなら、置き場所を先に決める
値段が下がると1回に買う量が増えます。袋のまま台所の床に置くと、気温と虫でせっかくの味が落ちます。移し替えずに閉められるものを選ぶと続きます。
買ってきた袋をそのまま入れて閉めるだけの形です。米を移し替える手間が無いので、5kgを続けて買う家では出し入れの回数が減ります。
冷蔵庫の野菜室に入る大きさです。気温が高い時期に常温で置いておくのが不安なら、保管場所ごと変えるほうが確実です。
引き出しの中に置かず、そのまま棚に載せて使う形です。前に傾けるだけで出せるので、重い袋を持ち上げる回数が減ります。
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酒は酒税改正と重なる
10月1日には、ビール・発泡酒・新ジャンルで分かれていた酒税が一本化されます。国税庁の案内から、350ml缶1本あたりの変わり方を抜き出しました。
| 種類 | 350ml缶1本あたりの酒税 |
|---|---|
| 新ジャンル・発泡酒(麦芽25%未満)など | 約7.26円 上がる |
| チューハイなど(アルコール分10度未満の発泡性) | 7円 上がる |
| ビール | 9.1円 下がる |
メーカーもこれに合わせて価格を変えます。コカ・コーラ ボトラーズジャパンは酒税改正に伴い、「檸檬堂」など缶入りのお酒3品の生産者価格を10月1日納品分から改定すると発表しました。
新ジャンルを毎日1本飲む人は、酒税の上がり分だけで30日に約218円です。安さで新ジャンルを選んでいた人ほど、ビールとの差が縮まります。
飲料・冷凍食品・調味料
酒以外で10月1日から上がる主なものを、各社の発表から拾いました。
- キリンビバレッジ:ペットボトル・缶・ボトル缶・パウチの一部商品を、希望小売価格で5〜18%
- 味の素冷凍食品:家庭用の冷凍食品を5〜8%(内容量を減らす規格変更による実質値上げを含む)
- ヤマサ醤油・サンジルシ醸造:しょうゆ・つゆ・調味酢などを約5〜16%
- 江崎グリコ:菓子・カレー・プリン・アイスなど169品を3〜15%(一部は10月6日・11月1日)
江崎グリコの169品の内訳は、ビスコやプリッツなど菓子が58品(3〜8%)、カレーなど加工食品が36品(5〜15%)、プッチンプリンなどチルド食品・飲料が31品(4〜13%)、パナップなどアイスが17品(3〜13%)、1歳からの幼児食など22品(4〜5%)です。幼児食まで対象に入っているので、小さい子どもがいる家庭には地味に効きます。
値上げの理由
帝国データバンクが2026年の値上げ(8月末時点)について集計した理由は、次のとおりです(複数回答)。
- 原材料高 90.7%
- 物流費 65.7%
- エネルギー 65.1%
- 包装・資材 63.1%
- 人件費 51.3%
- 中東情勢 27.8%
江崎グリコは発表文で、事情を次のように説明しています。
経営の合理化や効率化だけで吸収することは非常に困難な状況です。
江崎グリコ「一部商品の価格改定のお知らせ」(2026年7月10日)
ほかの各社の発表も、挙げている理由はほぼ同じです。キリンビバレッジは原材料や容器包材、エネルギー、物流の費用、ヤマサ醤油は原材料費、包装材料費、エネルギー費、物流費、人件費を挙げました。帝国データバンクは、中東情勢の悪化で原油の供給が混乱し、インクや食品フィルム、トレーなど石油由来の資材が高くなったことを今年の特徴としています。
年間ではもう1万9千品目
2026年の値上げは、1月から11月までの判明分で19,083品目です。前年は1年間で20,609品目でした。10月の3,033品目は前年10月(3,161品目)より4.0%少ないものの、単月で3千品目を超えるのは9月に続いて2か月連続です。11月は今のところ659品目が判明しています。
品目数が落ち着いても、上がった値段が元に戻るわけではありません。9月に上がった調味料や冷凍食品の値札の上に、10月は飲み物とお酒の改定が重なります。
生活・仕事にどう効くか
- 晩酌:新ジャンルの350ml缶は、酒税だけで1本あたり約7.26円上がります。毎日1本なら30日で約218円です。ビールは1本あたり9.1円の減税なので、銘柄によって値段の差が縮まります。
- 毎日の台所:ヤマサ醤油のしょうゆ・つゆは約5〜16%、味の素冷凍食品の家庭用は5〜8%、江崎グリコは169品を3〜15%、いずれも10月1日の納品・出荷分から上がります。
結局どうすればよいか
- よく買う新ジャンル・チューハイ・ビールの9月末の店頭価格を控えておき、10月の値札と比べる
- しょうゆ・つゆなどは、旧価格の在庫が店頭にあるうちに使い切れる量だけ買う(買いだめは賞味期限の範囲で)
- 冷凍食品は値段だけでなく内容量も見る(規格変更による実質値上げが含まれます)
公式出典
- 帝国データバンク「『食品主要195社』価格改定動向調査 ― 2026年9月」(2026年8月31日発表)
- 国税庁「令和8年10月1日に酒税率が改正(引上げ・引下げ)されます(手持品課税)」(2026-09発表)
- コカ・コーラ ボトラーズジャパン「酒税改正に伴う価格改定のお知らせ」(2026年6月11日発表)
- キリンビバレッジ「一部商品の価格改定について」(2026年6月8日発表)
- 味の素冷凍食品「家庭用冷凍食品 出荷価格改定のお知らせ」(2026年7月14日発表)
- ヤマサ醤油「ヤマサ醤油 及び サンジルシ醸造 商品価格改定のお知らせ」(2026年6月26日発表)
- 江崎グリコ「一部商品の価格改定のお知らせ」(2026年7月10日発表)
更新履歴
- 2026年9月30日 帝国データバンクの8月31日発表(10月は見通し)と各社の発表で初版を公開
※本記事は2026年9月30日時点で公表されている情報にもとづきます。数値・制度・進路などは今後変わる可能性があるため、最新の内容は各公式発表をご確認ください。
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