🗨️「台風が3つもあるけど、うちのほうにも来るの?」
23日0時の気象庁の予報で日本に近づくのは台風18号の1つです。25〜26日に沖縄・奄美へ接近する見込みで、九州から関東は台風より暑さのほうが効いてきます。
[災害] この記事の要点
2026年8月22日に台風20号が先島諸島近海で発生し、台風18号・19号と合わせて3つの台風が同時に存在する状態になった。気象庁の23日0時発表では、日本に接近する見込みなのは台風18号で、23日12時に「非常に強い」勢力へ発達し、25日から26日にかけて沖縄・奄美へ近づく予想。19号と20号はそれぞれ26日・24日に熱帯低気圧に変わる見込み。
2026年8月23日 発表
- 沖縄本島地方・大東島地方・先島諸島・奄美地方に住んでいる人
- 8月25日から27日に沖縄へ行く予定、沖縄へ帰省する予定の人
- 九州や西日本の太平洋側で、海のレジャーや屋外の仕事がある人
- 九州から関東で、25日に屋外の予定がある人(暑さ)
この記事でわかること
- 3つの台風のうち日本に近づくのはどれで、残りの2つはいつ消える見込みなのか
- 台風18号が「非常に強い」勢力になる時刻と、沖縄へ近づく日
- 台風が上陸しなくても九州〜関東で起きること(うねり・暑さ)と、家で先に見ておく5か所
3つのうち、日本に近づくのは18号だけ
「台風が3つも出ているなら、どれかは上陸する」。そうとは限りません。気象庁が23日0時に発表した予報で日本へ近づく見込みなのは、台風18号(ソウデル)の1つです。
台風19号(ナーラ)はベトナム北部のトンキン湾でほとんど停滞していて、26日15時には熱帯低気圧に変わる予想。台風20号(ケナリ)は東シナ海を西へ離れながら、24日に台湾海峡で熱帯低気圧に変わる見込みです。「トリプル台風」は3つが同時に存在している状態を指す言い方で、気象庁の正式な用語ではありません。3つが同時に日本を襲うという意味ではありません。
| 台風 | 位置(23日0時) | 中心気圧 | 最大風速 | 今後の見通し |
|---|---|---|---|---|
| 18号 ソウデル | 小笠原近海 北緯20度00分・東経144度25分 | 950hPa | 40m/s | 23日昼に「非常に強い」勢力へ。25〜26日に沖縄・奄美へ接近 |
| 19号 ナーラ | トンキン湾 北緯20度55分・東経108度00分 | 996hPa | 18m/s | 25日にかけて停滞し、26日15時に熱帯低気圧へ |
| 20号 ケナリ | 石垣島の北北西約200km (22日21時) | 998hPa | 18m/s | 24日に台湾海峡で熱帯低気圧へ |
台風20号は、離れていく前に先島諸島へ強い雨を降らせました。宮古島市城辺では12時間の降水量が276.0ミリに達し、8月として1位の記録を更新しています。
台風18号が「非常に強い」勢力になるのは23日昼
23日0時の実況では、台風18号は小笠原近海を西北西へ毎時30kmで進んでいます。中心気圧950hPa、最大風速40m/s、最大瞬間風速60m/s。中心から半径150kmが暴風域です。この時点の階級はまだ「強い」で、「非常に強い」に変わるのは23日12時の予想(945hPa・45m/s)です。22日の時点ですでに非常に強い勢力だったわけではありません。
勢力のピークは24日21時ごろで、中心気圧925hPa、最大風速50m/s、最大瞬間風速70m/sと予想されています。「非常に強い」は最大風速44m/s以上54m/s未満を指す階級で、その上には「猛烈な」(54m/s以上)しかありません。
予報円をたどると、25日21時に沖縄の南(945hPa・45m/s)、26日21時と27日21時は東シナ海(960hPa→970hPa)。沖縄・奄美に近づくのは25日から26日にかけてです。沖縄気象台は21日の時点で、大東島地方に25日ごろ暴風警報を発表する見込みで、進路によっては沖縄本島地方にも25日に発表する可能性があるとしています。
沖縄では旧盆の3日間とそのまま重なる
2026年の沖縄の旧盆は、8月25日(火)のウンケー、26日(水)のナカビ、27日(木)のウークイです。親族が集まる3日間が、台風18号の接近する時間帯とそのまま重なります。27日には県知事選の告示も控えています。
ただし25日21時の予報円は半径220kmあり、進路にはまだ幅があります。買い出し・移動・仏壇まわりの支度は24日のうちに終わる組み方にしておくと、進路が北寄りに変わっても動けます。
台風が来ない九州・関東で起きること
「台風が来ないなら、うちは関係ない」。そうではありません。23日0時発表の予報では、27日21時までの予報円に九州・本州は含まれていませんが、それでも本州側に効くものが2つあります。
1つは湿った空気とうねりです。台風の東側では南から湿った空気が流れ込みやすく、台風本体が遠くても九州など西日本の太平洋側で雨が強まることがあります。海のうねりは風より先に届くので、波が高くなるのは台風の接近より早い段階です。
もう1つは暑さです。台風の北側で太平洋高気圧が強まり、九州から関東にかけて危険な暑さになる見通しで、日本気象協会は22日、25日(火)に猛暑日の地点が200を超え、熊本市・佐賀市などで40℃、東京都心で35℃になる可能性があると予想しています。台風から離れている地域のほうが暑くなる、という形です。
今年の台風の数は平年の何倍か
台風20号の発生で、2026年の発生数は8月22日時点で20個になりました。日本気象協会によると、年明けから8月までの発生数としては平成以降で2番目タイの多さで、1位が2018年の21個、2位が1994年と2026年の20個です。
気象庁の平年値(1991〜2020年の30年平均)では、1月から8月末までの発生数は合計13.6個、年間で25.1個。今年は8月が終わる前に、平年の8月末ぶんを6個以上うわ回っています。ちなみに8月の接近数の平年値は3.3個、上陸数は0.9個です。
原因については、日本気象協会が5月・6月の季節見通しで、台風の主な発生域である北太平洋西部の対流活動が活発だったことを挙げています。ただし「2026年がここまで多い理由」を気象庁が確定的に説明したものは、この記事を書いている時点では確認できませんでした。理由の断定は避け、発生数の実績だけを見ておくのが確実です。
台風が来る前に家で見ておく5か所
沖縄・奄美は25日から、九州・西日本の太平洋側はうねりと雨が対象になります。屋外の作業は風速15m/s(強風域の目安)を超えると危なくなるので、動くなら24日までです。
| 場所 | 見るもの | やること |
|---|---|---|
| ベランダ・庭 | 植木鉢、物干し竿、ゴミ箱、自転車、人工芝 | 屋内へ入れる。入らないものは倒して固定する |
| 雨どい・排水口 | 落ち葉・土砂の詰まり | 取り除く。詰まったままだと雨水が壁側へあふれる |
| 窓・シャッター | シャッターが動くか、雨戸のない窓はどこか | 先に開け閉めして確かめる。飛来物対策は板やフィルムで内側から |
| 車 | 駐車位置(アンダーパス、川沿い、木の下) | 冠水しない高い場所へ移す |
| 停電の備え | モバイルバッテリー、懐中電灯、飲料水、冷凍庫 | 充電しておく。保冷剤を作っておく |
浸水する場所かどうかは、自治体のハザードマップで先に確認できます。住所を入れて浸水想定区域・土砂災害警戒区域をまとめて見たいときは、当サイトの災害リスク診断も使えます。
備えでいちばん抜けやすいのは、火災保険の「水災」だと考えます
「火災保険に入っているから、浸水しても保険は出る」。そうとは限りません。火災保険では、暴風で屋根や窓が壊れた損害は「風災」、床上浸水や土砂崩れによる損害は「水災」として扱いが分かれていて、水災のほうは契約から外すことができるからです。
損害保険料率算出機構が公表している都道府県別の水災補償付帯率(年度末時点で有効な火災保険契約のうち、水災を補償している契約の割合)を見ると、2024年度末の全国計は61.8%。2013年度の76.9%から15.1ポイント下がっています。台風の通り道である沖縄県も61.7%で、2013年度の79.9%から18.2ポイントの低下。鹿児島県62.5%、兵庫県59.3%、東京都57.1%です。
私は、台風の備えでいちばん抜けやすいのがここだと考えています。飛散物の片づけは目に見えるので当日でも思い出しますが、証券に水災が付いているかどうかは、被害が出てから調べることになる家が10軒に4軒近くある計算だからです。証券か契約内容のお知らせで、補償の欄に「水災」があるかどうかだけ、風が強まる前に見ておいてください。
予報円は毎回変わる。見る場所を決めておく
ここまでの数値はすべて23日0時発表のものです。台風18号の予報円は25日21時で半径220km、27日21時では330kmまで広がり、沖縄本島を通るのか南を抜けるのかはまだ確定していません。気象庁の台風情報は3時間おき(接近時は1時間おき)に更新されます。
見る場所を1つに決めておくと、更新のたびに探さずにすみます。気象庁の台風情報と、住んでいる自治体の防災情報。この2つを朝と夕方に開く、という程度で足ります。
生活・仕事にどう効くか
- 住まい:沖縄・奄美では25日から暴風と高波。ベランダの飛散物、雨どいの詰まり、シャッターの動作確認は24日までに終える必要がある。
- 予定:沖縄の旧盆は8月25日(ウンケー)〜27日(ウークイ)で、接近時期とそのまま重なる。27日は県知事選の告示日でもある。
- お金:浸水の損害は火災保険の「水災」の担当。水災補償付帯率は2024年度末で全国61.8%まで下がっており、火災保険に入っていても対象外の家がある。
結局どうすればよいか
- 気象庁の台風情報と、住んでいる自治体の防災情報を朝と夕方の2回だけ開く
- ベランダと庭の飛ぶものを24日までに屋内へ入れ、雨どいと排水口の落ち葉を取る
- 火災保険の証券で、補償の欄に「水災」が入っているかを確認する
あわせて読む・調べる
くわしく知る(保存版の記事)
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- 災害リスク診断 — 住所から浸水・土砂・地盤のリスクを確認する
- 住所まるごとチェック — 住所の表記ゆれ・実在をまとめて確認する
公式出典
- 気象庁 台風情報(台風第18号・第19号・第20号)(2026年8月23日発表)
- 気象庁 台風の平年値(1991〜2020年の30年平均)(2026年8月23日発表)
- 日本気象協会 tenki.jp「「トリプル台風」発生中 沖縄は雨風が強まり荒天 九州〜関東は危険な暑さ」(2026年8月22日発表)
- 沖縄タイムス「台風18号、25〜26日に沖縄直撃の恐れ 大東島は25日ごろ暴風警報の見込み」(2026年8月21日発表)
- 損害保険料率算出機構 火災保険 都道府県別 水災補償付帯率(2024年度末)(2026年8月23日発表)
- 琉球新報「台風20号発生 トリプル台風に」(2026年8月22日発表)
更新履歴
- 2026年8月23日 初版を公開(数値は気象庁 23日0時発表に基づく)
※本記事は2026年8月23日時点で公表されている情報にもとづきます。数値・制度・進路などは今後変わる可能性があるため、最新の内容は各公式発表をご確認ください。


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