カゴヤ・ジャパン(KAGOYA)の公式「サービス状況」では、10月23日18時17分の時点で、レンタルサーバーやメールなど提供サービスはすべて「稼働中」で、止まっているのはコントロールパネルなどの管理画面です。ただし共用・マネージド専用・WordPress(ワードプレス)専用サーバーは、外から不正にプログラムを動かされるおそれのあるPHP(ピーエイチピー)の脆弱性に、恒久的な対応がまだ決まっていません。
カゴヤはこの3つのプランの契約者に、サイトの一時公開停止やアクセス制限を検討するよう求めています。VPS(ブイピーエス)も表では「稼働中」ですが、22日夜に起きた一部のホスト機の障害は、復旧の案内がまだ出ていません。
2026年10月23日18時17分時点のカゴヤ公式「サービス状況」と、同日までのお知らせを基にしています。カゴヤは状況に応じて随時更新するとしています。
動いているもの・止まっているもの
「サービス状況」の表で「稼働中」となっているのは、レンタルサーバー、共用/マネージド専用サーバー、WordPress専用サーバー、desknet’s(デスクネッツ)専用サーバー、メールプラン、KAGOYA MAIL(カゴヤメール)、KAGOYA CLOUD VPS(カゴヤクラウドブイピーエス)、FLEX(フレックス)、ディーシープラス(DC+)、ドメインの10サービスです。
一方、管理画面は大半が「停止中」です。動いているのはVPSのコントロールパネルと会員サイト、サービスサイトだけで、それ以外のコントロールパネルとサポートサイト、新規申し込みの画面は止まっています。

Googleの検索候補には「kagoya コントロールパネルログインできない」が出ています。ただ、「コントロールパネルに入れないから、サイトも落ちている」とは限りません。カゴヤは22日14時15分から、セキュリティ対策としてアクティブメール(Active!mail)や会員サイト、各種コントロールパネルの緊急メンテナンスを始めましたが、契約中のサーバーとサービスは止めないとしています。終了時刻は「未定」で、このうち会員サイトとVPSのコントロールパネルは、18時17分の表では「稼働中」です。
ウェブメールの Active!mail はこのメンテナンス中は使えません。メールサーバーは止まっていないので、Outlook(アウトルック)や Thunderbird(サンダーバード)などのメールソフトからは送受信できます。
PHPの修正が済んだプラン
今回の対応のもとは、PHPに見つかった2件の脆弱性(CVE(シーブイイー)-2026-109618と109619)です。PHP公式は、認証なしで外から不正にプログラムを動かされるおそれがあるとして、修正版の8.2.35、8.3.36、8.4.27、8.5.12への更新を呼びかけています。
カゴヤのレンタルサーバープランは、PHP 7.4系と8.1〜8.5系を修正版に更新し終えました。作業は22日14時40分から24時までに順次行われました。カゴヤは、この脆弱性を悪用した攻撃や情報漏えいは確認していないとしています。
レンタルサーバーの契約者は、PHPが修正版に入れ替わったあとも、自分のサイトの表示や問い合わせフォーム・予約ページが動いているかを確かめてください。コントロールパネルが止まっているため、管理画面からの設定変更はいまはできません。
修正待ちのプランと公開停止
共用サーバー、マネージド専用サーバー、WordPress専用サーバーは、23日の時点でも恒久的な対応は調整中です。カゴヤのPHPのお知らせは、暫定的なリスク低減策として、サイトの公開停止(メンテナンス画面への切り替え)やアクセス制限を挙げています。
サイトへのアクセスを一時的に止める方法も案内されています。サーバーの public_html(パブリックエイチティーエムエル)の直下にある .htaccess(ドットエイチティーアクセス)ファイルに、次の2行を書き込みます。ファイルが無ければ新しく作り、解除するときは2行を消すかコメントアウトします。
Deny from all
この2行を入れると、問い合わせフォームや予約ページも含めて、そのサイトは誰からも見られなくなります。共用・マネージド専用サーバーからレンタルサーバーへ乗り換える方法もありますが、管理画面が止まっているため、いまは申し込めません。

FLEXは、OS(基本ソフト)やPHPなどのミドルウェアを利用者が管理する契約です。カゴヤは、PHPでサイトを公開しているならバージョンと影響を自分で確かめて対策し、すぐに対応できなければ一時公開停止やアクセス制限を検討するよう案内しています。
読者
WordPressのプラグインを全部更新すれば大丈夫?
プラグインを更新しても、今回の2件は直りません。直す必要があるのはPHP本体です。
VPSの障害と新規受付の停止
PHPとは別に、障害も起きています。KAGOYA CLOUD VPSでは22日21時23分から、一部のホスト機の筐体不良で、一部の利用者がインスタンス(契約した仮想サーバー)に接続できなくなりました。23日19時の時点で、このお知らせに復旧の追記はありません。
20日にも、2時09分ごろから2時27分ごろまで、レンタルサーバー ライトの一部のウェブサーバーに接続できない障害がありました。ホスト機を再起動して復旧し、原因は特定できなかったとしています。
5つのサービスの新規申し込みは、19日18時から止まっています。15日に公表されたLinux(リナックス)カーネルの脆弱性の影響を調べ、対策するためで、対象はKAGOYA CLOUD VPS、KAGOYA MAIL(ブロンズ、シルバー)、レンタルサーバー、desknet’s NEO(ネオ)専用サーバー、KAGOYA Chat(カゴヤチャット)の5つです。再開時期は未定で、今使っているサービスは通常どおり使えるとしています。
影響が見つかったシステムには、修正版カーネルの適用と再起動をともなうメンテナンスを順次実施する予定で、必要な場合は別途案内するとしています。カゴヤはあわせて、パスワードの見直しや二段階認証の利用も呼びかけています。
問い合わせと確認先
サポートセンターへの問い合わせが通常より増え、電話がつながりにくく、メールの回答にも時間がかかっています。PHPの脆弱性に関する問い合わせには個別に答えるのが難しいとして、「サービス状況」とPHPのお知らせのページで案内する方針です。PHP以外の問い合わせはメールで受け付けています。
FAQやマニュアルを載せたサポートサイトも、22日15時15分から緊急メンテナンスで止まっています。カゴヤは「サービス状況」を状況に応じて随時更新するとしており、共用サーバーなどの対応方針は確定しだいお知らせページで案内するとしています。
サイトもメールも動いている今のうちに、自分のプランがどの段階にあるかを確かめておけば、公開を止めるかどうかを落ち着いて決められます。
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