🗨️「動物をひいてしまったら、そのまま走っていいの?」
いけません。道路交通法では、動物との衝突も「物を壊した事故」として警察に届け出ることになっています。高速道路で動物とぶつかる事故(ロードキル)は年におよそ5万1千件。1日あたり130件を超える計算です。しかも数の中心はシカやクマではなく、タヌキ・キツネ・ネコ・イヌといった中型動物です。
[交通] この記事の要点
2026年9月14日 発表
- 高速道路を夜や早朝に走る人
- 山沿い・郊外の一般道を通勤で使う人
- 車両保険の種類を選び直そうとしている人
数の中心は、シカでもクマでもない
高速道路6社(NEXCO東日本・中日本・西日本、本州四国連絡高速道路、首都高速道路、阪神高速道路)の集計を動物の大きさで分けると、こうなります。
| 区分 | おもな動物 | 件数 |
|---|---|---|
| 中型 | タヌキ・キツネ・ネコ・イヌ | 26,070件 |
| 小型 | 鳥類ほか | 22,930件 |
| 大型 | シカ・クマ・イノシシ | 2,100件 |
大型動物は全体の4%ほどしかありません。ニュースになるのは車が大破するシカやクマですが、実際にぶつかっている相手はタヌキとネコです。
渋滞と通行止めで動けなくなったときに要るもの
迂回路を調べるにも、その場で待つにも、要るのはトイレと電源の2つです。車に積みっぱなしにできる小さいものだけ挙げます。
渋滞と通行止めで動けなくなったとき、いちばん先に困るのがトイレです。高速道路上ではパーキングまで降りられないので、車に積んでおくものの中では優先度が高い1つです。
渋滞中はナビと地図と渋滞情報でスマホを使い続けるので、電池は思ったより早く減ります。迂回路を調べる段になって充電が無いと、動けるのに動けません。
災害時に多いつまずきが「ケーブルが見つからない・端子が合わない」です。本体にケーブルが付いている型だとそこで止まりません。20000mAhでスマホ数回分。
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16年で1万件増えている
高速道路各社の発表では、ロードキルの件数は2002年の約3万6,000件から、2018年には約4万7,400件になりました。国土交通省の統計では、いまは高速道路だけで年およそ5万1千件です。365日で割ると1日140件前後で、日本のどこかで10分に1回起きている計算になります。
動物が増えたということですか
それもありますが、高速道路の総延長が伸びて、山のほうまで道が通ったことが大きいと言われています。動物の生息域を道が横切れば、渡ろうとする個体は必ず出ます
ぶつかったあと、順番を間違えないこと
動物との衝突でいちばん危ないのは、衝突そのものではなくそのあと車を降りることです。高速道路の本線を時速100キロで走ってくる後続車から見ると、路肩に立つ人は直前まで見えません。順番はこうです。
| 順番 | やること |
|---|---|
| 1 | ハザードを出し、非常駐車帯か路肩の広いところまで動かす |
| 2 | 発炎筒・停止表示器材を置く(本線上は歩かない) |
| 3 | ガードレールの外に出て待つ |
| 4 | 110番と、道路緊急ダイヤル #9910(24時間・通話無料) |
動物の死骸をどけようとして自分でさわるのは、やめたほうがよいです。片づけは道路管理者の仕事で、#9910がそのための番号です。JAFも、遭遇したときの行動をこう整理しています。
野生動物と遭遇したら、まずはハザードランプを点灯させて後続車に知らせ、急ハンドル・急ブレーキを避ける
JAF「野生動物と遭遇、衝突したら」
よけようとして対向車線にはみ出すほうが、動物にぶつかるより大きな事故になります。
警察に届けないと、保険が使えない
道路交通法は、事故を起こした運転者に警察への報告を義務づけています。動物との衝突は人身ではありませんが、ガードレールにぶつけたのと同じ「物損事故」として扱われます。届け出ると交通事故証明書が出て、これが保険金の請求に必要になります。
そのうえで、車両保険の種類を見てください。
| 車両保険の型 | 動物との衝突 |
|---|---|
| 一般型 | 対象になる |
| 車対車+限定(エコノミー型) | 対象外 |
エコノミー型は「相手の車がいる事故」に絞った保険なので、動物・電柱・ガードレールは外れます。山沿いを日常的に走る人がここを削っていると、いちばん起きやすい事故で1円も出ません。
件数は高速道路各社の発表を各媒体が集計したものです。保険の扱いは契約内容で変わるため、証券か保険会社で確認してください。
生活・仕事にどう効くか
- 動物との衝突も、警察への報告義務がある「事故」にあたる
- 件数の中心は大型動物ではなく、タヌキやネコなどの中型動物
- 車両保険は種類によって、動物との衝突が対象外になる
結局どうすればよいか
- ぶつかったら路肩ではなく非常駐車帯まで動かし、ガードレールの外に出る
- 高速道路上の動物・落下物は道路緊急ダイヤル #9910(24時間・無料)へ
- 契約中の車両保険が「一般型」か「車対車+限定」かを証券で確かめる
あわせて読む・調べる
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公式出典
- 東洋経済オンライン「クルマと動物の衝突『ロードキル』で考える人間と野生動物が共生する『高速道路』の対応策」(高速道路6社の集計を紹介)(2026-09発表)
- JAF「野生動物と遭遇、衝突したら」(2026-09発表)
- 東京海上ディーアール「ロードキル(動物との衝突)のリスク」(2026-09発表)
更新履歴
- 2026年9月14日 初版を公開。
※本記事は2026年9月14日時点で公表されている情報にもとづきます。数値・制度・進路などは今後変わる可能性があるため、最新の内容は各公式発表をご確認ください。
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