実は地名にヒントがあります。愛知という県名は、万葉集の歌に出てくる「年魚市潟(あゆちがた)」——干潟の名前から来ています。愛知県の公式サイト「あいちのおいたち」は、高市黒人の「桜田へ鶴鳴き渡る年魚市潟潮干にけらし鶴鳴き渡る」という歌を引いて、この「あゆち」が「あいち」に転じたと書いています。質問サイトには「愛知県名古屋市に今回のようなマグニチュード9の地震が来たら、津波は名古屋市内…」という質問が残っていて、この土地の低さは昔から気にされてきました。2026年の地価公示で愛知県に置かれた住宅地の標準地1,265地点の標高を1点ずつ測ると、字ごとに数字が分かれます。中央値は「堤」0.4m、「割」1.2m、「海」1.4m、「江」2.7m、「島」3.4m。いちばん低い弥富市(やとみし)佐古木1丁目は−2.1mで、地表が海面より2m低いところに住宅地があります。対して「丘」は57.1m、「台」は43.5m。同じ県の中で50m以上ちがいます。そして低いほうの土地には、深さとは別のヒントがもう1つあります。水が引くまでの時間です。
この記事でわかること
- ✓ 愛知県の住宅地の標準地1,265地点を字ごとに数えると、標高の中央値は「堤」0.4m、「割」1.2m、「海」1.4m、「江」2.7m、「島」3.4m。同じ県の「丘」は57.1m、「台」は43.5mで、50m以上ちがう
- ✓ 弥富市10地点・津島市10地点・蟹江町7地点の計27地点は、いちばん高い地点でも−0.1m。県内最低は弥富市佐古木1丁目の−2.1m。気象庁は伊勢湾台風の記録で「名古屋市や弥富町、知多半島」を名指ししている
- ✓ 名古屋市西部には、水が引くまで2週間以上かかると想定された区域が広がる。同じ土地に高潮3〜5m、液状化「極めて高い」の地図が別にあり、開くべき地図は字で入れ替わる
海抜ゼロメートル地帯の字 「堤」0.4m、「割」1.2m、「海」1.4m

図の青い部分が、庄内川と新川、日光川が伊勢湾へ出ていく手前の平らな土地です。茶色く見えるのは熱田台地だけで、そのほかは海面すれすれの高さに街が乗っています。丸印の数値にマイナスが並ぶのは、計算のくせではありません。地表そのものが東京湾平均海面より低いという意味です。
地点で見ていきます。名古屋市中川区に置かれた住宅地の標準地は37地点あり、標高の中央値は0.5m、いちばん高い地点でも1.9mです。低いほうは下之一色町(しものいっしきちょう)の−0.5m、戸田4丁目−0.4m、明徳町1丁目−0.4m、かの里3丁目−0.4m、東中島町3丁目−0.3m。南区では堤町3丁目が−0.9m、道徳新町7丁目が−0.7mでした。
名古屋市の外へ出ると、もっと下がります。弥富市の10地点、津島市の10地点、蟹江町(かにえちょう)の7地点は、合わせて27地点すべてが海面より低く、いちばん高い地点でも−0.1mです。県内でいちばん低いのは弥富市佐古木1丁目の−2.1m、2番目が同じ弥富市の佐古木6丁目−2.0m、3番目が愛西市(あいさいし)北一色町北田面の−1.9mです。ほかにも津島市鹿伏兎町−1.7m、弥富市荷之上町権七走−1.7m、蟹江町宝1丁目−1.6m、弥富市平島町五反割−1.4mが並び、飛島村(とびしまむら)の1地点も−0.4m。低い順に40地点を並べると、名古屋市の7地点を除く33地点が、この海部(あま)地域に集まります。

住所に入る字ごとに数え直すと、地形の差がそのまま出ます。市区町村名は除いて、町名・字名だけで数えました。
| 字 | 地点数 | 標高の中央値 | 5m未満の地点 |
|---|---|---|---|
| 堤 | 3 | 0.4m | 2 |
| 割 | 6 | 1.2m | 5 |
| 海 | 27 | 1.4m | 18 |
| 江 | 20 | 2.7m | 17 |
| 須賀 | 5 | 2.8m | 4 |
| 洲 | 4 | 3.3m | 4(全部) |
| 島 | 33 | 3.4m | 19 |
| 浜 | 16 | 3.5m | 10 |
| 新田 | 10 | 11.1m | 4 |
| 沢 | 14 | 39.8m | 2 |
| 台 | 38 | 43.5m | 2 |
| 丘 | 30 | 57.1m | 0 |
| 県全体 | 1,265 | 15.2m | 309 |
「堤」は3地点しかありませんが、その中に名古屋市南区堤町3丁目の−0.9mが入ります。堤の内側という意味の字が、いま海面より低いところにあります。「割」は6地点で中央値1.2m、5地点が5m未満。弥富市の平島町五反割のように、海部地域の新田に集まる字です。ただしこの「割」がどういう由来で付いたのかを説明した公的な資料には、今回は行き当たりませんでした。数えられたのは高さだけです。
表で目を引くのは「新田」です。江戸期以降に干拓や開墾でつくられた土地の字なので低いはずですが、中央値は11.1mで、5m未満は10地点のうち4地点だけ。残る6地点は5m以上ありました。字の意味は「人がつくった耕地」であって、「低い」ではありません。ここは字だけで決めつけないところです。
水にまつわる字は、もう1種類あります。「杁(いり)」です。木へんに入と書く、愛知でつくられた国字で、田畑に水を引き入れる水門・樋門(ひもん)を指します。名古屋市昭和区の杁中(いりなか)が、いまも地名として残っている例です。低さを示す字が「堤」「割」「海」「江」なら、「杁」は低い土地で水を出し入れするための装置の字ということになります。
読者
「海面より低い土地」と言われても実感がありません。ふだんは普通の住宅地に見えますが。
見た目は普通の住宅地です。差が出るのは、水が入ったあとです。海面より高い土地なら、水は放っておいても低いほうへ流れて海へ出ます。海面より低い土地では、出ていく先がありません。この違いが数字になって出るのが、記事の後半で見る「浸水継続時間」の地図です。
住まいのリスクに対する備え
土地の履歴やリスクを知ったら、次は「起きたときにどうするか」です。最低限そろえておくと動けるものを挙げます。
一から集めると抜けが出ます。まずセットで用意して、家族の人数分と常備薬だけ足すのが早いです。
断水で最初に困るのがトイレです。備蓄で見落とされやすい一方、代用が効きません。
停電時は懐中電灯より、部屋全体を照らせるランタンの方が使えます。電池でも充電でも点くものだと、どちらが尽きても止まりません。
鍵につけて持ち歩けるサイズ。停電や夜道、内見での床下確認にも使えます。備えは「持ち歩けるかどうか」で使用率が変わります。
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見るべき地図は、字で入れ替わる 「丘」は57.1m、土砂は全国12位
愛知は低い土地の県ではありません。同じ県の反対側には、はっきりと高い字が並びます。「丘」の30地点は5m未満がゼロで中央値57.1m、「台」の38地点は中央値43.5m、「沢」の14地点は中央値39.8m。市町村でいえば瀬戸市の38地点が中央値112.0m、いちばん高い上品野町は252.9m。豊田市は57地点で中央値49.9m、長久手市63.9m、尾張旭市62.6m、日進市58.0mです。県全体の中央値は15.2mですから、名古屋市西部の0m台と瀬戸市の100m台が同じ県に同居しています。
高いほうの土地で開く地図は、水の地図ではありません。国土交通省の「全国における土砂災害警戒区域等の指定状況」によると、愛知県の土砂災害警戒区域は計20,321か所で、47都道府県のうち12番目に多い数です。うち特別警戒区域は18,314か所。平野と工場の県というイメージとは、数字が合いません。
ただし中身には偏りがあります。内訳は急傾斜地の崩壊が15,273か所、土石流が4,993か所で、地すべりは55か所しかありません。地すべりの数だけなら全国45位です。愛知で警戒されているのは、丘陵地のへりを削ってつくった宅地のうしろにある斜面で、山ごと動く型の災害ではない、ということになります。指定されるとどうなるかはイエローゾーン・レッドゾーンとは?にまとめています。
土砂災害警戒区域の数は令和8年3月末時点の値で、資料には今後変更の可能性があると注記されています。集計時期の違いなどにより、国が公表する都道府県の指定数と、都道府県が公表する市町村別指定数の合計が一致しない場合があるとも書かれています。
字と地図の対応を1枚にすると、こうなります。自分の住所に入っている字を、まずこの表で探してください。
| 地名のヒント | 指しているもの | 開く地図 |
|---|---|---|
| 堤・割・海・江 | 海に向かって開いた低地。字別の中央値は0.4〜2.7m | 洪水浸水想定+浸水継続時間+高潮 |
| 島・洲・須賀・浜 | 川と海が運んだ砂の土地。中央値2.8〜3.5m | 高潮+液状化危険度+内水(雨水出水) |
| 津・浦 | 船が着いた場所。どちらも中央値5.8mで、知多・三河には台地の上の「津」もあり地点で分かれる | 津波+高潮 |
| 新田・杁 | 人がつくった耕地と、水を出し入れする水門。新田は中央値11.1mで低地とは限らない | 治水地形分類図+内水(雨水出水) |
| 丘・台・沢 | 尾張東部から三河の丘陵。中央値39.8〜57.1mで、5m未満はほぼ無い | 土砂災害警戒区域(急傾斜地)+大規模盛土造成地 |
色が塗られていない場所なら安心か、という話は別にあります。被害の報告が、ハザードマップで色のない場所から出た割合を調べたハザードマップ、気にしすぎでしょうかも、あわせて読んでください。
気象庁が名指ししたのは「名古屋市や弥富町、知多半島」 伊勢湾台風

低い字が並ぶ土地で何が起きたかは、気象庁の記録に残っています。「伊勢湾台風 昭和34年(1959年)9月26日〜9月27日」のページは、見出しに「台風による死者・行方不明者最大。」と書き、全国の被害を死者4,697名、行方不明者401名、負傷者38,921名としています。死者と行方不明者を合わせると5,098名。住家は全壊40,838棟、半壊113,052棟、床上浸水157,858棟、床下浸水205,753棟です。
そのうえで、愛知県についてこう書いています。「紀伊半島沿岸一帯と伊勢湾沿岸では高潮、強風、河川の氾濫により甚大な被害を受け、特に愛知県では、名古屋市や弥富町、知多半島で激しい暴風雨の下、高潮により短時間のうちに大規模な浸水が起こり、死者・行方不明者が3,300名以上に達する大きな被害となった」。三重県では桑名市などで死者・行方不明者が1,200名以上、奈良県や岐阜県でもそれぞれ100名前後と続きます。
名指しされた「弥富町」は、いまの弥富市です。この記事の前半で見たとおり、住宅地の標準地10地点がすべて海面より低く、県内でいちばん低い−2.1mの地点がある町です。67年前に名前を書かれた場所と、いまの測量でいちばん低い場所が、同じところにあります。
名古屋地方気象台の資料によると、台風本体が上陸したのは9月26日18時ごろ、和歌山県の潮岬の西でした。伊良湖では最大風速45.4m/sを観測しています。上陸したのは愛知県ではありません。それでも被害がいちばん大きくなったのは、伊勢湾のいちばん奥にある低地でした。
国土地理院が集めている「自然災害伝承碑」には、この地域の碑が登録されています。弥富市の「伊勢湾台風災害復旧竣工記念碑」は、堤防が36ヶ所で決壊し、浸水が2ヶ月以上続いたことを伝えています。飛島村の「伊勢湾台風殉難之碑」には、132戸が流失し、130名が亡くなったと記されています。碑が残しているのは、水が来た高さではなく、水が引かなかった長さのほうです。
このとき名古屋港で記録された潮位は、資料によって数字が違います。どこを0mとするかの基準面が資料ごとに違う可能性が高いのですが、一次資料で確かめきれなかったため、この記事では潮位の数値を書きません。被害者の数についても、名古屋市立図書館の資料が、調査の時点や範囲によって資料ごとに異なると断っています。この記事では気象庁のページに書かれた数字をそのまま使いました。
読者
あのあと堤防を直したのだから、同じことはもう起きないのではありませんか。
堤防も排水機場も、あのときとは別ものになりました。それでも、いま国と県が公表している想定図は、この土地について同じ性質のことを言っています。深さではなく、時間のほうです。次の図を見てください。
深さより「引かない」 名古屋市西部に水が2週間残る想定の区域がある

洪水ハザードマップには、浸水の深さとは別に「浸水継続時間」という地図があります。想定した雨で浸かったあと、その場所の水が引くまでに何時間かかるかを、12時間未満/12時間〜1日未満/1日〜3日未満/3日〜1週間未満/1週間〜2週間未満/2週間以上の6段階で塗り分けたものです。
名古屋市西部にこの地図を重ねると、庄内川と日光川に挟まれた広い範囲が、いちばん濃い「2週間以上」の色で埋まります。中川区の下之一色町も、蟹江町の宝1丁目も、弥富市の佐古木も、この色の中に入ります。1日で引く土地と2週間引かない土地が、同じ図の中で隣り合っています。
深さ0.5mの水は、大人なら歩けます。同じ0.5mでも、それが2週間引かなければ、その家では暮らせません。電気も水道も止まり、家財は水に漬かったままになり、片づけを始められるのは水が抜けたあとです。弥富市の碑にある「2ヶ月以上の浸水」は、1959年に実際に起きたことでした。いまの想定図が言っている「2週間以上」は、それと同じ種類の話です。
なぜ引かないのか。愛知県の資料によると、海部地域の低地は約2万haあり、そのうち約7割にあたる1万3千haは、降った雨を自然のままでは川へ流せません。ポンプでくみ上げて川へ出しています。海面より低い土地では、水は自分では出ていきません。堤防が守るのは水を入れないところまでで、入ってしまったあとは機械が動くかどうかの話になります。
集合住宅でも同じことが起きます。水が引くまでのあいだ、電気や水道が止まることがあります。マンションの1階は浸水したら住めない?で、その中身を書いています。
読者
浸水継続時間の地図は、どこで見られますか。市のハザードマップには載っていませんでした。
紙のマップには載っていないことが多いです。ハザードマップポータルサイトの「重ねるハザードマップ」で、洪水の中にある「浸水継続時間」を選ぶと出ます。深さの地図と別のレイヤなので、切り替えないと気づきません。低い土地では、深さより先にこちらを見てください。
この住所は浸水しやすい場所ですか?
住所を入れるだけ。ハザードマップの指定(浸水・土砂・津波)と地盤の強さが5秒で出ます。会員登録も電話番号も要りません。
同じ土地に、地図がもう2枚ある 高潮3〜5m、液状化「極めて高い」

前の図とまったく同じ範囲に、今度は高潮の浸水想定を重ねました。色の分かれ方が変わります。中川区のまわりに広がるのは「3〜5m」の区分です。洪水は上流から下ってくる水、高潮は海から押し寄せる水で、想定している現象が違うので、同じ土地でも別の地図になります。伊勢湾台風で起きたのは、このうちの高潮のほうでした。

三枚目は液状化危険度です。凡例は極めて高い/高い/低い/極めて低い/計算対象層なし/計算対象外の6つで、中川区のまわりは赤い「極めて高い」が大部分を占めます。液状化は、地下水を多く含んだゆるい砂の層が地震で揺すられると起きます。川が運んだ砂の上に街が乗っている土地では、この色が広く出ます。
埋め立てや干拓でつくった土地の液状化は、東京湾でも同じ問題になっています。「お台場」「豊洲」は本当に大丈夫?で、そちらの数字を見ています。
洪水、高潮、液状化。3枚とも同じ縮尺で、同じ町を写しています。色の付き方は3枚とも違います。「この町は安全か危険か」という1つの答えは出てきません。出てくるのは、「この字の土地では、この3枚を順番に開くことになる」という手順のほうです。地名は、そのどれを先に開くかを教えてくれる目印にすぎません。
地名のヒントを地図で確かめたシリーズ
- 水害の地名は本当に危ないのか 梅田・渋谷・亀戸・真備
シリーズ1本目。全国の有名な地名を実際に測った回 - 横浜の「谷」はむしろ高台だった
字と地形が逆転する県もある、という回 - 木曽の「蛇抜」は土石流の字
水ではなく土砂の地図を開く地名 - 徳島の「島」は海抜1m、「浦」は津波が13分で来る
河口の中州の街と、津波の到達時間の回
自分の町で同じことをする手順(無料)
- 国土地理院の「地理院地図」で住所を入れ、「自分で作る色別標高図」を重ねる。海部地域や名古屋市西部は、色の境目を0mに置くと土地の形がはっきり出る
- ハザードマップポータルサイトの「重ねるハザードマップ」で「洪水」を開き、浸水深だけで閉じずに「浸水継続時間」に切り替える。愛知の低地は、ここからが本番
- 同じ画面で「高潮」と、都道府県が公表している「液状化危険度」を1つずつ重ねる。3枚を見比べて、色が変わる場所と変わらない場所を控える
- 「丘」「台」「沢」の付く町では、水ではなく「土砂災害警戒区域」を開く。愛知の内訳は急傾斜地の崩壊が15,273か所で、斜面の上か下かで扱いが変わる
地名は入口です。愛知の「堤」「割」「海」「江」は海面すれすれの土地を指し、そこでは水が2週間引かないと想定されています。「丘」「台」は50m以上高く、開く地図が土砂に変わります。答えは町名ではなく、自分の家の地点と、そこに重なる地図の色にあります。
同じ日に出した地名シリーズ
- 実は地名にヒントがあります 高知編
「島」は海抜1m。南海地震で1.2m沈み、水が引くまで約1か月かかった - 実は地名にヒントがあります 愛媛編
「新田」は海抜1m台。津波の高さは県の東と南で2倍以上ちがう - 実は地名にヒントがあります 香川編
「浜」は塩田の跡。先に開くのは土砂ではなく高潮とため池の地図 - 実は地名にヒントがあります 静岡編
「浜」は海抜3.7m。津波までに歩ける距離は200mという計算例がある - 実は地名にヒントがあります 富山編
「島」は標高60m。同じ字が県をまたぐと逆を指す
この記事の集計条件
標高は、国土数値情報「地価公示」2026年のうち用途が住宅の愛知県の標準地1,265地点について、住所の位置を国土地理院の標高APIで1点ずつ取得した値です(全国17,612地点の取得は2026年8月20日)。数値は地表の高さ(東京湾平均海面からの高さ)で、建物は含みません。字別の集計は、市区町村名を除いた町名・字名に含まれる文字で数えました。区名を拾うと結果が変わるため、「中川区」「南区」などの区名は集計から外しています。色別標高図は国土地理院の地理院タイル(数値標高モデル・5mメッシュ)を緯度経度で切り出して陰影と重ね、淡色地図を下敷きにしました。図の丸印の数値と本文の数値は、取得方法の違いで小数点以下が食い違うことがあります。
浸水継続時間・高潮浸水想定・液状化危険度分布の3枚は、ハザードマップポータルサイト「重ねるハザードマップ」の配信タイル(作図時点の掲載内容)から作図しました。洪水と高潮はいずれも想定最大規模の想定で、実際の被害を予測したものではありません。土砂災害警戒区域の数は国土交通省「全国における土砂災害警戒区域等の指定状況」(令和8年3月末時点の値)によります。
伊勢湾台風の被害の数値は、気象庁「伊勢湾台風 昭和34年(1959年)9月26日〜9月27日」の記載をそのまま用いました。上陸時刻と伊良湖の最大風速は名古屋地方気象台の資料、堤防の決壊箇所数と浸水の長さ、飛島村の被害は国土地理院「自然災害伝承碑」に登録された碑の伝承内容によります。名古屋港の潮位は、基準面の違いを一次資料で確認できなかったため記載していません。県名の由来は愛知県「あいちのおいたち」、中川区の区名は名古屋市中川区の公式ページ、「杁」の説明は国立国会図書館のレファレンス協同データベースに登録された回答によります。海部地域の低地の面積と排水の割合は愛知県の資料によります。弥富市・飛島村の地名の由来については、市史・村史などの一次資料に到達できなかったため書いていません。「割」の由来も同じ理由で保留しました。
写真はウィキメディア・コモンズ(Wikimedia Commons)の素材を、それぞれのライセンスに従って使用しています。アイキャッチと本文の伊勢湾台風の写真は陸上自衛隊第10師団の撮影(クリエイティブ・コモンズ 表示 4.0)、中川運河の写真はアルプスダケ(Alpsdake・投稿者名)の撮影(クリエイティブ・コモンズ 表示-継承 4.0)です。
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