🗨️「台風31号は小笠原に来るの?父島は大丈夫?」
気象庁が29日0時45分に出した予報では、台風31号は31日21時ごろ「小笠原近海」に達しますが、中心は父島の約570km南を通る見込みです。このとき暴風に警戒が要る範囲(暴風警戒域)は中心から約280kmまでで、父島・母島はその外にあります。
[災害] この記事の要点
2026年10月29日 発表
- 小笠原村(父島・母島)に住んでいる人
- 10月末から11月はじめに、おがさわら丸で小笠原へ行く・帰る予定の人
台風31号(インファ)は、10月24日ごろには日本からずっと遠い海にいました。29日0時の時点でも、まだ南鳥島近海です。それでも勢いは「非常に強い」まで上がり、気象庁の予報では31日の夜に小笠原近海まで来ます。父島や母島に住む人、おがさわら丸で島へ向かう人にとって、いちばん知りたいのは「島が暴風に入るのか」だと思います。
父島・母島は暴風警戒域の外
気象庁が10月29日0時45分に出した予報から、台風の中心が来る場所と、父島などとの距離を出しました。距離は、予報の中心の緯度・経度と島の位置から計算しています。
| 日時 | 中心のある海 | 気圧 | 父島まで | 暴風警戒域の半径 |
|---|---|---|---|---|
| 29日0時(実況) | 南鳥島近海 | 945hPa | 約2,010km | 約110km(暴風域) |
| 30日21時 | マリアナ諸島 | 935hPa | 約950km | 約210km |
| 31日21時 | 小笠原近海 | 940hPa | 約570km | 約280km |
| 11月1日21時 | (西へ) | 950hPa | 約660km | 約330km |
| 11月2日21時 | (西へ) | 950hPa | 約820km | 約390km |
出典:気象庁の台風情報(10月29日0時45分発表)の予報の値。距離はこの記事で計算したもので、1日・2日の「中心のある海」は気象庁の画面に出ていないため(西へ)としています。
暴風警戒域は、台風の中心が予報円のどこへ進んでも暴風(風速25メートル以上)になるおそれがある範囲です。31日21時の時点で父島まで約570km、暴風警戒域の半径は約280kmなので、父島はその外側に約290kmの余裕があります。母島も約520kmで外です。

台風シーズンが始まる前に、家へ置いておくもの
風で割れるのは窓、家に入ってくるのは水です。この2つは、進路が決まってから買いに走っても店の棚から消えています。
窓が割れるのを防ぐ道具ではありません。割れたあとの破片を膜で押さえるものです。飛散率を約1%まで落とせるのは防災安全合わせガラスですが、そちらは発注から施工まで日数がかかって台風の前には間に合いません。今日のうちに手を動かせるのはこちらです。貼るのは室内側です。
土のうは砂を詰める前提の道具ですが、住宅街ではその砂が手に入りません。水で膨らむ型なら平たいまま棚にしまえて、玄関の段差にも、下水が逆流してくる風呂・トイレの排水口の上にも置けます。
一から集めると抜けが出ます。まずセットで用意して、家族の人数分と常備薬だけ足すのが早いです。
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硫黄島は警戒域のふちに近い
同じ31日21時の予報で、硫黄島は中心から約340kmです。暴風警戒域のふちまで約60kmしかありません。予報が少し北へずれると、硫黄島は暴風警戒域に入ります。
11月1日から2日にかけて、台風は向きを西へ変え、日本の南の海を進む予想です。2日21時には南大東島まで約770kmですが、この先の進み方はまだ幅があります。予報円の大きさの読み方は、台風の予報円の見方の記事にまとめています。
暴風警戒域の外なら、もう何もしなくていいの?
風は大丈夫そうでも、海はちがうの。台風が遠くにいても、大きな波(うねり)は先に届くわ。港や海岸には近づかないで、予報が出し直されるたびに線が島にかからないかを見てね。
おがさわら丸に乗る人は
小笠原海運の新着情報には、29日3時の時点で台風31号による運航の変更は出ていません。いちばん新しいお知らせは10月23日の予約システムの話です。台風が近い時期は、出航の日を早めたり、遅らせたりすることがあります。乗る予定の人は、出発の前日と当日に運航情報を確かめてください。
小笠原で暮らすことや、島の台風への備えは、小笠原の暮らしの記事もあわせてどうぞ。
アイキャッチ写真の出典
父島の二見港(2010年撮影・記事の日の写真ではありません)。撮影 Kaz Ish(パノラミオ)/クリエイティブ・コモンズ 表示-継承 3.0(ウィキメディア・コモンズ)。生活・仕事にどう効くか
- いつ近づく:31日21時ごろ小笠原近海。そのあと11月2日にかけて西へ進む予想
- 父島からの距離:31日21時の予報の中心から約570km。暴風警戒域(半径約280km)の外
- 硫黄島:中心から約340km。暴風警戒域のふちまで約60kmと近い
結局どうすればよいか
- 予報は1日に何回も出し直されるので、気象庁の台風情報で暴風警戒域の線が父島・母島にかからないかを見つづける
- 海は風より先に荒れる。31日から11月はじめは海岸や港の先に近づかない
- おがさわら丸に乗る人は、小笠原海運の運航情報を出発の前日と当日に確かめる
公式出典
更新履歴
- 2026年10月29日 初版を公開(気象庁の10月29日0時45分の台風情報にもとづく)
※本記事は2026年10月29日時点で公表されている情報にもとづきます。数値・制度・進路などは今後変わる可能性があるため、最新の内容は各公式発表をご確認ください。
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