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水害の地名を標高図で確かめた 梅田・渋谷・亀戸・真備町川辺

「梅田」は埋め立てた田、「渋谷」は谷、「亀戸」は島、「川辺」は川のそば。地名が言っていることを国土地理院の5mメッシュの標高データで1地点ずつ測ると、4つとも当たっていました。大阪駅の地表は標高0.5m、渋谷駅はまわりの台地より17m低く、亀戸の住宅地は海面より下、真備町川辺は小田川が高梁川に合流する直前の低地です。ただし当たるのは町名の単位までで、浸水するかどうかは地点で決まります。同じ渋谷区でも表参道駅は33.5mあり、同じ「谷」の名前でも領主の名前が由来の土地があります。

この記事でわかること

  •  大阪駅(梅田)は標高0.5m、福島駅は−0.5m。治水地形分類図では砂州の帯を外れた氾濫平野の上
  •  渋谷駅ハチ公口は15.3m、表参道駅は33.5m。谷底と台地の差が17m
  •  亀戸の住宅地標準地6地点は全部が海面より低い(−0.1m〜−2.4m)。真備町川辺は1893年に384世帯のうち19棟しか残らず、2018年に4〜5m浸水した
目次

地名に残る「水」の字と、当たらない場合

地名に災害の記憶が残る、という話は2014年の広島の土砂災害のあとに広まりました。国土交通省の水害対策のページにも「地名は水害の履歴書」という章があり、川内(カワチ)や灘(ナダ)のような字を挙げています。字の種類を先に並べます。

地名に残る水の字の一覧。谷・沢、窪・沼、埋→梅、押・洲・浮、島・戸・津、川辺・落合、蛇・崩
字の意味は目安。同じ字でも由来が違う土地がある(自治体の公式解説と図書館レファレンスから作成)

先に「当たらない場合」を書いておきます。長野県砂防課は災害にかかわる地名を県内で調べて公開していますが、そのページに「災害には無関係な由来を持つ場合もあります」と注記しています。Yahoo!知恵袋には2023年5月にこんな投稿がありました。

「地名に谷が入っていたり水に関係のある漢字が入っている場所は地盤が悪かったり昔災害があった土地だから家を建ててはいけないとかいいますが、これってずいぶん雑というか、大雑把な注意喚起ではないですか?」「その地名は地形由来ではなく、昔の領主の名前なのです。」

Yahoo!知恵袋の投稿(2023年5月1日)より。投稿者の近所の「水谷」(仮名)は高台で、川も沼も無かった

この投稿者の言うとおりで、字だけでは決まりません。決まるのは、その場所の地面が何mで、まわりと比べてどうか、川がどこを流れていたか、です。そこで4つの有名な地名を、地名の由来と標高図の両方で見ていきます。由来はどれも「〜とされる」の話で、複数の説があるものはそう書きます。

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標高はすべて国土地理院の数値標高モデル(5mメッシュ)の値です。地表の高さで、建物の高さは含みません。同じ地名でも数百m離れると値が変わるので、記事の数値は丸印を置いた地点のものです。

住まいのリスクに対する備え

土地の履歴やリスクを知ったら、次は「起きたときにどうするか」です。最低限そろえておくと動けるものを挙げます。

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梅田=埋田 大阪駅の地表は標高0.5m

梅田周辺の標高段彩図。大阪駅0.5m、福島駅−0.5m、中之島4.4m、谷町四丁目16.1m、大阪城天守39.0m
梅田周辺の色別標高図。青いほど低い。右下の茶色が上町台地(国土地理院の地理院タイルと5mメッシュ標高から作成)

梅田の由来でいちばん知られているのは「埋田」です。平凡社の『日本歴史地名大系 大阪府の地名』は「下原とよばれた低湿地で、この泥土を埋立てたので埋田といい、字面が悪いので梅田になったという」と書いています。1461年の中島崇禅寺の領地目録に「埋田」の表記が残っています。ただし大阪市が出した『大阪の町名』は『摂陽群談』を引いて「田圃を墓とせし故、埋田の名」という墓地説を載せ、『国史大辞典』は梅田宗庵という人物の所有地だったという説も紹介しています。国立国会図書館のレファレンス協同データベースに、この3説がまとまっています。

地面の高さはどうか。大阪駅の地表は標高0.5m、梅田スカイビルは0.3m、西隣の福島駅は−0.5mで海面より低い。一方、谷町四丁目は16.1m、大阪城天守の足もとは39.0m。梅田から東へ2.5kmの上町台地に上がるまで、地面はずっと淀川と同じ高さです。

梅田周辺の治水地形分類図。黄の丸模様の砂州が南北に延び、大阪駅はその西側の氾濫平野にある
治水地形分類図(国土地理院)。黄の丸模様=砂州、オレンジ=段丘面(上町台地)、薄い緑=氾濫平野。大阪駅は砂州の帯を外れた氾濫平野の上

国土地理院の治水地形分類図を重ねると、もう1つ分かります。淀川から南へ、黄色い丸模様の帯が延びています。これは砂州、つまり昔の海や川が運んだ砂が積もったわずかな高まりで、大阪の旧市街はこの上に載っています。大阪駅の丸印はその帯の西の縁を外れて、薄い緑の氾濫平野に置かれています。「埋田」という名前と、地形分類の色が一致しています。

1950年代の大阪駅前の夜景。阪急百貨店と阪神百貨店が見える
1955年ごろの大阪駅前。写真:大阪市北区(パブリックドメイン・ウィキメディア・コモンズ(Wikimedia Commons))

読者

梅田は大阪でいちばんの繁華街ですよね。地面が低いのに、大丈夫なんですか。

おかあさん

地面が低いことと、水が来るかどうかは別の話です。淀川には堤防があり、梅田には地下街の止水板や排水設備があります。この記事が言えるのは「地名が言っている地形は、標高図で見ても本当だった」までです。実際に何cm浸かる想定かは、大阪市のハザードマップで自分の住所を見てください。

堂島川と中之島周辺の高層ビル群
中之島と堂島川。市役所のある中之島は標高4.4mで、梅田より4m高い(Photo: Pexels)

梅田の由来そのものを詳しく知りたい方は、「梅田は埋め立て地だった」は本当?で書いています。この記事は標高図の側から見た続きです。

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渋谷=谷 駅は台地より17m低い

渋谷周辺の標高段彩図。渋谷駅ハチ公口15.3m、表参道駅33.5m、道玄坂上32.5m、宮益坂上32.6m、代官山駅24.4m
渋谷周辺の色別標高図。駅のまわりだけ黄緑〜水色の低い帯が南北に延び、それが渋谷川の谷(国土地理院の地理院タイルと5mメッシュ標高から作成)

渋谷区の公式サイトは地名の由来に4つの説を載せています。入江だったころの「塩谷の里」が転じた説、平安時代末の領主・河崎重家が賊を捕えて「渋谷」の姓を与えられた説、川の水が鉄分で赤さび色の「シブ色」だった説、そして「渋谷川の流域の低地が、しぼんだ谷あいだったからとする説」です。定説は無い、と区自身が書いています。

地形はどれを採っても同じです。渋谷駅ハチ公口の地表は標高15.3m。そこから道玄坂を上ると32.5m、宮益坂を上ると32.6m、表参道駅は33.5m。谷底と台地の差は17m、ビルの5階分です。図の黄緑から水色の帯が渋谷駅から南へ延びているのが分かります。これが渋谷川の谷で、駅の北側では川が地下(暗渠)を流れ、駅の南で地上に出ます。

渋谷駅南側で地上に出た渋谷川。両岸をコンクリートの壁と高架に挟まれている
渋谷駅の南で地上に出る渋谷川(2009年撮影)。写真:アマノ・ジュンイチ(AMANO Jun-ichi)(ウィキメディア・コモンズ(Wikimedia Commons)・クリエイティブ・コモンズ 表示-継承(CC BY 3.0))

渋谷の谷は、ほかの谷と少し違います。谷の中に駅と繁華街が丸ごと入っていて、坂を上った台地に住宅地があります。つまり「渋谷区に住んでいる」人の多くは台地側にいて、谷底にいるのは通勤・買い物で来ている人です。地名で判断すると、この逆転を見落とします。

読者

では「谷」が付く町に住んでいる場合は、全部が低いんですか。

おかあさん

町名の範囲は広いので、全部ではありません。2026年の地価公示で渋谷区に置かれた住宅地の標準地は22地点あり、いちばん低い東3丁目が18.5m、いちばん高い上原1丁目が39.0mです。同じ区の中で20m差があります。自分の家が谷底なのか台地なのかは、地名ではなく住所から標高を調べるのがいちばん早い方法です。

地名そのものの調べ方(自治体史・角川の地名大辞典・図書館のレファレンス)は地名はどうして生まれた?日本の地名の由来と歴史、調べ方にまとめています。ここでは標高図だけを足しました。

押上=潮が押し上げた土砂、亀戸=亀の形の島 住宅地は海面より下

押上・亀戸・新小岩周辺の標高段彩図。押上駅1.7m、亀戸天神−1.3m、亀戸5丁目−2.0m、平井駅−2.0m、新小岩駅−1.3m
隅田川と荒川にはさまれた一帯の色別標高図。濃い青は海面より低い土地。錦糸町駅5.4mと荒川の堤防だけが黄色く浮いている(国土地理院の地理院タイルと5mメッシュ標高から作成)

東京スカイツリーのある押上は、地元の業平二丁目町会の資料に「むかし今の北十間川が現在の京成橋あたりの所まであったらしい。そこへ常に潮が押寄せ押上げた所からこの地名が興ったと云われている」とあります。亀戸は江東区の公式サイトが2つの説を載せています。「亀形の井桁がある亀の背の甲から水が湧き出る亀ケ井という古井戸があった」説と、「この地が島であったころ、形が亀に似ていたから」という説です。どちらの地名も、海と川と島の話です。

いまの地面はどうか。亀戸天神のあたりは標高−1.3m、亀戸5丁目は−2.0m、平井駅−2.0m、新小岩駅−1.3m。図の濃い青は全部、海面より低い土地です。2026年の地価公示で亀戸に置かれた住宅地の標準地は6地点あり、標高は次のとおりでした。

標準地 標高 1m²あたりの価格
亀戸3丁目 −0.1m 46.9万円
亀戸4丁目 −0.5m 59.4万円
亀戸5丁目 −2.0m 56.0万円
亀戸7丁目 −1.9m 57.9万円
亀戸9丁目(200番) −1.5m 72.2万円
亀戸9丁目(120番) −2.4m 49.3万円

6地点すべてが海面より低い。全国で住宅地の標準地は17,612地点ありますが、標高0m未満は190地点しかありません。亀戸はそのうちの6つを1つの町で持っています。しかも表を見ると分かるとおり、いちばん低い9丁目の120番と、いちばん高い3丁目で価格は逆になっていません。土地の値段に、地面の高さは入っていません。

押上・亀戸周辺の治水地形分類図。押上は自然堤防の黄色の上、平井の周りに旧河道の青い縞
治水地形分類図(国土地理院)。押上駅の丸印は自然堤防(黄)の上にある。白い部分は着色の対象外

治水地形分類図では、押上駅の丸印が黄色い自然堤防の上に置かれています。自然堤防は昔の川があふれるたびに砂を積んでできた、まわりよりわずかに高い帯です。「潮が押し上げた」という伝承と同じ形のものが、地形分類にも描かれています。一方で亀戸から錦糸町にかけての白い部分は分類図の着色対象外で、ここは標高図のほうを見るしかありません。

隅田川越しに見た東京スカイツリー
隅田川と東京スカイツリー。押上駅の地表は1.7mで、川の水面との差が小さい(Photo: Pexels)
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海面より低い土地でも、荒川と隅田川には堤防があり、ふだん水は来ません。問題になるのは堤防を越えるか壊れる規模の洪水で、そのときは水が自然には引かないという意味です。何日水が残る想定かは、江東区・墨田区・江戸川区のハザードマップに書いてあります。
東京東部の街並みと川、遠くに東京スカイツリー
隅田川と荒川の間に広がる低地。図の濃い青の範囲にあたる(Photo: Pexels)

川辺=川のそば 真備町は1893年に384世帯のうち19棟しか残らなかった

倉敷市真備町周辺の標高段彩図。川辺9.5m、川辺橋7.3m、有井10.8m、箭田14.9m、岡田12.3m、清音駅38.9m
真備町周辺の色別標高図。小田川(西から東へ)が高梁川(北から南へ)に合流する直前に川辺がある(国土地理院の地理院タイルと5mメッシュ標高から作成)

倉敷市真備町の川辺は、名前のとおり川のそばです。江戸時代は高梁川を渡る前後の宿場町でした。2018年7月の西日本豪雨で、小田川と支流の堤防が決壊し、真備町では51人が亡くなりました。地区別では川辺が6人、末政川の左岸にある有井が15人。浸水の深さは有井や箭田で5mを超え、広い範囲で4mを超えました。真備支所は標高10.7mの場所にあり、鉄筋コンクリート造の2階の床まで水が来て、災害対応ができなくなりました。

標高図で見ると、川辺は標高9.5m、川辺橋のたもとは7.3m。小田川の北岸に広がる平地は全部が15m以下で、二万の28.5mや清音駅の38.9mまで上がるには山ぎわまで行かなければなりません。そして小田川はこの平地の南を東に流れ、川辺のすぐ先で高梁川に合流します。高梁川の水位が上がると小田川の水が流れ出せなくなり、行き場を失った水が平地に広がる。これが2018年に起きたことです。

真備町周辺の治水地形分類図。川辺の西側に後背湿地の濃い緑、平地に旧河道の青い縞が何本も走る
治水地形分類図(国土地理院)。川辺の西に後背湿地(濃い緑)、平地のあちこちに旧河道(青の縞)。小田川が何度も流れを変えてきた土地

治水地形分類図を重ねると、川辺の西側に濃い緑の後背湿地があり、平地には青い縞の旧河道が何本も走っています。後背湿地は川があふれた水が戻れずに残る場所、旧河道は昔の川筋です。この土地の名前は「川辺」ですが、地形分類で見ると町全体が「川が動き回っていた場所」に載っています。

水害は2018年が初めてではありません。山口大学の村上ひとみ教授らが真備町史から引いた記録では、1893年10月の洪水で川辺は384世帯のうち19棟を残すのみとなり、180人が亡くなりました。1972年7月には高梁川の水が小田川に逆流して川辺・有井が泥海になり、1976年9月には台風で6日間に474mmが降っています。川辺小学校の校庭には1976年の洪水記念碑があります。

2018年7月14日、真備町の道路脇に積み上がった家財のごみと、背後の山
2018年7月14日の真備町。道路脇に浸水した家財が積まれている。写真:松岡明芳(ウィキメディア・コモンズ(Wikimedia Commons)・クリエイティブ・コモンズ 表示-継承(CC BY-SA 4.0))

読者

こんなに何度も浸かっている土地に、なぜ2万人以上が住んでいたんですか。

おかあさん

1965年に約12,000人だった真備町の人口は、1995年には23,600人と2倍になりました。水島コンビナートの社員向けの宅地開発が進み、1999年の井原鉄道の開通で倉敷や総社への通勤が便利になったからです。倉敷市の用途地域では、ハザードマップで5m以上の浸水のおそれがある標高12m未満の土地のかなりの部分が市街化の対象になっていた、と村上教授らの論文は指摘しています。地名は変わらないまま、住む人だけが増えた土地です。

川辺郵便局跡。建物が取り壊され、赤いポストだけが残っている
川辺郵便局跡(2023年撮影)。2018年の豪雨で被災して取り壊され、ポストだけが残る。写真:エヴァンズの秘書(ウィキメディア・コモンズ(Wikimedia Commons)・クリエイティブ・コモンズ 表示-継承(CC BY-SA 4.0))

国土交通省は2018年度から2023年度にかけて、小田川と高梁川の合流点を約4.6km下流へ付け替える工事を行い、あわせて末政川・高馬川・真谷川の堤防のかさ上げと河道掘削を進めました(事業費は合流点付替えが約332億円、プロジェクト全体で約500億円)。高梁川の水位の影響を受けにくくなりましたが、平地の高さそのものは変わっていません。

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蛇抜沢は当たり、八木の「蛇落地悪谷」は文献なし

地名と災害の話には、当たった例と、うわさで終わった例の両方があります。

当たった例が長野県南木曽町の「蛇抜沢」です。長野県砂防課は「蛇抜け」を土石流災害地を指す言葉として県内26か所で確認しており、南木曽町読書地区の明治初期の村絵図には「梨子沢」「蛇抜沢」の地名が見えます。2014年7月9日午後5時40分、その梨子沢で土石流が発生し、中学生1人が亡くなりました。町の碑には「麓では雨が降りやむ頃『蛇抜け』が出た」と刻まれています。

うわさで終わった例が、同じ2014年8月の広島市安佐南区八木です。土石流のあと、この土地が昔「八木蛇落地悪谷」と呼ばれていたとテレビで報じられました。ところが広島市郷土資料館は「『蛇落地』や『悪谷』を記す文献などはない」と回答し、大正14年測図の地形図に残っていた地名は「上楽地」でした。前住職が伝えようとしたのは土地の開発の歴史で、災害と結びつけていたわけではないと、現住職の妻が話しています。この話は「蛇」「妙」の字に隠された話は本当?で詳しく書いたので、ここでは繰り返しません。

もう1つ、名前が変わる理由も知っておくと役に立ちます。713年(和銅6年)に朝廷が地名を縁起のよい漢字2字にそろえるよう命じ、『延喜式』にも「必ず嘉名を取れ」とあります。梅田の「埋」が「梅」になったのはずっと後の話ですが、字面の悪い地名が良い字に置き換わる仕組みは、1300年前から続いています。良い字の地名が良い土地とは限らず、悪い字の地名が悪い土地とも限らない。だから最後は標高図です。

自分の住所で確かめる3つの手順(無料)

この記事で使った地図は、すべて国土地理院の公開データです。自分の住所で同じことができます。

  • 「地理院地図」を開き、住所を入れて「自分で作る色別標高図」を重ねる。家のまわりが何mで、周囲と比べて低いかを色で見る
  • 同じ地図で「治水地形分類図(更新版)」を重ねる。家が後背湿地・旧河道・自然堤防のどれに載っているかを見る。着色されるのは国が管理する河川の氾濫域だけなので、色が無い場合は標高図で判断する
  • 「自然災害伝承碑」の地図記号を重ねる。2026年8月27日時点で全国684市区町村・2,469基が載っている。国土地理院は「掲載されていない地域であっても、自然災害伝承碑が存在しないとは言えません」とも書いている

地名は入口としては役に立ちます。ただ、渋谷区の中で19m、真備町の平地でも川辺の7.3mから箭田の14.9mまで開きがあるように、答えは町名ではなく地点にあります。

\町名ではなく地点で/

土地の標高の調べ方を見てみる ›

国土地理院の地図で住所から標高を出す手順

この記事の集計条件

標高は国土地理院の地理院タイル「数値標高モデル(DEM5A・5mメッシュ)」を緯度経度で切り出して、色別標高図(段彩)と陰影を作り、淡色地図を重ねました。丸印の数値は各地点の地表の標高(東京湾平均海面からの高さ)で、建物の高さは含みません。亀戸の住宅地標準地6地点の標高と価格は、国土数値情報「地価公示」2026年のデータと国土地理院の標高APIによります(全国17,612地点の集計は2026年8月20日時点)。治水地形分類図は地理院タイル「治水地形分類図 更新版」で、凡例の色は国土地理院の公式凡例から取りました。

地名の由来は、国立国会図書館レファレンス協同データベース(梅田)、渋谷区公式サイト「地名の由来」、江東区公式サイト「江東区の地名由来」、おしなり商店街振興組合が転載した業平二丁目町会資料(押上)、長野県砂防課「木曽郡南木曽町読書地区蛇抜沢」「災害にかかわる地名(全般)」、THE PAGE(ザ・ページ)2014年9月4日の記事(八木)によります。真備町の被害と歴史は、村上ひとみ・厚朴史桜梨「2018年西日本豪雨による倉敷市真備町の洪水避難と地理的要因」(地域安全学会論文集 No.35、2019年11月)と国土交通省岡山河川事務所「真備緊急治水対策プロジェクト」によります。

写真はウィキメディア・コモンズ(Wikimedia Commons)とPexels(ペクセルズ)の素材を、それぞれのライセンスに従って使用しています。アイキャッチの写真は渋谷スクランブル交差点(Pexels)です。

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この記事を書いた人

ハウスメーカー2社で営業職を経験し、不動産・建築の基礎を習得。
その後、地域密着型の不動産会社にて営業事務として勤務し、
契約書作成、ポータルサイト管理、物件情報の入力・更新など、
実務全般に携わってきました。

特に、ポータルサイトを「より魅力的に見せる工夫」や、
反響につながる「分かりやすい間取り図作成」を得意としています。
自分が関わった物件に反響があった時の喜びが、今の原動力です。

現在は子育てのため一線を退いていますが、
これまでの実務経験を活かし、
フリーランスとして不動産会社様向けの
バックオフィスサポート業務を開始しました。

現場目線を大切にしながら、
「早く・正確に・伝わる」業務サポートを心がけています。

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