台風がいちばん多く近づくのは沖縄地方で、平年は1年に7.7個です。本州でいちばん多いのは東海地方の3.5個で、上陸の多い四国地方(3.3個)より上です。
「台風が来る県のランキングが知りたい」と思って調べると、上陸の数ばかりが出てきます。ところが気象庁は、接近の数を都道府県ではなく地方ごとに出しています。この記事では、その地方ごとの数を順位にしました。
地方別の接近数ランキング
気象庁「台風の平年値」の地方ごとの表を、1年に近づく数の多い順に並べました。いちばん多い月も添えています。
| 順位 | 地方 | 1年の接近数 | 多い月 |
|---|---|---|---|
| 1 | 沖縄地方 | 7.7個 | 8月(2.2個) |
| 2 | 伊豆諸島・小笠原諸島 | 5.4個 | 9月(1.5個) |
| 3 | 奄美地方 | 4.3個 | 9月(1.3個) |
| 4 | 九州南部 | 3.9個 | 9月(1.2個) |
| 5 | 九州北部地方(山口県を含む) | 3.8個 | 8月・9月(各1.1個) |
| 6 | 東海地方 | 3.5個 | 9月(1.2個) |
| 7 | 近畿地方 | 3.4個 | 9月(1.1個) |
| 8 | 四国地方 | 3.3個 | 9月(1.0個) |
| 8 | 関東地方・甲信地方 | 3.3個 | 9月(1.2個) |
| 10 | 中国地方(山口県を除く) | 3.0個 | 9月(1.1個) |
| 11 | 北陸地方 | 2.8個 | 9月(1.0個) |
| 12 | 東北地方 | 2.7個 | 9月(0.9個) |
| 13 | 北海道地方 | 1.9個 | 8月・9月(各0.7個) |
出典:気象庁「台風の平年値」(1991年〜2020年の平均)。九州南部・奄美地方と関東甲信地方は、気象庁が地域を分けて数えているので、分けたまま並べています。

全国でみると、日本に近づく台風は平年で1年に11.7個です。ただし、地方ごとの数を足しても11.7個にはなりません。1つの台風が沖縄から九州、四国へと進めば、3つの地方で1個ずつ数えるからです。
台風シーズンが始まる前に、家へ置いておくもの
風で割れるのは窓、家に入ってくるのは水です。この2つは、進路が決まってから買いに走っても店の棚から消えています。
窓が割れるのを防ぐ道具ではありません。割れたあとの破片を膜で押さえるものです。飛散率を約1%まで落とせるのは防災安全合わせガラスですが、そちらは発注から施工まで日数がかかって台風の前には間に合いません。今日のうちに手を動かせるのはこちらです。貼るのは室内側です。
土のうは砂を詰める前提の道具ですが、住宅街ではその砂が手に入りません。水で膨らむ型なら平たいまま棚にしまえて、玄関の段差にも、下水が逆流してくる風呂・トイレの排水口の上にも置けます。
一から集めると抜けが出ます。まずセットで用意して、家族の人数分と常備薬だけ足すのが早いです。
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上陸数とは順位が違う
上陸の数では、都道府県の1位は鹿児島県、2位は高知県と和歌山県です。それなのに接近の数では、四国地方は8位です。
違いが出るのは数え方です。上陸は台風の中心が北海道・本州・四国・九州の海岸線に達したときだけを数えます。接近は300km以内に入れば数えるので、海の上を通りすぎた台風も入ります。東海地方や関東の数には、上陸しないまま沖を通った台風も入っています。
読者
伊豆諸島や小笠原諸島が2位なのはなぜ?
太平洋のまんなかにあって、北へ曲がる台風の通り道に近いからなの。10月でも1.3個と多いのよ。沖縄と同じで、11月や12月に近づいた年もあるの。
この住所は浸水しやすい場所ですか?
住所を入れるだけ。ハザードマップの指定(浸水・土砂・津波)と地盤の強さが5秒で出ます。会員登録も電話番号も要りません。
沖縄は8月、本土は9月
近づく時期にも差があります。沖縄地方は8月の2.2個がいちばん多く、9月は1.9個です。本土(北海道・本州・四国・九州)全体では、9月の1.9個がいちばん多く、8月は1.6個です。
本州の地方は、どこも9月がいちばん多くなっています。10月も東海・近畿・関東甲信で0.7個あり、秋の終わりまで気が抜けません。一方、北海道地方は8月と9月の0.7個が最も多い月で、平年で1個に届く月はありません。
多い年と0個の年
1951年から2025年までの年ごとの数も見ました。全国で最も多かったのは19個で、1960年・1966年・2004年です。2004年は、沖縄地方の15個、東海地方の10個など、多くの地方で最も多い年になっています。
反対に、1年に1個も近づかなかった年は、北海道地方で13回、東北地方で5回、北陸地方で3回ありました。沖縄地方と九州南部は、75年間で0個の年が一度もありません。
2026年は、10月16日時点の速報値で全国に11個が近づいています。平年の11.7個に近い数です。
台風が近づく前に
接近の数が多い地方ほど、暴風域に入る確率の数字を見る機会も増えます。数字が小さくても入ることがあるので、暴風域に入る確率 見方/低い数字でも入るで読み方を確かめておくと迷いません。
窓の備えでよく聞く養生テープの効き目は、テープを作っている会社が何と書いているかをまとめています。
台風が近づいたときに自分の家で何が起きやすいかは、住所で調べられます。浸水や土砂の区域に入っていないか、台風シーズンの前に一度見ておくと安心です。
出典
- 気象庁「台風の平年値」(2026年10月28日に確認)
- 気象庁「台風の接近数」(地方ごとの年別の表。1951年〜2025年、2026年は10月16日現在の速報値)
- 気象庁「台風の順位 接近数」
アイキャッチ写真の出典
2023年8月2日、沖縄の南にあった台風6号(カーヌン)の衛星画像。ひまわりの画像をコロラド州立大学の研究所(シーラ)が処理したもの/パブリックドメイン(ウィキメディア・コモンズ)。
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