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家を買う前に洪水ハザードマップはどこを見る?浸水深・継続時間・避難先の確認手順

洪水ハザードマップを見ながら住宅購入前の水害リスクを確認するイメージ

家を買うとき、「ハザードマップで色が付いているか」だけを見て終わっていませんか。

洪水ハザードマップで確認したいのは、色の有無だけではありません。想定される浸水の深さ、浸水が続く時間、家屋が倒壊・流失するおそれ、避難先までの経路まで見て、暮らし方や建物の備えに落とし込むことが大切です。

先に結論 国の「重ねるハザードマップ」で候補地と周辺を広く確認し、最後は自治体が公開する最新の水害ハザードマップで避難情報を確認します。「色がない=水害リスクがない」とは限りません。

目次

洪水ハザードマップで最初に見る7項目

  • 候補物件の位置が正しいか
  • 洪水浸水想定区域に入っているか
  • 想定最大規模の浸水深は何mか
  • 浸水継続時間はどのくらいか
  • 家屋倒壊等氾濫想定区域に入っていないか
  • 指定緊急避難場所と避難経路は安全か
  • 洪水以外に内水・高潮・土砂災害のリスクがないか
洪水ハザードマップで住所と周辺を確認する手順

手順1:住所検索後、敷地だけでなく周辺を見る

国土交通省・国土地理院のハザードマップポータルサイトでは、住所から地点を探し、洪水・土砂災害・高潮・津波などの情報を重ねて確認できます。

ただし、ピンの一点だけでは判断しません。少し範囲を広げて、最寄り駅、通学路、幹線道路、避難先まで見ます。自宅が浸水区域外でも、周辺道路が深く浸水すれば帰宅や避難が難しくなるためです。

「重ねる」と「わがまち」の役割

確認先 得意なこと 注意点
重ねるハザードマップ 全国の複数リスクを一つの地図で比較 水防法に基づき市町村が作成したハザードマップそのものではない
わがまちハザードマップ 自治体のハザードマップを探す 更新時期や掲載内容は自治体ごとに異なる
自治体公式サイト 避難所、地域独自の注意点、最新のお知らせ 災害種別ごとにページが分かれる場合がある

手順2:浸水深を建物の高さに置き換える

凡例の色を見たら、必ず「何m未満・何m以上か」を読みます。同じ色でも地図によって区分が異なることがあるため、色の印象だけで判断しないでください。

たとえば、床の高さ、1階の居室、分電盤や給湯器、駐車場の位置と照らし合わせます。マンションでも、住戸が上階だから終わりではありません。エントランス、受電設備、エレベーター、駐車場が浸水すると生活に影響します。

浸水深と建物への影響を確認するイメージ

見落としやすい点 「0.5m未満だから大丈夫」と一律には言えません。敷地の高さ、基礎、開口部、道路との高低差、流速などで影響は変わります。

手順3:浸水継続時間と家屋倒壊等氾濫想定区域を見る

浸水継続時間は、水が引くまでの時間の目安です。長時間の浸水が想定される場所では、停電、断水、孤立、設備復旧まで考える必要があります。

家屋倒壊等氾濫想定区域は、強い流れや河岸侵食により家屋の倒壊・流失のおそれがある範囲です。浸水深とは別の情報なので、表示項目を切り替えて確認します。

手順4:避難先まで実際に歩く

自治体の地図で指定緊急避難場所を確認し、候補物件からの経路を歩いてみましょう。

  • 川や水路を渡らずに行けるか
  • アンダーパスや地下道を通らないか
  • 坂道や階段は家族全員が移動できるか
  • 夜間や雨天でも迷いにくいか
  • 車を使わなくても避難できるか
自宅候補から避難先までの経路を確認するイメージ

不動産会社の説明だけで十分?

不動産取引では、水防法に基づく水害ハザードマップにおける対象物件の概ねの位置が重要事項説明の対象です。国土交通省は、入手可能な最新の自治体ハザードマップを使い、避難所の位置も示すことが望ましいとしています。

一方、説明は「物件の位置を示す」ことが中心です。浸水深の意味、家族構成に合う避難方法、設備の配置、保険の補償まで自動的に判断してくれるわけではありません。疑問点は契約前に質問し、自治体の防災担当窓口や保険会社にも確認してください。

購入前に行う5つの行動

  1. 国のポータルで住所と周辺の複数リスクを確認する
  2. 自治体の最新ハザードマップを開く
  3. 現地で道路・水路・高低差・避難経路を見る
  4. 不動産会社に重要事項説明の資料と根拠を確認する
  5. 火災保険の水災補償と自己負担を保険会社へ確認する

あわせて、土砂災害警戒区域のレッド・イエローの違いや、住宅ローン金利と家計のチェックも確認すると、購入判断を多面的に整理できます。

FAQ

Q. ハザードマップに色がなければ安全ですか?

いいえ。想定条件を超える雨、対象外の小河川や内水、地図更新前の変化などがあります。国土交通省も、区域外であることだけをもって水害リスクがないと誤認させないよう求めています。

Q. マンションの高層階なら確認不要ですか?

必要です。共用部、電気設備、給排水設備、駐車場、周辺道路の浸水により生活が止まる可能性があります。

Q. 最新情報はどこに聞けばよいですか?

自治体の防災担当窓口や河川管理者へ確認してください。重要事項説明に使われる地図の法的な位置づけが不明な場合も自治体への確認が確実です。

まとめ

洪水ハザードマップは、物件を機械的に除外するための表ではなく、リスクを具体化して備えを考えるための資料です。浸水深、継続時間、家屋倒壊等氾濫想定区域、避難経路を順番に確認し、現地と自治体情報で補ってください。

参考資料

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この記事を書いた人

ハウスメーカー2社で営業職を経験し、不動産・建築の基礎を習得。
その後、地域密着型の不動産会社にて営業事務として勤務し、
契約書作成、ポータルサイト管理、物件情報の入力・更新など、
実務全般に携わってきました。

特に、ポータルサイトを「より魅力的に見せる工夫」や、
反響につながる「分かりやすい間取り図作成」を得意としています。
自分が関わった物件に反響があった時の喜びが、今の原動力です。

現在は子育てのため一線を退いていますが、
これまでの実務経験を活かし、
フリーランスとして不動産会社様向けの
バックオフィスサポート業務を開始しました。

現場目線を大切にしながら、
「早く・正確に・伝わる」業務サポートを心がけています。

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